範馬刃牙
第205話「美しき打拳」
さて、バキ3倍祭りの後半は早くもそろそろネタも尽きてきた烈先生のボクシング編です
いっそ、前回が政治パロディネタでお茶を濁してたように、
今回は以前やった『女性だけのバキチャット』で語られた烈海王への愛でも引き合いに出してみようかと思いましたが、
それだとバイオハザード的な意味でR−18な感想になってしまうので
普通に感想書こうと思います。うん、とりあえずこのサイトを見てる青少年の方で、
「女性だけのバキチャットに大吉は参加したの? うらやまけしからん! モゲロ!!」とか思ってる方は、
女性のシモネタは男性が二の句も次げないぐらい引くレベルだと言う事を肝に銘じて下さい
まぁ、私もスカルファックだのケツマンコだのって単語を、
バキ感想で使いたくないので、この話題はここで打ち切るのがお互いのためだと思います
と言うか、あのチャットのせいで『バキを読んでる女性=不退転戦鬼』って図式が確実にできちゃったよ
相変わらず本編に関係ないネタから前フってみましたが、
本編では謎の外国人が成田に降り立ってインタビュアーに囲まれるところから始まります
「カイザーさん なぜ日本へ!!?」
「タイトル戦もないのに何故!!?」
「ケンカを買いに来た」
「ケンカ・・・・・・?
プロモーターのあなたが・・・・・・?
誰からッッ!!? 誰に売られたケンカですかカイザーさん」
有名なプロモーターで名前がカイザーって事は、
この人の元ネタは悪名の方が有名な、『ドン・キング』さんでしょうか?
ひょろ長いドン・キングってのも中々斬新な描き方ですが、
私はそれ程ドン・キングに言いたい悪口もないのであっさり流します
え? じゃあ前回あっさり流さなかった政治家達には言いたい悪口があれだけあったのかって?
何言ってるんですか。あんなのソ連政府に検閲されたレベルですよ
(そのうちヘルメットとサングラスつけて大学講堂に立てこもりそう)
まぁ、とにかく烈先生がボクシング界に盛大に喧嘩売ったので、
耳の早いプロモーターが噂を聞きつけてやってきたのでしょうか?
そして、所変わって歩く蛮勇、烈先生が所属しているジムでは……
「いつからああしてるんだ・・・?」
「2時間前からですよ ずっとです
縄跳びもシャドーもサンドバッグも
何一つせず壁に向かって中腰のまま」
「いいのか・・・・・・?」
そこには、ジムへの嫌がらせで忙しそうな烈先生の姿が
何この人。2時間もボクシングジムで騎馬立ちの稽古て
嫌がらせでないとしたら、『少林サッカー』みたいに中国拳法布教のための宣伝でしょうか?
まぁ、ボクシングジムのみなさんは、間違いなくネット右翼並に中国人に悪感情抱く事になったんでしょうけど
これには会長も思わず苦い顔
正直、とっとと追い出すのがお互いのためだと思うんですが、
なんか弱みでも握られてるのか、会長とコーチはその様子を傍観しています
「いいワケないでしょ会長
けどスパーリングで思い知らせようにも―――
勝てないんですから誰も
麻仁が一パツでノされ ヘビー級のギャリーまでが壊されたんですよ
もう誰も闘いたがりません おそらく国内では誰も・・・・・・
エラいもんを背負い込みました」
強いからってワガママ通しまくりの烈先生
これ、他の漫画だったら主人公にボコられる役所ですよね
問題なのは、この漫画ではむしろこういう事を主人公が率先してやる事ですが
ともかく、ジャイアンみたいに暴力(武じゃねぇよこんなの)にものを言わせて、
ジムで幅を利かせまくってるガキ大将の烈先生。読者も思わずドン引きしているところに、
カイザーと、あと烈先生に壊された哀れなギャリーさんがジムに入ってきました
ギャリーさん、このジムに損害賠償請求するつもりでしょうか?(しても許されると思う)
「ウッソだろ・・・ッッ」
「こんな弱小ジムに・・・・・カイザーがッッ!!?」
自分で弱小ジムと認めちゃうのも悲しい話ですが、
相手が世界一のプロモーターともなれば当然の反応です
会長も思わずへりくだりながら挨拶に行きますが、
カイザーの興味は烈先生にのみ向けられているようで、
会長の呼びかけを「シャラップ」の一言で制し、烈先生の稽古を眺めます
「ビューリホー・・・・・・
ボンクラのギャリーの話では説得力もないが 一目で納得した
この世界で40年―――これほどのヒットマッスル
お目にかかったことはない
カイオーと言ったな 少し話してもいいかな・・・?」
烈先生に話しかけるカイザー
しかし、我々は忘れていたのです
烈先生はそもそもツンデレキャラ。ファーストコンタクトは基本的にツンツンしてます
それはカイザーに対しても例外ではなく、ツンツンモードの烈先生の『挨拶』が炸裂してしまいます
「静かにせんかァァッッ
稽古の邪魔をするなら出ていけェッッ」
ツン期にも程があると思いますが
出ていけて。ここはお前のジムじゃねぇよ
ワンピースのエネル戦直前のように、読者が一斉に「お前が消えろ」とツッコんだでしょうが、
そこは礼儀をわきまえる、元ネタとは大違いのカイザーさん
「ビューリホー・・・・・・
アイムソーリー」
丁寧にお辞儀をして、非礼を詫びます
そして烈先生は、ムスッとした表情のまま謝罪を受けています
おい、これ烈先生どんだけ嫌な奴だよ
なんでしょうかこのツンぶり。まさに初登場時のテンションです
克巳に対して、徹底的にツンツンしていたころの、黄河が水溜りにマジギレしちゃう烈先生です
もしかして烈先生は、あの頃の自分を取り戻すためにあえてツンモードに入ってるんでしょうか?
ツンなくしてデレのカタルシスはありえない。さらなるデレのため、烈先生はツンに徹しているのか!!?
「一つだけ・・・・・・・・・
我が儘を聞いてもらぬかな 一つだけ・・・・・・・・
君の―――チカラを 見せてくれ
逃げずに―――見せてもらえるかな」
「先っぽだけ入れさせて」みたいにお願いするカイザー
まぁ、いきなりこんな事を言うのも事情を知らない人には失礼かもしれませんが、
烈先生の方がよっぽど失礼な態度なので、むしろカイザーが紳士的に交渉してるぐらいに見えます
そしてツン期全開の烈先生は、黙ったまま準備を始めます
・・・・・・これ、もしデレたら克巳との三角関係になったりするのかな?(どんなよ)
「(・・・・・・? 片手・・・
最も大きなグラブで叩きサンドバッグを揺さぶる
フン・・・・・・センスは人並だな)」
烈先生が片手だけグローブをはめたのを見て、
それでサンドバッグを叩くものだと認識したカイザーは、人並のセンスと形容します
まぁ、烈先生の体格ってヘビー級ですしね。ヘビー級のバッグ叩きなんてカイザーは腐るほど見てるのでしょう
しかし、相手の想像を上回らなければ『チカラを見せる』事にはなりません
烈先生は、カイザーの前で構えを造ると、そのまま拳を放とうとします
私、一瞬、「おい、まさかこのままカイザー殴る気じゃねぇだろうな?」と本気で心配してしまいました
(烈先生の信用が地に落ちている様子)
「(シャドー・・・? 素振り・・・? 型・・・?)」
そして、カイザーの予想をことごとく外す結果を烈先生は出します
なんと、カイザーの前で勢いよく拳を打ち出すと、その拳はグローブを突き破ります
パンチ力って言うか、ここまで来ると奇術の領域って気がしますが、これにはカイザーもびっくりです
「ビュ・・・ッッ ビューリホー・・・ッッ」
烈先生の『美しき打拳』を認め、いよいよカイザーが烈先生攻略に乗り出すんでしょうか?
普通は、こういうのって『悪徳プロモーターVS正義の主人公』みたいな構図になると思うんですが、
これどう見ても烈先生が悪役サイドですよね
他のチャンピオン漫画で言えば、鉄鍋のジャンよりもなお酷い構図です
果たして、烈先生とボクシング界が講和する日が来るのでしょうか?
あと、そう言えばこんなコメントがきました
>MSKさん、さっきコンビニ行ってきたんですよ。
立ち読みした一瞬でカイザー×烈でP120オフセットが出せそうなくらいキたんですけど。私、終わってますかねぇ。
カ、カイザー×烈・・・・・・!!?
ビュ・・・ッッ ビューリホー・・・ッッ
もしかしたら、これは「烈先生がボクシング界と対決する話」ではなく、
ツンツンしてる烈先生がツンデレキャラの魅力を再認識させる話なのかもしれません
となると、やはり見所は克巳との三角関係でしょうか?
次の夏コミでは、烈総受けのカイザー&克巳本がアツい!!!??
(注:女性だらけのバキチャットでは、こういうネタのさらに100倍ぐらい酷い話をしていました)