範馬刃牙 
第186話「闘いの遺伝子」
 



「来週から頑張る」板垣先生が始めた新章は、松本梢江ちゃん特集だ!!



……渋川先生、ホームページビルダーの前に巨大な扉が見えます



とりあえず、カラー扉絵をめくると号泣するアライJrの姿がありました

……この人も、ある意味ではバキ君の被害者なんだよなぁ


そして、ベッドの上でそれを思い出すのは我らがヒロイン松本梢江嬢

決して、現代に適応して骨格が文明モードに変わったピクルではありません


彼女は一応ヒロインです。『範馬刃牙』になってからオリバさんの彼女以上に影が薄かったですが、

主人公の彼女として、単行本1巻分をかけて交尾したりもした、チャンピオンのお色気担当ヒロインの一人です



「スゴい……スゴい貌だったナ・・・
自信に満ち溢れたハンサム・・・
手に入らぬものなどない・・・・・・
明日を信じるあの風貌――
全てが壊れ去った・・・・・・
虚飾 虚勢 傲慢 不遜 尊大 自我・・・」
 



これでシックスみたいに

あれは面白かったなぁ」と笑い出したら

ある意味、鬼の脳を持った雄の嫁に相応しい存在なんですが


梢江ちゃんは顔がグシャグシャになったアライJrを思い出し、ある感想を抱きます


「涙が・・・・・・洟水が・・・涎が・・・・・・
全部が混合り あの液体・・・・・・
美しかったなァ・・・」
 
















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           ノ l Jヽ   レ/::/ /:イ:\/l:l l::l   u   !. l / ';:::l ', ';:::::l. ';::::l:::::
            ノヌ     レ  /:l l:::::lヽ|l l:l し      !/  ';:l,、-‐、::::l ';::::l::::
            / ヽ、_      /::l l:::::l  l\l      ヽ-'  / ';!-ー 、';::ト、';::::l:::
           ム ヒ       /::::l/l::::lニ‐-、``        / /;;;;;;;;;;;;;ヽ!   i::::l:::
           月 ヒ      /i::/  l::l;;;;;ヽ \             i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l   l::l:::
           ノ l ヽヽノ    /:::l/:l /;;l:!;;;;;;;;;',               ';;;;;;;;;;;;;;;;;ノ    l:l::
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流石バキ君の尿飛沫を飲んだり色んな液体を交換した梢江さん!

そこにしびれないし憧れないし正直あんまり近寄らないで欲しい!!


バキでパロディAVを作るならタイトルは『スカットラー梢江』でしょうか

と言うか、戦いの汗とかそう言うものを「美しい」って言うなら素直に共感できるんですが、


ハンサムがプライドをボロボロにされて泣きじゃくる液体を美しいとか言われると、

「彼氏もどMの特殊性癖だから、ある意味お似合いなんだなぁ」と目をそらしながら納得しちゃうしかありません


まぁ、個人の性癖はともかく、慰めるという行為には正当性があります

ロリコンが道に迷った子供に道案内して送るのも、行為自体は犯罪ではないのです(何がだ)



「(あれは・・・・・・マチガってはいない・・・・・・
どれくらい――ああしてたンだろ・・・・・・・・・
わたしの洋服が・・・・・・彼の涙で重くなる頃・・・・・・)」

「君ニ・・・・・・心カラ感謝シテイル アリガトウ
一ツ尋イテイイカイ・・・・・・?
何故アンナニ長イ時間 僕ヲ抱キ締メテイテクレタノカ・・・・・・
アンナニ優シク・・・アンナニ・・・心ヲメテ ソシテ暑ク・・・・・・」
 


そして、いよいよ我々読者が知りたがっていた核心に迫ります

当時、梢江ちゃんとバキ君にはなんとなくすれ違っているというか冷めた空気がありました

そこに、泣きじゃくるJrをいきなり抱きしめて慰めるというイベント。そしてその後まったく登場しないメインヒロイン



この事から、読者の間には末堂死亡説以上に、


バキ君と梢江ちゃん破局説が根強く蔓延りました


だから彼女のいるオリバさんが羨ましくて思い切りボコったんだとか、

長い間梢江ちゃんが登場しなかったのは、再登場で大きくなったお腹をバキ君に見せるためとか、


信憑性のある都市伝説が散々流布されました(主にオフ会でこいつが言ってたネタ


そしてついに、梢江ちゃんの口からその答えが明かされます

果たして、梢江ちゃんはこの流れでアライJrとの間で揺れ動く事になるのでしょうか?

そして、新章に突入するという事でこのまま『範馬刃牙』が連載終了して、


新連載の『ホワイトアルバキ』が始まってしまうのか?


梢江ちゃんの声優は水樹奈々か平野綾のどちらになるのか!!?

(アニメを見て声を聞いた瞬間、目と耳からピンク色の液体が垂れ流されて絶命しそう)



「うまくは言えないンだけど・・・
あなたのお母さんなら・・・・・・きっと
そうしたと思った・・・・・・」
 



なんと、梢江ちゃんがアライJrに恋をしたのではなく、


母性のような深い慈しみの心でその悲しみを包んだだけだった


え? 何をそんな名台詞っぽい事言ってんの?

貴女は母性って言うか母星って言うか白色彗星帝国な人では?


花山さんにヤクザキック仕掛けた人と同一人物とは思えないような愛溢れる言葉が飛び出します



「僕ガ恋人デハナイノニ・・・?」

「愛でしたことよ」
 



真っ向からアライJrを斬って捨てる梢江ちゃん

流石は「最愛に比べれば最強なんて」と言い放った最強の雌

下手をすれば、一人で石破ラブラブ天驚拳を撃てるんじゃないかってぐらいの愛・戦士っぷりです



「言ッテルコトガワカラナイ
恋人ジャナイ相手ニ何故ヲ・・・?」

「愛の行為に 恋なんて必要ないよ
あなたのお母さんはあなたに恋しなくても愛してる」




愛とは何かについては、エロスやアガペーなど哲学の観点からも様々な分析がされてきました

しかし、この行為をそんな学術的な言葉で考察するのは野暮と言うもの


梢江ちゃんはただ、目の前の相手を慈しんだから抱きしめた


恋心や哀れみではなく、ただただ愛をこめて目の前の泣きじゃくる男を抱きしめたのです


……なんか、梢江ちゃんなのに普通に「イイ女」なんですけど

カッコいいホモに「抱かれてもいい」って思えるレベルでキュンと来るんですけど


台詞だけ読むと、凄いいかした女なのに、絵や過去の単行本読むと凄いガッカリするんですけど。こんなにガッカリしたのは、



『カイチュー!』のヒロインが男の娘だった時と、

「葉鍵キャラが小学生に物凄い勢い勢いで輪姦されるスレ」がただのクソスレだった時




に並ぶんですけど。板垣先生、ひょっとして「梢江ちゃん改造計画」のために今まで出さずにネタを考えてたのでしょうか?



「僕ハトンデモナイ女性ニ恋シタモノダ
君ニ比ベルト僕ハ愛ノホンノ初心者ダ」
 



あまりにもキッパリと言い放たれ、完全に吹っ切ってしまった様子のアライJr


と言うか松本さん、年齢偽ってませんよね?


顔面年齢通り、三十路過ぎてるとかありませんよね?



なんか凄い勢いで恋愛経験値上げすぎなんですけど

なんで、いつの間にかそんな場末スナックの名物ママみたいな風格身につけてるんですか?


バキ君の経験値ってそんなに高かったんでしょうか?

もしかしたら、バキ君はいつも一人ぼっちなのではぐれメタルに進化してたんでしょうか?



「キット・・・ソンナ愛ヲ君ニ伝エタノハ・・・・・・
彼・・・・・・バキ・ハンマナノダネ・・・」
 



まぁ、梢江ちゃんはここで「……そうかなぁ?」みたいな顔してましたが


と言うかほんと、能面みたいで怖い。性格美人になったかも知れないけど、顔がほんと怖い

相手がエルフやホビットとかなら、異種族の壁も敗れて恋ができそうですがちょっと私には松本梢江族は難易度が高すぎます



「(勝利ヲ失イ・・・・・・恋ヲ失ッタ・・・・・・)
ステキナ愛――改メテアリガトウ
(失恋・・・・・・? バカナ・・・・・・
バキ・ハンマハ・・・・・・勝負スラシテイナイ・・・
恋デハ・・・・・・敗者ニモナレナカッタ・・・・・・)」
 
 


こうして読むと、アライJrがなんかすっごい哀れなんですけど、

戦闘も、瞬殺された上に、物凄い上から目線で罵倒されて放置されちゃいましたし


ある意味、全てを失って日本を去る事になってしまいました


……流石に可哀想過ぎるので、パワーアップして再登場か、


桜井のりお先生に描いてもらったヒロインを嫁にしてあげたりしませんか?


ともかくアライJrとの関係は決着し、時は流れます

制服を着て食パンをくわえながら登校しようとする梢江ちゃん

……なんか食パンという妙に古い小道具も合わさって、熟女セーラー服って単語が脳裏をよぎりました


そして、同じような格好でバッタリ遭遇する隣人

……食パンくわえて登校する日本人って、もうこの国にこの二人だけなんじゃないかって思うだけで、

なんとなく「お似合いだなぁ」って感想が出てきますね



「会わねェときゃ会わねェもんだな」

「尋かないの・・・・・・?
半年間何してた・・・」

「何してた・・・・・・?」

「幸福してた」
 


半年ぶりだってのに、何気ない会話をかわす二人

と言うか、幸福してたってなんでしょうか?


幸福実現党に投票してたって意味でしょうか?


しかし半年も会わなかったのに自然消滅してないって凄いですね

なんかもう倦怠期も越えて熟年夫婦と言うか円熟した漫才コンビみたいになってます



「だと思ってた」 


そして何気ない返答を返すバキ君

しかし、この答えは梢江ちゃんの望むものでは無かったようです



「本気にしてんじゃねェよッッ」 


蹴った! 梢江が蹴った!!



あの、花山さんにすら痛みを与えた伝説の梢江キックです

これは果たして、ピクルから受けたダメージとどちらが上でしょうか?


やや理不尽な暴力ですが、どMなバキ君にとってはそれが心地よいのでしょう

愛と暴力を併せ持つ鬼子母神と、どMなグラップラーの二人は幸せそうに微笑みます



「君が幸せでさえあるのなら 俺じゃなくてもいい・・・
そう割り切れるほど達観しちゃいない
まだ・・・・・・もう少しだけ恋愛の最中に・・・・・・」
 



ここまで、バキ君の妄想(リアルシャドー)だったら面白いんですが


本物のバキ君はすでに勇次郎にボコり殺されてて

最後に、「あなたはこんな顔で死ねますか?」とナレーションが入って終わるとか


(ここまで続いた連載がそれで終わったら秋田書店が炎上するわ)


あと、半年云々ってところで、


>バキ世界って、アメリカの大統領は1年以内のスパンで交代するのか……


って意見もあったので、実はこれピクル編直前のエピソードだったとか。時系列が前後するのかも

で、来週になったら現在進行のエピソードとして別れ話を切り出されるところから始まるのかもしれません


と言うか、バキ君は普通に登校してましたけど、

大統領誘拐犯としての罪とかってどうなったんでしょうか?


なんか天内の生死と同じぐらい軽やかにスルーされてるんですけど

そういう色々な問題もあって、梢江ちゃんは妙に達観しちゃったんでしょうか?

イメージ的には、ヤクザの愛人やってる熟年ホステスみたいな感じで(どんなイメージのヒロインだ)


と言うか、梢江ちゃん絡みって事で嘔吐を覚悟してたんですが、

最後を爽やかに締めた事といい、なんだか普通に良い話でしたよ?


同じ内容を少女漫画家が描けば普通に青春恋愛漫画として成立しそうですよ?



どうしたんですか板垣先生。いつもみたいに尿や血飛沫を巻き散らかさなくていいんですか?

いい意味で想像を超えるラブラブカップルぶりに、逆になんか悪いものでも食べたのかと心配になってしまいます


そんな事を思いながら目次コメントを読んでみると、



『スマン、今宵飲みすぎにてコメントできません。
こういう日もある』
 



アルコール入れながらでも無いとやってられなかったんでしょうか?



まぁ、私も梢江ちゃんをヒロインに萌えストーリー作れって言われたら、

工業用アルコールを一気に煽ってから窓から飛び降りる事を選択するでしょうが


ともかく、今週は梢江ちゃんのラブパワーが存分に発揮されました

これで弾みをつけて、バキ君は二人で勇次郎に挑む展開になるのでしょうか?



それともこれから単行本1巻分ぐらいイチャイチャするつもりなのでしょうか?



3倍バキ祭りで、3倍梢江ちゃんとイチャつくとか



……もしそんな事になったら、とらさんや私が木曜日に突然失踪したとしても誰が責められましょうか