範馬刃牙
第221話「拳闘の神」
バキ君のフィギュアが発売されましたが、
当分出番無いんだろうなぁ、この主人公・・・
今頃、「うん。親父にも文句言ったし2話連続で出演した。俺、結果出した」
とか満足してバキハウスでゴロゴロしてるのかもしれません
戦ったら、負けだと思っている!!
そして負け犬根性のしみついた主人公をスルーして、烈先生のボクシング編です
これが『たいようのマキバオー』だったら、夜中に泣きながら、
負け犬根性が染みつくのが恐ろしいって震える展開になるんですが、
バキ君はこのまま負け犬である事を良しとしたまま放置されるのかなぁ・・・?
まぁ、バキ君の次の出番は板垣先生が展開思いつくまでお預けになりそうです
と、言うワケで烈先生の次のお相手はミスター・スモーキン
カイザーが、彼の経歴を烈先生に紹介します
「ジョー・クレーザー36歳
君の―――次の相手だ
年寄りだ どーってこたァない
アマチュアでG・G(ゴールデン・グローブ)を獲得後 プロへ転向
勝ったり―――敗けたりを繰り返しながらキャリアを重ね
トップステージへ登りつめた
ファイトマネーを聞いたら飛びついてきた
才能の乏しいオイシイ相手さ KO予告でもかましてやれ」
ゴールデングローブと云えば、デカくて説明不要の人もとってましたが、
派手な経歴を持ってると、それだけで噛ませ犬の要員にされるのがバキ世界です
しかし、相手は勝ったり敗けたりをして経験を積んだ歴戦の闘士です
これは単なる噛ませ犬では終わらない予感がプンプンします
まぁ、最近の『はじめの一歩』だと、こういう相手を板垣が簡単にやっつけちゃうんですが
ところで、カイザーはオイシイ相手とか言っちゃってるんですけど、
烈先生は強い相手を求めているのであって、あっさり倒せる相手なんか要らんと思うんですけど
これ、下手するとカイザーは烈先生に悪い脚をへし折られませんか?
まぁ、もしかしたらカイザーは烈先生を試しているのかもしれません
実はスモーキンが素晴らしい選手である事を知っていて、
この言葉で油断するような選手であれば倒されて良しとか、
もしくはこの前脅された恨みを晴らしたいとか思ってるのかもしれません
(大物っぽいのか小者なのかどっちなんだそれ)
そして、所変わってコーチと烈先生の愛の巣宿泊場所
コーチはまた不愉快そうな声で、烈先生の報告に返答します
「カイザーが言ったのか
才能がなくてオイシイ相手だと
G・Gの優勝者でトッププロのクレーザーを
才能がないと――で オマエさんはそれを信じたと・・・」
まぁ、トッププロとは言いましても、
実際烈先生は元世界チャンプをワンパンKOしてるわけで
普通に考えれば、ランクが下がったと思っても不思議ではないでしょう
烈先生は、コーチの言葉を受けてはっきり断言します
「その通り 彼には才能がない」
「おい・・・・・・」
烈先生の一言に、激昂しながら立ちあがろうとするコーチですが、
それを制するように、烈先生は言葉を続けます
「いい風貌をしていた」
「ハンサムって意味じゃないよな」
「一朝一夕でできる風貌ではない
乏しい才能――低い身長――それでもなお絶望を断固拒否し――
死線を踏み越えた
風貌ひとつで 彼はそれをワカらせる 並の経歴ではない」
烈先生には、スモーキンの強さが分かっていた!!
才能がない人間が、死に物狂いで出した『結果』の凄さ
烈先生もまた、努力を積み重ねている身であるだけにそれが分かったようです
カイザーの囁き攻撃は、烈先生には通じなかったようです
と言うか、一応味方に囁き攻撃してあの人何がしたかったんだろ……
「実は俺も 彼のファンなんだ」
烈先生がスモーキンを認めてくれた事でホッとするコーチ
相手と趣味が合って安心するとか、どこのカップルだこいつら
そしてそんな会話をしていると、インターホンが鳴って突然の来訪者があります
その姿を見たコーチは思わず驚いて硬直します
「訪中の際 君の噂を耳にしていた
有名人なんだな・・・・・・」
「おそらくはあなたの―――
1000分の1にも達しないだろうがね」
「神さまに会っちまった・・・・・」
拳闘の神様、モハメド・アライ降臨!!
アポなしで突然やってくるのは、彼なりのサプライズでしょうか
そして、彼の口から来訪の理由が語られます
「君を止めにきた」
「ジョー・クレーザーとの試合を・・・?」
「中国拳法とやらがボクシングに一泡吹かされるところ
観たくないワケではないが・・・
ハンマファミリーとの友情があるのでね」
ハンマファミリーとの友情のため、敗北を前にした烈先生を止める!!
・・・・・・友情なんてあったっけ?(オイ)
いや、父親の方は分かるんですよ、父親の方は
でも、息子の方はお互い好感度がマイナスに振り切り合ってたような……
恋人を取ろうとしたり一撃でKOされたりさらに殺されかけたり、
最近の少女漫画でももう少しドロドロしてないような間柄な気がするんですが
あと、ハンマファミリーと親しいから烈先生を止めると言うのも、
輪をかけて烈先生とハンマファミリーが仲良かったかと疑問に思う展開です
まぁ、烈先生がデレデレでバキ君に世話焼きまくってたから、
もしかしたら、アライパパは烈とバキがカップルだと誤解したのかもしれませんが
「わたしが 勝てないと・・・・・?」
「彼のニックネームは・・・・・・?」
「・・・・・・スモーキン」
「ボクサーのニックネームは様々だ
TNT(ダイナマイト)・・・アイアン(鋼鉄)・・・・・・
マーべラス(脅威的)・・・サンダーボルト(雷)・・・
しかしハッキリしていることがある
いつだってボクサーは 形容されるもの以下だと云うことだ
サンダーボルトより強力なボクサーはいない
アイアンより強くはない わたしとて同様だ
ファントム(幻)と云われたパンチも
スローではハッキリと確認できるからね」
ボクサーのニックネームは、大げさだと言うアライパパ
まぁ、アイアン・マイケルなんて実際はブロンズ・マイケル程度でしたしね
と言うか、形容するものが地味だと、興業的に盛り上がらないと思うんですが、
爆竹、鉛、そこそこ、静電気、とかってニックネームだったら誰も強そうだとは思いません
「しかし奴は違う
煙と闘ったことは・・・?」
「怠ってました」
「想像したまえ
迫りくる煙(スモーキン)
打ち込まれる中国4000年
ほどなく君は煙に包まれるだろう・・・・・・
そして必ず打ち込まれる
恐らくは世界最強の左フック!!!」
アライパパ曰く。スモーキンは、煙以上に煙な男だった!!
煙より煙と言われても、強いかどうかが判別しにくい例えですね
烈先生が翻弄されて、最強の一撃が見舞われるという事は伝わりましたが
でも、烈先生には肺を大きく膨らませての息吹き攻撃があります
相手が本当に煙でも、これなら吹き飛ばせるぜ!!(反則です)
しかし、アライパパの話によると相手は煙以上に煙のような男と言う事です
これは、フットワークが使えない烈先生にとってはますます戦い難い相手になりそうですね
どっちが先に一撃のKOパンチを見舞うかどうかの勝負になるんでしょうか?
そして、スモーキンの恐ろしさを散々言い含め、その上でアライパパは言います
「わたしはかまわん!
それが君の口癖かもらしいね」
「―――かも知れません」
「ならば・・・?」
「一向にかまいません!!!」
炊きつけにきただけじゃんこの人
結局、ただ「スモーキン強いよ」と世間話にきただけですねこのチャンプ
バキ君だったら、コーヒーも入れずに追い返しちゃうんじゃないかと思うぐらいのあっさりした用事です
烈先生の口癖は「わたしはかまわん」ですが、
意外と他人には構ってあげる人ですよね
尋ねてきた人がいても、口では「私はかまわん!」と言って、
実際は手料理とかをふるまって構ってあげるイメージがあります
烈先生の「かまわん!」には、奥深いツンデレ要素が隠されてそうですね