範馬刃牙
第49話『鉄』
一秒間に10回のヤイサホー発言と共に、魔王ゲバルが降臨!
巻頭カラーにも登場して、ノリノリモードです
ところで卒業写真で休んだ人みたいになってる主人公は、いつ中心に返り咲けるんでしょうか?
ノーダメージっぽく立ち上がり、
オリバを吹っ飛ばしたゲバルに囚人の皆さんは声援を送ります
「終わっちゃいねェッッ」
「ゲバルはやる気だッ」
「2代目はやる気だ」
「ゲバル」 「ゲバル」 「ゲバル」 「ゲバル」 「ゲバル」
先ほどまでのオリバコールから打って変わってのゲバルコールに、思わずバキ君も
「・・・・・・・・・・・・しょーがねェなァ・・・・・・」
と、苦笑い
まぁ、バキ君も気持ちも分かりますが、
ヘタすれば勝負を途中でブチ壊した張本人としてボコボコにされてもおかしくなかったところで
なら、もうちょっと彼らの能天気さに感謝してもいいんじゃないかというところです
しかし、囚人にしては野次一つ飛ばさない(つーか飛ばせないだろうけど)いいお客ですよね彼ら
少なくとも、試合中に乱入しようとする大擂台賽の時の血の気の多いお客や、
死刑囚が目の前でボコられるの見てゲラゲラ笑ってる地下闘技場の鬼畜外道なお客よりはよっぽどマシなような
とても気のいい観客達と言うバキ世界では貴重な存在に、
バキ君もひょっとしたら地下闘技場の客とトレードして欲しいとか思ってるかも知れません
あっちでは、ゲバルがこっそりヒゲミサイルとかやっても
「今のって・・・・・・」
「ヒゲだ。ヒゲを飛ばして目潰しにしたんだ」
「なんでも知っとるわ〜この人」
と、余計な解説する連中のせいでセコさをバラされてしまいますしね
調子がいいだけのこの囚人達は、戦う人にとっては理想の観客なのかも知れません
そして、その調子のいい囚人達のゲバルコールが止まります
オリバが、手を使わずに足を振り下ろす反動のみで立ち上がってきたのです!
「君を見くびっていた
いたわっていた そして気遣っていた
本気で叩くには―――小さすぎると・・・・・・・・・・・・」
「(ハッタリじゃない
オリバは本気でそう思っている)」
オリバなりに、ゲバルさんを認める発言を始めました
どうやら、ルーザールーズをあっさり受けたのもハンデのつもりだったようです
本気の殴り合いだったら勝負にならない
オリバさん的には、この前の一撃で完全に「終わらせた」つもりだったのでしょう
ただ、前回「これで五分になったか!?」と思わせておいて、
ここにきてもまだ格下演出を受けるゲバルさんも中々立場がありません
オリバさんが三下のようにオタオタするのは、マリアさん絡みだけなのでしょう
オリバさんは、本気の勇次郎を相手にしても堂々と戦いそうな気がします
バキ君みたいに一撃で吹っ飛ばされて邪魔者扱いされたりはしなさそうです
きっと、バキ君に対しても見くびったり気遣ったりしてるんでしょうね
マリアさんの横に寝た時は、ある意味本気で叩かれるチャンスだったわけです。惜しい事をしました(何がだ)
そして、ゲバルさんの復活に呼応するかのように風が吹き始めます
ゲバルさんも湿らせた指に風を感じ、思わず笑みを零します
「いい日だな」
「ああ・・・死ぬにはいい日さ」
覚悟を決め、再びオリバさんに向けて疾走するゲバルさん
オリバさんが愛で戦うというのなら、ゲバルさんの武器は勇気!
たとえ相手がどんなに強大でも、真っ向から戦いを挑む勇気がゲバルさんの武器なのです
ゲバルさんの勇気の一撃が、オリバさんの顎めがけて叩き込まれる!
・・・直前に、なにやら演出が入ります
「(ゲバルよ・・・・・・・・・・・・君には資格がある)」
そのまま、ゲバルのアッパーよりも早く叩き込まれるオリバの張り手
ゲバルさんがなんだか、『私は加護女』に出てきそうな妖怪っぽいツラになってしまいました
「(ああ・・・・・・・・・・・・・・・
いったい何時以来だろう・・・・・・
他人を全力で叩くのは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)」
目玉が浮き出るほどの強力な一撃と共に、地面に叩きつけられるゲバルさん
龍さんの時にも出さなかった本気のオリバビンタの一撃です
と、その時。地球規模でなんらかの現象が発生してしまったようです
一瞬、「まさか地球が揺れたとか言うオチじゃないだろうな」と身構えてしまいましたが、
今までネタでしか話されなかった「オリバやゲバルが動くとGPSがズレる現象」が現実に起きたとの事
そして世界中のGPSがズレると言う事は、
当然アメリカ大統領の運転する車だって例外ではありません
「ずれてますねェ・・・・・・何かありましたねぇ」
虎岩先生のへつらう笑顔並に部下に見せられないへりくだった態度で後ろの座席を気にするボッシュ大統領
「ケ・・・国のコントロールも
車のコントロールもおそまつなことだぜおめェは」
アメリカ大統領すらアッシーにしてしまう男、範馬勇次郎だ!
相変わらず出てきただけで凄まじい存在感を発しています
しかし親子揃って大統領を移動の手段としか考えていないのですねこの人達
まぁ、ほっとくと左翼団体が黙ってられない失言ばっかするので、この人はこれぐらいがちょうどいいのかも知れません
「ソリー・・・・・・・・・・・・
でも・・・今だけは ミーにとっては世界一安全な車ね」
「ミー」とな
どんどん面白い人と言うか可哀想な人になっていくボッシュさん
「自分の事を「ミー」と言うアメリカ人」と言う、妙な属性まで与えられました
ああ・・・・・・いったい何時以来だろう・・・・・・
自分の事を「ミー」とか言う外人を見るのは・・・・・・
私的には、遊戯王のペガサス以来な気がします(ミーのカードは世界に一枚デース!)
しかし、勇次郎はそんな大統領の珍妙キャラについてもなんの興味も示さずご不満顔
「フンッ (俺だけ仲間外れかよ・・・・・・・・・・・・・・・)」
どうやら、オリバVSゲバルのビッグカードに自分が絡んでいないのがご不満の様子
大丈夫ですよ勇次郎さん。息子さんも仲間外れになってますから
話の筋を途中で乱入してぶっ壊すってところも親子そっくりになってきましたし
なんだかんだ言ってやはり親子なんだなと実感させられます(そこでしてもいいのか?)
しかしここで勇次郎と言うデウス・エクス・マキナの投入が事態をどう動かすのか
「ゲバルを弱らせた後でぶっ倒す」と言うバキ君のシナリオも崩壊の危機を迎えています
(元からそんなもんはないだろうが)
オーソドックスに考えられるパターンとしては、
まず、オリバさんにいい感じにボコられたゲバルさんが
今度は勇次郎に噛み付こうとして一蹴されて退場。その後勇次郎の演説
今までの事を考えると、わりとありがちな台無しパターンですね
他は、ちょっと意外なところでオリバVS勇次郎
バキ君は三下脇役として画面端でずっと驚き続ける事になりそうです
ただ、オリバさんもあっさり噛ませ犬にはならないでしょうから、
互いにちょっと演説して、適当にスキンシップとってからお開きと言う事にもなりそうです
あとはまぁ、いつものパターンとして
バキ君が一発殴られてお説教されて終わりとか
ある意味これが一番濃厚なパターンです
気絶してのびてるバキ君の姿が、リアルシャドーできそうなぐらいありありと想像できます
とにかくボッシュ大統領を従え、
ブラックペンタゴンに世界三大迷惑が集結しようとしています
ゲバルさんとボッシュ大統領も中々因縁があるのですが、
勇次郎登場のインパクトの前にそんな小さな伏線は些細な事です
ジャンプの『斬』で張られてた伏線のように、自然と忘れられるような些細さです(些細か?)
ならばいっそ、ここらでゲバルさんと絡みやすくするため、
ボッシュ大統領も覚醒してみると言うのはどうでしょうか?
ここまでいい感じにキャラが立ってきたのですから、
政治家としても新たなステップに踏み出すのもいいかも知れません。こんな感じで
巨凶 ボッシュの内に流るる血
生なかなことでは目覚めてはくれぬッッ
セグウェイも! プレッツェルも! ゴアも! フセインも!
どれも!!! ボッシュを目覚めさせるには至らなかった
北朝鮮半万年!!!
貴様ならッ 貴様ならできる!!!
・・・・・・いや、されても困るのですが(急に素になりながら)
とにかく、勇次郎が乱入すると言う事はアンチェイン対決ももう終了でしょうか?
このままだと、いいとこなしでバキ君の噛ませ犬にもなりかねないので、もう少し二代目の意地を見せてくれる事を期待です