範馬刃牙
第51話『刃牙』



年内最後の範馬刃牙は、巻頭カラー!

そしてタイトルはそのままズバリ『刃牙』!!

表紙もヤる気満々な表情の主人公で盛り上げる!!!




・・・なんだろう、このゆとり教育の歪み(遠まわしな表現)


まぁ、ここでジロジロ見るとあまりにも不憫なので、スルーします

「ギラつく熱が―――オレの体内にッッ!!」とか言ってますけど、

熱を溜め込みすぎてそのうち志々雄真実みたいに炎上しないといいですね


若いんだから、あんまり溜めないで適度に出さないと体に毒ですよ?(何の話だ)



そして今週の内容。タイトルは『ゲバル』の間違いなんじゃないかと思わせるような、

ゲバルさんのエピソードが挿入されます


観客達が固唾を呑んで見守る中、ゲバルがゆっくりと立ち上がる
その様子を、頬に汗を伝わらせながらバキ君も見ています。一言も喋りません。出番はここだけです

そんな立場が弱き民はどうでもよく、ゲバルさんは自国の弱き民達の事を思い浮かべます


死を待つために生きているような、そんな明日への希望が持てない弱き民

そして若きゲバルはマリア象に祈りを捧げ、ロザリオを受け取ってオリバのスールに


貧しくとも情熱と希望には溢れている若者達を率いて海賊団を立ち上げました

しかし少年海賊って言うと、ワンピースみたいなのを想像してしまいますが、
少年時代なのにメイクのせいもあってえらくケバケバしくみえてしまいますね


こいつはゲバルや無い。ケバルや


そしてケバル少年は、ちっぽけな海賊船で巨大な豪華客船に向かいます

言葉は少なくてもゲバルさんの革命戦士っぷりが伝わる良いシーンでしたね。見習え主人公


バキ君の無言から伝わってきたのは、大晦日に居留守使って借金取りから逃げるような微妙な空気だけでしたよ



「立ったッッ」 「ゲバルが立ったぞ」

「まだヤル気だッッ」 「まだ見られるッッ」



中々酷い事を言ってる観客達の声援を受け、ゲバルは立ち上がります

弱き民達を導くため、常に強大な存在に挑み続ける。これこそ革命精神と言うものです



「起きてくれると信じてたよ」

「今日は死ぬにはいい日だ」



決め台詞を飛ばして闘志を奮い立たせるゲバルさんに対し、オリバさんの薀蓄が入ります



「フム・・・米兵から生まれた言葉だ
ベトナム戦争で戦闘に赴く米兵士達が
好んで口にしたと聞いているが
ゲバル 君ならワカるだろう あの言葉の真意を」

「ああ・・・ウソっぱちだ
死ぬための言葉ではない
生きるための言葉さ
苛烈な戦闘に生き残るため
勇敢に戦い生きて祖国に帰るため・・・・・・」




なるほど! ゲバルさんのこの台詞には、
死を意識するところで、生きるための力を高めるための意味があったと言うわけですね!!

あえて死と隣り合う事で自らを鼓舞する武士の志! それを示すための言葉!!






なんでそんな言葉を、スモウレスラーやバキ君相手に言う必要があったんですか?


まぁ、バキは主人公という事でかなり優遇してあげてもいいですけど

名前すら出てこずに噛ませ犬にされたスモウレスラーの人は、
ゲバルさんがそこまで気を引き締めなおす必要がある相手とは思えません

もしかしたら、このアンチェイン対決が終わった後で、



バキ「お、お前はあの時看守に射殺されたはず!!」

レスラー「フッ、あの時はゲバルの実力を測っただけのこと
だがもう”真の力”を隠す必要も無いようだ・・・今度は”本気(マジ)”の力を見せてやるぜ!!!!」

本部さん「むぅ、あれはまさか世紀末救世主伝説で言うところの『拳法家殺し』!!」

加藤「知っているのか本部―――っ!!」



とかって展開になるんでしょうか?(ありえない)


まぁ、もしくはゲバルさんがスモウレスラーや末堂を相手にしても、
覚悟完了してしまう
ような常在戦場の志を胸に秘めているからかも知れませんが


なんてったって、ゲバルさんも世界三大巨頭の一人
いつ勇次郎が後ろに立っているか分からない身の上ですからね


今も回想シーンつきで「口では自分のために戦うとか言いながらも、
実際は子供に貰った勇気とか弱きために戦っている」と、『ツンデレ系いい人』っぽい死亡フラグ立ててましたからね


戦場ではツンデレは危険です

普段は厳しい上官が、いきなり優しくなると特に危険です


故郷にいるフィアンセの写真取り出してデレデレするなんてもってのほかです



戦場ではデレ化した奴から先に死んでいくんです



戦場にツンデレを連れて行ってはいけない――これが生き残る鉄則です。覚えておきましょう


微妙にデレ化しちゃったゲバルさんは、生き残る事ができるのか!!?



「(死ぬにはいい日など――――死ぬまでないッッ
いつだって――――――今日を生きるしかないッッッ)」



覚悟完了したゲバルさんを前に、
オリバさんは敬意を評するかのように全力で拳を握ります



「ゲバルよ フィナーレだ・・・」

「ミスターが拳を握った」 「終わらせる気だッ」



空手ってのは、攻撃部位が鋭いほどダメージがデカいと紐切り空手の師匠が言ってました

先ほど、ゲバルさんが壁まで吹っ飛ばされて胸にアザをつけられたのは張り手による「面」の攻撃


それが硬い拳として握りこまれ、「点」として威力が集中すれば破壊力は推して知るべし


ただのパンチですが、ある意味『必殺』と言い換えても差し支えの無い技です

その絶対の死を前に、ゲバルは薄く微笑んで歩を進める!



「(風立ちぬ・・・・・・・・・)
オールライト・・・・・・・・・・・・
(いざ生きめやも 決着の刻!)」



アンチェイン対決の決着を来年に持ち越し、待て次号!


多分、読み終わってゲバルさんの覚悟に一通り燃えた後辺りでしょうね


タイトルを読んだ人が違和感を思い出すのは


まぁ、せっかくの決着寸前の演出なんですから、
でしゃばらなかっただけ主人公も空気読めてるとは思いますが

一番空気読めない人の乱入がまだ無いだけにどう話が転ぶか、色んな意味でドキドキです


まぁ、乱入されたとしても、想定できるパターンは





A:「オヤジ・・・」

驚いた顔で見つめたまま、動かない



B:「勇次郎ォォォォォォッッ!!」

なんか、戦いを挑む。でも一発で吹っ飛ばされて気絶。バイバイキーン



C:「        」


オリバやゲバルとの絡みが終わるまで、コマに映ってこない



などになりそうなあたり、来年はかなり頑張らないと安倍首相みたいな評価になりそうです


素手の時代になっても、バキの時代はまだまだきそうにないなぁ〜