範馬刃牙
第103話「敗北の報」
2008年のホワイトデーは
バレンタインデーとまったく同じ事をしながら始まる
チョコレート色のピクルについてアレコレ言ってた翌月は、
真っ白に燃え尽きた板垣先生にアレコレ言うのがオトコノコのイベントなんですよ
そういえば、今週扉絵を飾るバキ君もなんだか白いですね
ホワイトデーという事で板垣先生からの気の利いたメッセージでしょうか?
八つ当たりとかしちゃ駄目でしょうかね?
(駄目すぎるだろう。人として)
まぁ、バキ君もチョコレートのお返しどころか、
今週は扉絵ぐらいしか出る幕が無いのでそっとしておきましょう
あの日はチョコ食べながら感想書いたけど、
今週はクッキーやマシュマロでも食べながら感想を書こう
(そういう一人上手はますます深みに嵌まるだけだからやめておけ)
神心会本部で試し割りを行う独歩
巨大な氷柱に拳を触れさせたまま、
寸剄のように全身の間接を回転させて撃ちこみます
そして巨大な氷柱を粉々にする様子をじっと見る神心会の面々
土管だの虎だの珍しい試し割りばかりしてたから、
もうこの程度じゃ驚かなくなってしまったのでしょうか?
刺激に慣れすぎた若者の鈍感力は伊達ではありません(違う)
それとも、割られたのが氷柱という事で
トゥルー家族の皆さんにはイメージが悪かったのでしょうか?(もっと違う)
さらに独歩は、コンクリブロックの上に乗せただけの針金を前に構えます
「(初めて見る・・・・・・・・・”針金切り”)」
克己も初めて見る独歩の手刀による針金切り
針金を「折る」のではなく「切る」事を可能にするスピードと拳の強度は、
自らの五体を武器として日々鍛え上げている成果です
もしこのダイアモンドよりも高価な拳が原人に食われたら、
ピクルVS神心会100万人という構図ができあがりそうですね
ある意味ピクルの食糧問題が完全に解決します(しねぇよ)
まぁ、それはそれとして。かつてビール瓶切りで独歩を才能無い扱いしてた克己は、
父親の試し割りを前にして完全に驚き役に徹しています
うん、やっぱり克己にはこっちの姿の方が似合いますね
きっとバキ君相手にも親自慢をしてたりするんでしょう
いっそ春成も呼んで、みんなで父親自慢大会でもしているとか(不毛な争い)
きっとスネ夫も「ひゃいいいい!」と叫びながら逃げ出すようなパパ自慢を繰り出しあう事でしょう
ちょうど試し割りを終えたタイミングで独歩に電話がかかります
電話の向こうで『不安の種』の悪霊みたいに
意味不明な言語で怒鳴り散らす相手は、『暗君』徳川光成です
ちょっとだけ、ピクルの攻撃による脳へのダメージが心配される話し方ですが、
独歩もまぁ、流石に付き合い長いためか慣れている様子でご老公の叫びから要点を抽出します
ところで、じっちゃんのこの様子からすると、
気絶から覚めて烈先生の様子を確かめた後に勢いで電話してるっぽいです
となると、まず最初に電話しそうな相手は独歩ですし、
バキはどこから烈先生人体欠損の情報を入手したんでしょうか?
なんかこういう時は後回しにされそうな子ですし(主人公だぞ?)
まぁ、時系列的に考えればまだ烈が気絶してる間の電話なのでしょうが、
そうなるとなんかバキ君がお見舞いの一番乗りという点に違和感が・・・(酷すぎる言い草)
とりあえず、気絶してる間に先客があったと言う事で納得しておきましょう(すんなよ)
そして独歩は克己を呼びつけて烈先生が喰われた話をします
「〜〜〜〜〜ッッ
舐めやがって・・・・・・・・・・・・ッッ」
烈海王が餌にされるという事態に、克己の怒りが頂点に達します
加藤がやられた時でもここまで怒りを露にはしませんでした
ホワイトデーという事で、板垣先生からカツレツ派へのプレゼントでしょうか?(違うと思いたい)
それだけに、先週バキ君に寝取られかけたのが残念ですね
(久しぶりに主人公が活躍したのを「残念」扱いってのはどういう事だ)
しかし、猛る克己を前に独歩は「誰が?」と至極あっさりしたリアクション
「誰がじゃねェだろ
あのエテ公に決まってんじゃんッッ」
熱くなった息子に諭すような口調で独歩は言います
「舐めとらんよピクルは
いや・・・・・・・・・正確に言うなら
俺たちゃ舐めてすらもらえてない」
「それが舐めてるって言うんだよ」
「克己よ 舐められる・・・・・・・・・ってのもおめえ
一つの権利―――資格だぜ」
なるほど、舐められるのは相手を認めるからだと
だから舐められるのは権利であり、資格なのだと
だから米軍基地で勇次郎に散々舐められたけど別にいいじゃないかと
独歩はそういう事を息子に伝えたいのでしょうか(遅すぎるフォロー)
「ピクルは舐めとらん
我々が魚や肉を舐めてないようにだ」
確かに、我々は魚や肉を舐めてかかったりはしません
食べた後の皿なら舐めますけど(テーブルマナー嘗めんな)
とにかくピクルは相手を弱者と考えるとか、そういう次元にはいません
一応は対戦相手への敬意みたいなものもありましたが、
基本的に相手を自分と同じ格闘者として認めているわけではありません
精々、家畜と仲良くなって食べるのが辛いとかそのぐらいの感覚です
そんなピクルとの感覚の差を突きつけられた克己は、父親に言います
「ワカってねェのはアンタだよ
もう一度言う そーゆーのをナメてるって言うんだよ」
顔、怖っ
デビルマンみたいな表情で父親に自分の意思を伝える克己
ミキちゃんの生首並にショッキングな出来事が克己を昂ぶらせているようです
格闘者を格闘者扱いしないこと
それがそもそも嘗めてるのだと武道家の矜持をみせる克己
ってか、お前も夜叉猿のこと舐めてかかってたじゃん
エテ公繋がりで因果は巡っているようです
「克己よ ナルホドね」
若き天才(元)の熱が、ついに独歩に認めさせました
今まで、力は強いけれどなんか父親に遠く及ばない印象の強かった克己が、
ここに来てようやく父親と対等に意見を認めさせあうところまできたのです
ほら、ちょっと見習わなきゃバキ君
先週カッコよかったのに! 今週さらっと克己に先行かれちゃったよ!!?
烈の欠損事故を経験して人間的に強くなった克己
もしジャーナリストの姉がいたら死別イベントもあったのでしょうか
(ガンダム00から離れろ。お前、会社でもうっかり「00」をダブルオーって読んで007で誤魔化しただろ)
とりあえず、克己と独歩が出てきたという事は、
片脚となって再起の危ぶまれている烈に対する救済かもしれません
なんせ、顔の火傷が気付いたら治ってる男と、
自らを破門したはずなのにちゃっかり居座ってる人です
怪我とか古傷とかを有耶無耶にするのには最適な環境と言えるでしょう
これを機会に、克己も完全に烈を神心会に取り込んでしまってはどうでしょうか
そして烈が喰われたというニュースはまたたく間に広がります
「(烈 海王喰われる!
この報は厚木基地同窓会員達の元へ
野火の如く 燃え広がった)」
ガイアの存在は気付かれていたようです
実はみんな気付いてたけど、そっとしておいて、
勇次郎が空気を読まずにツッコんでいたとかだったりして
昂昇の場合は最後まで気付いてなかったと確信できますけど
あと、ジャックが持ってる受話器がやたらレトロなのですが、どこに住んでるんでしょうか?
もしかして、公衆電話を改造して自室にしているのかもしれません(都市伝説になるわ)
しかし本当に仲が良いというか、ネットワークがしっかりしてますね
きっと週一ぐらいのペースで飲み会が開催されてたりするんでしょう
そして食人事件がグラップラーネットワークを駆け巡っている頃、さらなる事件が発生します
「白サイを一晩眠らせるだけの麻酔を・・・・・・ッッ
たった数時間で・・・・・・ッッ」
ピクル脱走に愕然とするペイン博士
この人も、ピクルの実力を読み誤っていたようです
そして、全ての責任者である徳川のじっちゃんは―――
「エラいことが起こったのは・・・・・・・・・・・
百も承知じゃが・・・・・・・・・正直 笑いがこみあげるわい」
ちったぁ懲りやがれ爺さん
戦わなきゃ! 現実と!!
このままだと徳川VS全世界のスペシャルマッチ開催よ!!?
それとも世界中を漫遊して戦い続けるつもりでしょうか? サンソフトの『水戸黄門』みたく
ともかく、かつて勇次郎が破壊したドアを破壊し、ピクルは街に出ました
来週はまた、とりあえずピクルが暴れるエピソードで19Pでしょうか?(嫌な予想するな)
せっかく主人公も出てきてることですし、
ここはいっちょ元(?)ヒロインの梢江ちゃんでもさらって、
高層ビルの上まで上ってみるとかはどうでしょう?(キングコングかよ)
そしたらバキ君は、タルを投げて応戦するとか(ドンキーコングか)