範馬刃牙
第15話『鬼の笑み』

前回、打倒カマキリと言う偉業を達成したバキ君
さて、この一件で彼はどのように成長したんだろうとチャンピオンを開いて見てみますと、


カラー扉絵のバキ君がこう仰ってました


「越すゼ。」

「アンタの背中はもう見飽きた」



なんたる事。我らが主人公は成長するどころか増長しまくってます


何言ってんだよバキ君! 勇次郎の背中を見飽きただなんて!!


見飽きたのはお前のカマキリ戦だよ。あと、そのツラだ


バキ君、勇次郎に対してはねっ返りっぱなしです
カービーのピーンボールぐらい跳ね返りまくっています

それとも、背中見飽きた云々は、自分の背中Tシャツが無いからスネたんでしょうか?


まったく、アナルのちっちゃい男です。そんな事だから梢江ちゃんにホラレフラレるんですよ!!


まぁ、今週はこの主人公はここしか出番が無いのでそっとしておく事にしましょう
出番があったらあったで変な方向にしか話が進みませんからね。では、今週の内容


なんぞ山奥のホテルらしき場所で、
従業員の人がストライダムさんの応対をしています



「増水時のみご利用頂いている様子です
当ホテルのプールを お気に入り頂いているご様子で」

「時速20キロデ流レル殺人プールデカ」


おおっ、なんか新展開っぽい雰囲気です
時速20キロで流れる殺人プールを気に入る超人

これですよ。こう言う格闘漫画として常識ギリギリ(って言うかもう常識外)の強さの人間が出る
これがバキの面白さなんですよ。いくら相手が強いからって、妄想と戦えばいいってもんじゃないんですよ


「そういえば、殺人エレベーターとかって映画があったなぁ」とか思いながら
殺人プールと言う響きに期待を膨らませていると、従業員が慌てて否定を始めます


「滅多なことを・・・・・・・・・・・・
それは増水時のみのことでして
時速4キロを超えた時点で使用禁止となります
あの方以外は・・・」


押忍、4キロでも十分人は死ぬと思います。三寸切り込めば人は死ぬのだ


時速4キロの流れるプールって、それはただの川じゃないかね?

鮭じゃないんだから人間はそんなスピードで流れるプールを泳げないと思います
ましてや時速20キロならば、川上から桃が流れてきてもお婆さんがキャッチできないレベルです


「案内シテクレ」

「さきほどからお待ち申しております」



そして激流プールに案内されるストライダムさん
そこには、1ページ丸まる使って描かれる巨大流れるプールが

おおっ、こりゃ凄い迫力だね。つーか流れるプールが「ゴオオオオオオ」って勢いで流れるなよ


なんて言うか、遊戯施設って言うより一種の処刑器具です
それとも、これが虎岩流の奥義ってやつなのでしょうか?(「流れ」違いだ)


そう思いながら次のページをめくるとあらビックリ


滝の水がプールに流れ込んでいます



「自然ヲ利用シテイル言トエバ聞コエハイイガ・・・」

「正直に申し上げますと完全な設計ミスでした・・・」



ドドドドドとジョジョみたいな擬音でうなる滝
それがプールサイドから2〜3メートルの位置でうなっています

こんな物証を見せ付けられたらもう従業員の人も観念するしかありません
ここが殺人プールだと認めます。むしろ、ここで何人殺したかを自供させるシーンです


つーかこれで設計ミスて。途中で誰か気づけよ

工事の最中にも人死に出てるだろこれは。人柱でも立てたのか?



「ハハハ コレデハオリンピッククラスデモムリダロウ」

「はい・・・お喜びになるのはあの方のみでして・・・」



笑い事じゃない気もしますが、確かにこれは無理です
「あの方」とやら以外はとてもじゃないけどこの激流には飛び込めないでしょう


たとえダチョウ倶楽部の上島竜平でもプールサイドで本気で「押すなよ!」と叫びそうです

まぁ、飛び込んだら飛び込んだで極上の料理の如くオイシそうな感じなので・・・上島なら、あるいは・・・!(何がだ)



「本日ノ流レノスピードハ・・・・・・・・・?」

「20キロを超えてまして――――――
当分は遊泳禁止かと・・・あの方以外は・・・」

「・・・・・・・・・アノ方ガ見当タラヌガ」

「おそらく・・・・・・・・・潜水中ではないかと・・・」

「コノ水中デカ!?」



時速20キロの水中で、さらに潜水をする怪物
怪物と言うかもう水生生物の領域のような気もしますが何者でしょうか?
もしかしたら、通常の三倍のスピードで泳げる「赤い水生」かも知れません(逃げろー!)


そして次のページで水中から飛び出す「あの方」の正体とは・・・


本当の主人公との評判も名高い範馬勇次郎


爽やかな笑顔で水中から飛び出します。かなりエンジョイしているようです

対主人公用の新キャラじゃなくちょっと残念でしたが、
まぁこれぐらいムチャやれるのは勇次郎ぐらいでしょうからある意味当然の結果でした


流れに逆らってザバザバ泳ぐ勇次郎


「イッタイ・・・イツカラコウシテイルンダ?」

「・・・かれこれ1時間ほど・・・・・・・・・・・・」

「時速20キロデカ・・・・・・」

「一度も上がっておりません」



とても嬉しそうな顔で泳いでいる勇次郎
水中メガネもつけて規格外なりにスイミングをエンジョイしているようです



「最モ消耗ノ激イバタフライダゾ」

「蝶々というより鷲・・・・・・・・・」

「鮪ダナマルデ・・・」

「鮪というより鯱かと・・・・・・・・・」



二人から色々喩えられる勇次郎
人魚と言うか魚人。魚人と言うかぴちぴちピッチです

きっと泳ぎ終わってから「アンコールはいかが?」とか言ってくれます(言わんよ)


そして一通り泳ぎを堪能したのか、
トビウオのように水中から跳ねてプールサイドに上がってきます


そしてゴーグルを取ってストライダムさんに一言



「バケーション中だぜ
なんの用だストライダム」


「プールサイドニハオーガヨ
ジャンプデハナクヨジ登ルモノダロウ」


微妙に酷い言い草です。休暇中にお前のツラなんて見たくないと
そんな言い方される人が、バキ君以外にいるだなんて・・・(お前の方が酷いわ)


つーか、「さきほどからお待ち申しております」とかって話じゃなかったんでしょうか
その割にはなんかずっと泳いでましたし。従業員の話と微妙に齟齬があるような気がします

ひょっとしたら、プールサイドのセクシーショットでストライダムを出迎えようと
約束の一時間前からず〜っと水中でスタンバってたのかも知れませんが

そして従業員がストライダムを迎えに行ったら潜水して待機
いざ本人が来たら「休暇中にあんたの顔なんて見たくなかったんだからね!」と





なんたることでしょうか。ここにもツンデレがいます


板垣先生はよほどツンデレキャラを描くのが好きなようです
そう言えば、「修羅の門」の川原先生もツンデレ大好きですよね
出てくるヒロインの9割以上がツンデレと言っても過言じゃないぐらいですし


格闘漫画の作者はツンデレが好きな法則でもあるんでしょうか?

そう言えば、ツンデレにはオフェンスとディフェンスがあるとYU−SHOWさんも仰ってましたし、
もしかしたらそのうちツンデレの動きを見て編み出された格闘技とかが出てくるかも知れません


そして場面は代わり、暖炉の前のソファーで対話するストライダムとバスローブ一枚の勇次郎

多分、オフェンシブな方のツンデレでしょう。足を組んで悩殺ポーズでストライダムを挑発します
もしこれがストライダムの家だったら、ストライダムのYシャツを着ての登場だったかも知れません


そう言えば、昔シークレットウォー・イン・ベトナムでの始めての出会いの時、

後ろからストライダムさんを羽交い絞めにして「あててんのよ」とか言ってたような・・・(言ってねぇ)


まぁ、勇次郎のツンデレはともかくストライダムさんは来た用件を話します



「体重100キロヲ超エル蟷螂・・・・・・・・・・・・・・・
天才ダナアノ子ハ
確カニ100キロノカマキリナラアラユル猛獣モ敵ウマイカラナ」



まぁ、天才と変態は紙一重ですからね

と言うかストライダムさん、なんでそんな事知ってるんですか?
蟷螂VSバキなんてレア試合、ルミナ君ぐらいしか知らないと思うんですけど

もしかしたらバキ君がストライダムさんに、
「俺さ〜、この前体重100キロの蟷螂に勝っちゃったんだけど、
これ以上強い動物っていないかなぁ? いや、それだけが気になってつい電話しちゃったんだよね〜」

とかって自分で教えちゃったのかも知れません


多分、知り合い全員に同じ用件で電話してるんでしょう

花山さん辺り、ウンザリしてもう木崎さんに代わりに応対させてるかも知れません


梢江ちゃんは多分、着信拒否にしてます



「サスガハ範馬ノ血―――――
トイウヨリハ君ノライバル
コト格闘ニカケテハ発想ノ次元ガ違ウ
(ナニヲ思ウ勇次郎・・・・・・)」



わざわざ勇次郎の休暇を尋ねて、
なんの用事かと思えば息子を褒めちぎって勇次郎の反応を見る


これも一種のツンデレと言えるのでしょうか?


無意識についついやっちゃったら確実にツンデレ試験合格なのですが、
相手の反応を見るためにわざと他の男を持ち上げてるので、一種のホストテクニックかも知れません


この恋のファントムマッチの行方はどうなるんでしょうか?(どうにもならんわ)


そしてストライダムから息子を褒められた『地上最萌のツンデレ』勇次郎の反応は!!?



「エフッ」


F? いきなり勇次郎が奇声を発して揺れました。花粉でしょうか?



「エフッ エフッ エフッ エフッ」


奇声を出しながら小刻みに震える勇次郎。何事でしょうか
これがジョジョだったら「スタンド攻撃だ!」と周囲を警戒するところですが


そして何事かと勇次郎の様子を見守っていると、
いきなり大笑いしながら座っていたソファーを破壊し始めます


どうやら「エフッ エフッ」と言うのは勇次郎の笑い声だったようです

なんだこの笑い声。キン肉マンかワンピースの悪役かよ


ともかく、笑いすぎて倒れそうなぐらい笑い出す勇次郎
息子を褒められたのがそんなに嬉しかったんだろうかと思っていると、
来年の事を言われた鬼のように爆笑した後、一息ついてから感想を述べます



「百聞は一見にしかず
百見は一触にしかず
殺されもせぬ 食われもせぬ
いかに巨大化しようが想像はあくまで想像
実物の仔犬にも劣るシロモノよ」








よくぞ言ってくれました



みんながもう半ば諦めていた常識についてツッコミが入りました
流石勇次郎。NOと言える日本人、裸の王様を見て「王様は裸だ!」と叫べる逸材です


息子が地下室に引きこもってインドア派を気取ってる時に健康的にスイミング
やっぱり格闘家はアウトドア派じゃないとね、としみじみ思わせてくれる久しぶりの勇次郎登場

なんというか、一種の癒しすら感じます


まったくね、バキ君もこの勇次郎の説教で目を覚まして欲しいですね


そんな、金持ちの母親を持って地下室で幻影見てるなんて三田佳子の次男だけで十分なんですよ!!


来週はツンデレ勇次郎がまたモンスターアフリカ象を倒したようにリアルな戦いをしてくれるんでしょうか

ただ、勇次郎に匹敵するぐらいの化け物って言うとまた限られてきます
弱い者イジメも得意ですが、やっぱり息子の手本となるような相手と戦って欲しいですね


でも100年前の海皇とかも倒しちゃったしなぁ・・・

これ以上となると、キョンシー化した1000年前の海皇出すぐらいやらなきゃ無理そうです


まぁ、100キロカマキリがアリだったんだから、
もう宇宙最強の生物が地球に攻めて来たとかでもいい気はしますが(よくねぇ)


もしくは、地下闘技場は実は世界中にあって、
それぞれの闘技場のチャンプ達が集まってトーナメントを開くとか


とりあえず、パパには頑張って息子がやらかしちゃった分を帳消しにするような活躍を見せてもらいたいものです