範馬刃牙
第29話『戦争』



ここ最近はバキ君がやたら少年誌の主人公らしくなっています


どうやら、範馬刃牙を大いに盛り上げるための板垣恵介の団、通称SAGA団の活躍が活発のようです



やたらいい人になって友達も増やして、
オリバと出会ってから蟷螂と戦った後ぐらいまでが悪い夢と言うか、

最近のバキ君を見るたびに「どこに行ってたんだチャンピオン!」と叫びたくなる展開です


うん、いいよいいよバキ君!
なんだ、君もやればできる子だったんじゃあないか(少佐のような笑顔で)


紙面でも大活躍だし、今週はチャンピオンの表紙も飾ってるし大活躍だね!!


と、思って今週の範馬刃牙を読み進めてみたところ、


カラー扉絵は夕日に照らされるゲバルさんに取って代わられてます

もちろん本編ではウォーリーよりも出番が無いと言う神隠しぶり



雑誌の表紙にまでなっていると言うのに、どこまでも不遇な主人公です


まぁ、表紙になってるのがバキ君でかろうじて良かったんでしょうけどね

えぇ、今でさえちょっとした心霊写真みたいになってますけど、


もしこれが主人公ではなく、無かった事にされつつあるヒロインだった場合、





同じく表紙になっている安田美沙子さんが秋田書店を告訴しているところです



まぁ、噂をしていると良くないものが沸いてしまうので、この話はさっさか流しましょう(ならするな)



「お元気そうで」


三人で一文字づつ区切った挨拶をするマウスの三人
一人一文字を順番に、まるで一人の人間が喋るようにスムーズに行える連携を見せ付けます


まぁ、わざわざここで見せ付ける必要も無い気がします


一人ずつ喋ったらもっと混乱するって言うけど、一人がまともに喋ればいいだけの話では?


ともかく息のピッタリ合った三つ子に、所長は絶大な信頼を寄せているようです

なんでも、異質なもの同士の連携は偉大な成果を生み出すのだとか


火と蒸気とシリンダーによる蒸気機関とか

馬と鞭と騎手による乗馬とか

太陽と水と大気による地球とか

なぎさとほのかとひかりによるマックスハートとか

ハムとキュウリとハチミツによる生ハムメロンとか

人民と人民と人民による政治とか

空と大地と呪われし姫君によるドラクエ8とか

藤ねぇとイリヤとセイバーによるFateとか




とにかく、偉大な連携は偉大な成果を生み出すようです(後半はなんだ)


そして、所長さんが仰るには、



「この世に存在するあらゆる連携の中
最もスムーズかつ偉大な連携
連携の中の連携 キング・オブ・コンビネーション
それが唇と歯と舌だ・・・」




そして図解付でその連携の偉大さについて説明
唇と歯と舌の連携により、2ページちょっとかけて魚肉がクリーム状にされていきます


マガジンで最近始まった料理漫画でこれやったら一発でアウトだと思います


・・・あの漫画もあの漫画で凄いですけどね

あんな料理が美味そうに見えない料理漫画は滅多にありませんし


とりあえず、一通り語り終えた所長さん曰く



「驚くべきはこれらスリリングな作業を経ながら
唇も舌も歯によって一切の傷を負うことはないのだ
誰が呼ぶともなくマウス 誰が呼ぶともなく―――唇 歯 舌
そう呼ばれているのだよ 彼らはッッ」




・・・まぁ、唇や歯や舌が凄い事は分かりましたが、それ以上に驚いた事は



所長さん、今まで一度も食事中に舌を噛んだ事がないのでしょうか?



きっと恐ろしく舌使いが美味いのでしょう所長さん

さくらんぼのヘタを口の中で鮑結びにしてしまうぐらいに


そしてマイケルを倒すために放たれし三匹の刺客
所長は自信満々ですが、まだちょっと良識残ってそうな部下の方は心配そうです



「君たち三人に質問をしたい」

「どうぞ」

「只事ではない君らの連携とやらは理解したつもりだ
しかし そのコンビネーションが戦闘という局面で
どう発揮されると言うのか あの―――鉄人を相手に」



どうもこの人は、まだ三人がかりのコンビネーションでもマイケルは倒せないと考えている様子

まぁ、常人にとってヘビー級チャンピオンといえば力の象徴ですし、無理もありません


すると、マウス達は嘲るような笑みを交し合った後、代表して唇が答えます


一人で喋るのは唇さんが専門なんでしょうか

なら、恐怖でカチカチ音をさせるのは歯の仕事で、
ブルー将軍を倒す時は舌が仕事をするのでしょうか(微妙に若い子に分からなそう)



もしくはアレか。熱く溶けた泥の海に突っ込むのが舌の役目か(黙れ)



「多く一般人が犯しがちな誤解
過大なる格闘技幻想と言えますな」




なんと、マウス達にとっては上司のこの不安も過大な幻想に過ぎないと!

マイケルなんてたいした事ないと! 所詮はカマキリの前座の幻想だと!!


過大に幻想されても精々ハイキック一発でKOだと!!!


・・・・・・えぇ、マウス達の言い分もほんともっともですね(認めるな)


と言うか、上司のマウス達に対する反論も



「あのアイアン・マイケルに対して過大評価だと・・・?
今は罪に服しているとはいえ・・・
彼は歴史に残る偉大な世界へヴィ級チャンピオンだった男だぞ
君らこそ彼を過小評価しているのではないのか!?」



と、えらくマイケルを買っている様子ですが、



正直、範馬刃牙単行本三巻収録分までの内容を振り返ると、


なんでこの人がこんなにマイケルを過大評価してるのかが分からなくなります


いやね、分かるんですよ。ボクシングのへヴィ級チャンピオンが強いのは

基礎工事だって、バキ君には劣ってたとはいえ、ハンマー三発で鉄骨を地面に打ち込んでましたし


ボクシング協会も、マイケルが出所したら確実にベルトを取り戻すと確信してるからこその妨害でしょうし


マイケルが本当に強いのは分かります。マイケルは悪くありません





悪いのはアイアン・マイケルを大いに盛り下げるための板垣恵介の団(SAGA団)です


いやほんと、盛り下がっちゃって盛り下がっちゃってまぁ!!


と言うか、板垣先生がモデルにしたキャラが傷つくと現実に影響及ぼして傷つくので、


板垣先生もある意味ハルヒのような存在だと言っても過言ではないのでしょう



なるほど、そう考えると最近の板垣先生の抗争を求める強気な態度も、


涼宮ハルヒみたいで萌えるではありませんか(そうか?)



きっとアシスタントを募集する時も、集まってきた人達の前で



「この中に柔道家、ロシア人、ムエタイ使いがいたら俺の所に来い。以上!」



とか言ってたんでしょうね。これはキョンも苦労するはずです


・・・さっ。そろそろ身の危険を感じてきたところでさっさか進めましょう


上司の人の力説に対し、ならば肉体言語にて語るまでとマイケル相手に対峙するマウス達



どうやら、いきなりマイケルとマウス達の対戦のようです

まぁ、この展開の流れなら10回やって12回はマイケルが負けるでしょうが


果たしてバキ君は、マイケルが再起不能にされる前に駆けつける事ができるのでしょうか?



「歯・・・・・・いくつだ・・・・・・?」

「2.5・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
多くて3.0から3.2ってところか・・・」



マイケルを値踏みするように謎の数字を口にする歯
次週、彼らの連携の偉大さとこの数字の意味も明かされるのでしょうが、どういう事なのでしょうか?


視力とかそう言う数字ではないでしょうし、戦闘力でしょうか?

まぁ、数字まんまだとラディッツに発砲した農家のおっさんより弱い事になるので、


自分の何倍の強さかってところでしょうか?

そして、その倍数分をコンビネーションで埋めるのでしょうか


まぁ、あの数字が負けた回数なら、多分そんな数では聞きません


読者からマイケルが馬鹿にされた数ならば、その三倍は持って来いと言うものだ(どこのギル様だ)



とりあえず、マイケルがボコボコにされるのは確定として、

マウスのコンビネーションとバキ君の戦いがわりと楽しみです


この、RPGで言えば三体同時に倒さないと復活しそうな連携に対し、バキ君はどう挑むのか?


まぁ、普通なら「お前ら、プリキュアで白と黒どっちが好き?」とでも聞けば、


勝手に殺しあうと思うのですが(んなワケあるか)