範馬刃牙
第31話『1+1+1=?』



今週もアイアンマイケルが19Pに渡って嬲られ続けると言う


アイアンマイケル総受け属性の人にとってはたまらない展開となっております




三穴責め三方向から攻め続けるマウスに、手も足も出ないマイケル


まぁ、連携の力が強いと言うのは分かるんですよ

遊戯王もなんだかんだで結束の力でカードの引きがよくなってました


1+1は三にも四にもなったり友情パワーでマッスルがスパークするのは少年漫画のお約束です



まぁ、ここまで主人公が要らない子扱いされるのは流石にお約束にはありませんが


・・・・・・うん、最近は頑張ってるからね。読者のみんなも分かってるから


だからとっとと出てきなさいよバキ君



とりあえず、バキ君の登場まではボコボコにされる運命のマイケル

その姿に、マイケル贔屓の看守さんも思わず顔をしかめています



「いいのか・・・・・・?
こんなことがあっていいのか・・・・・・・・・?
偉大なチャンピオンだったマイケルの顔を――――足で蹴るなんてッッ
世界中を熱狂させた歴史的ボクサーの顔を蹴る!
彼等3人に――――――そんな資格があるのか!!?」




・・・・・・・・・バキ君には資格があったのかなぁ?


反則扱いしてたルミナ君も、この看守さんと同じ気持ちだったんでしょうか?

というか、ひょっとしてマイケルが今こうして不幸そうなのって、ひょっとしてリアルシャドーの影響なんでしょうか?


バキ君のリアルシャドーは本当の意味での完成に近づいているようです(何の呪いだ)



つーか看守さん。えらくマイケルを贔屓してるようですが

まぁ、権利があるかどうかで言えば、正直微妙ですよね



だってこれ、あんたらの命令でしょ。どっちかというと義務です


どうも先週からこの人の立ち位置がよく分かりません。ほんと、何がしたいんでしょうかこの人



そして何がしたいというか、板垣先生が何をやらせたいのかがよく分からないマイケルさん

ボコボコに蹴られつつもなんとか逃げ出し、壁を背にしてマウス達が襲ってくる方向を限定、

そのまま上半身を素早く動かし、フットワークでマウス達のコンビネーションに対抗する作戦に出ます



「(やってやれッッッ チャンプッ)」



看守さん、ついにはマイケルを完全に応援し始めました

・・・だったら所長を宥めるとかしてマイケルを擁護してやればよかったのに


表面上の態度と心の中の態度が大違いです



これが最近流行りのツンデレオヤジってやつでしょうか?(流行ってねぇ)



「ナルホド バカではない・・・」


こっちはこっちで敬意どころか、マイケルを今までバカ扱いしていたマウス達

さらにマイケルを馬鹿にするように、三人揃ってボクシングの構えでマイケルに対抗しようとします



「(やってみるがいいさッ
やれるものならなッッ)」



多分、今週から読み始めた読者はこの看守さんをマイケル側の人間だと信じて疑いません


あと、マイケルの事を口が利けない人だと思う気がします

扉絵を見て「誰これ?」と思うのは・・・・・・まぁ、『バキ』以降から入った読者は


一度はそう思った経験があるんじゃないかと最近私は本気で思ってます



「君のメインコーチだった名匠サム・ダマト
彼が生み出した偉大なファイティングスタイル ピーカーブー!!
グラブに噛み痕が残るほどアゴをカバーさせ――――――徹底的に急所を守る
さらにはウィービングダッキングボビングサークリングなどの
上半身を目まぐるしく動かすことで防御を完全とする
そんなスタイルを本能にまで刷り込まれている超一流を相手に―――
三流の我々がボクシングをする」




長々と語りながらマイケルに近づき、構えるマウス達

そして、またも指を鳴らす合図と共にマイケルに見開きで拳撃が浴びせられます

一発は見事にかわしているものの、左右からの二発には対応しきれずクリーンヒット

そして意識が乱れてるところに間髪射れずに両頬と口にねじ込まれるマウス達の拳


・・・・・・まぁ、超一流のボクシング技術とはいえ、
別にアライ流拳法のように全局面型を目指しているわけではありませんしね

一対一を前提にしている以上、マウス達の同時ワン・ツー・スリーに対応しきれないのは道理です


基本となる左ジャブから右ストレートのコンビネーションですらワン・ツー
しかも当然タイムラグがあるのに対し、マウス達は3つの打撃が同時に飛んでくるのです

これが花山さんなら、三発殴られてる間に、一人を一発でKOするところですが

残念ながら今戦ってるのはマイケルです。攻撃する事を忘れている節すらあります


一人ずつカウンターで落とす作戦を許さないぐらいマウス達の連携が完璧なのか
それともマイケルには見せ場なんて要らないと板垣先生が考えてらっしゃるのか


どちらにせよ、このままボコられ続ける事が決定してるようで、
マウスの芸術的なまでに見事なコンビネーションにマイケルは手も足も出ません


1+1+1が3.2を遥かに凌駕しています。1+2+サンバルカンです(何がだ)


・・・・・・しかし、やってる事は普通にリンチなので、
やっぱり見ててチームワークの素晴らしさみたいなのはちっとも伝わってきませんね


たとえば、これをボウケンジャー辺りがやってみたら、
そりゃクエスター達にもあっさり勝てそうですがお子様のウケがかなり悪くなりそうです


戦隊があんまり卑怯に見えないのは、集団でもちょこちょこピンチになるからなんでしょうね


マウスも、好感度アップを狙うなら戦闘中盤でちょっとマイケルに負けてみるのがいいでしょう


で、トドメを指されそうになってから友情パワーで逆転と。・・・あれ? これじゃマイケルが悪役になるぞ?


結局、マイケルがカッコ良く勝てるようなフラグは存在しなさそうです

これで相手が仮面ライダーカブトなら、勝手に仲間内で潰しあってくれるので楽なのですが


マウス達は三つ子と言う事で、イヤイヤダンスが踊れそうなぐらい仲が良さそうなので仲間割れは狙えそうにありません


そしていよいよトドメを差すつもりなのか、マイケルを羽交い絞めにし、他の二人が徹底的に踏みつける戦法を取ります



「さて・・・・・・ボクシングは終了だ」


死刑執行の合図のように告げ、落とされる蹴りの雨
締められて身動きが取れないマイケルを無限1アップができそうなぐらい踏み続けます



「(や・・・)やめろォオォッ」


そのあまりの光景に、ついに看守さんも今にも拳銃を抜いてマウス達に向けるんじゃないかという勢いで叫びます


と、言うわけで今回は先週と同じくマイケルがボコられ、

看守さんが完全にデレモードに移行したところで次週に続きます


バキ君。早く出てこないと、デレ看守さんがマウス達に挑んで、
看守さんとマイケルの絆が深まってしまいますよ? マイケルSAGAですよ?(黙れ)



まぁ、そろそろ主人公が救ってやらないと、

マウスにボコられ読者からはイジられでマイケルの身がもう持ちません

来週こそ、主人公の電撃登場が待ち望まれます


ところで、今週の目次コメント。板垣先生曰く



「コメントの中に「ホントに」という事場が増えるほど、
嘘っぽくなるのはナゼ?」



と皮肉っぽく問いかけられております


まぁ、その理由は簡単ですよ、つまり








『リアル』シャドーが嘘っぽく見えるのと同じ理由ですよ



(♪ホントにホントにホントにホントにカマキリだ〜
デカすぎちゃってどうしよ〜〜〜不死〜範馬刃〜牙〜)


あと、世界チャンピオンが素人三人の連携に負けると言う、
「本当にリアルな戦闘だったらありそうな光景」も、逆になんか嘘っぽく見えたり


すればするほど説得力の無くなる説得ってのがあるんですよ


久米田先生辺りが絶望先生ですでにネタにしてそうですけど(説得力のなくなる説得しちゃってませんか?)



それと同じ理論だと思います


だって、今週の内容読み終わっても「でも柴千春ならマウスに勝てるよね」とか本気で思いますもん


まぁ、妙にリアルな戦闘になっちゃってるのに関しては、
「マイケルだから負けるのは仕方ない」って説得力が上回ってるのでまだ問題ありませんが



李猛虎に勝った辺りが多分最盛期。アイアン・マイケルの明日はどっちだ