バキ外伝
GAIA2

最近、烈先生と花山さんが本編で解説バトルしてるので、

てっきりこの勝負に勝った方が外伝主人公として連載を勝ち取れるのかと思っていましたが、


ここに来て漁夫の利を得るべく動き出した者がいました



シコルスキーを倒したりジャック達と一緒に厚木基地に潜入したり、

定期的に読者に顔見せしてきた男、超軍人ガイアです


純粋な戦闘力では先の二人には劣るかもしれませんが、

擬態や武器術を駆使したその戦い方は、路上よりもリアルな超実戦的戦闘術

その実力から、かつてはバキを追い詰め、オーガのライバルとさえ呼ばれていた戦場の軍神です


まぁ、戦力ポジション的にはドラゴンボールのヤジロべーあたりでしょうか

(共通点:初登場時とその後しばらくしてもう1回活躍しました)


あと、厚木基地での出オチっぷりについてはスルーしてあげて下さい


とにかく、そんな伝説の超軍人ですから、ネームバリューは中々のもの

ガイアを自称するだけで他者からの畏怖と身の丈に合わぬ褒賞が得られるのでしょう


巻頭カラーには、そんな偽ガイアの姿が映っています



「ミスターガイア
わたしたちは貴方を名乗る人物に――
幾度か煮え湯を飲まされています」
 


インタビュアー達が囲んでいるのは、筋骨隆々の軍人・自称ガイアさん

基本的に姿すら謎の人なので、こういう偽物がよく出るのでしょう


ジャンプの読み切りやライトノベルでよく見るパターンですね



まぁ、ガイアさんが「殺しをやめた伝説の暗殺者」でないだけマシだと思いましょう(何がだ)



「ハハ 偽物が多いからね
気の毒と言う他はない」
 


盗人猛々しくも本人を主張する偽軍人さん

どういう経緯でこの会見が開かれたのかはよく分かりませんが、

残念ながらインタビュアーさん達はまた釣られてしまったようです


この軍人さんも、偽ガイアなんてやらずに

2chで釣り師やってれば安全に名誉を手に入れられただろうに・・・



「何か一つ――ホンモノと認められる証拠を」

「ここにいる全員を――皆殺しにしろとでも――?」
 



正論を圧力で返す。少なくとも、暴力の世界に生きてる者だって証明にはなりますね

まぁ、やってる事はチンピラじみてるんですが、カメラマンの皆さんには脅し効果十分だったようです


ぶっちゃけ、本物のガイアじゃ凄んでもテレビ映えしないんで、

視聴率が取れるんならこの偽ガイアを本物って事にしてもかまわないでしょう


どっちかって言ったら、ADの田中君って感じだもんねあの人の顔

インタビュー会場にいたら、うっかりジュースを買ってくるように頼んじゃいそうです



「質問があります」

「スリーサイズかな・・・?」
 


ここは喰い下がって相手を不快にさせても仕方ないところ

女性のインタビュアーは、表情一つ変えずに質問を切り替えます


しかしこのスリーサイズかなって言いだした時の偽軍人さんの顔、

この「上手い事言ってやったぜ」ってツラがなんとなくムカつきますね


これがまかりとおると、「ガイアはシモネタ好き」って新たな風評被害が出そうです


謎の軍人ですから噂が噂を呼んで、

「ガイアは弾が当たらない」「ガイアは24人いる」「ガイアは俺の嫁」

などのプチ都市伝説が発生してそうです



「トンネルとは――どんな技術でしょう」

「・・・・・・・・トンネル・・・・・・?
トンネル爆破なら得意だが・・・」

「ガイアならではの技術と聞き及びます」
 



ここにきてこの偽軍人さん、下調べすらしてなかった事が発覚しました


騙るんなら本家の技ぐらい調べましょうよ。致命的にソース不足って、○○のニュースかっての(危険な発言ヤメロ)


まぁ、読者も初耳の技術なんですけど、ガイアにはそんなテクニックがあったようです

果たして、トンネルとはどのようなテクニックなのでしょうか?


疑問に思うと、次の瞬間偽ガイアさんは表情が変わります


袋とじの裏側を見てなくても、なんとなく、「あ、死んだ」って思える表情ですね


そして次の瞬間、ガクガクと震え出す偽ガイアさん

今まで冷静だったインタビュアーさんもこれには驚きます

偽ガイアさんの血も顔面にかかるし、この人これ一生もののトラウマになるんじゃなかろうか・・・



「(予め――ソファ内に潜入し――
肛門をナイフで切り裂き――体内を通過――
口から脱出する
秘術・・・・・・・? トンネルであった)」

「俺はね・・・・・・(はぁと) ほら・・・小柄だろ
だから可能なんだよね・・・(はぁと)」
 



いい事考えた。お前、俺のケツでトンネルしろ


なんと、ガイアオリジナルのテクニック、トンネルとは

肛門から侵入して相手の腹ん中パンパンにして殺すクソミソなテクニックだったようです


この偽ガイアさんがよくお尻を拭いてなかったら、

ガイアの頭には色々こびりついちゃってるんだろうな・・・(他にもっと感想持つべき点があるだろ)


というか、カラーでやっていいのかこの技


おい、いつからこの袋とじは18禁作品になったんだ?


見て下さいよこのインタビュアーさんを!


顔に(血を)ぶっかけられて、失禁しちゃってますよ!!


もし台詞の一つもあれば、「らめぇぇぇぇぇぇぇ!!」とか言っちゃってますよ!(それ、発狂してんじゃね?


シグルイ並の残酷描写を繰り広げながら、ガイアは薄笑いを浮かべて言います



「類似品が出回ってます
偽物にご注意を・・・」

「質問の回答は得らるるも――
血塗られた表情は判別不可能
無論 映像は放送コードに抵触し
会見は失敗に終わった・・・・・・」
 


こうしてガイアは自分を騙る偽物に報復を与えました。似てなかったけどね


しかしこの偽軍人さんも不運でしたね

せめて「俺がノムラだぜ!」って騙るぐらいにしておけばよかったのに

もしくは、騙るのがマスター国松ぐらいだったらまだ返り討ちにできたかもしれないのに


オーガにボコられたり、厚木基地で出オチしたりで

すっかり失墜したガイアの恐怖を読者に知らしめるための噛ませ犬にされてしまいました


まぁ、今回のカラーは言うならばガイアなりのサプライズだったという事でしょう




モノマネショーで芸人が歌ってる背後から本人が登場するようなものですね


まぁ、ちょっと血の量が多すぎて放送コードに抵触してしまいましたが

・・・・・・ちゃんとモザイクかければ、モンティパイソンっぽい感じで放送できませんかね?

(できるわけねーだろ)


とにかく大統領を警護したり偽物を葬ったりと活躍したガイア

今後、外伝主人公として活躍できる日が来るんでしょうか?



そして、それは毎回こんな血生臭い内容になっちゃうんでしょうか?


担当編集者が陰腹でも切らないと本誌掲載は難しそうですね

でも、REDなら「今月はシグルイとフランとガイアで豪華臓物3本立てカラー!」とかやれそうな気がします


もしやガイア外伝のコンセプトは、「誰が一番生々しい臓物を書けるか教えてやる」って事なのでしょうか?


作画:富沢ひとし、内蔵作画:板垣恵介って感じで分担して連載したりして