範馬刃牙
第163話「皮一枚」
ピクルをダウンさせたバキ君の技は、皮一枚というところにコツがあったようです
真性なのか仮性なのかが問題ですね
まさか梢江ちゃんに見限られた理由も・・・!
(最低な前フリではじめようとするな)
バキ君の攻撃でダウンしたピクルは、
再び立ち上がってバキ君に向かおうとしますが、
脳にダメージがあるらしく、すぐにふらついて倒れてしまいます
「うわァァッ
き・・・・・・ッッ 効いとんのけェ!!?」
「烈さん 何が起こってるんだ!?」
突然の事態に驚くじっちゃん
驚きのあまり(?)、烈先生に敬語で話す花山さん
多分、この一言で読者の驚きは
花山さんの言葉遣いの方に向いたと思います
なんだろう。最近の花山さんは妙に社交的というか、
やっぱり散々ヤンチャしてても、社会に出て丸くなってしまったんでしょうか?
まぁ、社会って言っても裏社会なんで、
どこぞのマフィアよろしく、礼儀正しく挨拶してプレゼントを送ってから暗殺を考えているのかもしれません
「・・・・・・ハッキリとは言えません
言えませんが―――おそらく
古代の打撃――現代の打撃――
そのどれにも屈することのなかった
ピクルの超肉体――超タフネス
刃牙さんは気付いたハズです
まともに当てても――脳は揺れないッッ
そこでやってみた 皮一枚の打撃」
烈先生も敬語で返したッッッッ!!
なんでしょう。烈先生の場合は、
最初は敵対口調で、仲良くなるといきなりよそよそしい丁寧口調になって、
フランクな口調になるにはまた長い付き合いが必要になってしまうのですが、
二人の間にあるのはそれとはまた違った、なんというかATフィールドの存在を感じます
やっぱり、外伝主人公の座を争ってたりするんでしょうか?
疵面が休載されてる事だし、自分の総集編も出たからと花山さんの後釜を狙う烈先生と、
レックスに出番を取られて本誌掲載の番外編でもほとんど喋る事なく休載する事になった花山さん
ある意味、ピクルとバキ君以上に超文化的な戦いをしてくれそうな間柄ですね
(お前は花山さんと烈先生に一体何を求めてるんだ?)
いっそ花山さん率いる花山組と、烈先生率いる義侠で、
日中任侠合戦でも行えばいいんですよ(どこのブラックラグーンだ)
まぁ、今はナンバー1不人気主人公の戦いなので、その話はひとまず置いておきましょう
烈先生は解説を続けます
「まともに当てるのではなく
ギリギリにアゴを掠らせる
ボクシングのリングでは稀に見られる現象です
壮絶に――打ち合っていたハズの両雄が――
空振りと見紛うささやかな一閃
2度と起き上がらない」
「うむ たしかにある 稀だがたしかに」
じっちゃんの頭が電動バイブみたいな速度で動きました
張り子の虎とかってレベルじゃありません
クラウザーさんもご満悦のヘッドバンキングです
話に動きが無い分、率先してツッコミ所を作ってくれる解説役の皆さんは素晴らしいですね
いっそ徳川のじっちゃんも、解説役として
今なら登場しただけでみんな一斉にツッコミ入れてくれそうな本部先生とかつれてきてくれればいいのに
花山さんVS烈先生も見たいですけど、烈海王VS本部解説王も見てみたいものです
「あれが効くのです 意外なほど
クッション越しの拳に耐えた者が
クッションのみの打撃に失神する
弛緩んだ顎へ薄皮一枚を掠めさせる
この一閃が肉眼では捉えられぬほど
しかし超高速で震撼えさせる!」
要するに、ただ顎を揺らしてもピクルの脳は揺れないので、
ほんの小さな1点を細かく揺さぶる事でピクルの脳が揺らす事に成功したようです
まぁ、宮田君の光速拳のビックリの超理論ですけど、
要するに通常のパンチを顎に当てるよりも薄皮一枚かすらせる方が効くと、
ズボンのチャックをしめた時に、
はさんだのが皮一枚だったら超痛いと
そういうことでしょうか?(後者はなんか違う。というか、全体巻き込む方が痛いに決まってる)
「・・・・・・その・・・・・・打撃を――」
「刃牙さんはやってのけたのでしょう
皮膚一枚で 左拳で一つ 右拳で一つ
右足刀で一つ おそらくピクルの脳は予知せぬ揺れが――
一つめより二つめ――二つめより三つめと――より加速を増したことでしょう
果たして正常な機能を失った脳は ピクルに恐るべき光景を見せたハズです
自分はしっかりと立っている
確かに立っているのに――地面が起き上がる!!!
空前の技術を体験したピクルは今――混乱の極みに達しているでしょう」
発想だけ聞けば、烈先生にもできそうな気もしますが、
やっぱり主人公補正がないとラーニングできない技だったりするんでしょうか?(オイ)
もしバキ君固有の技だとするならば、
「その間2秒キック」に続くバキ君の新必殺技の完成でしょうか
これがバキ君の新必殺技「薄皮一枚掠めパンチ」だ!!
・・・・・・なんかもう、得意技の無いプロレスラー並に地味な存在になってきてますね主人公
そして、バキ君の新必殺技を喰らったピクルの反応といえば、
「正に拳雄 烈海王の分析通り
謎の打撃を体験したばかりのピクルの眼には――
未だ落下のダメージから回復をはかれぬ瀕死のバキの姿を――
地面をも自由に操る 無敵の妖術使いへと変身させていた」
これは敵の顔ですよ
見て下さい、ピクルイメージでのこのバキ君の悪い顔
『風が如く』の斬鬼さんもこんな感じの顔してましたね
いやほんと、米原漫画の悪役として出た方がしっくりくる表情です
よく言えば妖術使いとしてアカギと共通点があると言えなくもありませんが、
バキ君の場合、どちらかといえばアカギよりもカイジの人ですからね
もう徳川のじっちゃんにお墓を作られちゃってるレベルです
そしてその妖術使いと対峙したピクルはどういう反応をとるのか?
またジャック兄さんの時のように、都市伝説として名を残しそうな逃げっぷりを魅せるのか!!?
「ピクル戦慄す しかし――未だ逃亡せず!!!」
だからこっちが主人公でしょこれじゃ
恐怖を克服し、順調に主人公してますよこの人
あとは、薄皮一枚パンチの弱点である「回避が容易」という点を突くため、
その身体能力を生かした回避技術をアレン君がセコンドについて教えれば完璧ですね
(だからなんでピクルが順調に主人公になるルートに乗ってんだよ)
新技でバキ君が優位に立ちましたが、
このままではピクルのもう一つの持ち味である「スピード」が生かされぬまま終わってしまいます
一応、バキ君には「相手の持ち味を引き出して勝つ」という、
「承太郎はタバコを口に入れたままコーラを飲める特技がある」並に忘れられつつある設定があるので
なんとかピクルの持ち味を生かしつつ勝って欲しいものですね
・・・・・・うん、「持ち味を生かして」だからね
なんか適当にバキ君が超パワーでピクルを圧倒するのは
ただ持ち味を殺してるだけなので勘弁して下さい
というか、最近どこを見てもバキ君の勝利を喜ばない意見が大多数なので、
ある意味ピクルに勝つよりも、まず世間の風潮に打ち勝って欲しいものです
ある意味、タフの「強いだけじゃ格闘技者は生きていけない」という展開は、
今のバキ君の現状とシンクロニシティしてるような気がしますね(嫌な意見でまとめんな)