範馬刃牙
第20話「監獄と地獄」
今週のタイトルはなんか天国と地獄を意識したタイトルです
監獄と地獄・・・それはどっちも地獄ってことなんじゃろーか?
どうせなら、未知の宇宙人の襲来で幸福か滅亡かを迫られたいものです
え〜と、それで先週からのあらすじですが、
最近あんまりにも主人公らしくなくなったバキ君を、
ちょっとはまともにしようって事で性根を叩きなおすために刑務所に入れたんでしたっけ?(全然違う)
まぁ、先週から色々ヘタレたり驚いたりを繰り返し、
まだ世界に対して謙虚な気持ちを持っていた頃のバキ君に戻りつつあるので、
このまま、末堂のことを末堂サンと呼んでいた頃の「きれいなバキ君」に戻って欲しいものです
え〜と、それで先週の内容ですが、とりあえずマイケルが壮絶にヘタレたあとに、
清掃箱からボワッとミスター2が登場
い〜つだって〜わすれな〜い〜ム〜エタイは〜噛ませ犬〜
そ〜ん〜な〜の〜常識〜タッタタラリラ
さて、そうして登場したミスター2は爽やかな笑顔でバキ君に挨拶します
ちなみにバキ君の背後で着替えるマイケルの背中はちっとも爽やかではありません
あれ・・・? この人の背中って、こんなに小さかったっけ・・・?
まぁ、そんなそのうち背中に兎の貌が浮かびそうな元ヘヴィ級チャンプはともかく、バキとミスター2の邂逅です
「グッモーニン ミスターバキ 歓迎するよ
君が大統領ボッシュにしてのけたこと 心から称賛したい
奴の息の根を止めてくれたらもっとパーフェクトだったがね ハハハ
ワカらないことはなんでも聞いてくれ」
フレンドリーにバキ君に接するミスター2
反大統領派なのでバキ君に対して好意的なんでしょうか?
まぁ、流石に「オリバと闘うために大統領を拉致した」って言うのは
オリバか本人か大統領に直接聞かないと分かりそうにない情報なので、
単に「おっ、こんなところに革命の同志がきたぞ」と認識し、
「永久革命(えいえん)はあるよ ここにあるよ」と仲間に引き込む算段なのかもしれません
そういえば最近のバキ君、反骨的な目をしてますからね
ミスター2はバキ君の中に革命の牙が磨かれているのを感じ取ったのかも知れません
なんて事でしょう。今まで新ヒロインや懐かしのヒロイン(マイケル)の登場に驚いてましたが、
ここに来て好感度MAXヒロインの登場です。もういきなりデレモードです。デレデレです。『でろでろ』ではありません(何がだ)
ところで、ミスター2とバキ君に尻を向けて着替えている巨人とマイケルはなんなのですか?
とても恐れている相手への態度とは思えませんが・・・
ひょっとして、バキ君に対するデレモードMAXに嫉妬して、
「掘ってくれ」と言う意志を込めて尻を突き出しているのでしょうか?
アメリカ編だけに、バキ君への感染症が心配になる環境です
「ワカらないことがある」
「オウ」
早速質問するバキ君
そうそう、新人は質問する事が仕事ですからね
そうやって、率先して質問する癖をつけるのは良い事ですよ
そのまま、オリバさんが忠告してくれた「受刑者の間の掟」と言うのを教わるのです!!
「ナゼ清掃箱に・・・・・・」
「戦士だからね」
そんなどうでもいい質問してどうする
ミスター2もわざわざワカりにくい言い回しで答えない! 禅問答じゃないんですよ!!?
しかしバキ君は何かを察したように汗をかいています
どうやら、一流の格闘者同士が通じ合える符丁みたいなものがあるようです
「横になりたきゃ――――――
死んでから存分に楽しんだらいい」
なるほど、つまりミスター2には常在戦場の志があると
だからこそ、無防備に横になるのは死んだ時で十分であると
戦士に必要なのは、休息ではなく常に有事に反応できる心構えなのだと!!
じゃあなんでわざわざ狭い箱の中に入ってんですか
下手に襲撃受けたら、ベッドにいるマイケルよりも危険な位置な気もしますが
やっぱり、実はイジメを受けているのを誤魔化そうとしているのでしょうか?
それともまさか、この清掃箱はDIO様の棺桶並に頑丈だとでも言うつもりでしょうか?
ともかく、野生の獣のようなミスター2の習性とその思想に圧倒されるバキ君
「もう一つ・・・・・・・・・」
「なんでも」
「この場でアンタをブッ倒したら
オレが2になれるのかな」
引かぬ、媚びぬ、省みぬ!
梢江ちゃんにフラレて愛を捨てたバキ君に後退の二文字はありません
他の囚人三人組に電流が走るような爆弾発言をブチかますバキ君
この事実上の宣戦布告に、ミスター2はどう受けるのか!!?
「死ぬにはいい日だ」
先ほどまでの爽やかフェイスとは一転、戦士の目になるミスター2
デレモードから一気にツンモードに変化。言うなればデレツンです
緊迫した空気に三者三様の顔芸を披露する囚人達
と言うか、マイケルはすっかりモブとして溶け込んじゃってますね
ギャルゲーで言うなら、ヒロインの友達の三人娘の一人って感じのポジションです
今作のヒロインかと思われていたのに・・・すっかり不幸系サブヒロインとして定着してしまいました
でも大丈夫だよマイケル! サブキャラってのもマニアには需要があるんだから!!(どういう慰めだ)
すっかりバキ君を殺すモードに入ってしまったミスター2
まぁ、これで単に死ぬ覚悟を決めてしまってただけだったら笑えるのですが(笑えるか)
一触即発の空気に雑居房内が包まれた時、突然入り口のドアが開け放たれます
「キサマらどこのお嬢様だァッッ
パーティの仕度でもしているのかァッ」
果たしてバキ君にっては幸か不幸か、
怒鳴り込んできた看守によって臨戦態勢は解かれます
ただバキ君。敵を目の前にして、看守の方を振り向いちゃうのは危険では?
そして看守に罵倒されながら着替え、整列する囚人達
「(まるで軍隊・・・・・・・・・・・・)」
囚人達を並ばせ、徹底的に罵倒し倒す看守
「しゃべる権利すらないッ」だの「バキバカに生まれた自分を呪えッ」だの酷いいいようです
まぁ、これだけでも日本人の価値観からしたらわりと異常なのですが、
ここでバキ君の眼前にさらに異常な事態が起こります
「(それは――――――
刑務所には似つかわしくない異状な光景だった」
なんとミスター2は規律違反は重罪の銃殺刑だと看守が怒鳴っているにも関わらず、
堂々と列を離れ、あまつさえ看守の胸ポケットから勝手にタバコを取り出して吸い始めます
朝の一服とばかりに普通にタバコを吸っているミスター2の態度に驚くバキ君
すると、さらにミスター2はマイケルに近寄り、
私語厳禁と言われているにも関わらず普通に話しかけます
「朝食なに?」
「ポークビーンズです」
ボソ・・・と小声で答えるマイケル
すると、看守はいきなりマイケルを殴りつけて叫びました
「私語禁止だろうがァッッ」
刑務所のルールを破ったマイケルに加えられる看守の制裁
しかし、話しかけた当事者であるミスター2は
「まいったなァ・・・ポーク苦手なんだよなァ」とどこ吹く風です
マイケルが一言発しただけでこの仕打ちなのに、これは一体どういう事でしょうか?
と言うか・・・これ、ほんとにマイケル?(息子を疑った郭海皇のように)
これがかつては神の拳を持つ男とまで呼ばれた男なのでしょうか?
私がセコンドだったら、先週の時点でタオルを投げてやりますし、
目の前に板垣先生の亡霊が現れても、気合で追い払ってやります
まぁ、どっちかって言うとサムワンとシコルスキーの亡霊に手招きされてるような気もしますが
そして食堂で食事を取り始める囚人達
「(まるでミスター2が存在しないかよのような
看守達の態度は異様さを極めた
たった一人だけのオムレツ
そこにいる千人以上もの受刑者の誰も
そのことへクレームをつけない)」
確かに、これは異様な事態と言えるでしょう
看守達は誰もミスター2の行動に反応しようとすらせず、
ミスター2の食事はみんなが肉を食っているのに一人だけ卵料理・・・
なんたること、この監獄編で
ほんとに「イジメ、カッコ悪い」がテーマだったとは
いや、だってこれ普通にシカトで嫌がらせでしょ
豚肉が苦手でワガママ言えたら、普通牛肉食べますよ
まぁ、ケチャップがかけられているだけ待遇いいのかも知れませんが、
きっとたまに「死ね」「バカ」「もう監獄くるな」などの悪口がケチャップで書かれます
なんでしょうかこの監獄は
こんな陰湿なイジメを許してていいのでしょうか
こんな話を金八先生が聞いたら、ハンガーを持って殴りこみにきますよ
しかし、イジメはイジメられる方にも責任があるとどこぞの知ったかぶりが言ってました
イジメられっ子も、勇気を持って「イジメはやめて!」と言わねばならないのです
まぁ、言ったらフツーますますムカついてイジメがエスカレートするだけだと思いますがそれはともかく
ミスター2から積極的に看守にアプローチします
「ねェ 拳銃変えた??
以前はリボルバーだったよね
オートマに変えたんだァ」
フレンドリーに話しかけ、ホルスターから銃を抜き取るミスター2
しかし、それでも看守達は相手にしません。徹底してミスター2をシカトします
これがマガジン漫画だったら、元ヤンキーの教師が看守達をボコボコにしてるところですよ
どーでもいい考察をしておくと、
ここまでされて看守達が黙りっぱなしなのは、
ミスター2には看守達の武装ではとうてい敵うはずもないってのと、
あとは武器を奪って囚人達と一緒に反乱を起こしたりしないだろうと言うミスター2への信頼と、
たとえそうなってもオリバならきっとなんとかしてくれると言う仙道みたいな信頼があるのでしょうか?
まぁ、それはともかく看守達のイジメについてです(いつまで引っ張る気だそのネタ)
優しいミスター2は、看守に無視され続けてもなおもコンタクトを続けます
そして、一匹のハエが飛んできて看守の額に止まると、銃口を使って蝿を捕まえてあげます
「食堂に蝿はイケナイ・・・」
そう言って、凄い速度でホルスターに拳銃をしまってやります
そのあまりの速度に、蝿は銃口から逃げる事すらできませんでした
「外で放してあげて(はぁと)」
蝿ですら殺さずに逃がしてやろうとする優しい心
こんな優しい子をシカトするなんて! 看守はなんて酷い連中なんでしょう!!
心にふつふつと湧きあがるイジメっ子への怒り
そしてなんとかして可哀想なミスター2の力になってあげたいという思いやり
こんな気持ちにさせられたのは、ジャンプの『元気やでっ』以来ですよ!!!
これから、この監獄(クラス)で一番のイジメられっ子であるミスター2と、
昔はイジメっ子だったイジメられっ子のマイケル、そして転校生のイジメられっ子であるバキ君
この三人が、どうやってイジメを乗り越えていくのか、この先の物語が気になりますね(そんな話じゃねぇ)
え〜と、ノリに任せて妙なネタやったら今回この先どうやって感想続けていいか分からなくなったんですけど、
とりあえず、この日の決定打は、
ミスター2の向かいに座ってる大柄な男が放ったと言うところで次回に続きます
あらすじにもある通り、バキ君の他にミスター2を狙う者ですかね
そうだとしたら、ミスター2の強さを際立たせるための公開処刑になりそうで、
バキ君は結果的に命拾いしたとか言うパターンになりそうですねちゃっちゃと一度ヤられりゃ面白そうなのに
とりあえず、今んとこミスター2は久々にいい感じのキャラなので、
なるべくバキ君なんかには負けて欲しくないですね(主人公に対する言い草じゃない)
まぁ、もしやったとしても瞬殺は無いと思いますけどね
なんせ、4071人の囚人達の中のナンバー2はってるわけですしね
上には、バキ君のパンチを歯牙にもかけなかったオリバさんがいるだけですし
身体能力も、恐るべきものがありましたからね
なんせ、蝿を殺さずに銃口に入れたまま移動させましたからね
つまり、ミスター2の動きは蝿ですら反応できない程ハエーって事ですよ!!
あっはっはっは! 蝿が反応できないぐらいハエーて! ハエーて!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?
なんだろう・・・みんなが、まるで僕が存在しないかのような異様な態度を取り始めたよ・・・?