範馬刃牙
第48話『暴風』
ルーザールーズは無かった事にして下さい
樹海少年ZOO1を彷彿とさせる豪快な大技と、
それに遜色無いほど豪快な一撃によってゲバルさんが吹っ飛びます
そしてオリバさんのKO劇に囚人達が喝采を送る中、バキ君とマリアさんが会話しています
「タヌキはアンタでしょうが」
「マリアさん
柔らかくって暖かくって・・・・・・・・・・・・スッゲェいい香りでした
しかも・・・優しい」
いきなり初対面の女性に抱きついた後で、微妙にセクハラ発言ぶちかましてます
この言い訳で誤魔化せるんなら、
田代まさしも「ミニにタコができた」で無罪を勝ち取れたと思うんですが
しかしまぁ、バキ君も中々のジゴロっぷり
普通、デブに柔らかいとか暖かいとかいい乳してるとか冬場は暖房器具になるとか、
そう言う褒め方はできますが、いい香りとまでは中々言えませんよ
だって、デブは基本的に香水をつけても誤魔化す事が困難なスメルを体から発してますからね
ちなみに私、親友から入社祝いに香水を贈られました
ここぞと言う時に使って第一印象を良くするのが社会人としての嗜みだそうです
そして母親からは、ファブリーズをいただきました
毎日使って周囲に不快な思いをさせないのが社会人としての嗜みだそうです。ファッキン
まぁ、結局ファブリーズは毎日使ってるのでいいのですが(いいのか?)
とにかくデブと悪臭というのは切り離しては考えられない問題です
あえてそこを褒めるとは、バキ君も中々にチャレンジャブルですね
将来は、「不倫は文化だからね」とか言い出すような立派なジゴロになってくれそうです
そして、このバキ君の発言に、優しいマリアさんは
「用は済んだだろ 行きな」
とあっさり許してくれます
オリバさんには厳しいけど、他人にはわりと優しいのかも
まぁ、ツンデレってそうですよね。友達づきあいは普通に良かったりする
誰にでもツンツンしてたらただの社会不適合者ですし
「アリガトウございました」
なんだか妙に礼儀正しくなってますねバキ君
やはり女性には優しい態度で接しようとするジゴロ紳士スタイルなのでしょうか?
それとも「セクハラで訴えないでくれてありがとうございました」とか
「食べないでくれてありがとうございました」とか、そんな感じなのでしょうか?
どっちにしろ、バキ君の素行が悪くなると、
誰かにぶん殴られて黙らされる可能性が高くなるので、
こうやって謙虚でいるうちは安心かも知れません。その事に自分できづいて編み出した処世術なのかこれは?
そしてバキ君が振り向くと、そこには囚人達の賞賛を浴びるアンチェインの姿が
「スゲェな さすがアメリカ最強」
恋人のマリアさんと添い寝をしておいてこのふてぶてしい態度
いけませんよバキ君! このままではまたボコボコにされて退場させられますよ!!
悪びれもしないバキ君にオリバさんの怒りが炸裂してしまうのか!!? ・・・・・・と、思いきや
「バキ・・・礼を言う
キサマのせいで・・・あの気難し屋のマリアがなごんでいる」
「・・・・・・・・・・・・・・・いえ・・・」
不良はいきなり優しくされるのに弱いと聞きますが、
バキ君もいきなりオリバさんに礼を尽くされて急に畏まりました
最近、まともに主人公扱いしてもらってないですし、
こうやって丁寧な対応されるのに慣れてないんでしょうかチャンピオン?
ただ、オリバさんも「君のおかげで」ではなく「キサマのせいで」とか言ってますし、
本当は微妙にキレてるのかも知れません。恋人の前だから大人しくしてるだけで、
実はバキ君も恐縮してしまうような殺気を発している真っ最中なのかも知れません
とにかく、オリバさんの逆転KO劇に刑務所も沸いています
アンチェインコールが巻き起こり、刑務所とはとても思えないほどのお祭り騒ぎです
「いい気なものだ
わたしの敗北を望んでいたくせに」
「そうは見えないけど」
なんだかんだ言っても、オリバさんは力の象徴として慕われてるようです
たとえ生活に格差があっても、壁に妙な絵を描かされたとしても、力の強い者には皆憧れてしまうようです
しかし、その浮かれた空気を引き裂くように突然蛮声が周囲に響きます
「ヤイサホー」
皆が驚いていると、いきなり歌が聞こえて参ります
室内にいる所長にまで届いているようなので、かなり大きな声量だと思われます
「月夜の晩にィィ・・・・・・ヤイサホー
碇を上げろォォ ヤイサホー
嵐の夜にィィィ ヤイサホー」
声のする方向に目を向けると、そこにはゆっくりと起き上がろうとするゲバルの姿が!
流石に二代目アンチェイン。一撃では終われぬ意地があるようです
「帆を上げろォォ ヤイサホー
星を標にィィィ ヤイサホー
宝に向かえェェ ヤイサホー
ラム酒はおあずけェェ ヤイサホー 鉄を焼けェ〜」
超人タッグトーナメント決勝の時のキン肉マンみたいに歌いながら復活するゲバルさん
その顔は、戦いの歌を歌いながら施した戦いの化粧によりメイクアップ! ゴージャス・ゲバリン!!
今までのカリスマ狙いの策謀家の顔ではなく、凶暴な戦士としての貌でそこに立っています
「ゲバルの胸に・・・・・・」
「さっきの一撃だッ」
「あんなにクッキリと」
ゲバルさんの胸にクッキリと残るオリバさんの手形
これはゲバルさんにとっても屈辱の刻印と言ったところでしょうか
肉体にだけではなく、精神にも刻まれた痛みです
この傷痕は中々消えないでしょうね。たとえ本部さんのヒゲが描き忘れられる事はあっても
ゲバルさんはこの屈辱の傷痕を忘れる事はできないでしょう。オリバさんを倒さない限りは
「慎み深くをハネ返し〜〜
耐えて忍ぶを退けろォ〜〜
満ち足りることに屈するなァ」
先ほどのルーザールーズを否定するような歌を口ずさみながらオリバさんに向けて疾走するゲバルさん
この歌、今即興で作ってるんですかね?
なるほど、ゲバルさんには中々のアドリブ力と作詞力があるようです
いつも以上に禍々しいメイクも完成したことですし、
これは地獄から魔王が蘇ったと言うメッセージなのかも知れません
こいつはもうゲバルさんじゃない! ゲバルウザーさんだ!!(語呂悪っ!)
そしてブチギレたゲバルさん。ダッシュと共にオリバさんに渾身の前蹴りを放つ!
「(これからだッッ
ゲバルはここからだ!!!)」
と、ゲバル復活を宣言するかのように心中で叫び、再び傍観者へと戻るバキ君
これまでだッッ バキはここまでだ!!!
そして吹っ飛ぶオリバさん
ハンカチを持っていて力が発揮できなかったのはオリバさんだけではないようです
「満ち足りないと なおも言え〜
追撃がないようだが・・・怖気づいたのかな・・・?」
蹴り飛ばした直後に大人気ない挑発をするゲバルさん
やはり、一撃で吹っ飛ばされた悔しさのあまりキレてしまってるんでしょうか?
しかしゲバルさん、そもそも腕力に差があると思ったからルーザールーズを挑んだんじゃないですかね?
こうやってオリバさんを圧倒できるような力があるんだったら、初めから小細工抜きでやればよかったのに
それとも、策謀家の矜持として少しでも勝率を上げようと言うつもりだったのでしょうか?
とにかく、これからは純粋に真っ向勝負となるようです
果たしてアンチェイン同士のガチンコ勝負はどちらに有利になるのか!!?
それはそうと、バキ君は再び存在感を消して風景に溶け込むようですね
なんだかオリバさんを応援してるようにも見えますし、
ここで一度ゲバルさんを倒してもらおうとか考えてるんでしょうか?
そう捉えながら読み返してみると、なんだかバキ君の笑顔が
『ダイアモンズ』のスワロウのように見えてきます(またかよ)
まぁ、姿が視認できなくなったり、
倒した相手の写真飾ってたり(『グラップラー刃牙』第10話参照)
ある意味アールダーと言えなくもないですが
果たして、次の出番はどうなるんでしょうかね主人公
まぁ、出番ができたとしても、またマリアさんとイチャつくのはやめて欲しいところですが