範馬刃牙
第101話「闘う意味」
今週は100回突破記念で巻頭カラーと特別企画の袋とじです
ここまで豪華に祝われると、
せっかくの100回を敗北でさらっと流された烈先生がプチ哀れです
そして巻頭カラー記念に、見開きでガン黒ピクルと、
すっかりアリゾナで黒く焼けてるバカンス帰りのバキ君の裸が
作者が真っ白くなってるのと対比してるんでしょうか?
のっけから魅せてくれる蟲惑的な板垣展開です
存在を喰われた巻頭グラビアのアイドルさんがガチ哀れです
まぁ、袋とじに関しては来週の火曜か水曜あたりでまた触れるとして、
いよいよ決着を迎えたピクルVS烈先生戦のその後について見てみましょう
カラー扉絵には出るけど、本編に出ない主人公はもうおなじみですね
でも、あんまり休んでばっかりいると、
いつの間にか存在が作者都合で終了しちゃうぞ♪
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Orz
(言っててヘコむぐらいならネタにしなけりゃいいのに)
(ゴシゴシと目をこすりながら)え〜と、とにかく先週は現代の盾である烈先生を、
古代の矛であるピクルがキュアドリームの新技みたいな攻撃でブチ破りました
ピクルの圧倒的強さに呻くように感想を漏らすじっちゃんとストライダムさん
感想戦はいいんですけど、お爺ちゃん達何かお忘れじゃありませんか?
うん、朝ご飯食べてないとかじゃなくて。ある意味それに近い事で
試合中に何度も流した滂沱の涙
片目を腫らし、涙に濡れながらピクルは敗者のもとへ向かいます
そのただならぬ様子をようやく察知したじっちゃんに、
ペイン博士が冷たく言い放ちます
「なにを慌てているのですかミスター徳川
当たり前のことが起きようとしてる
ディナータイム・・・・・・」
「ディナータイムじゃとォ!?」
「トクガワサン
あなたピクルとの約束 破る気ですか」
「あ・・・アンタは喰わせる気かいッッ」
「わたしではない
食べさせると言ったのは他ならぬアナタだ」
今までの仕返しか、ここぞとばかりに言葉攻めをするペイン博士
きっとアレン君にもこんな感じで言葉攻めをしてたんだろうな(ねぇよ)
「アホウッ 真に受けるバカが
どこにおるんじゃッッッ」
思わずご老公も走ってピクルを追いかける!
流石に目の前で食人を許すほどじっちゃんも人格破綻はしてなかったようです
安心しました。てっきり、烈先生が勝ってしまっていたら
「また新しい死に方が見れると思ったのに・・・!」と悔しがるかと思ってましたし(どこの会長だ)
烈先生の前にたたずむ原人に向かい、一喝するご老公
「こらァッッ ピクルッッ
おまえ・・・・・・ッッ 親友(とも)を喰う気かァッッ」
これがほんとの『とも喰い』ですな
じゃなくて。いやいやご老公
なんだかその言い方だと、友を喰うのが悪くて、
人を喰うのは別に悪くないように聞こえるのですが
まぁ、死刑囚を拉致して戦わせるような人ですし、
属性的には『混沌にして善』って感じでしょうか?(分かり辛い喩えヤメロ)
ともかく、烈先生のピンチにじっちゃんが吼える!
烈がどれ程ピクルを思っていたのかと、必死にピクルに訴えます
なんか、ここだけ抜き出すとラブコメ漫画のお節介キャラみたいな立ち位置ですねじっちゃん
つまり、「あの子がどれだけあんたの事を思ってたか、分かる!?」と
まるでスクールランブルの一コマでも違和感の無いような展開になってまいりました(無理がある喩え)
じっちゃんの、熱い台詞はピク×レツのフラグを成立させる事ができるのか――?
「寝ても覚めても・・・ッッ
おまえだけを想っていた男ぞッッ
その友を食べる気かッ
キサマそれでも人間―――」
バンッ
じっちゃんの言葉に、ピクル怒りの平手打ちッッッッ
私、冬弥君と寝たの・・・
恋愛漫画ならイベントが盛り上がるビンタシーンですが、
ビンタを放ったのはティラノサウルスをも屠る超パワーの持ち主
哀れご老公、一回転して吹っ飛んでしまいました
ってか、死んだんじゃないでしょうかこれ?
駄目ですよピクルさん
ただでさえ自然保護団体とか、烈先生の愛護団体とかに怒られてるんすから
これ以上老人虐待なんかしたら総理の失言以上に叩かれますよ?
感動系の流行小説なら、ここでじっちゃんが
もし自分が死んだらピクルの餌にしてくれと遺言を残すところですが、
それで泣くのは泣き虫サクラでも無理そうなので、多分生きてるでしょう(どういう理屈だ)
・・・・・・やっぱり、餓えてる相手をボコボコにしようとしといてトモダチヅラってのは無理があったのか・・・
しかし。ご老公の言葉はまったく的外れなものではなかったようです
向かって来るわけでもない老人をぶっ叩いたのは、
ピクルがご老公の叫びにその『意思』を汲んだ故なのか
友を喰う気かと問われ、ピクルはこれが答えだと言わんばかりに咆哮します
ドームが震えるほどの慟哭
友との別れを、悲しきサダメを、嘆く男の悲痛な叫びです
「(喰らうとは―――別離れること)」
ピクルが足を喰っている
この期に及んで「・・・マジで?」と思わずツッコんでしまった私も、
徳川のじっちゃんと同じく真剣勝負の心構えができていなかったという事でしょうか
泣きながらピクルが足らしき物体にかじりつき、嫌な音を立てています
正直、巻頭カラーで食人は無いと思ってただけにショックがデカいです
ページもクライマックスだし、板垣先生も半分ぐらい白くなってたんでしょうか?
色んな意味で後戻りのできない蛮行です
あんなにピクルを思っていた烈先生が喰われている・・・
ツンデレが、喰うデレに食われている・・・・・・正直、見たくなかった光景です(どういう意味でだ)
「(呪わしき運命
凶暴なる食欲沈静の内―――
原始の心はただ苦痛ばかりが・・・・・・・・・)」
『レベルE』という漫画でも似たような話がありましたが、
完全な生存競争の中で生きてきたピクルにとっては闘争とは喰うか喰われるか
悲劇は、ピクルにもまた「戦いを通じて芽生える絆」が芽吹いていた事です
たとえどれ程の友愛を感じても、生き残るためには親友を食い続けなければならない―――
まさに孤独のグルメ(単にそれが言いたかっただけじゃろお主)
きっと徳川のじっちゃんを吹っ飛ばした時にも、
「モノを食べる時はね、誰にも邪魔されず自由で、
なんというか救われてなきゃあダメなんだ、独り静かで豊かで・・・」
とか考えていたのでしょう。アームロックを極められなかっただけじっちゃんはマシです(何がだ)
このままでは烈先生がピクルの血肉になってしまう!
しかし、このヒロインの窮地に颯爽と現れてこそヒーローというもの
救い主はピクルの背後に速やかに回りこみ――
麻酔注射でぶっ倒すペイン博士
・・・・・・よく刺さったな&近づけたなこの爺さん
ひょっとしたら、この爺さんが持ってるのは、
ノーベル賞はノーベル賞でも、ノーベル殺人賞かもしれません
とにかく烈先生は敗北しながらも一命を取り留めました
4000年の技が負けたという事は、
もし次の挑戦者がいてもパワータイプになりそうですね
渋川先生辺り、技に加えピクルの体当たりもかわそうとする老獪さがあるでしょうが、
アライJr戦でちょっと強さのモノサシ化したのでちょっと危なそうです
それに、さらに次々挑戦者が現れても良さそうですが、
ここはいよいよ満を持して主人公に降臨してもらっても良さそうです
今回判明したのは、ピクルが闘いを通しての絆よりも、
なお重い「生きるための、喰うための戦い」という業を背負っているという事
これに対し、バキ君は闘いの中で絆を育んで・・・・・・育んで・・・・・・育んで?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あと5日。いや、3日考えさせて下さい(オイ)
ともかく、主人公として倒すべき『テーマ』をピクルは背負っています
彼との闘争を通じて、互いに何をもたらすのか
バキ君に主人公としての『器』が求められる一戦となるでしょう
こうなると、単純に倒してしまっても決着する話ではありません
何かしら、ピクル救済のためのイベントが必要になってくるでしょう
たとえば、餓死一直線のピクルに対し、
闘いの絆を育んだバキ君が俺を喰えと言い出した後、ピクルが笑って
「好きだから、喰わない」
とか言ってみるとか!!?(月厨自重)(ってか、全月姫ファンを敵に回した気がする)
後はアレだ。「もう・・・喰ったさ・・・腹ァ・・・いっぱいだ・・・」とか言って消えてみるとか
難点は、どう転んでもピクル死亡ENDしか連想できない事です
烈先生を喰うほどの業を見せた以上、
そう簡単に狩り以外の方法で飯なんぞ喰わないでしょうし
ここまで死亡以外の選択肢が無いキャラはモテモテ王国のファーザー以来です
まぁ、とにかくバキ君には主人公らしくピクル攻略のため頑張ってもらいましょう
ツンデレの神様ですら通用しなかった喰うデレ・ピクルですが
バキ君には烈先生には無い大きな属性が存在していますからね
そう、バキ君に備わっている、稀有な属性・・・・・・
『(格闘の)天才』
『実家が大金持ち』
『鬼と人間のハーフ(?)で、覚醒すると超強くなる』
ドリーム系少女漫画のヒーロー属性!!!
・・・なんか、日本語ってまるで魔法だなって気がしなくもないですが、
バキ君には凡百の優柔不断系主人公キャラには無い完璧な属性がありました
これなら、逆にピクルをレイプして恋愛を始める事だって可能かもしれません
バキ君がピクルに喰われてしまうのか、
それとも逆にノンケでも喰っちまうのか・・・
どういう決戦になるか、楽しみですね(お前の楽しむ方向性はなんか違う)
そして、最後に・・・・・・ピクルとの一戦の後
医務室のベッドに横たわる烈先生
全身が痛々しい包帯姿です。そして、何より目を引くのは、その欠けた右足
ルイスゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!(レツだよ)
どうするよ! こうなったらどうするよサジ!!?(主人公の名前はバキだよ)
ここでまさかのヒロイン人体欠損ですよ
それはそれで萌える要素・・・・・・じゃなくて
格闘家として、このダメージは致命傷です
烈先生は、無念のリタイアが決定してしまいました
文字通り他者の餌として終わりを迎えた格闘者人生
烈先生は、この事態に一体何を思うのでしょうか?
次週の烈先生のクライマックスイベント。刮目して待ちましょう
しかし烈先生は本当にこれでリタイアなんでしょうか?
今までにも再起不能級のダメージを負ったグラップラー達はいましたが、
みんな負傷に関しては疵面の連載ぐらい無かった事にしていますし
もしかしたら烈先生も義足を使って戦線に復帰し、
テリーマンの義足並に無かった事にされる可能性もあります
作者が、「あっ、ヤベ。そういや義足だった」と認識した時のみ、
生身の足から義足へと変わる・・・まさにシュレディンガーの義足です(何がだ)
もしくは、あえて片足である事を生かす道もあると思います
シグルイみたく、失う事から始まる全てもあったり、
ファーストキスから始まる二人の恋のヒストリーがあったりするのです
そう、烈先生も片足状態から生まれる中国拳法の4001年目を築き・・・・・・
片足カンフーとして、(四足ジャンプで)空とぶモロチンにリベンジするとか
まぁ、烈先生も股間の足を加えればまだ二本足ですしね
地面には立てなくても、あっちの方はビンビンにおっ勃てられるでしょうし、
烈先生の再起に期待します(ペレ的な意味で)(EDみたく言うな)