範馬刃牙
第120話「生への渇望」

今週はまた主人公が扉絵です

1ページに収まらない程の超巨大フェイスでこっちを見ています


うん、いつ不安の種が連載再開したのかと思いました



こういう扉絵は心臓とか精神状態とか読者人気とかにヤバいからやめた方がいいような気がします


私もなんか目が合っちゃって朝からテンション下がりましたしね! こっち見んな


まぁ、「扉絵の中でだけはいつだって主人公」はともかく、克己修行編です


前回海皇によって実演された脅威の「卵斬り」を自らも体現すべく、閉め切った道場で試し割りに励んでいます


しかし流石に一度や二度でできるような簡単なものでなく、
床には失敗した卵の中身がこぼれて掃除が大変そうな有様になってます

ちょっと板垣先生、試し割りに使用した卵はちゃんと食べなくちゃいけないんじゃないんですか?



『床に散らばった卵の全てを克己君は、
スクランブルエッグにして食べたそうな。』
 



ああ、それなら大丈夫で流石に騙されませんよ!


まったく、いくらエコに協力しようとしてもその言い訳は流石に無理がありすぎですよ板垣先生

こんなグチャグチャに散乱した卵を集めて料理をするのも不可能ですし、

それ以前にみんなが血とか汗とか色んなものを撒き散らした
この床に落としたものを食べようなんて思う事にさらに無理があります


それをスクランブルエッグだなんて・・・苦しい詭弁にも程があるってものですよ!


まぁ、これがもし、この散乱した卵について



『夜のプレイにて、烈に全て綺麗に舐め取らせました』



だったら私はなんの疑いもなく受け入れたのですが


(無理があるのを通り越して、それはただのお前の願望じゃねぇか


ああ、イメージできる・・・克己の足についた卵白を舐める烈先生の姿が・・・

何の禁断症状が出ちゃってるんだお前は


ともかく克己の修行は上手くいっていません
超音速を超える技の正体とは一体なんだったのか?

その秘訣について、海皇は自ら語ります


「のう・・・・・・
27か所の関節はおろか――
肩から先の関節しか使用っとらん
関節の数わずか数か所
なのに超音速 スゴいじゃろ・・・
現実には数か所の関節しか使用していない
しかし真実は違う
現実の構造はどうであれ
わしがイメージしている作りは違う
イメージは無限 おワカリか日本のオサムライよ」
 



イメージは・・・・・・・・・無限・・・・・・・・・・・・・・・



またしてもリアルシャドーです。本当にありがとうございました


えぇい、またしてもリアルシャドー!(一休さんの将軍様っぽく)

巨大カマキリの時でようやく打ち止めかと思ったらまたしてもリアルシャドーですよ!

せっかく、いい感じにトンデモで、人が信じられるギリギリの理論でマッハ貫手が完成したのに!!


結局、イメージが最強なんだよと、

小学生が「勇次郎なんてかめはめ波で一発じゃん」とか言い出すような

夢も希望も身も蓋も無いような結論を出されてしまいました


まぁ、小学生がバキを読むかと言うのはともかくとしまして(オイ)


そして大きなお友達になってくると、

「・・・一発ぐらいなら耐えられるんじゃね? 界王拳とか使ってないなら」


とか、徐々に現実と夢の境が崩れだします。どちらが賢いのかは永遠の命題です


ともかく克己はビデオを見たり鞭を用意したりと言った科学的検証を放棄し、

自分の関節が増えたと思い込むイメージトレーニングに集中する事になりました


・・・流石に、もともとの自分の骨をイメージするのはまぁレントゲン写真とか見れば可能かもしれませんが、

まったくありえない複数関節腕とかをイメージするのは、
紅葉ぐらい人間の骨に触れてる人間でもないと難しいんじゃないかなぁと思います


当の克己自身も、この特訓方法には懐疑的な様子で、



「バカな・・・・・・
どう信じろというのだ・・・・・・
イメージが現実に勝てるハズがない」
 


と、至極もっともな結論に達してしまいます

まぁ、確かにイメージトレーニングとかは大事ですけど万能じゃありませんしねー


私もやはり、イメージが現実を超える事なんて無いと思いますよ

そんな、所詮は脳内の妄想なんだから・・・・・・





『現実(リアル)なんてクソゲーだ!!!』



聴こえる・・・・・・神様の言葉が・・・・・・


そうでした。二次元(にんげん)は三次元(アームズ)には負けない

これが僕らの合言葉でした(超久々に使ったフレーズ)


イメージこそ最強、現実世界なんて脳内世界の絞りカスみたいなものです


ならば克己も強いイメージさえ持てれば現実を超えられるはず!


大丈夫! 克己ならできる!


自分を信じるな! お前を信じる俺を信じろ!!



そして克己はついに、とある一つの結論に達します



「卵・・・・・・・・卵は何故・・・・・・
殻に身を包んだのだ・・・・・?
そう・・・・・言わずもがな・・・・・・脆弱な身を守るため」
 


どうやら克己は、卵を見続けていたために卵の立場で物を考えられるようになったみたいです

イメージ力がたくましくなった証拠ですね
この分だと、そろそろ脳内で侵略!タマゴ娘が完成します(しねぇよ)



「彼等 生物達の「生」に対しての執念ッッ
それによってもたらされる進化の大きさッッ
彼等の手にしたものに比較べたら
武の為の肉体改造など
なんと控えめでなんとつつましやかなことかッ」
 


克己は一夜にしてネオ・ラマルキストになりました


若干むちゃくちゃかもしれませんが、よく考えればこの漫画の流れにも合ってますね


用不用説と言えば、定向進化説

定向進化説と言えば、「新しい血族」


新しい血族と言えば、範馬一族です(最後のはムリヤリすぎる)


あの一族も、勇次郎が一代で突然変異して進化の方向性を定め、

その息子達は格闘に特化した存在として生物の在り方を決めましたからね


単に、勇次郎が遺伝子異常を起こして生まれたってー感もありますけど、それは考えない方向で


まぁ、要するにギリギリ現実にある考え方なので、
ゆで物理理論よりはまだ受け入れられる余地があるのではないかって事です



突っ込まれると弱いところは、


生物の進化は一代でなるものじゃないって事でしょうか


でもそんな理論はイメージを補強する材料になればそれでいいのです

新興宗教で言うところの神様の偉さみたいなものです(不穏当な喩えをするな


そして克己は強く強く強くイメージします

もう腕と言うより階段を降りるバネみたいなわっかのような腕をイメージした時、


ついに音速卵斬りが克己の手によって行われました!!


これで「イメージマッハ斬り」は完成でしょうか?

ってーか、煽りで中国拳法と空手の合作とか言われてますけど、



これ拳法とか関係ないですよね?


とりあえずイメージで関節増やせればいいなら、空手の突きである必要もなさそうです


むしろ501年目どころか、一日でできちゃった感があります


いやまぁ、普段からの稽古の積み重ねとかは確かにあるんでしょうけど、

なんかこの「イメージで強くなる」は今までこの世界観で多用されてるだけに、

他の漫画で言うところの「気」を使った必殺技を持ち出されたような感じがしてしまいます


それにイメージ云々で言ったら、この漫画には範馬刃牙と言う大先輩がいますからね

あんまりこのイメージ技をプッシュしすぎると、あのパクリ大好きっ子に全部パクられて、


そのうち巨大化蟷螂拳とか使われかねません


いっそこうなったら新展開にして、
まずお互いにリアルシャドーで自分のイメージする「最強」の姿を出し、それを戦わせるとか



さらにリアルシャドーはリアルシャドーでしか倒せないとか、


そんなルールを追加したら斬新ですよね(バキの微妙な冒険)


とりあえず、イメージすれば現実の力になるようなので、私も明日から






邪気眼の力が暴走しないように気をつけたいと思います 

(救われぬ狂信者)