範馬刃牙
第172話「玩味」
ペテン師、バキがついにペテンを捨ててピクルと戦う!!
そういえば、郭海皇は回想で「力を捨てる時が一番悲しかった」とか言ってましたが、
バキ君もペテンを捨て去る時が一番つらかったりするんでしょうか?(なんでよ)
ともかく、バキ君が主人公っぽく戦う事を決意します
主人公っぽい戦い方とは何か?
まぁ、いろいろありますがとりあえずバキ君がとった行動、それは、
「(18年間・・・・・・生きてきた・・・・・・
丁寧に――注意深く――生きてきた
勝つために・・・・・・地上最強の生物
父――範馬勇次郎 その背中を追ってきた・・・・・・
何故・・・・・・・)」
とりあえず自分語り入りました
今風の主人公と言えばやっぱりこれですよね
とりあえずウジウジ悩んで周りに迷惑かければキャラ付けとしてはOK!
まぁ、やるタイプによっては、口の中に画鋲放り込んで殴り散らしたくなりますが
それはさておきバキ君。何故って言っちゃったよ
あんたそれ自分の全存在理由よ!? 今までの展開全否定する気ですか!!?
『バキ』の最終回近くで「理由はどうでもいいからヤル!」って決意したのに・・・
ある意味、グラップラー刃牙が終わってからはバキ君の自分探しの旅だったりしたのでしょうか?
「理由――俺は範馬勇次郎と闘う理由を探しているのか・・・・・・!!?
勇次郎は―――母の仇ではなかったのか!!?
そう・・・・・・4年前 憎悪・・・? ・・・・・・憎悪・・・・・・
・・・・・・・憧・・・・・・憬・・・・・・バカな・・・・・・
どうして憧憬など・・・ッッ」
ピクルの攻撃を避けているという超緊急事態にも関わらず、バキ君は自分を見つめ直しております
むしろ、ピクルの攻撃という致死的な極限状況だから集中力が増しているのでしょうか?
赤点とったら死ねるテストの前日についつい部屋を掃除しちゃうようなアレとか(それは違う)
ともかく、集中力を増したバキ君はひとつの結論に達します
「一つだけ・・・・・・
一つだけハッキリしていることがある
範馬勇次郎の強さ
否定のしようもない徹頭徹尾非の打ち所がない
それはある意味 信用とさえ言える」
ついにバキがデレた!!
今まで散々、「お父さん大好きッ☆」的言動を匂わせていましたが、
ここに来てついにマザコンでありファザコンでもあった事実を認識しました
パパもなんだかんだで子煩悩ですし、歯車さえ噛み合っていれば、
この親子はかなり幸せな親子関係を形成できてただろうに・・・・・・
まぁ、噛み合っていたら噛み合っていたで相当キモい絵ヅラが展開されていたでしょうから、
ある意味、仲違いしてるぐらいがちょうどいい親子なのかもしれません
「あの背中を追ってきた
あの拳に準備えてきた
あの迅さを想定ってきた
だから躱せる これなら躱せる
この――触れるだけで重大な事故につながる一撃
躱せる・・・・・・ッ もっとギリギリで・・・・・・もっと理に適い」
今まで難癖ばかりつけて戦いを避けてたから、
てっきり「明日から頑張る」っていうだけで本気じゃないのかと思ったけど、
やっぱりバキ君は勇次郎との戦いを人生の目的としているのです
常に範馬勇次郎を目標としたからこそ、ピクルの攻撃だってかわせる
リアルシャドーを生み出せる妄想野郎であるバキ君が、執拗に勇次郎を追い続けたからこそ、
たとえ史上最強の生物の攻撃であろうともその攻撃をかわせないはずはない
むしろバキ君の場合、父親に過剰に歪な愛情持ってそうなので、
妄想の勇次郎が宇宙の膨張的な速度でどんどん成長しちゃってる気がします
まぁ、実在の勇次郎もそんな感じなので、ある意味妄想が現実にマッチしてそうですけど
勇次郎みたいな怪物を想定するなら、
巨大カマキリを妄想しちゃうぐらいの妄想力ぐらいでちょうどいいのかもしれません
「どんどん近くで躱すようになったのです
どんどんギリギリに 最初――大きく身を翻していたのが
毛髪に触れるようになり――皮膚に触れるようになり――
よりギリギリになるにつれ なにか―――この・・・・・・
格闘技というより――武というより舞―――
(そう――闘牛士・・・・・・マタドールのような・・・・・・)」
烈先生の解説が冴えわたる!
「目標」を再認識して深いコンセントレーション状態に入ったのか、
一撃必殺の攻撃をバキ君は紙一重で避け続けます
その回避力に、思わずピクルも汗ダラダラの敗北フラグを立て始めます
「(様々な敏捷さを見てきた
地上で――水で――宙で――
またしてもの初体験
速度の概念を越えた速度)」
「通り抜けるというより
透り抜ける」
「刹那 ピクルの脳裏に・・・・・・」
バキ君はまるで透明になったみたい全部自分を通り過ぎてるそんな風に感じているようです
(なんで響鬼だ)
フィジカルでのスピードではなく、技術による速度
その高レベルでの形に、ピクルはバキ君を蝶のように錯覚します
バキ君の場合、なんか有毒な麟粉とか出しそうですね
しかし勇次郎(ライバル)を想定してピクルの攻撃を避ける、というのは中々主人公らしい戦い方ですね
未曽有の強敵ではあれど、幼少より追い続けてきたあの男ほどではないと、
憎悪を燃やしていた強敵への憧憬を認識する事で、自分の立ち位置を再認識することができたと、
こんなにもバキ君が「主人公的」な活躍を見せ始めているということは・・・・・・!
あぁ、また夢オチなのか(酷過ぎる)
いやね、チャットや夏コミとかで
「バキ君をおとしめて笑いをとるんじゃなく、
バキ君を褒めた上でネタを拾って感想書きたいんですよ!」
とか散々言ってましたけど、
実際に活躍されると・・・なんか違和感が・・・
日頃の行いって大事だなって話ですよ(最悪だ)
ともかく、バキ君が主人公としての片鱗を久し振りに見せ始めたので、
この際、先週までのペテンや挑発伝説は忘れるので頑張って活躍して欲しいですね