範馬刃牙 
第245話「親子、接触す」
 




ジャック兄さんとは接触しないけどね



さて、タイトルに要らんツッコミをしながら始まる今週のバキ感想です


前回、勇次郎の接近を感じ取ったバキ君

夫の帰りを待つ妻のようにかいがいしく夕飯を二人前作っています


たまにはジャック兄さんの分も作ってあげればいいのに

ジャック兄さんがたまたま尋ねてきても、バキ君は何も出さないんじゃないでしょうか


そしてバキ君は部屋の中央に机を置きます。かつて勇次郎が4つに引き裂いた机です


どうやらつぎをあてて、修理して使っているようですね

ここまで壊れてるなら新しいのを買えばいいと思うんですが

愛しのパパが破ったものだからと大事にとってあるのでしょうか?



「焼き魚にたっぷりの大根オロシ
キュウリの浅漬け メカブに・・・・・・ゴハンとミソ汁・・・・・と
まん中にステーキだ」
 



この献立にステーキをつけるあたり、範馬の食卓ですね


まぁ、私もデブの嗜みとしてかつ丼に焼肉をつけて食べたりしますが

でも勇次郎の食事量からすると若干少ないんじゃないかって気もしますね


もしかして、勇次郎の来訪を予感したからわざわざステーキを焼いたのでしょうか?


あと、どうでもいいですけど野菜系が少ないですよね

ステーキにもっと付け合わせをつけた方がいいんじゃないでしょうか


まぁ、範馬家の食卓はともかく、準備はできました

バキ君がパパセンサーを発動させて振り向くと、そこには勇次郎が靴を脱いでいました


ちゃんと靴を脱いであがるんだ。一応、父親らしくマナーを守ってるんでしょうか



「(来た・・・・・やっぱり・・・・・・ッッ
理由なんかどうだっていい・・・・・・
ホント・・・どうだっていい・・・・・・
親父が来てくれる・・・・・・この現実だけでいい・・・)」
 



勇次郎を食卓へうながし、二人で向かい合って座る親子

そしてバキ君は親子喧嘩云々を通り越して、ついに

父親と会えるだけで幸せ」モードに入ってしまいました


この気持ちは何分の一かでもジャック兄さんに回せてあげたら……


もう親子喧嘩どころか親子で共闘して世界を敵に回しそうな勢いです

そんなほのぼのした会談を迎えているバキ君達とは裏腹に、

バキハウスの外では自衛隊が厳戒態勢を敷いていました


落書きだらけの通りを封鎖する完全防備の自衛官というシュールな光景に、

通りすがりのカップルも思わず何があったかを訪ねてしまいます



「なんか・・・あったんですか・・・?」

「申し訳ございません
業務上お話しすることができません」
 



きっぱりと言われ、すごすごと立ちさるカップル

まぁ、カップルはこの程度の勧告で済んで良かったと思うんですが


……これ、周囲の家の人達ってすでに退避済みなんでしょうか?


夕食時にいきなり現れた勇次郎のために、家から追い出される住人達

自分達が団欒するために、複数家庭の団欒を邪魔してるんですから

地上最迷惑の家族の名に恥じない迷惑っぷりです



「(範馬親子接触す!
この報は警視総監より
ただちに内閣総理大臣に伝えられ―――
総理大臣直轄に当たる空挺部隊の知るところとなった)」
 


おおっ、総理大臣が迅速に動いた!!


いつも眠ってばかりでめったに動かないと思ってたのに!!


お遍路に行ってエネルギーを充電してきたのでしょうか?



「一七時三○ッッ
○勇と○刃 ○刃宅にて接触ッッ
現在もなお―――継続中にて―――
予断を許さない状況にあるッッ
現在周辺区域を機動隊にて警戒
状況に変化が生じ次第 我が隊に連絡が入る」
 



そして空挺部隊も出動準備を整え、隊長から檄が飛びます


というか、○勇とか○刃とか書くと卑猥な伏字みたいですね


そのうち、○梢と○刃、○刃宅にてSEXッッ


とかって報告があったりするのかもしれません

その時は、自衛隊の皆さんがバキハウスに人が近付かないように封鎖するんでしょう

人類が見るにはあまりに危険過ぎるSEX!!(どんなだよ)



「総理大臣のお言葉をそのまま伝える
「たかだ親子喧嘩 されど親子喧嘩
どころではないッッ
この親子喧嘩という概念
この温かくも微笑ましいイメージをまず―――
払拭―消し去ってもらいたい」――と
「これはある意味 イラク派遣以上に実戦なのだ」―と」
 


まぁ、実際はゴジラとウルトラマンが戦うところから住民を避難させるようなものですからね


問題は、接触しても激突しないまま終わる可能性が高い事ですが


ある意味、空挺団にとっては実戦以上に訓練になる作戦かもしれません


そして周囲の緊張をよそに、バキ君達は食事をはじめます



「いただきま―――!
(お・・・・・親父が―――会釈!!?
「いただきます」の―――会釈ゥ!!??
そ・・・・・・そんな習慣があったのか・・・・・・ッッ)」
 



勇次郎が、いただきますの会釈をした!!

これは意外な行為です。いただきますの会釈とは、すなわち糧への感謝


餌に対する感謝の心が、食事の前に自然と頭を下げさせるのです

そう言えば、昔独歩と戦った時も「感謝!」とか言ってましたし、

勇次郎は自分と戦ったり餌になったりする相手への感謝を欠かしていないのかもしれません


ワガママなようで、面倒見の良いデレ要素もあるのが勇次郎の魅力なのかもしれません


そして、父親の習慣にショックを受けるバキ君



「お・・・・・・俺は・・・・・・
この人のことをちゃんと知っているのか」
 


バキ君は、地上最強の生物というものは知っていても、

父親・範馬勇次郎というものを知らない事が明らかになりました


次回からは、「範馬勇次郎について知ろう」話がスタートするんでしょうか?



いやぁ、長期化したラブコメ漫画並に関係が進展しませんね

バキ君も勇次郎もある意味両想いなのに、未だに気持ちが通じません



いつまでたってもちっとも君に届きません



いいからさっさと激突しちゃいなYO!!


あと、散々ネタにしてきましたがジャック兄さんはどうするんでしょう

あの人はまぁ、母親をレイプされて生まれた子供なんで、

ある意味、父親を憎み続けても仕方ないっちゃあ仕方ない私生児なんですが


でもバキ君の理論によると、レイプも範馬の愛情表現かもしれません

最近の少女漫画でもよくレイプから恋愛が始まったりするみたいですからね


母親から勇次郎を怨んでないと聞かされる事があるかもしれません

そうなると、ジャック兄さんも父親と分かり合うイベントをやる必要があると思うんですが……


ひょっとして、このままジャック兄さんは徐々にフェードアウトしていくんでしょうか

世界中に撒かれた勇次郎の種どころか、バキ君以外の種は無い事になっちゃうのかな……?