範馬刃牙
第4話『小さな親友』



バキ君に新しい小さな友達ができました

今までの友達に見放されたから新しくコツコツ作るつもりなんでしょうか


それとも、成長物語としてなんか主人公に上限が見えちゃった感じなので、

響鬼においての明日夢君みたいな感じで新しい視点をテコ入れ導入するつもりなんでしょうか


ともかく、夕焼けの河原でガチンコはってダチになった二人

お決まりの、「土手に座ってトーク」をはじめます
実力が伯仲すると、「お互いに寝転がって笑いながらトーク」になります



「思い切り叩いた」

「・・・・・・・・・え」

「小学生の君
・・・・・・・・・・・・・・・
鮎川ルミナを 俺は全力でブッ叩いた」


これだけ聞くと、PTAとお巡りさんが100人単位ですっ飛んできそうですが、
SAGAと言う試練を超えたバキ君はそんな事では怯みません。あくまで自由に発言します
こう言う人間が大人になると、自分の赤ちゃんをコンクリートに叩きつけたりするんですよ



「俺の全力はルミナ・・・
アイツらの100倍以上だ」



はるか遠くにいるイジメっ子達を指差しながら言うバキ君
イジメっ子達は近づく事も去る事もできず、中途半端な位置で見ているだけです

こいつらの性質は保留・・・おそらくイジメも偽のイジメ・・・
こいつらは恐らく、生涯保留する・・・!(どこのアカギだお前は)


そのはるか遠くのイジメっ子達を見て、ルミナ君はポツリとつぶやきます



「ちっちゃい・・・・・・ッスね」

「ハハハハハ
だろうなハハ・・・」



大笑いするバキ君
でも、もしかしたらルミナ君が言ったのは、
その100倍以上の全力で打ったバキ君の人間の小ささだったりして


その時、二人の背後に何者かが立ちます
そして、靴音から察して後ろを振り向くバキ君



「オ―――ッ
CPストライダムッッ」



一体どこからどうやって現れたのか
わざわざ葉巻まで吸いながらストライダムさんが軍服姿で登場です

この格好のままバキ君の事を探し回っていたのでしょうか

なんという事でしょう。多摩川が、不審者の見本市になりつつあります



「(まるで御伽噺・・・・・・・・・・・・・・・
地球上で一番強いバキさんの父親・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その父親が恐竜のようなゾウを殺したという・・・・・・)」



まぁ、多摩川的には悪い夢みたいな絵面ですが
ともかく、ルミナ君が別次元の世界の話を聞いて呆然としています
はじめて地下闘技場に行った時の加藤みたいな反応です
将来は、驚き役として大成するようになるんでしょうか?(大成かそれ?)



「恐竜サイズのアフリカ象かァ・・・・・・・・・・・・」

「刃牙ヨ・・・・・・・・・
ソレガ何ヲ意味スルカ判ルカ」



これで、勇次郎の股間のアフリカ象も恐竜サイズだとか言う意味だったら嫌ですが

そしてその質問に答える前に、
河原に向かって石を投げるバキ君
地上最強の高校生がすれば、ただの水切り遊びも、
途中で沈まずに反対側の岸に当たって遠くに吹っ飛んでいく程の威力になります


そんな、会話の折にちょっとした迷惑行為をはさみつつ、不審者達の会話は続きます



「受けたんだ・・・」

「イエス
アノ勇次郎ガ君ヲ挑戦者トシテ認メタノダ
君ハ・・・ ソレニドウ応エル」



わざわざそんな事を聞くためにこんな格好でバキ君探してうろついてたんでしょうか


なんと言うか、ほんとご苦労様です
そんな苦労をしてきたストライダムさんへのバキ君の返事は!?



「ホワ・・・・・・」


目の前でいきなり欠伸


あんまりな仕打ちに、葉巻が落ちそうになるストライダムさん
むしろ、いつもは流暢な言葉がカタコト気味なのは、今回は葉巻を咥えているからでしょうか?



「キャプテン・・・・・・・・・・・・
これは単純な親子喧嘩だ
どこの家庭にだって起こるよくある問題
アメリカ人のアンタが首つっ込んでんじゃねェよ」



幼児虐待・河原での迷惑行為に続き、人種差別まで始めました


いや、そのおさだまりの「親子喧嘩だー」発言はどうでもいいんですよ

地下闘技場で宣戦布告までしといて内輪でどうこうの問題でもねぇだろってのももういいんですよ


ただ・・・さっきからの行為が、ルミナ君の教育に悪影響なんじゃないかと

ああ・・・ルミナ君まで幼年編ではあんなに可愛かったのに。とか言われちゃうのか・・・(何がだ)


ともかく、かなり失礼な事言われたストライダムさん
そのまま何も言わずにバキ君に背を向け、そして言い放ちます



「刃牙ヨ・・・・・・
私ハ首ヲツッ込ムヨ
単ナル親子喧嘩ダナドト・・・
トンデモナイ誤解ダ
コレハ一国ト一国ノ喧嘩ニ匹敵スル問題ナノダ」





ストライダムさん、スカルファック宣言(違う)


注釈。スカルファックとは。首を突っ込む事である。

分からない良い子のルミナ君は、お父さんかお母さんに聞いてみてください


きっと、今のストライダムさんみたいな顔で教えてくれますよ♪


ともかく、これは一国と一国の戦争にも匹敵する問題なのだと
バキと勇次郎が戦うと言う事は、それ程の重大な問題なのだと





だからアメリカ人は首を突っ込むのだと



そう言いたいわけですか(最後のは違うだろ)

そして去っていくキャプテン
バキ君は、ルミナ君の方を振り向くと、
「怒ってやんの」と茶化すように言います。そりゃ怒るよ

読者だって怒ってるもん。むしろ、ストライダムさんよく言ってくれたと

伊達にバキの最初期から出てませんね
バキにこの言葉をかける役どころとしては最適だったかも知れません

最初期から出てるってのは大事ですよ。うんうん

え? 一番最初に出てきたバキ君のライバル?

ああ・・・うん。彼・・・人気投票最下位だったから・・・


まぁ、その話は置いといて。去ろうとするストライダムさんに、バキ君が声をかけます



「なァ キャプテンッ
とりあえず俺もスパーリングぐらいはやっとくよ
てきとうな奴と」



なんか、相変わらず目上の人に対する態度が微妙ですが、
その声にストライダムさんも片手をあげて応じるだけで去っていきます



「ハハ・・・・・・ヘソ曲げやがった」


私だったらバキ君の首を曲げてやります
ともかく、ストライダムさんの発言でバキ君もちょっとスイッチ切り替えた様子

何故かルミナ君を伴って多摩川の土手沿いを歩いていきます



「バキさん
質問していいですか
あの・・・アフリカ象より強いお父さんが相手なのに・・・
てきとう・・・・・・って」



どうやら、ルミナ君にもバキ君の発言から死相が読み取れたようです

まだ心配してくれる人がいるだけ幸せってもんですが、
そんなルミナ君の心配に対し、バキ君はシャドーをしながら答えます



「ルミナ てきとうとハンパは違う」

「・・・・・・・・・・・・・・・」

「恐竜に負けない適当な相手ってこと」



日本語って、難しいですネ

とりあえず、バキ君も本気でスパーリングをするようです
このままルミナ君のいい影響を受けて素直だった頃の、
その恐竜に負けない相手と絆を深めるような戦いをして欲しいものです



「見にくるか?」

「エッ」

「これからそいつと闘るんだ」

「(その時だった
 ボクの前にとんでもないものが現れたのはッッ)」



そしてルミナ君が驚き役としての片鱗を見せたところで、
次回、バキと「とんでもないもの」との対戦に続きます

さてさて、一体何が出る事でしょうかね
なんせ、モンスター象に匹敵するぐらいのモンスターです
少なくとも、本部さんクラスでは鼻息で吹っ飛ばされて終わってしまいそうなので駄目です


恐竜と言えば、増刊の方で出てきた『レックス』を思い出しますが、
むしろ花山さんが直に相手をするぐらいでなければ役不足と言えるでしょう


まぁ、これで出てくるモンスターが







松本梢江だったら確かにとんでもないですが


アライとSAGAってるところを不意打ちとかね
(ルミナ君に対して『教育に悪い』どころの騒ぎじゃなくなる)


他にとんでもないと言うと、さらにドーピングしまくって
精神ごとラリっちゃったジャック兄さんでしょうか(口癖は『オクレ兄さん!!』)


ともかく、バキの対戦相手であるXはとんでもない相手である事は間違いないです


まぁ、読者の期待としては、






もう瞬殺はやめてくれという事でしょうか


・・・さっ、次は何秒持つかな(現実を諦めがちになりながら)