範馬刃牙 
第166話「完全憑依」
 



ピクルが烈先生を屠った必殺タックルの構えを取る!!



まぁ、克巳とジャックがすでに破ってしまっていますが、

主人公的にはここでオリジナリティ溢れる回避法が求められます


ただでさえ今まで他人の技術パクってばっかだったんですから

ここで主人公オリジナルを出していかないと、


ゲバルさん以上に海賊扱いされたり、
烈先生以上に中国製扱いされたりしかねません
 


今まで誰も使った事のないバキ君だけの技――
それを考えていたのか、虚空を見つめていたバキ君がピクルを見返ります


ピクル相手に完全よそ見とは大した余裕なのか
脱力し過ぎて脳みそまでフニャフニャになったのかは知りませんが、

なんかこの戦闘において、バキ君はやたらと肩の力が抜けているようです


ところで、言ってて思ったのですが「よそ見」ってピクルに有効そうですよね

『はじめの一歩』で青木もやってましたが、人としての本能に訴える技ですし


案外、原始的なピクルにはうってつけの技かもしれません

こうなったらバキ君も他にカエル飛びアッパーや死んだフリを覚えて、


なんでもアリの妖術使いとしてピクルを圧倒してみてはどうでしょうか?


(何が悲しくて主人公が青木にならにゃならんのだ



「そうです・・・・・・
わたしとの試合を一瞬で決着させた
あの時の――あのタックルです」

「もう 鞭打・・・・・・は使えねぇな」

「それは――バキさんも十分に認識するところでしょうが・・・」
 



克巳の真マッハ受けはともかく、
ジャックと同じような避け方ならバキ君もできそうですが、

今のダメージが残る身体ではそれも難しいのかもしれません

そして花山さんの言うとおり、鞭打で痛がらせてもピクルは急にとまれません


果たしてバキ君はこの窮地をどう凌ぐのか!!?



「(・・・・・・!? ・・・鞭・・・打・・・!?)」

「ま・・・まだやる気かい
あの弾丸タックルに――鞭が通用するのか・・・!!?」

「(否・・・ッッ 鞭打ではないぞ・・・??)」
 



再び脱力を始めるバキ君をいぶかしむ観客

烈先生はいち早くそれが鞭打ではない事に気づきますが、


じっちゃんは相変わらずバキ君をアホの子扱いしてるみたいです



信用がいかに大事かをまざまざと感じる瞬間です


そして脱力したバキ君は、突然凛々しい表情で虎を模した構えを取った!



「虎形拳ッッ」

「中国武術の一種――虎の形と虎の勢いをとりいれた拳法・・・・・・しかし
不可解ッッ 何故ここにきて中国拳法を・・・・・・・・・ッッ」
 



たしかに烈先生が負けた以上、ただの中国拳法ではピクルには勝てないでしょう

当然、バキ君にはまだ先の考えがあるようです


弾丸と化す寸前のピクルが顔を見上げると、
バキ君は次に両手を広げて高らかに飛び立ちます!



「鷹爪拳ッッ」


そしてさらに着地しながら次々と構えを変えていきます



「蟷螂拳ッッ」


「猴拳ッッ」


「熊掌拳ッッ」


「なんじゃあ!?
バキの奴 中国拳法で闘うつもりかッッ」

「(動物の形をとり入れる象形拳
これ程完璧に憑依できる天才性は見事と言う他ないが――
君は忘れていないか!!?
今演じた動物達は全て――ピクルにとっては――
明らかに捕食の対象ッッ)」
 


次々と形意拳を繰り出すバキ君と、その行為に懐疑的な烈先生


私としては、象形拳が通用するか以前に、



一々バキ君が表情を変えてる事の方が気になるんですけど



なんかほんとに動物が憑依してるような顔芸です

ひょっとして、この技のためにバキ君は、

わざとルールを破ったこっくりさんを行い、自分に動物霊を憑依させたのでしょうか?


範馬刃牙の次はシャーマンキング刃牙がスタートするのか!!?

(それだと「プリンセス勇次郎」で打ち切りになりそうだからヤメロ)


まぁ、思いこみの力で空も飛べちゃうバキ君ですから、

動物になりきって戦うのはむしろ得意分野なのでしょう


たとえ梢江ちゃんにフラレていたとしても、


「俺はフラレてなんかいない」と強く思いこむことで
妄想の梢江ちゃんとデートしたりとかできそうですし
 


(それはただの『すごくかわいそうなひと』じゃないのか?)



しかし、いくら動物を模したとしてもそれはしょせんピクルの餌

それで勝てるようなら、シベリアタイガー君も食料になんかなってません


烈先生が心配しますが、そこは流石に主人公

バキ君は一通り演武を終えると、さらなる演技に入ります



「(何を――何を演ずる・・・!!?)」 



なんか緊迫感の雰囲気がガラスの仮面みたいですね


もしくはカレイドスターとか。まさかバキ君は見る者の心をいやす天使の技で、

荒ぶるピクルの心を静めて勝利するつもりなのか!!?(格闘漫画の勝利条件としてそれどうよ)


そして緊張した面持ちで見守る烈影先生の前で、まずバキ君は大きく腕を振ります



「(ウム・・・・・・これも動物だな・・・
しかも・・・・・力強い・・・・・相当に・・・ッッ
でかいな・・・・・・相当に・・・・・大きい・・・・・・
・・・・・・?? この形は!!?
これは―――象・・・・・・!? 犀・・・・・・!?)
・・・・・・ウッソ・・・・・・
(ト・・・・・トリケラトプス・・・・・拳ンン!!?)」
 



憑依合体! トリケラトプス!!



リアルシャドーで大型恐竜と戦っていたのは、この訓練も兼ねていたのでしょうか


巨大カマキリをイメージしたように、
恐竜の姿をイメージしてそれを学ぶ

そうする事でさらなる新しい拳法を作ったのでしょうか


ピクルが過去の最強なら、バキ君は新しい未来の拳法で勝負だ!!



まぁ、問題はトリケラトプスもピクルにとっては餌だった事ですが


それともトリケラトプスの動きを範馬の筋肉で再現する事で、

古代にも存在しなかったスーパートリケラトプスとして戦えるって事でしょうか?


このまま来週はティラノ拳やプテラ拳を出し、

それも通じなかったらまったく新しい生物の象形拳って事で、



ゴジラ拳とか出すんでしょうか



バキ君なら、リアルシャドー放射能とか吐き出しても違和感なさそうですね

(それで違和感無かったら格闘漫画として終わっちゃうだろ



まぁ、ある意味方向性として正しいのは、一番強い生物は何かって事で



「範馬勇次郎拳」が一番なんでしょうけど、



それやっちゃうとほんともう、バキ君が勇次郎に土下座しないとこの漫画が終わらなくなっちゃうので、


打倒ピクルのため新しい範馬流拳法を考えていってもらう事になるのでしょう


頑張れバキ君! まずは『竜の国のユタ』を読み返して恐竜のお勉強だ!!