範馬刃牙
第2話「その人の子」




何してるかって?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

イヤァ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

親父とチョットもめててさ




どうでもいいですけどバキ君、お母さんの事はまだ覚えてらっしゃいますか?


いやまぁ、そんなスケールのデカい話は置いといて、
そう言えば、勇次郎さんはモンスター象と戦って勝利しておりましたよね


で、バキさん。今週と先週、何をしてらっしゃるんですか君は?


え〜、とりあえず今週の内容です
なんか、イジメられっ子らしき少年が高校に向かっています

イジメてる台詞が「自殺するまで殺す(はぁと)」と、妙に板垣イズムに溢れてるのはご愛嬌


「君が泣くまで殴るのをやめない!」と一緒に使えそうな台詞です

で、何故こんなイジメっ子小学生三人組がイジメられっ子を特攻させたかと言うと、



「知ってるか・・・・・・・・・? ここ・・・・・・
怪物がいるんだって」

「かいぶつ・・・・・・・・・・・・」

「不良・・・?」

「叔父さんが言ってた
世界一強い高校生だって・・・・・・・・・・・・」



なんか妙に存在を知られちゃってるバキ君
と言うかこの世界、妙に情報力の高い一般人ってよく出ますよね

軍人ですら知らない勇次郎の存在を、地下闘技場の一般観客が全員普通に知ってたり


どんな叔父さんなのか気になるところです
もしかしたら、どんな事でも知ってて解説してくれて、
「今の独歩なら一分以内に殺せる」とか言い出すような叔父さんなんでしょうか


そして、イジメられっ子が靴箱まで行くと、
明らかに国籍が違ってそうなのが混じってる不良と対峙してました



「ボク・・・?
俺らに用って・・・」

「届けもの?」



顔の割には意外とまともな態度の不良達
そんな不良達に向かって、意を決したように叫ぶと、
ポケットから入り口の狭い箱の中からバナナを取り出す猿のような仕草で折りたたみナイフを取り出します


そしておっかなビックリ折りたたみを開くと、
全身を小刻みに震わせながら刃先を不良達に向けます

そして、礼儀正しく無言でその様子を見ていた不良達も思わず大爆笑



「殴り込みだよコイツ
ツブしにきたンだよ ここをッ」



最近は不審者が小学校に刃物を持って押し入るのが恐れられてますが、
板垣世界では小学生の不審者が高校に刃物を持って押し入って爆笑されるようです



「なんだオマエ喧嘩しにきたのかァ―――」


不良としての本能がイジメられっ子のオーラを見抜いたのでしょうか、
ナイフを持った相手に、無防備な姿でからかいの文句をかけています

まぁ、イジメられっ子にとっては高校生の不良三人と対峙するだけでイッパイイッパイでしょう


涙目になって、小さな声になりながら精一杯の叫びをあげます



「イ・・・イチ・・・バン
強い・・・・・・人を・・・・・・だせ・・・・・・くだ・・・さ・・・い」



小学生にイジメられながら高校生にナイフ向けて啖呵切れるイジメられっ子

まぁ、ここら辺、一般論のように自発的にイジメに逆らおうと行動するよりも、
「イジメられっ子に命令されてるから仕方なく」って大義名分ある方がよっぽど行動的なのがイジメられっ子の習性ですし


ともかく、なけなしの勇気を振り絞って用件を伝えた少年は、
不良の一人から、多摩川で待つように言われて他の少年達のところに戻ります



「ワリィなボウヤ・・・
ここでイチバン強えのはオレらじゃねェんだわ
世界一強えのを連れて行く
なッ ただしボウヤ・・・
世界一のことも多摩川のこともこれは本気なんだ
約束違えるとえれぇことになるぜ」



なんか、意外に親切ですこのヒゲ不良
明らかなイジメられっ子の罰ゲームに真剣に対応してくれる
しかも、わざわざバキを呼びつけるとこまで約束してくれるなんて中々男前です


ところで、昔は散々正体隠そうとしていたバキ君ですが、
最近はこんな感じでみんなに名前が知れ渡っちゃってるんでしょうか?

もしかしたら、以前の体力測定の結果にヘコんでしまって、
餓狼伝BOYの丹波君並に全校生徒の前でパフォーマンス繰り返したんでしょうか


あと、梢江ちゃんもJrに寝取られた事ですし、
不良相手にその鬱憤を日々晴らしてるのかも知れません
だとすれば、今更小学生のナイフ如きじゃビビらないのも分かる話です


きっと、さっきの言葉も、

「約束違えるとえれぇことになるぜ(俺が)」と言う意味だったのでしょう


最近、バキ君の態度見てると、
「獅子は兎を狩るのにも全力を尽くす」と言うより

純粋に大人気ないだけのような気がします


そして夕暮れの多摩川でバキ君の到着を遊びながら待つ小学生達

どうでもいいですけど、こいつら学校はどうなってるんでしょうか?


これ、どちらかと言うとバキ君の出番と言うよりガキ警察の出番だと思うんですが


ともかく、一人の少年が土手をゆっくりと歩きながらやって来るバキ君に気付きます



「(来たッッ
本当に来たッ
世界最強の高校生ッ
オレと戦いにッッ)」



台詞だけ見ると、ものすげぇ大人気ないシチュエーションですね

ナイフを構え、覚悟を決めようとする少年
対して、他の三人はバキ君を視認した途端逃げ出してしまいます

どうしてこれでイジメられっ子に甘んじてるのか少々理解に苦しみますが、


まぁ、もしかしたら他の子供達はバキ君の事を見た事があるのかも知れません

落書きだらけの面白そうな場所があるのでそこで遊んでいて、
特に落書きが酷い家があったのでその中が気に入って覘いてみたら、


タイミングよくSAGAが展開していたとか


そりゃ栗木さんも「ひゃいいいいいいい!」って叫んで逃げますよ


そして多摩川に二人きりになったところで、少年に名乗るバキ君



「範馬刃牙だ」

「(正直・・・・・・オレが想像していたより・・・・・・・・・・・・
ずっと小さな世界一だった)」



えぇ、最近は読者もそう思ってます(人間性の話じゃないぞ?)



そして少年・・・鮎川ルミナ君も、決闘の作法にのっとり名を名乗ります
そして、バキ君は震えるその手に握られたナイフをじっと見つめながら続けます



「使うんだな それを・・・・・・」

「え・・・あ・・・あの・・・い・・・いちおう・・・・・・・・・」



一応でナイフ使うのが許されるんだったら、

少年犯罪なんてなくなってると思うのですが


ちなみにここ、最初はもっと過激な表現だったのですが、
世相をかんがみて自主規制いたしました(どうでもいい)


まぁ、相手は人間じゃありません。強いんだ星人です

ナイフどころか、ガンダム持ってきた方がいいぐらいです。ストライクフリーダムぐらいのを


するとバキ君、学ランを脱ぎ捨てます


「(生まれて初めて見る
ホンモノの筋肉
見る間に――――――
見る間にバキさんは
オレにもワカるほど
世界一になった!)」



そしてその世界一から少年にかけられた言葉は!



「だったら・・・・・・・・・
本気でやらせてもらう」



小学生相手に本気になる世界一・・・・・・

親父がモンスターを倒してる時に蟷螂捕まえてた世界一・・・

彼女にフラれて小学生に八つ当たりしようとする世界一・・・(言いがかり)


力王山だったら切腹してるようなシチュエーションです


これでもしバキ君が負けたら、ある意味完璧なんですけど

バキ君がまず地上で二番目に弱い生物になって、
リアルシャドーかなんかの呪いで勇次郎を地上最弱にしてしまうとかね



『大富豪』の『革命』じゃねぇんだよ(自分で言ったネタにキレるな)


まぁ、不良があんだけ男前な態度で呼んで来てくれた男です
ここは、小学生に『強さ』とはなんなのか、と言う事をレクチャーしてあげる事を信じましょう

だからと言って、アライパパみたいなレクチャーの仕方はごめんですが


あのねバキ君。この雑誌、少年誌なの
この前も、偶然コンビニでこの雑誌立ち読みしてる中学生見たの

なんか、イエティとかネッシー見たような感動だったけど、
そんなミュウより貴重な存在の夢を壊すような真似しちゃ駄目よ?