範馬刃牙
第150話「人の一刺し」
原さんとか言葉さんとかですね
(タイトルから何を連想してるんだお前は)
今週は、ヤンデレは怖いねって事を紅葉さんの口から聞くお話
(感想の冒頭から大嘘ついてんじゃないよお前)
ピクルとの激闘を敗北という形で終え、病院に担ぎ込まれるジャック兄さん
担当医は、最近すっかりグラップラー専門医となった紅葉さんです
まぁ、ある意味特殊な症例の患者ばかりですし、
紅葉さんの手術の腕もメキメキと上がってそうですね
そう思わないと、いつも勝手にじっちゃんから呼びつけられる不遇が報われないんですけど
とにかくジャック兄さんは無事一命を取り留めたようです
流石は昔人体実験を繰り返していただけあって、
通常の外傷ではありえない肉体の損壊を治すのはお手の物のようです
昔、紅葉さんの実験台になった人たちから
「今度こそわたしたちを役立てて下さい」と破られぬ口約束を交わしていましたが、
こんな形で役立ちまくる事になるとは思わなかったでしょう
「とりあえず・・・・・・しばらくはこのままで
点滴は――抗生物質と鎮静剤
包帯は12時間ごとに新しいものを」
処置を終え、看護師達に指示を出す紅葉
顔の皮を食われるような大惨事のわりにはあっさりとした治療ですね
まぁ、ドイルにブレストファイアーくらった昂昇を完治させたスーパードクターです
処置が並大抵の技量ではなかったのでしょう
もしくは、ジャックの範馬細胞が自己修復始めちゃったとか
バキ君なんて毒と梢江ちゃんの涙塗っとけば勝手に裏返りますからね
簡単そうに見えて、グラップラーの治療は特殊な処置が必要になってくるのかもしれません
そのうち「こんなもの、不死の花山細胞移植してほっとけばなおるよ」
とか紅葉さんが言いだすような専門のグラップラー治療が確立されるとか
(医者はなんのためにあるんだ)
「ワルかったの・・・・・・急で・・・」
「いえ・・・やれることは全てやりました
まァ 跡は残るでしょうが」
そして一仕事終えた後はジジイどもとダベる癒しの時間
医者の不養生にならないように、健康状態には気をつけて欲しいですね
弟さんも、いつまでも噛ませ犬やってないで少しはお兄さん助けてあげなさいよ
しかし、よく考えればじっちゃんはここで詫びてますけど、
花山さんの時とか有無を言わさずヘリまでよこして呼びつけてましたから、
ほんと口先だけの謝罪って気がしますね。何の権限があって毎度毎度呼びつけてんでしょうか?
まぁ、徳川財閥の長として紅葉の腕を見込んで色々出資はしてるんでしょうが、
じっちゃんの事ですから、出資してるからって言う理由以外に、
被害者友の会の人たちを抱え込んで
弱みを握る事で紅葉さんに言う事聞かせてる節がありそうですね(ねぇよ)
「あと・・・頚椎に強いストレスがありますが
神経に問題はありません
ま・・・・・・鍛えた肉体ですから」
まぁ、鍛えてれば顔の火傷や剥がれた皮も治ったりする人達ですから
もしかしたら、そのうちしれっと手足が生えてきたりする事もあるかもしれません
グラップラー相手には常識の医療が通用しない
紅葉先生のいる現場は、我々の常識が届かぬ魔界です
「ペイン博士ならご存知じゃないでしょうか」
「・・・何ヲ・・・・・・カネ・・・?」
「人間は意識がなくとも・・・否・・・
更に言うなら――たとえ絶命したと思えても――行動できる」
ピクルから離れたらもう興味なさげにしてるノーベル暗殺賞
まぁ、実際ここで「聞いた事がある・・・!」とか解説されても困るんですけど
塩漬け原人蘇らせたり、動く死人(?)のデータを熟知してたり、
あんたは何の研究をしてるんだよって話になりますから
『現代のニコラ・テスラ』ペイン博士の専門が気になります
「これは・・・・・・戦争という特殊な状況下のハナシですが 実話です」
そして紅葉先生の口から語られる戦国時代(推定)の逸話
捕虜になって処刑される事になった部隊の隊長が、
斬首された後、自分の首を抱えて走るから部下を助けてくれと言い、
本当に走ってみせたという話です。とりあえず3行で説明するとなるとこんな感じ
「実話です」
ニワトリじゃないんだからと思わなくもないですが、紅葉先生が力強く断言します
ソースがはっきりしない話を参考資料として提示するのはいかがなものかと思いますが、
ある意味ジャックという生き証人がいるので、そこら辺は適当に勢いだけで流す気なのかもしれません
まぁ、ギロチンで首落とされた人も、まばたき7回するぐらいは意識あったって言いますしね
反射で体が動く事も無くはないのでしょう
弁慶の立ち往生も死後硬直の作用でありえるそうですし
塩漬け原人、クローン勇次郎、裏返り毒などよりはまだ常識の範囲内です
もしかしたら、驚いた風のペイン博士も実は知っていて、
「その程度、ノーベル賞受賞者は100年前に通過している!!」
とか叫びだすかもしれません
(だからお前はノーベル賞をなんだと思ってるんだ)
「だとするなら――
ジャック・ハンマーならやるでしょう
行往坐臥 生きる全てを”強さ”に向ける彼のこと
倒された後――倒されたその先――
如何にして闘うか――を考えていたハズ
その”プラン”を五体に――細胞の隅々にまで
刻み込んでいたハズ
ジャックならやるでしょう」
普通、このような科学者サイドの人達は
こういう非常識なグラップラー達とは相性が悪いのですが、
自身がグラップラーでもある紅葉はグラップラーへの理解も深いのでしょう
その説を裏付けるかのように、
看護師さんが部屋に飛び込んできてジャックの失踪を告げます
「ほらね」
何故か自信満々にじっちゃん達に言う紅葉先生
なんとなく、投げやりにも見える態度ですけど、
やっぱり、変態的身体能力を持つグラップラーの皆さんを直しているうちに、
医学の限界にぶつかってすべてがどうでもよくなってしまったんでしょうか
そう考えると、そんなグラップラー相手に医療行為を続けている闘技場専属医の先生は偉大ですね
しかし、直す人数に比べて怪我をするグラップラーは大勢います
ほとんどが範馬一族の仕業なのですが、
ともかく医者が足りない状況になってそうです
最近は獣医や小児科の医療漫画が世に出てますし、
ここは後進育成のためにグラップラー医療の漫画があっても良さそうです
(アスクレピオス呼んで来いよ)
そして所変わって後楽園地下闘技では、深々とピクルに頭を下げているジャックの姿が!
これ、弟に同じことやったら、
「う〜ん、まだ誠意が足りないなぁ?
まずは土下座せいッッッッ」
とか言いだしそうですね(お前ほんと主人公をなんだと思ってるんだよ)
「すまない・・・ッッ
途中で抜けてすまなかったッッ」
ジャックが敗北を認めていない以上、勝負は続行だ!
まずは中断してしまった非礼に頭を下げ、お詫びの顔面キックを敢行!!
これ、ピクルにとってはいい迷惑にも程があるでしょうが、
牙を折られてもアゴがあるならなお噛みつこうとするのがケダモノです
史上最強決定戦では「無事で済む」決着などありえないのでしょう
まぁ、このまま続けられるとほんとに「止めるために殺す」とかされかねないので、
程ほどのところで空気読まない弟の
空気読まない乱入とかで手打ちにしてもらいたいところです
それとも、一刺し攻撃でヒントを得たジャックがここから逆転の秘策を編み出すのか!!?
ピクルの穴に二刺しも三刺しもしまくって、
「中に誰もいませんよ」とか言っちゃうのか!!?
(冒頭で使ったネタを引っ張るなよ)
でも実際、みんな勝負ありだと思ってたのに、
まだ終わってないと思って求愛行動(?)してくるってのは
ヤンデレと同じぐらい厄介ですよね
ツンデレ海王、ヘタレ攻め空手家の次はヤンデレファイター!
ピクルがこの雄をどう攻略するのか、楽しみですね(この漫画は『神のみぞ知るセカイ』じゃねぇんだ)
そして、驚いてるのは読者ばかりではありません
この人も、この展開には驚いているようです
『激闘必死の第2ラウンド緊急開戦ッッ!!
更なる決着を求めて・・・本当の闘争いはこれから!!
先生、打ち合わせと違うじゃないですかァァ〜!!!(担当)』
どうやら、板垣先生は打ち合わせと全然違う事をしれっとやったみたいです
うん、そう言えば今週の浦安鉄筋家族でも、
漫画業界の裏側見せます的な作品が当たってるとか言ってましたね
だからってそんなもの見せられても困るんですけど
シグルイの第一話並にとんでもないもの見せてくれちゃってます
まぁ、バキの読者ならみんな薄笑いを浮かべながらこの担当の慟哭を見てそうですけど(暗君)
ってーか、編集長がこれ読んで真面目に受け止めちゃって査定に響いたりしたらどうするんでしょうか?
そして、それに対して板垣先生の作者コメントがこちら
『花粉が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・きた!!』
気持ちは分かりますけど少しは担当さんを思いやって下さい
相変わらず板垣先生はどSでした
でも、あんまり担当さんをイジメてると、
ジョギリ屋ジョーに頼まれちゃうかもしれないのでご注意ください
漫画家相手だから、足の腱を切るぐらいで留めるのが担当の嗜みです(ミザリーかよ)