範馬刃牙 
第212話「虚飾」
 



この感想がアップされてる頃には、

もうアメトークのバキ芸人が終わっている頃なんでしょうけど、内容はどうだったでしょうか?


今までの内容からして、つまらないはずはないんですが、それでも、



主人公がゴキブリになったり勇次郎が骨になったりする展開を見せられて



あのボケ殺しに芸人の皆さんがどう立ち向かったかが気になります

私も、本編でのボケ倒しが面白過ぎて、感想書くのがめっさ辛かったですからね


とりあえず、遅いですがアドバイスになるなら『リアルシャドーには触れるな』の一言に尽きます

バキを知らない読者の人に、あれを格闘漫画で扱う内容として納得させられる自身がありません


巨大カマキリなんか出した日には、「なんでかめはめ波が出ないの?」とか言われちゃうッッッッ!!


そんなボケ倒しの毎日を送っている親子はともかく、今週は烈先生の話です

ボクシングイジメ旅行で、ついにアメリカはラスベガスまでやってきた烈先生


ホテルのスペシャルスイートでムッツリ顔です



「べガスに着いてから一言も喋らんな
カイオー・レツ ひょっとして・・・わたしの用意したこの部屋
スペシャルスウィートが気に入らんのかな・・・・・・?」
 



ラスベガスにきてから拳闘三昧かと思いましたが、

カイザーは未だに烈先生のマッチメイクをしていなかったようです

まぁ、そんな急に試合できそうなボクサーを動かせるはずはないんですが、



烈先生の事だから即行で喧嘩を売り歩いてるのかと思いました



アメリカと言う事で、ボクサーが夜道を歩いてたら

いきなり後ろから烈先生が襲いかかってくる都市伝説が生まれたりとか

(何そのバットマンに退治されそうなヴィラン)



しかしカイザーに対する態度はいまだ好感度初期値のツンツンで、

キョロキョロと物珍しそうに部屋を見ているコーチと違って烈先生はムッツリです

……ほんと、この人なんでわざわざついてこさせられたんだろう?



「わたしも考えていたところだ
贅を凝らせたこ街
いったい何が気に喰わないのか」

「やはり気に喰わんか」
 



招かれておきながら、気に喰わないとか言っちゃうあたりやはりツンツンですね

これが克巳に招かれた時なんか、神心会の道場で我が家のようにふるまっていたのに!!


これはカイザーもデレ期を見るのに大変な労力がいるでしょう

ラブプラスで言うなら、社会人なのに毎日朝昼晩ゲームを起動させて話しかけなけりゃいけないぐらいの労力です



「結論が出た」

「だいたい想像はつくがな」

「この街にはホンモノがない
何一つ実物というものがないのだ
草木も生えぬ不毛の砂漠にこれほどの人工物
都市ひとつ造りあげた情熱と努力 驚嘆を禁じ得ない
しかしどうだ・・・この街の全ては偽物
いたるところに散見する育つハズもない観葉植物
大都市風の建造物 偽の女神 偽のエッフェル塔 偽の凱旋門
偽のスフィンクス 偽のピラミッド」
 



偽偽言い過ぎでしょ烈先生


何この人。ボクシングに喧嘩売りにきて、さらにラスベガスにまで喧嘩売りだしました

なんでこんなにラスベガスに恨みがあるのか、カジノで有り金でも巻き上げられたのか知りませんが、

烈先生は天然主義で人工物ばかりってのが気に入らないそうです


まぁ、確かにこの人、毒に侵されても戦わせて砂糖水飲ませる、

トリコのグルメ教よりも自然主義者の人だからなぁ……そりゃそうだとしか言えない感性です



「ただし 偽物の全てが一流だ」 


ここで、烈先生に足りない良識を埋めるカイザーさんが反論してくれます

偽物だって、一流ならいいじゃない。自然ならなんでも尊いとありがたがるのも愚かです



「カイオー・レツ 本物であれば 
実物であれば 全て事足りるのかね
この世にはカイオー・レツ
ホンモノと云うだけの三流品がいくらでもあるのだよ
イヤ……むしろそちらのほうが多いかも知れんな
実物で伝統があるというだけの粗悪品
”見たこともない”とは言えまい?」
 



遠まわしに、中国拳法ディスで返すカイザー

プライドをくすぐるあたり、やはり人の扱い方を分かっています


と言うか、中国拳法家が全員烈先生みたいな本物だと、


中国拳法軍に世界を支配されかねないので、


むしろ烈先生のような超本物が例外なのでしょう

まぁ、その『超本物』のおかげで本物のレアリティが確立されてるんですが



「なるほど カイザー氏の云う通りかも知れない
我が中国武術にも夥しい紛い物がある
徒に伝統を継承しただけの粗悪武術が」
 



お前今、サムワン海王ディスったな?


(指定したわけじゃないだろ)



まぁ、誰の事を言っているかは分かりませんが、

烈先生的に一回戦を勝ち抜けられなかった人達は、認めてい無さそうです


しかしカイザー氏って呼び方も好感度低いですね

エルフのヒロインで言うなら、「おい、人間」って呼んで来るようなものです

好感度上がると、「お前」になったり呼び捨てにしてくれたりするのが異種族恋愛の浪漫ですが、

それはさておき烈先生が「カイザー」と呼び捨てにしてくれる日は来るのでしょうか?



とにかく、ひとまずの和解はできました

そこでカイザーが、祝杯をあげるために高そうなシャンパンをあけます

何このビン。ドンペリなの? ピンドンいっちゃうの? この女”陥落(オチ)”るの?



「ニセモノの街――ウェルカムトゥ――ラスベガ〜…ス……」


烈先生は杯でその酒を受けますが、コーチは試合するかもしれない烈を気遣って、


「お・・・おい いいのか・・・?」と声をかけてくれます。やっぱいい人だなこの人


ある意味、烈先生は敵なんですが、その敵を気遣うこの優しさ

ただ単に人がいいだけかもしれませんが、烈先生の良いパートナーになれそうです

これはもうカイザー×烈だけではなく、コーチ×烈も期待できますね?(誰得な展開だよ)



「これを飲むならリングへは上がらんぞ」

「そんときゃ酔拳を見せてやれ」
 


一々返しの上手いカイザーは烈にお酒を飲ませる事に成功します

いやいや、一体酔わせて烈に何をさせようって言うんですかね?(試合だよ)


まぁ、カイザーの事ですから酔わせてフルボッコとかはしないでしょうが、

この贈り物で好感度を上げる事に成功したかもしれません


そして案内されたリングでは、一人の巨漢が黒人ボクサーを殴り倒していました


……なんか見た事ある顔なんですけど

ひょっとしてこいつ、アライJrを尊敬してたデイヴさんじゃないでしょうか?

たしか、Jrにあっさりとあしらわれていたチャンピオンと言う名の噛ませ犬だった人



まぁ、どっちにしろ巨漢ボクサーって時点で噛ませフラグですが

コーチは驚いていますが、烈先生は冷めた目で元チャンプを見つめています


そして、いきなりロープを飛び越えてリングに乗るカイザー

一般人が真似しようとすると、大抵足をロープに引っ掛けて転んでしまうようですが、

カイザーはやけに手慣れてるようで、妙に軽やかなステップでリングの中央に移動します


そして、MCからマイクを奪うと、芝居がかった口調で宣言します



「レディースエン・・・―――ジェルメン
みなさん――・・・
クイーンズベリールールが制定され――
時が経つこと 実に150年
近代ボクシング最大の危機――
最強の敵が現れたのですッッッ」
 



いきなりのマイクパフォーマンスに盛り上がる観客達

ヒールとして大仰に演出し、カイザーが指さすと、そこには……



「中国武術4001年ッ
遂にドラゴンが名乗りを上げたッ
カイオオオオオオオッッレツ!!」
 



指差した方向には礼の姿勢をとる烈先生が!!


それにしてもこの男、ノリノリである


お前ら、いつの間に打ち合わせしたんだと聞きたくなる息の合いっぷりです

わざわざこんなアピール行為に付き合ってくれるって事は、烈先生が少しはデレたんでしょうか?



「う……売り込んでる……ッッ」 


突然にユニゾンっぷりに驚くコーチ

いきなり乱入されてチャンピオンも気に障った事でしょうし、

このまま烈先生の酔拳が元チャンプに炸裂するのでしょうか?



「熱き友情に感謝する」 



冷や汗を流しながら言うカイザー

やっぱり、烈先生とは打ち合わせなしのアドリブだったようです

ひょっとしたら、烈先生に去られて盛大にスベる可能性があったからの冷や汗でしょうか?


もしくは、その場で烈先生が暴れて色々台無しにする可能性もあったかもですし

カイザーはこのままこのじゃじゃ馬海王を乗りこなす事ができるのか!!?



そして、来週倒される予定のチャンプはどれだけ持つのか!!?


私の予想としては、一週かけてじっくりボコボコにされるんじゃないかと言う感じですが、

前にも見たようなこの噛ませ程度がちょいちょい出てくるレベルでは烈先生の殺傷本能を満足させられそうにありません


となると、やはりモハメド・アライクラスを呼んで来ないと話にならなそうなんですが

それとも、華々しい舞台には立てないけど実力のあるボクサーを呼び集めるんでしょうか?

カイザーの考えは分かりませんが、烈先生が本気で戦えるような相手が早く出てくる事を祈ります


今回の展開も、日本の小さなジムから世界レベルへとの変更はあるものの、

出てきた奴が噛ませ確定と、やってる事はあんまり変わらない気がするので


早いとこ噛ませじゃない人同士の戦いを見たいものです