範馬刃牙
第47話『破壊』

試合に退屈したバキ君、このまま試合に乱入しようとするのかな?


と、思いきやいきなりマリアさんのベッドにチン入!(風俗ルポみたいな表現やめぃ)



そのあまりのショックに、オリバさんはもうルーザールーズもそっちのけ

オリバさんを含め囚人の皆さんは名残惜しそうに飛んでいくハンカチを見つめていますが、

オリバさんはあまりのショッキング映像に目が離せません


このままほうっておけば、ヘタをするとSAGA2に突入してしまいます

まぁ、梢江ちゃんが一応美少女扱いだったのでバキ君もまともな審美観してるのでしょうし
まさかこんな前哨戦として金竜山とのリアルシャドーが必要になりそうな猛者相手では勃たないでしょう


しかし、ここは4000人以上の人々が見つめる大舞台
そう、今この場ならたとえ相手がB級ホラーに出てきそうなクリーチャーでも、
見せたがりのバキ君なら「囚人衆人監視」と言うシチュエーションのみで興奮する事が可能!


今度はマリアさんとSAGAと言うたるたるもにゃ〜も裸足で逃げ出す新境地を開拓できるのですよ

まさにSAGAフロンティア。これだよ、これこそが開拓精神だよ(ボッシュ大統領みたいなツラで)



・・・まぁ、流石にそんなもの見せられると自我が持たないので、
そんな絶望的な寝取られENDはオリバさんに阻止してもらう事にしましょう



「な・・・なにやっとんじゃアアアアアアッ」


眼前に広がるあんまりの光景にオリバさんも大絶叫
今なら憎しみだけでバキを殺せるとも言わんばかりの猛り具合です


しかし、生娘ならば悲鳴をあげるのはこちらの方と言うこの状況、
さらに嫉妬に焦がれる恋人の絶叫に対しても当のマリアさんは涼しい顔で返します



「・・・・・・・・・は・・・・・・?
なによ なにやってるって
なにやってるはアンタでしょうが」



退屈な勝負に対し、無言の抵抗でもするかのように
マリアさんの隣で寝たバキ君に代わってマリアさんが静かにオリバさんを叱責します



「大の男がハンカチ1枚を巡って
握った掴んだつまんだ乗せた
より危うい方が男らしい・・・・・・?
バカバカしい・・・・・・この子が眠ってしまうのもムリないわよ
男勝負はシンプルな倒し合い 他に方法なんてあるの?」



そう言ってバキ君に頬ずりし、口付けてみせるマリアさん

恋人の厳しい言葉と態度に、オリバさんもショックのあまり情けない表情で硬直します


そして当のバキ君は、マリアさんに頬擦りされて冷や汗かいてます



自分から抱きついてみたものの、
やはり圧倒的な肉のプレッシャーに嫌な汗が出るのでしょうか


このままではバキ君がマリアさんに食べられちゃう!
しかし、バキ君もピンチですがオリバさんにもピンチが訪れます


マリアさんに説教にショックを受けているオリバさんに、
今がチャンスとばかりにゲバルさんのハイキックが炸裂します!


「スッゲェ音・・・・・・ッッ」

「全力の一撃だッッ」

「この試合で初めての・・・ッッ」




どうやら皆さん、ハンカチの事は忘れる事にしたようです


極めて賢明な判断です
ゲバルさんにしても、もうルーザールーズは続けられないだろうと、
なら後は勢いで押し切れとばかりに無言で一気に畳み掛けようとします



「(その通りだマリア・・・・・・・・・
わたしは間違っていた・・・・・・・・・・・・・・・
男勝負はシンプルが旨・・・・・・どこで間違えてしまったのか・・・)」



しかし、ゲバルさんの猛攻にも堪える様子もなく、
ただマリアさんからの問いかけに自問しているオリバさん

ゲバルさんは棒立ちのオリバさんの鼓膜を破ると、そこに髪の毛で作ったこよりをねじ込みます


これぞ、ゲバルさんがいつぞやの力士に使った必勝パターン!

このパターンが出たら、もう勝ちが決まってしまいますよ!!


・・・えぇ、「星闘士に同じ技は二度通用しない!」的な感じで


嫌な予感をさせつつ読み進めると、
案の定三半規管に髪の毛を絡みつかせ、
いざ引っ張ろうと言うところで腕を掴まれるゲバルさん


オリバさんの超パワーに締め付けられてしまっては、
流石のゲバルさんのたくましい腕も万力に挟まれた割り箸のように頼りなげに見えてしまいます



「(今一度 自身に問い直したい
今一度 君に見直されたいッッッ)」



そして、ゲバルさんの腕を握り締めたまま、
今度はオリバさんが見せるこの試合で初めて見せる全力の一撃!


アンチェインの座も刑務所最強の名誉も何も関係なく、
マリアさんに見直される。ただそれだけを目的にして放たれる愛の一撃


ブラックペンタゴンの周囲に悠然と広がるアリゾナの荒野に、蚊を叩き潰したような乾いた音が響きます


次の瞬間、横に回転しながら壁まで吹っ飛んでいくゲバルさん


アメリカンなオリバさんらしく、アメコミみたいな、冗談のような威力の一撃です



「ウワァッッ 壁だッッ」

「壁まですっ飛んだッ」

「一パツで決着だッッ」



哀れゲバルさん。そりゃルーザールーズに持ち込みたくもなるよなと納得してしまうような手痛い敗北を喫してしまいます


いくら勇気があってもこれの相手じゃセコい手段にも頼りたくなります

言わば波紋を覚えずにDIOに立ち向かうもの。そんなものはノミと同じで勇気ではありません


むしろこのチャンピオンと立ち向かえただけで勇気があると賞賛されるべきでしょう。アライJrっぽく


結局、愛VS勇気と言う構図で始まった戦いでしたが、

決着の原因は愛と勇気ではなく筋肉の比べあいみたいな感じになりました

「勝ったのは筋肉だ」と黒沢映画っぽい締めになりそうなアンチェインバトルです


椿ナイトクラブの世界なら大絶賛間違いなしの筋肉ぶりですが、

ゲバルさんは散々盛り上がっておいてこのままあっさりと敗退してしまうのでしょうか?


地位も名誉も充分で、後はオリバさんを倒して喧嘩bPの座を得るだけだったのに、

結果だけ見てみれば本気の一発でKOされた情けない奴として囚人達の記憶に残る事になります


泥に塗れたゲバルさんに再起のチャンスはあるんでしょうか?


ひょっとしたら、こうやって一度地獄を見た事で、
ダークヒーローっぽくなって再登場するのかも知れません


もうパイレーツもアンチェインもないんだよ・・・って感じで


もしかしたら、この後でバキ君がオリバさんにボコボコにされて、
打ちのめされたバキ君をゲバルさんが弟にする展開かも知れません(ありえない)


与太はともかく、ボコボコの運命が待ってそうな主人公

タヌキ寝入りでも決め込んでたらしく、素早くマリアさんから離れてふてぶてしいツラで言い放ちます



「やればやれるくせに・・・・・・タヌキ親父・・・・・・・・・・・・」

「タヌキはアンタでしょうが」



最後のオチをクールに持っていくマリアさん
クールに去っていくスピードワゴンもビックリのクールっぷりです

怒ってばかりのツンデレデブかと思っていましたが、意外な事にクーデブ(クールデブ)でした


ところで、そういえばゲバルさんは負けてしまったわけですが

よく考えれば、この後でバキ戦が待っているんですよね


この状況で駄目押しをしようとするのも男らしい勝負とは言い難いですが、


バキ君はそんな空気が読めるような男ではありません

ヘタをすれば、ゲバルさんが目覚めた瞬間「勝負はもう始まっている!」と蹴りかかります


この状況は、バキ君にとってもある意味望ましい展開なのかも知れません

もしかしたら、それを見越してゲバルさんを弱らせておこうとしたのでしょうか?(どんだけセコいんだ主人公)


あのままルーザールーズを続けていたとしたら、
どちらが勝つにせよゲバルさんのダメージはそこそこで終わっていた可能性があります


ならば恐らく、ゲバルさんが吹っ飛ばされた時も、

「計算通り・・・!」と、デスノートのキラみたいな笑顔をしてた事でしょう


なんせバキ君は現在無職(?)ですからね。立派なデスニートです


その場合、むしろバキ君の行動については褒められるべきでしょう

なんせ、その作戦のためにマリアさんのベッドに入っていくと言うムツゴロウさん的勇気を見せたのですから


ヘタをすれば、マリアさんに食われてしまってた可能性があり、


初めて=梢江ちゃん。二人目=マリアさんとなってしまい、


男としての歴史に、ナチスドイツの台頭並の汚点が残ってしまいます



むしろ今回は、ゲバルさんとの勇気対決でバキ君に軍配が上がった形になるわけですね(ムリヤリすぎ)


次回は、とりあえずバキ君が一通りボコられた後
ゲバルさんとの対決編に繋がっていく事になるのでしょうか?


しかしオリバさんとの実力差がこれだけだと、
もしゲバルさんにバキ君が勝ててもゴールまでの道のりはまだ遠そうです


バキ君はあと何年刑務所で過ごすことになるのかなぁ?