範馬刃牙
第218話「家族会議」
3倍祭りは勇次郎とバキの家族会議から始まる!!
ジャック兄さんには内緒だッッッッ!!
……親子で思うところもあるだろうけど、
お兄さんにも少しは触れてやろうよバキ君
あの人、ピクルに餌扱いされてからずっとヘコんでるんだよ……
と言うか、冗談はともかく板垣先生的にも、
ジャックと勇次郎の親子関係にも触れてあげた方がいいと思うんですが
このままだとジャック兄さん、ただ父親を憎んでるだけで終わってしまう気がします
まぁ、ジャック兄さんは読者のみんなにも忘れられてるっぽいので、
いつか思い出していただける事を信じて話を進める事にします
物語は、バキハウスに何者かが近付いていくところから始まります
ズチャリ、とか重厚そうな音を立てて大ゴマ使って進んでいくので、
この時点で訪問予定者は二人に絞られてしまいます
勇次郎か、あるいはセックスしたがってる梢江ちゃんです
女の欲望に乾いてる梢江ちゃんなら、きっとこれぐらいの音は立ててくれますね!!
(肉食系女子って言うか、ただの山姥じゃねぇかそれ)
「う わ・・・・・・・
(このタイミングで・・・・・・ッッ!?)」
訪問者の気配を感じ、スーパーサイヤ人みたく髪の毛が逆立つバキ君
ゲゲゲの鬼太郎かお前は
バキハウスでコーヒーを入れたいたバキ君の、
『お父さん大好きアンテナ』に何か引っかかったようです
いや、もしかしたら『SAGAアンテナ』の方かもしれませんが、
ともかく髪の毛が自然に逆立つのでインターホン要らずの便利な機能です
きっと、末堂あたりが訪ねてきたら、
髪の毛が1本しか立たなくて気付かなかったりするんだろうな
「え〜〜〜・・・・・と
これじゃマズいか・・・
カップをもう1つ・・・・・と
しっかし・・・来るかね急に・・・ッッ
(一度だって来たことないのに・・・・・ッッ)」
コーヒーを淹れている最中の訪問を感じ、
即座にカップをもう1つ用意してコーヒーを多目に淹れるバキ君
なんかお湯でカップを温めながら、本格的にドリップしてます
ダイエットギャルかッつーの!!!
もとい、洒落てるOLみたいな感じで一人コーヒーを嗜んでます
と言うか、家に一人で本格的にコーヒー淹れて、
それをちゃぶ台で飲みながら一人で過ごす高校生と言うと、
ものすごく寂しいものを見た気がします
勇次郎が訪ねてこなかったら、凄く寂しい絵ヅラになったんじゃないでしょうか
「(近いよ 近いよ これ
けっこう近いよ これッッ
20メートル・・・? イヤ もっと近いなッ
10メートル? え・・・・・ッッ!? もっと近い!!?)」
バキ君が焦ってる間に、どんどん近付いてくる勇次郎
都市伝説のメリーさんみたいですね
気付いたら酒飲んでる独歩ちゃんの後ろにいたり、
天内さんの後ろにいたりするのである意味妖怪みたいな人ですが
「(まさか玄関の前・・・・・!!?
そこまでは来てないか・・・・・・)」
しかし、玄関にはすでに靴がそろえて置いてあり、
バキ君が振り向くとそこには……
「(え〜〜〜〜〜!!?)
おや いらっしゃい」
ちゃぶ台を前に座っている勇次郎の姿が!!
これが恐怖新聞だったら、この時点でバキ君の寿命が100日減ってるところですが、
突然のサプライズ訪問にも、バキ君は平静を装ってもてなしをしようとします
と言うか、勇次郎もなんでこんなひっそり忍んでくるんだか
きっとバキハウスの前に来るまでは段ボール箱を被っていたに違いありません
もしかして軍隊にいた頃の癖で、ついつい隠密行動をとってしまうのでしょうか?(ボルボ西郷か)
「はは・・・・・・
ブルマンです・・・」
軽いジョークを言いながらコーヒーを勧めるバキ君
と言うか、これがほんとにブルマンだったら、
一人でそれを飲もうとしてたバキ君にもドン引きですね
「急だなァ・・・・・・・・
なんかね・・・・・・予感したんで・・・・・・
2つ用意したんだ・・・さすが親子・・・・・・ね・・・・・・」
予感と言うか、悪寒を感じてた気もするんですが
バキ君、やたら親しげに親子アピールをして勇次郎にすり寄っていきます
「これか・・・・・・」
「え・・・・・」
「キサマの希望む親子関係とは・・・・・・
こういうことか・・・・・・」
どうやら勇次郎も、バキ君の思惑を知るためにすり寄ってきてくれたようです
なんだかんだで親バカですよねこの人
きっと、バキハウスに近付く時も、
息子に会えるから自然に早歩きになっちゃって、
そのまま急ぎ過ぎてちゃぶ台の前にテレポートしちゃったのかも
できれば、その息子大好きっぷりをジャック兄さんにも分けてあげて欲しかった……
「まァ・・・・・だいたい・・・・・・そうかな・・・・・・
(出るか・・・・・・ッッ ちゃぶ台返しッッッ)」
なんかバキ君もバキ君で、親子関係に変な期待を持っているようです
うん、普通はね。ちゃぶ台なんて返さないんだよ
『巨人の星』でも、ちゃぶ台を返すシーンなんてほとんど無かったのは有名なトリビアです
でも、バキ君にとっては「父親が怒る=ちゃぶ台を返す」が鉄板みたいです
ひょっとしてこのちゃぶ台、勇次郎に返してもらうために買ったんじゃあるまいな
そんな親子展開(?)を期待していたバキ君に、
勇次郎はコーヒーを一息で飲んでから静かに声をかけます
「怖じけたか 父に・・・・・・」
「親父に――範馬勇次郎にビビっていなかった瞬間なんて――
たぶん一秒だってないよ
恐れ・・・慄き・・・・・・慕い・・・・・・憧れ・・・・・・
尊敬し・・・・・・そして――憎悪した」
「ならば・・・・・・
何故ぶつけない 憎悪とやらを」
「親父・・・言ってることがオカシイよ 親子だぜ
仮に俺が親父と闘うとしたら それは試合じゃない
決まった日時までに トップコンディションを作り
双方納得の上で行われる そんなものじゃない
親子ともに生きてゆく そんな日常のなか ある日――
些細な・・・ほんの些細なきっかけで 小さないさかいが始まる
やがてそれは口論に発展し――そして遂には抑えていた憎悪が――」
コーヒーはブラックでしたが、バキ君の感情はブレンドでした
いくつもの感情がない交ぜになって一言では言い表せない感情になっている
しかし、勇次郎にとって大事なのはそんな感情ではなく、
「憎悪をぶつける=闘争をする」と言う一点だけです
バキ君は、そんな勇次郎に「親子としての在り方」を説きます
親子喧嘩は、日常の一端であり闘争ではないとアピールしています
ただ、口論から抑えていた憎悪が噴き出すって、
言い方が殺人事件起こす犯人みたいですね
憎悪が噴き出して喧嘩する親子って、それはそれで嫌だなァ
「フム・・・・・・ナルホド・・・・・・
ナルホドな・・・・・・キサマの言う通りかも知れん
ところで倅よ」
「(え・・・ッッ まさか!? もう!!?)」」
言うが早いか、バキ君の範馬センサーに反応があります
今までちょっといい会話言ってたのにいきなり喧嘩が始まっちゃうのか?
勇次郎は、バキ君がちょっといい事言ったのがそんなに気に喰わなかったのか?
「この俺に
不味いコーヒーを飲ませるとは
どういうことだ!!?」
理不尽だ!!?
もしここで本当に最終戦が始まったら、
末代まで語り継がれるギャグ展開と呼ばれそうですが、
ストライダムさんあたりはこんな理由でほんとにボコられた事がありそうです
とりあえず3倍祭りなので次の回に続きます
これでいきなり次話では烈先生のボクシング編が始まったら、
それはそれで連休明けが楽しみになった気はするんですが、
ともかくバキ君はどうこの事態に切り返すのか!!?