範馬刃牙
第230話「純闘志」
単行本化する時は、いっそ『烈海王編』や『範馬刃牙編』でまとめて出した方がいいのかもしれない今日この頃
単行本で一気読みする時にテンポが悪くならないかと少し心配になったのですが、
よく考えるとそのうち総集編を出す時に差別化ができて良いんじゃないかと思いました
この区切り方が、新しい商法になったりするのか!!?(生臭い話をするな)
と、言うワケで烈先生のボクシング編が良いところで引きになり、
バキ君のターンになります。笑顔でテーマができた事を柴千春に告げるバキ君
「アリガトウ・・・・・・・・・・
テーマが―――できた・・・・・・・」
果たして、バキ君にできたテーマってなんでしょうか
必要性が無いから戦いたくないみたいな事ばかり言っていたので、
そんなヌルい事言ってないで戦意を滾らせて戦闘力にしようってのが有力ですが
そう言えば、こんなコメントが届きました
>今週のノノノノを見て、バキ君は「嫌われることでパワーアップ」の境地を目指してるんじゃないかと思いました。
それがテーマならある意味応援するんですが
嫌われれば嫌われるほど強くなる! まさにバキ君にふさわしい能力!!
(それは主人公にふさわしい能力と言えるのか?)
バキ君にテーマができたと聞いて、
柴千春は唾を吐き捨てながらも丁寧に応対します
「そうですかい・・・・・・・・・
できましたかい・・・・・・・・・テーマ
(テーマができたァ・・・・・・?
範馬刃牙・・・・・・
テーマがあろうがなかろうが
寝てようが起きてようが
俺にとっちゃあ大怪獣に変わりはねェ!!!)」
テーマができて強くなろうがどうしようが、
相手がハンマ怪獣バキ―ゴンである事に変わりはありません
強いんだ星人から大怪獣バキ―ゴンに進化したバキ君
この戦力差で千春が勝ったらかなりのカタルシスなんですが、
相手が主人公だと言う事で勝つのは難しそうです
まぁ、気合いと根性だけならバキ君以上なんでしょうけど、
精神論で勝てるなら世界大戦で日本も負けなかったはずなんで、
こちらとしてはせめて千春の無事を祈りながら勝負の行く末を見守るだけです
「(さてと・・・出掛けなきゃな・・・・・・
怪獣退治・・・・・・)」
そして突っかける柴千春
まぁ、確かにいっそもうウルトラマンでも呼んだ方が早い気もしますね
相手は恐竜に勝ったピクルに引きわけた(?)バキ君です
T−REX以上の戦闘力があるはずなんで、
G級ハンターが複数で囲まないとどうにもならない相手っぽいです
とりあえずハンマ怪獣相手には麻酔弾が必須なはずだ!!
いっそ柴千春がたまたま持っていた麻酔銃を使ったり、
たまたま雇って周囲に待機させておいた腕っこきの狙撃手達を使っても、
私は一向に構わんッッッッ!!
(それで勝つ柴千春と言うのもかなり嫌なものがあるだろ)
「(怪獣退治・・・つってもなァ・・・・・・
格闘技じゃねぇんだよなァ
俺のやってるこたァ・・・・・・
アッパーカットにゆくと見せかけといて―――・・・・・・
事実―――ゆくのはアッパーカットなんだよなァ・・・・・・
超Aクラスの技術者 刃牙さんにとっちゃあ
欠伸が出るほど退屈な喧嘩になるわなァ)」
フェイントも駆け引きも無く、ただぶん殴るだけ!!
心技体が格闘技には重要と言われますが、ある意味、心と技のみに特化している千春
心が欠落してるバキ君相手ならちょうどいいって気もしますけど、
駆け引きも何もない殴り合いは、技術者にとっては退屈な戦いかもしれません
でも、それは言いかえれば、相手の技を封じた土俵に上げるって事なので
それはそれで有効な手段って気がします。アイアン・マイケルとの戦いの時も、
ただの殴り合いに持ち込んだおかげで勝ったと言えなくもない展開でしたし
しかし、相手は技だけでなく肉体そのものが人間離れしているバキ君
なんと、千春がアッパーを喰らわせると、逆に千春の拳が砕けてしまいました
……やっぱ怪獣ですなこれ。倒すんならミサイルぐらい持ってこないと
「(悪ィなァ・・・・・・刃牙さん
でもな・・・・・・でもなァ 刃牙さんワカってくれ・・・・・・
俺らの―――”勝負”ってのは・・・・・・
刃牙さんら技術者の―――
倒すか倒されるかとはチョットだけ違うんだわ)」
攻撃は通じず、逆に手の甲で顔面を殴打され、
わき腹を平拳で突かれと、地味に痛い攻撃をされる千春
さらに、大技の右ハイキックを喰らって一回転してしまう柴千春
頭がコンクリートの地面に突き刺さって、
ゆっくりと足が倒れて行く姿が実にシュールですね
いっそ、倒される姿が面白ければギャグにもなるんですが、
普通に地味に痛い攻撃でボコボコにされてるんで、リアルに同情するしかありません
(倒される姿がギャグになるのは慰めになるのか?)
そしてバキ君はそのまま千春を放置し、ドアを直して家に戻ります
そう言えば、落書きはされてるのに窓ガラスとか無事ってのは凄いですね
こういう嫌がらせが続いてるなら、窓ガラスの1つも割られてそうなもんですけど
ひょっとして、落書きは許すけど窓ガラス割りだけは決して許さなかったりして
犯人の臭いを嗅ぎつけて、夜中に天井に張り付いてたりしそうです
(それは怪獣じゃなくて妖怪だ)
ガラスの割れた扉を閉めると、家に戻ってごろ寝読書を再開するバキ君
まぁ、それはいいんですけど、外に出て千春がいないのを確認して
鼻で笑った風なのがちょっとムカつきます。ちょいちょい超上から目線を挟むのはやめません
ここまで徹底して嫌なキャラぶられると、もういっそ清々しさすら感じてしまうのですが、
確かにこのバキ君なら、負けても相手の事を見下してそうです
「(俺らの勝負ってのは―――
2人のうち―――どっちかが
”敗け”と認めたときが決着なんだ
たとえ倒れた相手を
立って見下ろしてても―――
敗ける場合だってある・・・・・・・・・
見上げながら勝つ場合だってある
それが―――俺らの云うところの―――決着)」
ここら辺の論議は、最強死刑囚で語り尽した気はしますが、
たとえ死んでも心を折られなければ負けないというのは漢の理論です
まぁ、だからと言って、主人公が率先して心を摘みに来たらドン引きなんですが
もしかしてバキ君のテーマってアレか?
どこまでボコれば柴千春の心は折れるかって実験か?
(嫌な奴ってレベルじゃねぇだろもうそれ)
バキ君が買い出しをして戻ると、道の先にはストレッチをする柴千春がいます
バキハウスの前から場所を移したのには理由があるんでしょうか?
ハイキックのダメージが大き過ぎたので、ちょっと休憩してたんでしょうか
と言うか、アスファルトの床にあんな突き刺さり方して、よく生きてたなこの人
そして、いつも通り上着を脱ぐところから始める千春
「刃牙さん
な〜〜〜んも言わず―――俺と」
そして本当に何も言わずに殴りかかるバキ君
せめて前口上ぐらいはさせてやろうよ! 人情として!!
顔面に拳が突き刺さり、凄い勢いで吹っ飛ぶ千春
買い物袋を腕に下げたままこんな力の入ったパンチが撃てるのも、
それはそれで凄い技術なんじゃないかって気もします
「(千春さん
アリガトウ 勉強させてもらいます・・・ッ)」
心の中では、千春の行動に学ぼうと感謝するバキ君
そして、倒れた千春にかける言葉は・・・・・・
「喧嘩だぜ
ストレッチなんかしてんじゃねェよ」
だからなんでそこで上から目線の喧嘩腰になるんだ
やっぱりアレですか。嫌われる事での上昇気流を受けようとしているんですか
ここまで露悪的だと実はいい人なんじゃないかとさえ思えてしまいます
(それは主人公に対する評価か?)
次回はまたボクシング編になるんでしょうけど、
バキ君編はこのまま千春の闘志を学びとって終了になるんでしょうか?
と言うか、千春から負けないための理屈を学ぶなら、
最強死刑囚達からも学んであげればよかったのに・・・
ほんと、あの人達はなんだったんでしょう(遠い目)