範馬刃牙
第125話「歴史VS時空」
ピクルとの死闘に向け、みんなが克己を応援します
家族や神心会のみんな、バキ君もドームに駆けつけて激励しています
もちろん、編集も煽り文と言う形で克己を応援しています
編集さんが克己にどんな煽り文を送っていたかと言うと、まず表紙に書いてあるのが・・・・・・
『必殺! マッハ突きVSピクル!』
戦うのは克己であってマッハ突きではありません
なんで克己がマッハ突きのおまけみたいになってるんですか
克己本体は飾りですか。偉い人にはそれがわからんのですか
なんで命かけて戦おうとしてるのに、仮面ライダースナックのスナック部分みたいな扱いなんでしょう?
それとも、マッハ突きだけ味わったらピクルも満足して捨ててくれるという未来を暗示してるんでしょうか
『バキ世界ドン底からの急浮上!!
対ピクルナンバー1有資格者はコイツ!!!』
克己、ドン底から浮上してきたんだ・・・
どんな毒舌系感想サイトでも、克己の事をそこまで辛口表現はしてなかったと思います
下だったのかと。アイアン・マイケルや加藤よりも克己は下だったのかと
きっと今までは昂昇にパンを買ってこさせられたり、
末堂に「あんな出番なら無い方がマシだったっスね(笑)」とか言われたりしてたんでしょうね
愚地克己選手、バキ世界ドン底からの急浮上おめでとうございます
とりあえず、この煽り考えた編集の事はマッハ突きでツッコミ入れていいと思います
『刃牙 対ピクルに万全を期す!!!』
克己が噛ませになるみたいに言うな
・・・まぁ、一応編集者の方にも応援されているようですね
今後、この編集さんが神心会の皆さんに拉致られない事をお祈りいたします
応援はともかく、やるのはこの男、愚地克己
出会い様、ピクルに急所への五連打をお見舞いします
『舌根』『雁上』『稲妻』『夜光』『伏兎』
「オール急所五連撃ッッ」
克己のファーストHITに、観客のみんなも沸き立ちます
敵の存在をまだよく知らないだけに、若干お祭り気分が抜けてないようです
まぁ、恐竜時代から蘇った原人なんて言われてもピンと来る方がおかしい(頭的な意味で)ので、
観客がピクルの戦闘力をイメージできないのも仕方ないので、この反応も無理はありません
ピクルの戦闘力を知る烈先生などは、この先制攻撃で下手に浮き足立ったりしませんからね
むしろ、克己を見つめる目が・・・・・・
なんでこんな我が子を見つめるお母さんみたいな目ぇしてんだこの人
一見無表情ですが、目に慈愛が満ちています
ひょっとしてこれは克己の三人目の母の座を狙っているのでしょうか?
ママ先生は5人までだから、烈先生を入れてもあと2枠空いている計算になりますね
そして烈先生と同様、克己もこの攻撃で先手が取れたなど思いません
ピクルはわずかに蹈鞴を踏んだだけで、すぐに克己に組みつこうとしてきます
それに対し、克己は即座に構えを取り直して金的を敢行!!
いきなり抱きつこうとしてきた褌一丁の男性に金的
ある意味、護身技としての究極系なんじゃないかと思います
「キマッた〜〜〜金的にモロだッ」
常人ならこの一撃でキマってしまうような一撃
少なくとも、バキ君相手ならとても面白い表情で悶絶する事間違いなしの一撃です
ところで、観客は喜んでるんですけど、ほんとにこれいいんでしょうか?
これ、下手すると貴重な固体の遺伝子がなくなりませんか?
ある意味、この一撃でピクルが絶滅してしまう危険があります
まぁ、ペイン博士の事ですからちゃっかりすでに精巣から直接採取してそうですけど
あの博士、下手するとピクルとティラノの遺伝子交配でヒトモドキとか作りかねないのが恐ろしいです
恐竜達は決してしてこなかった攻撃に、ピクルも思わず前かがみで悶絶します
その隙を逃さず、克己の膝蹴りがアゴをかち上げる!
ガードを下げさせて頭部を狙う。現代の格闘戦術の基本中の基本を古代の戦士にぶつけます
その様子を、徳川のじっちゃんと範馬の刃牙君が見つめます
周りの観客はバキ君の方を見ていますが、
これは多分地下闘技場のチャンピオンがいるとかって以前に、
なんでこいつはこんなボロボロになってるんだろうってビックリだと思います
「つ・・・・・・強いのォ・・・
愚地克己・・・・・・
あんなに強かったかのォ・・・・・・」
「いえ・・・・・・
強くなってます 格段に・・・・・・」
じっちゃん、何気に失礼ですね
まぁ、克己は今回の件で精神的に格段の成長を遂げましたからね
それにじっちゃんは独歩の大ファンですから、その息子を低く見ていても無理はありません
ほら、もし海原雄山がいなければ、みんな山岡さんの事をあんな
マザコンで器が小さくて負けてばかりの駄目人間扱いはしないはずなんですよ
海原雄山が偉大すぎるから、山岡さんは主人公のくせに負けてばかりなんです
範馬勇次郎がいるから、範馬刃牙はなんかファザコンの駄目息子になっちゃったんです
偉大なる父親を乗り越えるという事は、とても難しいようです
そして同じく偉大なる父親を持つ男、克己が放った猛攻も、
恐竜紀最強のピクルには今ひとつ通用しなかったようです。むしろ笑っています
克己の攻撃に耐えたなら、次はピクルのターン!
「(来るッッ 正面からの蹴りッッ
牽制を仕掛けるでもなくまともにッッ)」
ギャドッ
大砲のように激しいピクルの蹴りが放たれます
なんだか、股の間を巨大な棒が通ってるみたいな構図ですが、
見開きを使うに相応しい威力で、克己はドームをピッチャーフライ並の飛距離で吹っ飛びます
常人だったら、一撃で死(アウト)です
「(この瞬間場内は―――無音と化したという
人間を蹴ることが日常化している彼等である
蹴り技により人が跳ぶ距離 限度 常識を空手家は知る
克己の飛距離は彼等の常識からあまりにも逸脱していた)」
改めてピクルの怪物性を知り、静まり返る観客―――の中に、
やはり末堂の姿は見受られませんでした
・・・・・・まぁ、もうお盆も過ぎちゃいましたからね
早ければまた来年あたり帰ってくるかもしれません
まぁ、今は死者よりも生きている克己です(死んでねぇよ)
ピクルキックにもなんとか耐え、不屈の闘志を燃やしながら立ち上がります
その内側に、無限の関節をイメージしながら取った構えこそは、愚地克己オリジナルのあの技・・・!
「(まるでダンプカー・・・・・・
防御は成功している・・・・・なのにこのダメージ・・・・・・
立ち上がれる身体―――に産んでくれた両親
立ち上がれる技術―――を与えてくれた父 独歩
立ち上がれる俺―――に育んでくれた母 夏江
4人の両親へ―――感謝したい!!)」
2倍の両親で100万+100万の200万パワー!!
いつもの2倍の妄想がくわわって200万×2の400万パワーっ!!
そしていつもの3倍のページ数をくわえれば400万×3の、
ピクル、おまえをうわまわる1200万パワーだーっ!!
まぁ、この理論の問題はピクルのパワーが1000万とは限らないって事ですね
この構えを見て、ピクルの表情も一気に豹変いたします
「(このときを境に―――
ピクルの表情から 微笑は消え失せ
克己は「遊び相手」から餌へと昇格した)」
ついに克己は、ピクルの餌として認識されました
しかしなんかこの文章だけ読むと、女友達に欲情したチャラ男みたいですね
果たして克己はこのままオイシく喰われちゃうのか!!?
それとも、神心会の長として、恐竜殺し殺しの称号を掴み取れるのか!!?
・・・・・・実際、そうとしか言えない空手家への称号なんですが、
単語にするとすっげぇ頭悪そうですね
でも野人殺しって言うと、なんかただの殺人者みたいですしねぇ。津山三十人殺しっぽいし
しかし、実際そうなるかはともかくこれはちょっと危険なパターンです
何故なら、克己にはこの技しかピクルに勝てそうな手段がありません
しかし必殺技を出すには少々早いタイミングな気がします
そうすると、克己の逆転されるフラグが異様に濃くなってしまいます
この一撃で仕留めるのか、それとも仕留められるのか
ある意味、空手家にとって至上の命題である『一撃必殺』がここにきて立ちふさがりました
果たして、克己はこの史上最強の男に対し一撃必殺を為せるのか!!?
それとも、失敗して海堂末堂と一緒に山に篭るのか!!?
(もう『グラップラー刃牙』は知っていても『修羅の門』は知らない読者が大多数なんだろうなぁ)
まぁ、主人公に仇討たれてもあまりしっくりこないのでこのまま勝って欲しいですけど
頑張れ克己! 今は恐らく全読者がお前を応援しているぞ!!
もうバキVSピクルとか見たくないって読者も含めて
(嫌だよそんな後ろ向きな応援は)