範馬刃牙
第10話『その先』
薄暗い部屋の中で妄想相手に乱闘を続ける少年
・・・そりゃ、家の周りに落書きが増えるってもんですね(不穏当な発言をするな)
リアルシャドー教の教主であるワケですし、
多分バキ君を追い出すための住民運動とかもあるんでしょう(ねぇよ)
そんなミスター共同体の危険分子は今日も戦います。自分の妄想と
「薄暗い部屋の中・・・・・・・・・・・・
バキさんが動いている
何もない空中を攻撃し――――――
何もない空中からくる攻撃を―――防御いでいる
見ていた・・・・・・・・・・・・なに一つ見逃すまいと
めまぐるしいバキさんの動きを追い続けた
凝視めた すると――――――
ホルスターを見ると そこに入るモノの形がワカるように
本のケースを見ると そこに入る本の形がワカるように
こんなペンダントがあると もう一つのこんなペンダントを想像するように
見えてくる! 何もない空間に少しずつ・・・・・・
あるハズのない姿が少しずつ・・・・・・
少しずつではあるけど・・・・・・確実に 見えてくる!!!」
以上、小学生の精神があちら側に推移する様子でした
・・・小坊主だったら「化け物ォォォォォォッッ!」と叫んで失禁しそうな感じですが、
バキ君に散々洗脳されたルミナ君はついに集団ヒステリーの仲間入りバキ君の妄想と思考が同化してしまいました
なんか、バキの動きにリアリティーがありすぎて、
戦ってる相手であるカマキリの姿が段々見えてきたようです
つまり、北島マヤのパントマイムで実際に小鳥や椅子が見えるのと同じようなもんでしょうか
バキ君、恐ろしい子・・・!
そういえば、火事で顔を火傷した月影先生克己も確か似たような事言ってましたね(言ったのは火傷する前だ)
格闘家よりも物真似師の方が向いていますね、つくづく
バキ君と勝負するなら、5分間何もせずにじっとしていなければならないのでしょう(ゴゴかよ)
あと、『欠けたもののもう半分を勝手に想像する』ってのは、
よくパズルとか推理物のトリックにもよく出てきますね。人間の想像力ってのは中々厄介なものです
まぁ、ルミナ君の場合、これだけでカマキリが見える辺り、
よっぽど感受性が強かったのかバキの変態洗脳性がよっぽど強かったのかどっちかですが
多分、今のルミナ君がバキ君のイチモツを見てしまった場合、
「もうひとつの形」として、梢江ちゃんの熱く溶けた泥の海が見えてしまったりするのでしょう(最悪)
「バキさんがつくりだした蟷螂は
昆虫のくせに 体重100キロ以上
実際に(?)眼の前にすると
笑ってしまいたくなるほど絶望的なシロモノ
そんなものとバキさんは堂々と向き合っている」
まぁ、確かにそんなもんが実際に見えたら絶望するしかないでしょうね
ちょっと、ドクター紅葉に脳を見てもらう事をお勧めします
目の前のお兄さんはすでに手遅れっぽいですが、ルミナ君はまだ間に合います
と言うか、なんでこんなに妄想にのめりこみやすいんですかルミナ君
まさか、この子も「二次元の世界は存在する」と日々妄想にふけるタイプだったんでしょうか
うん、ならイジメられっ子にもなるよネ(黙れ)
「この世でイチバン強いという
バキさんのお父さんは恐竜のようなアフリカ象をやっつけたらしい
けれどアフリカ象がどんなに強いと言っても
それは大きいから有利なので・・・
もし―――――彼等が昆虫界に入ったら
その強さはせいぜい――――イモ虫・・・?」
格闘技でも実際は「体格の大きいものが有利」って法則がありますからね
フィジカルの強靭さがポテンシャルの高さに比例するのはままある事です
まぁ、この世界ではそういうファクターに加えて「範馬の血」ってのが種を超越して力を得る要素だったりしますが
勇次郎だったらもし昆虫界に入ったら
サイカチ大会に乱入して「一度にかかってこれるクワガタは四匹までだ!」とか叫びそうですし
「それは突然きた
バキさんが得意(?)のハイキック
スピード タイミング 文句なしのジャストヒット
K.O.の予感――――――」
ある意味バキ君の18番、「その間二秒キック」
一撃で何もかも台無しに・・・もとい、相手を倒す必殺技です
しかし、その必殺技も巨大カマキリには通じず、
逆に壁に叩きつけられる結果になってしまいます!
・・・ルミナ君、見てたのなら教えてください
この少年、空中でどういう動きをしやがったのですか?
見ているのがミスターサタンだったら「トリックだ!」と叫んでくれるであろうこの状況
格闘技でもない動きって言うか、すでに地球上ではありえない運動になってます
座ったままの姿勢でジャンプとか胡坐をかいたまま空中浮遊とかも楽々できそうな感じです
しかし、物理法則を超越しても妄想巨大カマキリには苦戦するようです
もういいから、「妄想波」とか編み出してそれで戦おうよ。ここまでくればもうそれでも無茶だと思う読者少ないだろうし
久しぶりに苦戦している相手が妄想の昆虫だと思うと、
今までバキ君に瞬殺されてきたライバル達がほんと可哀想と言うか、
Jrやマイケルなんかショックでパンチドランカーになっちゃいそうなんですが
そんな、各方面への配慮が一切ない仁義なきトレーニング
バキ君自信もボロボロです。モズク風呂に入る必要がありそうなぐらいボロボロです
「ナルホドねェ・・・・・・・・・・・・
ワルい予感が当たった・・・・・・・・・
蟷螂の頭部には脳がないに等しい
だから人間には必ず起こる脳震盪がない
頭部への攻撃が効かないッッ」
実際どうなのかは知りませんが、とりあえずバキ君の脳内カマキリはそんな感じで
悪い予感も何も、お前が想像したとおりのもんやないんかい
それとも、最悪の想像ばかりをかき集めたような性質になっているのでしょうか
そのうち、「カマキリは交尾の後に雄を食う」って情報から発展して、
いきなり妄想カマキリがバキ君をレイプしようとしてくるかも知れません
目の前でカマキリにレイプされるバキ君
まぁ、バキ君的には梢江ちゃんとヤれたならカマキリでもOKかも知れませんが、
観客のルミナ君にとっては目の前で夜叉猿に臓物引きずり出される安藤さん以上のトラウマになるでしょう
つーか、こうやってトンデモ予想っつーかバカネタやっても、
ワルい予感が当たるどころか想像の一歩斜め上を行かれるのが最近の悩みです
しかしこのまま食われて話が終わったら夢オチ以上に洒落になりません
ここでバキ君、逆転のため、昆虫に飛びつきヘッドロックを敢行!
ルミナ君も現実と物理法則から目をそらして興奮して「やった 絶対にはなすなッ」と叫んでいます
・・・妄想の中にここまで浸って生きられたら、さぞかし幸せに生きられるんでしょうねぇ・・・(遠い目)
興奮してあっちの世界とシンクロしたルミナ君はともかく、バキ君も驚き顔になります
「なんだこりゃ・・・・・・・・・ッッ」
と、彼の背中を見たお兄さんのようなリアクションをしています
蟷螂の可能性を追求しまくって、蟷螂の背中に鬼の貌でも浮かべてしまったんでしょうか?
とことん不都合や不自由を追求してしまったスパーリングのようです
できれば、その不都合不自由さをアイアン・マイケルにも持たせてあげて欲しかったのですが
バキ君的には、蟷螂がワルい予感が当たるほどに強くても、
マイケルが予想以上に強いと言う事はありえないと言う認識のようです
・・・上を向いても毀れるぐらい涙があふれそうですね
ともかく、来週は蟷螂の知られざる生態がバキ君を追い詰め、
ついでに昆虫についての豆知識もサイカチ並に増える展開になるのでしょうか
まぁ、蟷螂の強さについてはもう十分説得力が出たので、
そろそろバキ君が強い事に対しても説得力が欲しいところです
なんか、このシャドーが終わっても、バキ君の成長度合いが見られそうに無い予感が困り物です
できれば外れて欲しいんですが・・・さてさてどうなる事やら
あと、どうでもいい話ですが巻末目次コメント
「森川ジョージさん。今度はこっちで勝負しねェ?」
勝負って、なんの勝負でしょうか
リアルファイトでしょうか。それともバス釣りでしょうか
とりあえず、展開のグダグダ対決は勘弁して欲しいものですが
もしそうなら、土下座しながら
「縁がなかったと・・・諦めてくれ・・・」とでも言ってくれるでしょうが
・・・つーか、ジョージは今回のアレについてどう落とし前をつける気なんでしょうか
縁がなかったで済むんなら、板垣の試合はいらないと思うんですけど(それはただの言いがかりだろうが)
まぁ、とりあえずフツウに「どっちが面白い方向に軌道修正できるか」対決で頑張って欲しいものです