範馬刃牙
第296話「努力しても・・・」
第297話「雄々しき2人」

前回のあらすじ


勇次郎が地獄のミサワみたいな事言い出してバキにボコボコにされた



数年前にこんなこと言ったら脳が腐ったかと思われそうですが、

とにかく勇次郎は負けフラグ、バキ君は勝ちフラグを立てて頑張ります


バキ君にボコボコにされてぶっ倒れた勇次郎

さすがにダメージはあるかと思われたところですが、

新体操みたいな動きで起き上がり、余裕をアピールします



「(なァ刃牙よ・・・・・・・・・
いいもんだなァ・・・・・・
親子ってのはいいものだ
こうして親子水入らず
親であり・・・・・・子であることを堪能する・・・・・・
いいものだな・・・・・・親子ってのは)」
 


どうも口ぶりからすると、バキ君の力を堪能するために攻撃を受けてたようです

さりげなく観客を無視していますが、もう勇次郎にとってガヤなんかどうでもいいのでしょう


見られれば見られる程に興奮するタイプのバキ君とは真逆っぽいですね



「なァ」

「なにが”なァ”だが知らんけど
思ったとおり――・・・否・・・・・・
思った以上に俺たちは繋がっている」

「混じりっ気なしの範馬だ」

「嫌じゃないさ 範馬を生きることは」
 


うん、まぁ、親子愛を確認しあうのはいいんですけどね




できればジャック兄さんも混ぜてあげて欲しかったな



混ぜてあげてー! あの子も一応範馬なのよ!!?

そんな人前で繋がってるとか盛り上がってないで!!

バキ君と勇次郎が人前で繋がりっぱなしだなんて、ジャック兄さんの頭がフットーしそうだよぉ・・・!


まぁ、ここで出てきても多分勇一郎以下の扱いしかされなさそうなので、

ジャック兄さんはもう少し私の思い出の中だけで生きていてください


ともかくバキ君は勇次郎に対し胸を張って範馬である事を受け入れます

範馬であることに退屈していた勇次郎とは、また違った思いを持っているようです


そして必殺の液状化を行うバキ君

相変わらず主人公の必殺技としては格別なキモさですね



「(範馬とは何・・・???
質問するまでもなくその実感は
そう俺は正真正銘 範馬の子
努力しても努力しても努力以上が手に入っちまう
だからもう・・・・・・諦めたんだ・・・
親父の面倒は俺が見る!!!
親子だからな・・・・・)」
 


勇次郎が範馬の力で人生を諦めかけていたのとは逆

バキ君は、勇次郎の孤高を癒すために範馬を受け入れました


今までのバキ君の努力は全て勇次郎を倒すためのものなので、

努力以上と言い切るからには完全に勝つ気でいるのでしょう






勇一郎登場直前にギブアップしようとしてた気がしますが


まぁ、それはそれとしていい話なので納得しておきましょう

単行本で読むと齟齬が出そうな気がしないでもないですが、今は前だけ見ていましょう


それにバキ君が勇次郎の面倒を見るって言っても、

バキ君の愛は若干重いところがあるからハッピーエンドになるかはわかりませんしね


もしかしたら、勇次郎の足を折ってベッドに縛り付け、

「親父の世話は全部俺がやってあげるから……」と薄笑いを浮かべる感じかもしれません

(そんなミザリーみたいな主人公厭だ)



ともかく、親父を受け入れる決意をしたバキ君は

勇次郎のボディに、液状化ダッシュからのボディブローを放ちます

衝撃の余波で周囲の木々から葉が散るほどの超威力ボディブロー


剛体術とはなんだったのかと思うほどの一撃です



「(おお・・・・・・お・・・
いい・・・・・・い〜いパンチだァ・・・
何時以来か・・・・・・腹筋を貫かれるのは・・・・・・)」
 



できるなら独歩以来であって欲しいと願う古いファン心理がありますが、

勇次郎も思わず笑顔で認めてしまうほどのすさまじい一撃が入りました


ここまでやってまだ余裕たっぷりなので、決着はかなり遠そうですが



「親父・・・・・退屈してはいないかい」

「退屈を嫌い・・・・
国内・・・国外・・・地球の裏側 果ては北極にまで
遊び相手は武術家 アスリート 猛獣 大型獣 武器
闇社会 国家権力 軍事力 それ等に見つからなかった
試満たす玩具が こんな近くに・・・・・・」

「近くどころか・・・・・」

「その通りだ 近くどころではない・・・
放浪い探求し続けた「青い鳥」は
辿り着いた我が家どころか 俺の一部だった」

「我が子刃牙・・・・・・その両の拳は
過去のいかなる刃より鋭利で
いかなる弾丸より迅く いかなる巨漢より重く
いかなる殺意より凶悪で いかなる狙撃より予測不能だ」

「そして――天使のように優しく恋のように甘い」
 



喧嘩開始直後にボコボコにされてから、どんどん元気に調子よくなってる気がするバキ君

これもある意味範馬の血が覚醒しまくっているという事なんでしょうか?


ともかく勇次郎はバキ君をかつてない勢いでベタ褒めします

勇次郎は狙撃が弱点ってのが定説みたいになってますが、バキ君はそれ以上のようです


でもなんだかんだで勇次郎も「俺の一部だった」とか言ってるので


遠まわしに自分を褒めているようにも聞こえます



でも息子のほうも自分の評価に天使だとか恋だとか言っちゃってるあたり同レベルです

まぁ、「精子のように苦い。親父の一部だけに」とか言い出されるよりはマシですが


そんでまぁ、この後子供の玩具にたとえて殺し合いになるぜめいた事を言い合うんですが


そんな緊迫した状況にいきなり踏み込んでくる人物がいます

その思いもかけない登場に、勇次郎相手にも余裕たっぷりだったバキ君も思わず驚愕します



「そーだよ
男同士イチャイチャと・・・・・・
見てらんないよ」




松本梢江、降臨す



はい、ここで出ました我らがヒロイン梢江ちゃんです

多分、読者はお化けでも出たような顔で読んだと思うんですが、

オチョナンさんよりも読者に恐怖を与えるヒロインがここで登場です



普通ヒロインがいきなり登場してきたら主人公の覚醒補助フラグなんですが、

なんか主人公を睨み殺すような勢いで出てきてるので効果が読めません


まぁ、この場での登場は勇一郎みたいなものでしょうか

きっと次回以降では梢江ちゃんVS米軍のエピソードが語られます(厭だよ)


いっそここでさらにパワーアップをするために、

勇次郎と観客達の前でいきなりSAGAるとかはどうでしょう?


きっと観客はドレスのとき以上の勢いで逃げる事必至ですね

そのまま読者も逃げかねませんが