範馬刃牙
第41話『愛』
今週は巻頭カラーと言う事で、
まず最初に勇次郎。次に刑務所編のメイン三人と、実に豪華な演出で始まります
問題は、アップ過ぎてみんなどこか一部分切れてるところですが
主人公のバキ君は特別扱いなのかド真ん中で顔も切れてないのですが、
代わりにページの切れ目で顔面がぶった切られ、ドリフの鏡コントを彷彿とさせます
扱いがいいようで最悪って、実にバキ君らしい境遇ですね
・・・そういやぁ、写真も真ん中で写ると早死にするとか言うなぁ・・・
まぁ、今週も例によって脇役街道まっしぐらな主人公はさておき、
いよいよオリバVSゲバルのスペシャルマッチの日がやってまいりました
この一大イベントに、刑務所の様子はどうなっているかと言いますと
「奇妙な風景であった・・・・・・・・・
4000人余りの受刑者を擁する刑務所でありながら
今日に限って監視がいない まるで・・・・・・・・・・・・今日だけは
1人の受刑者もいないかのように・・・・・・・・・」
まぁ、元々娯楽なんてほっとんど無い刑務所暮らしですし
そこで世界で三指に入る程の超人達の戦いがあり、
なおかつ自分達の今後のリーダーを決めるような戦いとなれば、
そりゃ見逃す道理はありません。むしろ今日は独房の連中も出してやらないと後々暴動がおきる危険性があります
犯罪者も職員もなく、男達がただただ男の喧嘩を見守る・・・・・・
『強さ』の純粋性を物語る良いエピソードではあるのですが、
つくづく外に漏れちゃいけない要素の多い刑務所ですねここは
そりゃ所長もヤサグレるってもんですね
ともかくアンチェイン頂上決戦が始まるのを今か今かと待つ観客達
その脇役の中に、何年も前から見知った顔があるのはいつもの事です
「Mr.オリバが恋人を連れてくるって・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・いたの? 彼女・・・・・・」
・・・・・・・・・いたの? バキ君・・・・・・
さりげなくオリバさんの彼女実在説を疑ってるのも酷い話です
自分だって、彼女絡みでは散々周りから叩かれたくせに
人間、自分が落ち目の時に他人に優しくできないと駄目ですよね
そんなんだから、落ち目のアライJrに彼女取られちゃうんですよ(一々傷口に塩を塗るような事言うな)
やがて、挑戦者であるゲバルさんが登場すると観客達も大興奮
「2代目ッッ」
「大統領ッッ」
「バカッ まんまじゃん」
「ベストパイレ〜〜〜〜〜ェェツ」
と、凶悪な囚人達が頭の悪いチンピラのようにはしゃいでいます
対して、こう言う場面ではやたらとはしゃぎそうなイメージのあるゲバルさんはと言いますと、
今日はえらく普通に登場します。前転も風車も、尿も出さずに壷を抱えて威風堂々と歩きながらの入場です
ゲバルさんの落ち着いた雰囲気に、嵐の前の静けさを予感させます
派手なパフォーマンスを得意とするゲバルさんですから、
ここまでは大人しくしてて一気にカタルシスを与えようって作戦かも知れません
多分、マウス戦の後から尿を我慢しているものとみた
あと、ゲバルさん普通に壷を持って登場してますね
巨人の人、ひょっとして決して開けるなとか言われてたのに
ついつい開けちゃったせいでボコボコにされたりしたんでしょうか?
その場合、たまたま一緒にいたマイケルも巻き込まれてそうです
せっかく助けられたボクサー生命が再び危機に陥ってるんでしょうか。所長がご機嫌なのもそのせいかも知れません
その所長さんは、部屋で中庭を見下ろしながら補佐宮の人にこんな事を言い出しました
「一つだけ断言できる
もし仮に今 脱走者が出たとしても
俺はここを一歩も動かんッッ」
「聞かなかったことにしておきます・・・」
所長さん、なんだか出世を諦めてるような感じがしますね
まぁ、ある意味暴力で支配されてるカサンドラみたいなとこですし
ここに勤めさせられているのはある意味懲罰人事なのかも知れません
そう思うと、補佐の人の突き放しつつも優しさのある大人の対応にも納得できますね(するな)
そしてゲバルさんの登場で盛り上がった観客達の前に、
初代アンチェインであるオリバさんが姿を現します
何故かキングサイズのベッドを運びながら
恋人を運ぶのにお姫様抱っこと言うならバキ君もやりましたが、
ベッドごと運んでくると言うオリバさんのスケールにはとても敵いません
「は・・・・・・発想のスケールで・・・・・・・・・ま・・・・・・・・・・・・まけた」って感じです
タキシード姿にキングベッドを背負って登場と言う、
とてもこれから戦う男の姿では無い姿で現れるオリバに観客も騒然
いや、だからって「じゃあタキシードにキングベッドは、これから何をする男の姿なんだ?」って聞かれても困るわけですが
なんと言うか、登場のイロモノっぷりが鷹村守に通じるものがありますオリバさん
「恋人が乗ってるんだッ」
「超美人の恋人・・・ッッ」
「いたのかよホントにッッ」
予想外の恋人同伴登場にド肝を抜かれる観客達
恋人がどういう人かはまだ分かりませんが、一つだけ分かる事があるとすれば
最後の一言を口走った人は後で絞め殺されるって事です
失言って、酒の席とか祭りの場とか、そう言う時にこぼれやすいんですよね。ハハ(何かを振り返りながら)
しかし、盛り上がってる連中とは対照的に、所長さんは別の意味で驚いているようです
「所長ッッ」
「バカな・・・つれてきたのか・・・あの恋人を」
はて、なんか人前に出す事をはばかられるような人なんでしょうかオリバさんの恋人
ひょっとして、みんなの願いであるやはり幻想(ファンタジー)の存在説がここでくるのでしょうか
ともかく、実物を拝んで見なければ何も言えません
さて、あのオリバさんがベタ惚れの恋人とはどんな女性なのでしょうか?
観客達の声に応えるように、
ベッドを一度宙に放り投げ、着地の衝撃を吸収しつつ降ろすオリバさん
その上に乗っていたのは、煙草をすいつつ甘ったるい声を出すオリバさんの恋人・・・・・・
「始めなさいよはやく・・・・・・・・・(はぁと)」
・・・・・・・・え〜と、まぁ、確かに私の予想は当たってましたよ
うん、確かにこれはファンタジーです。オークとかトロルとか呼ばれる種族です
そうでなければベッドに擬態したイミテーターです
突然のモンスター登場に、女に餓えた囚人達が声もあげられません
むしろ声をあげたら食われてしまいそうな存在感があります
いや、もう見た瞬間色んな疑問が氷解しましたけどね
そりゃこんなの自力で部屋から出れるわけねーやとか、
こんなのと一緒のベッドに乗ったらそりゃベッドもギシギシ軋むわとか、
彼女のハンカチは凄い刺激だろうとか。特に夏場。ある意味劇薬ですよアレは。ハハ(経験者は語る)
極めつけは、愛以上の感情がなければこれは愛せないだろうって事ですかね
つーか、絶対これなら妄想の方がマシ。或いはリザードマンとかドワーフの方がマシ
だって、普通は美人を見たら「立てば芍薬座れば牡丹。歩く姿は百合の花」って連想もできますけど、
私がコレ見て連想したのは『ガングレイブ』のボブですよ? しかもスペリオールの
来週は、囚人の皆さんがこれを見せられてどう反応するかが肝ですね
まさか「デカァァァァァァァい! 説明不要ッッ!!」とか空気読まずに叫ぶ人はいないと思いますが、
問題は、興奮状態でこんなの見せられて嘔吐する人がいないかどうかって事です
気絶する事すら許されない不自由の極地
このアンチェインからの極めつけの恐怖政治が何を生むのか、興味深いところではあります
看守の皆さん辺り、マリアさんの事は知ってたみたいですから、
多分オリバさんに「どうだい? 俺のマリアは美しいだろう?」とか言われて
目の前でシンにケンシロウを拷問されているユリアみたいな気分になっていた事でしょう
来週も「マリアは美しいと言ってみろ!」とオリバさんの一休さんも裸足で逃げ出す難題が出されるのでしょうか
まぁ、その時はきっと我らが大統領がみんなの気持ちを一つにして発言してくれると思いますが
でも、バキ君にそれを言う権利は無いんですよね。残念ながら
ヘタすればこの幻獣の方が梢江ちゃんよりはマシかも知れませんし
私だったら、「梢江ちゃんとマリアさん、抱くならどっち?」と聞かれたら、
泣き虫サクラののように号泣しながら「おっぱい大きい方」と搾り出すような声で呟くと思います
・・・・・・ひょっとして、最近また松山先生が大丸に触発されて人外巨乳キャラ描いたから、
「大丸、こっちの方がおっぱい大きいぞ」と言う板垣先生からのメッセージなのかも知れません
うん、やっぱり巨乳に価値なんてありませんね(いっそう決意を固めたペドフェリア)
・・・と言うか、最近読者の予想を裏切るのには熱心だけど期待に応えるのには熱心でない板垣先生?
そりゃ板垣先生の絵柄で萌え萌えな新キャラを出せと言うのは、
ジャンプの『斬』に読者アンケートでワンピースを抜けと言うようなものですが
いくらなんでもその・・・ジャンプだったら放送コードに引っかかりかねないような物体は不味いかと
えぇ、なんかさっきからすっげぇ失礼な事言ってますが・・・・・・
よく考えれば範馬刃牙はじまって初めてのまともな女キャラがこれか
・・・・・・ドリアンに襲われた夏江さん、ほんとに無事だといいなぁ(遠い過去に憧憬の眼差しを向けながら)