範馬刃牙
第11話『ヒトとムシ』



ジャンプでやっていた『ジャングルの王者ターちゃん』は、
最初はまっとうに中国拳法とかクローン人間とかと戦っていましたが、
段々吸血鬼が出てきたり再生超人が出てきたり昆虫人間が出てきたりどんどんトンデモ化していきました


まぁ、リアル格闘ではなくなりましたが、面白かったのでアレはアリでしょう
リアリティと引き換えに面白さを得ると言うのも、漫画としては正しい選択なのかも知れません


それは理解できるのですが、



リアル格闘であるために妄想で巨大昆虫作り出すのはアリなのかどうかと言うのは


ここんとこ何週間も考えてるのですが、未だに結論が出ません
板垣先生的には結論が出てるのかも知れませんが。「俺がアリっつったらアリなんだよ!」ってノリで


そんな超板垣理論で進んでいるVS蟷螂戦
果たして勝つのは人か、それとも昆虫か!!?

・・・って言うと一応聞こえはいいんですが、結局は人と妄想の戦いって感じだしなぁ・・・


ともかく、妄想蟷螂に苦戦しっぱなしのバキ君



「(み・・・・・・ッッ 見られてる・・・・・・ッッ
バック奪っても しっかり見られてんじゃん・・・・・・・・・ッッ)」



聞きようによっては卑猥とも取れる・・・
と言うか、バキ君の台詞だと思うと卑猥としか取れない台詞を吐き、
妄想の蟷螂に首を取られてしまうバキ君。そのままヘッドロックを引き剥がされ、
捕食モードに入った蟷螂の熱く溶けた泥の海よだれを垂らした口がバキ君に迫ってきます

流石に妄想に食われて死んだら洒落にならないと言うか、
下手すりゃルミナ君が容疑者として連れて行かれてしまう状況です

そして「目の前で世界最強の高校生がリアルシャドー初めて食われました」と証言し、
精神鑑定で無罪を勝ち取るルミナ君。社会的にはそのまま死亡確認になりそうなのでめでたくはないでしょうか



「(ちから・・・・・・ッッ 強!)」

「(ムチャだッッ 昆虫と力比べなんて・・・ッッ)」



ルミナ君の応援にも力が入ります
まぁ、このまま負けると密室殺人の犯人候補決定ですからね

この状況で「被害者はリアルシャドーをして死んだんだ!」なんて推理するの、金田一少年でも無理です

精々、京極堂が脳がどうたらこうたらとルミナ君に憑き物落としして終わるのが関の山でしょう

あのシリーズならリアルシャドーで死亡っつっても納得できそうな気がしますし(すんな)


とにかく妄想に負けてたら話になりません
なんとかホールドを外し、蟷螂に蹴りをいれて距離をとるバキ君
ここら辺、もう鎧をつけたらロビンマスクよりも速く落下する法則だと思って暖かく見守ります


バキが窮地を脱して嬉しそうにしているルミナ君も、
昆虫と力比べするのはムチャでもこっちは当たり前のように見てる事ですし

もしかしたら、「ここで現実に戻ったら後は寒いだけ」と言う、
一種の祭りの時のように脳内麻薬で理性を麻痺させまくってるだけかも知れませんが



「(相手が・・・・・・相手が誰であれ
人であれ 猛獣であれ 昆虫であれ
やることは同じ・・・・・・やれることは決定ってる
普通に――――――フツーに戦闘う!!!)」


じゃあ人間と戦えよ
と言う読者からの応援(ツッコミ)を一身に受け、蟷螂に一撃をかますバキ君


しかし、昆虫の身体はまるで金属のような硬さらしく、
殴ったり蹴ったりしたバキ君の方が痛そうにしています

そこまで綿密にリアルシャドーできるなら、
殴る前にその部位が硬い事ぐらい理解しとけって感じですが
それとも、百万匹の蟻が身体を這い回る快感に酔いたかったのでしょうか?



「(でもヤルッ
なにが起こってもヤルッッ
なにも起きなくてもヤルッッ」



ここら辺は梢江ちゃんとの性生活で得た考え方でしょうか
とりあえずヤってヤってヤり尽くす所存のバキ君。とにかくヤる気です

小姑がいたらここで「それぐらい人間相手にもヤる気になってくれればねぇ・・・」と愚痴の一つも零すことろです


ヤりたい盛りになってるバキ君は、
ここで飛び上がって蟷螂の鎌を掴んで腕ひしぎ固めをかけます
急所も弱点も常識も物理現象もクソも無い異次元変態格闘空間です


そして蟷螂の逆間接を取ってグラウンドに持ち込むバキ君
ルミナ君も「折れェェェッ――――――」と力の入った声援を飛ばします


ただまぁ、ここは「折れ」って声援よりも「病院だようッッ」の方が正しいと思いますが


しかしルミナ君の応援も虚しく、
腕を折ろうとしたバキ君は蟷螂のパワーによって止められ、
逆にぶん投げられて机に激突してしまいます


衝撃で水槽が壊れ、逃げ出すある意味被害者の蟷螂君(小)

変態に捕まって観察されまくった挙句こんな変態バトルに巻き込まれて・・・
せめてサイカチの方に出てたらもうちょっと扱いも違ったと思いますが

きっとバキ君に観察されて「せっかくだから味も見ておこう」と舐められたりしたんでしょう


もう変態に捕まるんじゃないよ・・・と蟷螂君を見送ると、
次の瞬間目に入るのは、もう驚きはしませんが妄想に投げられて流血するバキ君

まぁ、焼けた火箸を想像して火傷を負うぐらいはできそうですし、
なんなら梢江ちゃんの裸想像して鼻血出しても代用できそうですしね



「(格闘技が・・・・・・・・・ッッ 通用しないッッ)」


夜叉猿の時の経験はどうしたとか格闘技ですらなくなった動きはどうなったとか、
まぁ瑣末なツッコミは色々思い浮かびますが、とにかくこのまま生暖かく見守るしかなさそうです


しかしまぁ、昆虫と戦う主人公ってどうよ? みたいな話散々しましたが、
ここまで来ると、次に人間が戦わせられるとなると逆に対戦相手が可哀想な気すらします

こんなド変態相手にするとなると、サイボーグ手術でも受けないとやってられません
もしくは烈先生が百歩神拳打つとかJrがSEX超パワーアップして帰ってくるとか

作品を超えて戦力の話題すると「ドラゴンボールの孫悟空が最強」とかって話になりますけど、

今のバキ君だと、下手するとプリキュアになら勝てるんじゃないかと思わせる妙なパワーがあります


ちょうど花山さんもフンドシ姿でグルグル回りながらスカーフェイスで主人公やってる事ですし
二人そろって、カレハーン相手に「卑怯とは言うまいね」とか勝負を挑んでも自然なような気がします(しねぇよ)


まぁ、どう収集つける気なのかは知りませんが、
どこまでぶっ飛んでもついていけるように心の準備が必要そうです『範馬刃牙』

下手したら、最後の対戦相手は神、むしろ板垣恵介とか言い出しそうですし


・・・いや、もうここまできたら「ねーよwwwww」とか一笑に付すのが難しいと思うんですけどこう言うネタも