範馬刃牙 
第216話「最危険地帯」
 



烈先生の公式(?)デビュー戦が幕を開けます



今のところ、ほぼワンパンチで勝負を決めている烈先生

ボクシングと言うより、もう號奪戦って気がするんですが



よく考えたら、ギャンブル漫画なのに『嘘喰い』の方がまだ殴り合いしてます

そろそろ烈先生も、片脚である事のハンディを感じさせる戦いをして貰いたいのですが……


まぁ、相手が噛ませの代表格である敏捷巨人なので今回は諦めてます

コーチの原田さんは驚いてますが、バキ読者としてはジャブより迅くなければスピードとは認めません



「身長237センチ 体重151キロ・・・
あの巨体で流れるような運足を使用う ならば・・・・・・」
 


そして烈先生がとったのが、先週原田コーチにバカ扱いされた奇策

なんと、烈先生はコーナーでロープを掴みながら深く腰をおろしてしまいました


えぇっ!? 何やってんの烈先生!!?

いきなりそんなインリンオブジョイトイみたいなポーズとって!!


見て下さいよ、この便器にまたがるが如きウンチングスタイル

大股を開いて、まるで相手を誘っているかのような姿勢です


まさか、烈先生の秘策とはこの誘い受けスタイルの事でしょうか?


こんなポーズしても、喜ぶのはMSKさんだけだと思うんですが



と言うか、ロープを掴んで支えてるのはやっぱり、

片脚しかないので上手くバランスが保てないって事なんでしょうか?

リングの上で、こんな簡素な義足でこんな不自然なポーズとったら普通に滑ると思うんですが


もしかしたら、中国4000年の不思議パワーが詰まった特製の義足なのかもしれません



「わたしを前にしてコーナーにつまる・・・・・・
ボクシングにおける最危険地帯に自ら足を踏み入れる
おそらくは君は君なりに その意味するところ―――理解しているのだろうね」
 



流石はワーレフさん。烈先生のこのいきなりの不思議行為にも、

ちゃんと意味のあるものだと考えて、冷静に対処しようとしているようです

この人、なんだかんだでわりと大人ですよね。グラップラーのみんなが大人げなさすぎるだけかもしれませんが


私が、目の前で相手がいきなりコーナーでロープ掴んだら、


「お前、はじめの一歩読みやがったな」とブチギレるところですが、


ワーレフさんはちゃんと相手の行動に考えるところがあるようです


ここら辺の冷静さを、コーナーに罠があると知りながら


無策で選手を突っ込ませた鴨川会長に見習わせたいところですね


鴨川会長、名言製造機としては仕事するけど、トレーナーとしての仕事最近しないからなぁ・・・



まぁ、はじめの一歩は最近また板垣君の試合が始まったのでしばらく忘れる事にして

烈先生の行動が分からないレフェリーは、烈先生に警告します



「ヘイッ どういうつもりだッッ
スタンドアンドファイッ 立ってファイトしろッッ」
 



スタンド・アンド・ファイト

(立って、そして戦いなさい)
 




修羅の門オマージュみたいに始まった烈先生のボクシング編で、

修羅の門ボクシング編の名台詞がまさかこんなぞんざいに吐き捨てられるとは思いませんでした


なにこの、仮面ライダーディケイドでの中盤以降のクウガみたいな扱い


せめてその台詞、原田コーチに言わせてあげればよかったのに!!

板垣先生が狙ってやったかどうかは知りませんが、ちょっと思い出を踏み躙られた感じです


これでこの審判が烈先生ボクシング編の最後の方で、


「ボクが教えたのはそれだけね・・・」とか言い出したらある意味神展開なのですが



烈先生はその審判の言葉に、ちょっとムカつく顔で返答します



「君こそ立てとはどういうつもりだ
わたしは座っているのではない
腰を深く降ろし 間違いなく立っている」
 


腰をおろしてるのに立っている


なんかとんちみたいなもの言いですね


これで烈先生がギンギンに勃っていたのなら、


まだ「腰をおろしながら勃っている」と言葉通りに取れるのですが


(やかましいわ)


さらに烈先生は、審判のミルスさんに向けてとんでもない一言を発します



「しかもファイトしろというのも解せない」

「ホワ!?」
 



烈先生の衝撃的な一言に、思わず劇場版デビルマンみたいな擬音を発してしまうミルスさん



「わたしは彼 ワーレフとファイトするつもりはない
殴ったり殴られたりするつもりはない」

「放棄するつもりか
ジャブの一つも打たずに……ッッ」

「制するのだ ジャブの一つも打たせずに」
 



烈先生、まさかの「相手の持ち味を殺して即時退場させますね」発言



格闘漫画の主人公ポジとしてそれはどうかと思います

相手の動きを封殺して、一瞬で倒す宣言。それはつまり、ある意味



『はじめの一歩』の板垣君みたいな試合しますよ宣言です



勇次郎は、オリバと龍書文の試合で、

「競うなッ 持ち味をイカせッッ」とアドバイスしてましたが、

烈先生はここで「競うなッ 持ち味を殺せッッ」と宣言してしまいました


ここまで烈先生がビッグマウスを叩けば、流石にワーレフさんの命運が決まりました。さらに、



「どいてくれないかMr.ミルス
彼を制することができないぜ」
 



と、皮肉に真っ向から受け答える板垣世界の死亡フラグを発動

ここから彼が勝利するのは、二コ神さんがあそこから逆転負けされるぐらいありえないレベルです


そして審判のミルスさんも諦めたように試合を再開させてしまいます



「フフ……」

「(巨人ワーレフは歓喜していた
想像すらしていなかったミステリアスなファイティングスタイルとの出会い
そしておそらくは―――否―――間違いなくそれを突破するであろう自分に……)」
 



ロシア人、巨人、ボクサー、そして過信。死亡フラグの満塁ホームランです


そりゃ山田も大友剣からサヨナラホームラン打つわって勢いのフラグっぷりです


そして10回ぐらい死んでもおかしくないフラグを背負って突っ込むワーレフさん

烈先生はロープから手を離すと、素早くワーレフの懐に飛び込み、グローブで目を塞ぎます



お前は亀田か



ここで普通に殴ってやればそれで済むだろうに、

なんかツンデレ通り越してSっぽくなった烈先生は目隠しプレイを続行します

ワーレフさんが腕を払って目隠しをとっても、逆の手でさらに目隠しを敢行


さらにその手を跳ねのけると、ワーレフの前に烈先生の姿はありません


なんと烈先生は、ワーレフの側面に立ってアゴに拳を添えていました



「無寸剄・・・」

「(ワーレフが最後に見た景色……
それは一人のカメラマンだった…)」
 



そして、無空波みたいな一撃でワーレフを仕留める烈先生

最大トーナメントの克巳よりも酷い噛まされっぷりをしたワーレフさんは、

パンチの勢いで顔面が消失するショッキング映像を新聞の一面に飾る事になってしまいました


なんか、最初は遠まわしに森川先生に勝負を挑んでるのかと思ったこのボクシング編





よく考えたら、挑んでるのは川原先生にでした



なんか、一時期のバキとタフぐらい内容が修羅の門と被ってるんですけど

まぁ、そこについてはあまり強く触れないのが良い読者の条件だと思うのでスルーしまして



やっぱり巨人を一撃で噛ませちゃいましたね烈先生



ある意味、予定通りなんですけど。こうなると、次の対戦者はどうするのって話です

元世界王者を一撃。ここまで戦力をインフレさせると、モハメド・アライを現役復帰させないとどうしようも無い気がしますが


カイザーさんは烈先生に新しい敵を用意できるのでしょうか?

私も、そろそろワンパンチ以外で終わる試合が見たいので、是非強敵を連れてきてもらいたいものです


いっそ、片腕ボクサーとして克巳が登場してみるとか



ボクシングのリングで、空手と中国拳法の対決が再び始まる!!

(ボクサーに怒られそうな展開bP)