範馬刃牙
第36話『オリバとゲバル』

今週のタイトルは『オリバとゲバル』と言う事で、
扉絵もカラーにてオリバとゲバルの両者が並び立つ構図となっております

うんうん、いつか戦うさだめのライバルが一つの絵に収まっている図は実に映えますね


新旧アンチェインとして雌雄を決しようとする二人に相応しい構図でしょう





扉絵の端っこで単行本の宣伝をしている少年も含めて



・・・・・・真実を描写すると言うのは、時としてどんなフィクションよりも残酷になりえるものですね



ともかく、マウスを噛ませ犬にして大いに目立つゲバルさん
副所長さんも、マイケルを一蹴したマウスを一撃で倒したゲバルさんに驚愕の瞳を向けています


あの三人も、マウスに倒せぬものはなしと言い出しかねないぐらいの自信満々ぶりでしたが、


結局尿をブレンドする新手のスカトロプレイをして去るだけと言う


脳が煮えたあかほりさとるでもやらないような行為をして消えていきました


やはり、ご主人様がいなかったのが敗因でしょうか?(何の話だ)


そしてゲバルさん、一撃で倒したマウスを一瞥すると、サミュエル副所長を呼び寄せます



「どうやらここで・・・・・・
何かトラブルがあったらしい
あとはヨロシクね(はぁと)
わたしは・・・・・・・・・寝る・・・・・・」



単にマウスの後始末だけではなく、
その裏にある諸々の陰謀に対しても釘を刺したような形で去ろうとするゲバルさん

すると、背後から突然声をかけられ振り向きます
はて、わざわざ帰ろうとする危険人物を呼び止めようとする奇特な人物は誰でしょうか?



「オ〜〜〜〜ッ
マイケルくんじゃないか」



なんとアイアン・マイケル。のっそり再登場

ゲバルさんも今思い出したかのようなオーバーなリアクションで返し

ゲバルはそれに対して「ワスレテタンカイ」と小声ツッコミ


と言うかマイケル、思い出してもらえるだけいいじゃないですか


世の中には、ジェットコースターから落ちたきり

誰にも思い出してもらえないような可哀想な人もいるんですよ?


最終回でさえも出番がもらえないような、



本部さんのヒゲと同じ扱いの人が

(単行本では修正されてますが、本誌では何故か本部先生のヒゲが書き忘れられてました)


ともかく、思い出してもらえた男、マイケル
ボクサー生命の恩人に対して感謝の意を示しています



「あんなビッグパンチ
お目にかかったことねェ」

「OH〜〜〜・・・・なんという栄誉だ
史上最強のボクサーからそんな言葉を
アンタが来なければ・・・・・・
俺のボクサー生命は確実に終わっていた」



まぁ、ボクサーキャラとしての生命は別の意味ですでに確実に終わっている気がしますが


そこはネタキャラとしての再生を果たしていると言う事で大目に見ましょう

そんなネタキャラ転生に感謝の意を送られると、ゲバルさんはマイケルの手に肩を乗せて言います



「なにを言ってる
オレ達はルームメイトじゃないか(はぁと)」

「ワスレテタジャン」



なんだか今日のゲバルさんは妙にフレンドリーです
今までは、だれかれ構わず尿を引っ掛けるような狂犬のイメージがありましたが、

今では役に立たない主人公に代わってピンチの脇役を救う正義の味方です


どういう心境の変化でしょうか?

刑務所仲良し計画でも打ち立ててるんでしょうか?


一応腐っても大統領ですし、人望を集める能力には長けてそうですが

とにかくマイケルに対してとてもフレンドリーに接しています
実は、アライを尊敬した勇次郎よろしく自分より弱いマイケルを尊敬してるんだったりして


その割には点呼の最中に朝食の内容を聞いて

看守の暴力のしわ寄せをマイケルに向かわせたりしていますが


好きだからついつい構ってしまいたくなると言う心理でしょうか?


まぁ理由はどうあれ、マイケルにとってゲバルさんは命の恩人です

部屋に戻った後も、マイケルはゲバルさんに対して感謝の意を示し続けます



「2代目・・・・・・
アンタと同室だったことを神に感謝している
モチロン アンタにはそれ以上に・・・
アリガトウ ボス・・・・・・」

「退屈だった眠れぬ夜に
極上のレクリエーションをサプライズボーナス
お礼を言うのはむしろ俺のほうだ 兄弟」



当然の事をしたまでだから気にするなと言わんばかりのゲバルさんの態度

ところで、ゲバルさんにとっては


尿を振り撒くのが極上のレクリエーションだったのでしょうか?


まぁ、随分と楽しそうだったからそれでよしとしましょう(いいのか?)


そして親密さと言うか馴れ馴れしさをアップさせるゲバルさん

マイケルも「兄弟」と言う呼び方にはちょっと引き気味のようです


しかしそれを差し引いても中々少年漫画っぽくて爽やかなシーンです

こうして男達は絆を深めていくのでしょう。今は照れくさそうなマイケルも、

そのうちゲバルを兄弟(ブラザー)と言う呼び方でも呼ぶ事に抵抗も無くなるでしょう。それどころか、



「お兄ちゃん」「お兄ちゃま」「あにい」「お兄様」「おにいたま」「兄上様」「に いさま」「アニキ」「兄くん」「兄君様」「兄チャマ」「兄や」


の中から好きなのを選ばせようとするかも知れません


もしくは、『兄ちゃん』と書いてアンチェインと読ませるとか(ムリヤリすぎる)



そんな薔薇色の未来を予感させるゲバルとマイケル
二人が就寝の挨拶をかわし、寝ようとするとゲバルさんが何かに気付きます

はて、ゲバルさんは何に気付いたのでしょうか

この感動的なシーンに水を差す極めて無粋な輩と言えば・・・・・・



「ミスターゲバル」

「バキ・・・ッ」



久しぶりに姿を現すパンツ一丁の主人公


何やってるんでしょうかこの子は
パンツ一丁でゲバルが帰ってくるのを待ち続けてたんでしょうか

つまり、マイケルがボクサー生命の危機に瀕してた時もパンツ一丁で座ってたのか



・・・マイケル、ゲバルさんと同室でほんと良かったね


とりあえず、空気の読めないバキ君はそのまま校長室の前で正座しててもらいたいものです


しかし、主人公が久しぶりに出てきて何もせずに退場するわけにはいきません

バキさん、やおら地面に手をつき、ゲバルさんに向かって誠心誠意頼み込みます。パンツ一丁で


・・・ひょっとして、これが範馬一族の正装なんでしょうか?


土下座する時はパンツ一丁。これが涅槃の流儀・・・(色んな人達に謝れ)



「あなたがオリバに勝とうが敗けようが
どちらでもいい 明後日の試合のあと
どうか俺と――――――

「「恋人になってくれ」ってのはナシだぜ」




・・・それはバキSAGA2〜交わる黄金水編〜


の宣戦布告と言う事でしょうか?

まぁ、バキ君ならゲバルさんが満足するまでぶち撒けてくれると思いますが


あと、ゲバルさんがオリバさんにボコボコに負けても、空気読まずにそのまま襲い掛かったりしそうです



「でも・・・俺と闘いたいのなら いつでも
たとえ風がなくとも・・・たとえば・・・今この場でも・・・」



ゲバルさんのラブコールに生唾ごっくん状態のバキ君

このままなし崩しにゲバルVSバキが勃発するのか? と思いきや・・・



「ここか?」


房の扉の前に何者かが立ち覗いています

目玉はギョロギョロと部屋の中を見回します



「ゲバル・・・いる・・・?
オ! い〜〜た〜〜(はぁと)」



怖っ!


なんですかこの足音が一つ多く聞こえる的なものは

ヘタなホラー映画よりもよっぽどホラーですよ。半端じゃない厄さです


そして次の瞬間、凄い勢いでねじ切られる鉄の扉!

ホラー映画だったら1800厄ぐらい記録しそうなホラーシーンです


そして扉の外から聞こえる悲鳴



「ノオオオオオッ
ミスタやめ・・・・・・ッッ
鍵はあるッ ミスターやめてッッ」


呼ばれ方から大体検討はつきますが、
ドアを乱暴にねじ切って部屋に入ってきたのは案の定初代ミスターアンチェインのオリバさんです



「グドゥイブニン
ミスタ ゲバァル・・・」



明後日まで待ちきれなかったのか、わざわざ深夜に会いにきたオリバさん



「ドアなしの刑務所なんて・・・・・・・・・ッッ」

「カーテンでも引いとけ・・・」




看守さんの苦情にも、知った事じゃないとばかりにぞんざいに答えます


まぁ、カーテン一枚のしきりとなれば外からは丸見えのわけで

そうなれば、パンツ一丁がユニフォームのバキ君にとっては望むところでしょう


なら誌面にも出ろよって話ですが


ともかく、オリバ登場で場が一気に加速します

果たして、オリバは何のためにやってきたのか?

このままオリバVSゲバルが始まってしまうのか?







オリバの登場でまたも存在を食われたバキの立場はどうなるのか?


最後の一つ以外は、わりと気になりますね(オイ)


・・・と言うか、最初から最後まで扉絵どおりの構図だなぁ・・・(流石に哀れむような視線で)