範馬刃牙
第104話「強奪」
先週、ピクルが脱走して夜の街へ消えました
と、言うワケで町へ出たピクルがどのような行動を起こすのか、
生き試しにて検証が行われます
とりあえず、今週の冒頭を一言で説明するとこうです
死亡フラグがスカジャンを着て歩いていた、と
その、二足歩行する死亡フラグはどのような人物かと言うと・・・
「巨体きな男だった」
はい、ダウト
いきなりレッドカードものの死亡フラグです
この時点で新キャラ。戦争ドラマの中盤〜終盤で新兵が目立つようなものです
さらに、その新キャラが判り易く強そうな巨体・・・・・・
いきなり余命半年だと判って過去に戦場で戦友を見殺しにした過去があって、
婚約者を紹介するから故郷へ来てくれ写真はいつも持ち歩いてるんだ必ず生きて帰(ry
お前には北斗七星の隣にひときわ強く輝く星が見えているか?
「剣持武志21歳
強そうな名だ 事実強い」
被害者の名前が明かされました
しかし凄い手法ですね。板垣先生
もうムエタイのチャンピオンだとか大相撲のチャンピオンだとか
そういう説明もめんどくさくなったのか、「事実強い」の一言で片付けます
試し割りの材料を「硬そうな瓦だ 事実硬い」と説明するようなものです
その後も優勝した事はないけど、入賞ならあるよーとか、
空手とかボクシングとかウェイトトレーニングやっててジム内チャンピオンだよーとか、
日本中探せば数十人は見つかるよ的な程ほどのツワモノだという事を説明しています
なんでも鑑定団の皆さんに試し割りの材料を鑑定させるような手間隙です
「いい仕事してますねー」とか、棒読みで言ってるようなそんな虚しさがあります
そんな生きながらにして死んでいる――ある意味幽霊族最後の生き残り――
剣持君の外面的説明も終わり、彼の内面描写に入ります。随分丁寧に作りこまれた瓦ですね
「さて――そんな剣持が
夜の繁華街でいったい何をしているのか・・・・・・?
喧嘩の相手を探しているのだ
殺さぬよう・・・・・・しかし無事にはすまさぬよう・・・・・・
そんな遊び相手が今夜もいてくれッ」
いっそ死に場所でも探した方がまだ生き残れる気もしますが、
これはある意味、板垣先生からの読者に対する予告なんでしょうね
「今からこいつを、殺さないけど無事には済まさないから(笑)」って感じの
なんかこういう感じの若者に怨みでもあるのかというイジメの準備
本物のドSなのか、ドMが責めっ気起こすとタチが悪いという実例なのか
とにかく板垣先生の悪意が一身に剣持君に注がれます
ここまで死亡フラグ立てられたら、
たとえこのスカジャンがACT装甲に変身しても勝てないだろうなぁ・・・
そして小便をするために自分から人気の無い路地裏に消える剣持君
函館での土方歳三もここまで無謀な特攻はしてなかったと思います
自分で自分の生存フラグを丁寧に摘んでやがります
言うなれば、アイドルが自身のブログで
宗教や政治について差別的な内容の更新して、2ちゃんねるに喧嘩売るような行動です
ソドムとゴモラもかくやというほどの炎上に見舞われるでしょうから、試したい人は是非(黙れ)
ともかく、立てられるだけの死亡フラグは全て立てた感のある剣持君
路地裏で立小便を始めようとします
・・・・・・しかしほんと、小便描写の多い漫画だなぁ
まぁ、彼に関してはある意味末期の水なので小便ぐらいいいでしょう
小便をする最中にも、
「無論 喧嘩で敗けたことはない
ルール抜きなら――自分より強い男など見たこともない」
と、万に一つも己の生存確率を残さない工夫に余念がない事ですし
つくづく死ぬのに貪欲な男です。あらゆる可能性を想定し、己の死を確立します
こんなの、リカちゃまでも惨劇回避不能なのですよ
それに助けてくれるようなヒロインも彼にはいそうにありませんし
なんか、21年の中でヒロインに縁がなさそうな・・・・・・ある意味ありすぎなような感じですし
21歳だと、ちょうど多感な時期を月姫で過ごしていたような年代でしょうか?(何の話だ)
とにかくグラップラーにも縁があるわけでもなく、
助けてくれそうなグラップラーの皆さんも待機中な現状において、
ある意味剣持君はピクルの暴走スタートを告げる時報のような存在です
いつ、どのような形でその時報が発動するか・・・ただそれを待つだけです
そして富竹剣持君が立小便でスッキリしていると、その時は訪れます
尿ほとばしるそのイチモツを、何者かの手が握り締める!!
掴まれても急には止まらない生理現象なので生暖かい尿を浴びても、その手は一切怯みません
タツミ・・・・・・君の手が温かい・・・・・・
そんな温かい、太陽の手でゴミ山の中に引きずり込まれる剣持君
おいおい、そんなに勢い良く引っ張ったら伸びちゃうじゃない(いい事なのでは?)
まぁ、犠牲者の死に様をいまかいまかと待ちわびていましたが、
まさかゴミ袋の中から伸びてきた手にイチモツを握られて連れ込まれるとは
この時点でホラーとしては失格、
エロゲーとしては大合格な展開です
まぁ、掴んでる相手が相手なのでどう考えても被害者にしかなりませんけど
そして抜け出そうとする手足をつかまれ、
顔も掴まれてゴミ袋の中に閉じ込められてしまう剣持君
まぁ、こうなる事はもう想定できていた事なので、
せめて口に入れられた手がシモを掴まなかった方だという事を祈りましょう
そしてゴミ山の中でガササとかゴソとかアッ―!とか音がして(最後のは無い)
やがてゴミ山の中から登場するスカジャン男
その正体は、剣持君を脱がせて色々したピクルだった!!
意外ときっちり着こなしてますねこの原人
学習能力は意外と高そうです
そのうち、すっかり現代に順応してパソコンとか使うようになったりして
外に出すと危険なので、研究所でずっとパソコンやってるようにペイン博士も教えたりしそうです
後のジュラ紀男の誕生である(ねぇよ)
ともかくこれでピクルが町にまぎれてしまいました
いや、見た感じバレバレなんですが、少なくとも原人とは思えません
北京原人を見ても、誰も本田博太郎だと判らない程度には変装できています
・・・・・・10年前にそんな映画があったんですよ(誰に対する言い訳だよ)
来週は、ピクルが大暴れする話になるんでしょうか?
それとも、町に潜伏したピクルを探す話になるんでしょうか?
後者だとすると、並のグラップラーにピクルを探すのは無理そうです
こういう場合、強みを発揮するのは
『一人を見たら百人組手』神心会の皆さんです
石を投げたら神心会の会員に当たる連中です
加藤の時ですらあれだけの面子が集まったんですから、
烈先生のためとあらば気合6割増しでピクル探ししてくれるはずです(加藤に謝れ)
ピクルの狩りは、いわば向かってきた相手を一匹ずつ倒す原始の狩り
それに対し、克己は「一匹の獲物を複数で倒す」人類の狩りで対抗するのでしょうか
『群れ』の強みは、果たしてジュラ紀最強の生物に通じるのか!?
そして多分、また末堂がひっそり出てきて、生死不明でひっそり退場したりして
生きてるかどうか判らないグラップラーも多いから、いっそ数人喰わせて整理するのもいいかもしれません
(いいワケねぇだろ)