範馬刃牙
第145話「柔軟性」
ピクルがジャックに耳を噛みちぎられました
ああ、こんな事になるなら耳にもちゃんとお経を書いておけば良かったのに(耳なし芳一じゃねぇんだ)
まぁ、バキ世界の話ですし、きっとそのうち古代パワーがどうのこうのって理由でまた生えてきますよ(子供の歯じゃねぇんだ)
渋川先生のアキレス腱も自然復活してますし、
耳ぐらいならセメダインでピタッとくっつけられそうです
まぁ食べられるのは嫌でしょうし、
いっそピクル対策にも体にワサビ塗っておくとかどうでしょう?
あ〜いう刺激物って、野生動物は毒だと思うそうですし
大丈夫、オリバも体に塩塗ってたからカレー粉塗るぐらいは問題ないはずです(そうか?)
「(遠い・・・・・・
遠い・・・・・・遠い白亜紀の時代からやってきた
鏡を知らぬ原人ピクルだが―――
今手にしている肉片が―――
我が身であることはすぐに認識った
何故なら 激痛・・・・・・激痛の最中
聴こえたから・・・・・・
ここは東京ドーム地下闘技場
地下6階に位置する施設である
地上の喧噪からは遠く遮断され 無音・・・・・・
物音一つしないこの空間でピクルは一人聴いていた
音とは云えぬ静寂の無音音
右耳の無音 亡き左耳の無音
左右の無音が違っていた)」
血飛沫、無音、地下闘技場にて
きっとピクルがフンドシしているのも、
ストライダムに「全裸じゃない方が似合ってるぞ」とか言われたからでしょう(なんでよ)
ジャックが動きを止め、観客が息をのんで勝負を見守っている以上、この闘技場は完全に無音です
もしかしたらバキ君がこの戦いを見てハァハァと興奮する息使いが聞こえてくるかもしれませんが、
それはそれでピクルをイラつきを増幅させるかもしれません。ある意味兄へのアシストですね
そして、耳を噛み千切られたピクルが考えた事は・・・・・・
「(憎悪・・・・・・許すまじ・・・・・・ッッ 決して許すまじッッ
我が身の一部を奪ったこの雄―――断じて許すまじッッ)」
ちょっとちょっとピクルさん! 思っててもそういう事言っちゃ駄目でしょ!!?
そんな事言ったらまたどこぞの主人公が「喰う覚悟があっても喰われる覚悟が無かった」とかしたり顔で言いだしますよ!!?
もうね、あの陰険さときたらミンチン女史かバキ君かって勢いなんですから
そのうち息子が結婚したら、嫁を相手に鬼の貌が浮かぶんじゃないかとも言われてますからね
ってか、ピクルが実際にこんな事言ったら、片足でこの様子を見ている烈先生の立場が消滅しますよね
まぁ、それだけピクルに関心向けさせた事になるから、
そういう意味でもジャックはお手柄と言えるでしょう
ただ吹っ飛ばされるだけで何も思われなかったバキ君とはえらい違いです
「(なァ先輩・・・・・・現代人はさァ・・・・・・
進化んだのかい・・・? 衰化えたのかい・・?)」
耳を食いちぎってダメージを与えたとみるや、
即座に駄目押しのアッパーを叩きこもうとするジャック兄さん
『バァン』
しかし、振り抜いた拳はピクルにヒットする事はありません
さらに、ジャックが視線をピクルに向けるとピクルは微動だにせずそこにいました
その様子を見て、思わず驚いて飛びのいてしまうジャック兄さん。ちょっとした萌え仕草です(そうか?)
「(音・・・・・・!? 同じ位置・・・・・・??
ギリギリでかわした・・・!?
そんな技術を・・・・・・ッッ こいつが・・・・・・!?
砂埃・・・・・・何故こんなに・・・・・・
音・・・・・・何故あんな音が・・・・・・??)」
パニック気味になりながら状況を把握しようとするジャック兄さん
いやいや、どんだけイッパイイッパイになってるんですか
顔の傷口にかなりしみそうなぐらい冷や汗かいてますし
さっきまで「先輩」だったのが「こいつ」呼ばわりになってますし
ピクルが何をしたのかも気になりますが、
ジャック兄さんがなんでこんな凄いスピードでヘタレようとしてるのかが気になります
そういうところで兄弟似ようとしなくていいんですよ兄さん!!(大きな御世話だ)
「見たか・・・」
「見たッ」
そして何かを見たらしい外野の二人は、ただただ驚くばかりでした
くっ、この場に本部さんがいてくれたら、見た瞬間脊髄反射で解説してくれただろうに・・・!
「・・・ワカるかねミスタートクガワ
これがどういうことなのか・・・・・・」
「無理じゃ・・・ッ」
解説できそうな博士は、わざわざもったいぶってそうな気がします
ジャックが再びピクルに攻撃しようとローキックを放ちますが、
またも音と砂埃が発生し、動いていないはずのピクルに攻撃があたりませんでした
「どうやら我々が目にしているものは・・・・・・
あの白亜紀のピクルのッッ あの白亜紀での闘争法だッッ」
「え!!? !? !? !?(なんだい・・・・・・あれ・・・・・・??)」
そしてついにジャック兄さんも知覚した、ピクル脅威の闘争法!
その秘密は一体なんなのでしょうか? これは次回の解決編が楽しみですね
ちょっとタイトルで犯人の名前にマーカーしてあった気がしますが、
一体どのような技でピクルが攻撃を避けていたのかまったく見当がつきませんね!!
まぁ、戯言はさておきタイトルが柔軟性っていう事は、
体の柔らかさを活かした動きでジャックの攻撃をかわしたのでしょうか?
イナバウアーみたいな動きで体をジャックのローキックより低く反らしたとか
これこそが白亜紀古来よりの技、ピクルバウアーなのでしょうか?
民明書房が飛びつきそうな技ですね(飛びつかれたらパチモン認定になるだろ)
多分、ジャックが真似したらジャック・バウアーって名前になるんでしょうね(24か)
しかし、単に体をそらしただけでは音と砂埃の説明がつきません
あの何かを弾くような音と砂埃が舞うからには、何かを地面に叩きつけたはずです
ほとんど動いてなかったと言う事は、天内ジャンプみたいな勢いで地面を蹴ったのでしょうか?
それとも発想を変えて考えると、まさか砂埃で正体を隠しつつ、ゆっくりピクルに変身したのか!!?
あの驚きすぎなジャック兄さんのリアクションもそう考えると納得できます(ねぇよ)
白亜紀に人間がいるぐらいなら、その人間に変身能力があったとしても不思議ではありません
――この世に不思議な事など何もないのですよ関口君(黙れ)
まぁ、現実にちょろっと目を向けるとこれ、
バキ君が白亜紀闘法をパクるフラグなのかなぁ・・・?
(不安そうな顔をしながら)
とりあえず、驚きすぎなジャック兄さんの安否が心配です
バキ君の背中の顔といい今回といい理不尽なもん見て驚くパターン多いですね兄さん
バキ君に負けたり勇次郎に負けたり、
作中では屈指の実力者なのに範馬の中では理不尽に弱い方なのが哀れです
ここでジャック兄さんが克巳ばりに活躍するフラグとか立たないかなぁ・・・?
なんだか、鬼の貌が浮かんでも勝てそうにないあたりつくづくピクルが化け物なのかジャック兄さんの哀れ属性が強いのか