範馬刃牙
第1話『闘神の血族』
さて、今週から始まりました刃牙最終章
なんかどんどん漫画のタイトルっぽくなくなっていくのはともかく、
ついに勇次郎と刃牙君、範馬親子の最終対決の様子が描かれるのです!!
・・・一番の課題は、どうやったら刃牙君が勇次郎のステージにアガったと言うのをみんなに納得させるかですが
・・・和泉元彌がリングに上がるより難しそうなんですけど
ともかく、今作は『バキ』で下がりまくった株価の値上がりに期待しましょう
第一話は当然と言った感じの巻頭カラー
のっけから黒人兵士の死体の山で始まるチャンピオンクオリティ
ジャンプだったら名物の修正海苔で真っ黒に埋め尽くされているであろう、見事な構図です
そして、記者会見の場でつるし上げを食っている軍人さんがいます
まぁ、部隊が前作のラストで出てきたアフリカだったところを見るに、
読者の誰もがこの時点で「この人も戦争勇次郎の被害者なんだ・・・」と思っているでしょう
「Mr.サマン
あなたはこの事故の唯一の生存者ですが
そんなあなたに今 世界中から非難が集まってます
ご存知でしょうか」
「知っている」
「たった一頭のアフリカ象のハンティングに軍隊を導入ッッ
この事実に全世界がショックを受けているのです」
まぁ、この世界では、空手家が虎殺しをしようとしたら、
虐待される虎が可哀想だと言われるらしいですしね(参考:奇人偏屈列伝)
でもまぁ、確かに象一頭に軍隊はやりすぎです
ただ、サマンさん曰く、それはタダのアフリカ象ではないらしいです
「我々サバンナを護るレンジャーの任務は
公園内動植物の保護にある」
「なのに軍隊出動ですか」
「アンタらあれがただのアフリカ象だと思っているのか」
「現地の様子は航空写真で配信されています
アフリカ象ではないのですか」
「現地で死体のサイズを確認しろ
あの馬鹿げたサイズをッッ
古代から蘇ったかのようなあの超規格外!!!」
足の直径だけで大人二人分はありそうな巨体
同じコマに並べると、ライオンやサイですら愛玩動物に見える暴君
どちらかと言えば軍隊よりもウルトラマンマックスを出動させた方が良さそうです。むしろ保護ならコスモスか?
「落ち着いてくださいMr.サマン
問題はいかに規格外とはいえ動物に兵器という―――」
「977頭41名
あのモンスターの犠牲となった動物 及び人間の数だ
21.2t・・・・・・・・・・・・モンスターが1日に食らう食料の平均値
放っておけば 2年後には公園の90%は砂漠化するだろう
草食獣の全ては死に絶え 結果肉食獣も死滅を免れない
我々の取った手段にミスはなかった ミスがあったとするならただ一つ
出動させた部隊の規模――――――そして用意した兵器の性能だけだッッ」
興奮気味にモンスターの脅威を訴えるサマンさん
曰く、たった一頭で国立公園の生態系を破壊し、軍隊を踏みにじる怪物
ちなみに昔、私は『ワンダと巨像』を『ワンダと巨象』と勘違いし、
こんな感じのデッカい象を倒すゲームだと思ってましたが、違うんですね(CMに思いっきり人型で写ってただろうが)
と言うか、こんな巨象だったらワンダでも無理です
どうせ投入するんならガンダムでも投入した方が良かったです
GPOの石田中隊だったら、多分全滅させられてたと思います。そしてハッピーエンド
「空からミサイルを使用すべきだったッッ」
「その言葉を全世界が聴いているという自覚はおありですか」
「使ってない
我々はただの一発も弾薬を使用していない」
「あの・・・ならばあの象の死体は」
「男が現れた
我々を壊滅させゆうゆうとと立ち去ろうとするモンスターの眼前に
黒いコスチュームに身を包んだ男が!」
さぁ、ここでいよいよ登場するのはあの御方!
回想シーンに突入するとともに4ページかけてしとめた野牛を咀嚼し、
第一話から20数ページにわたって主人公の存在感も食っちゃった男
ある意味怪獣を倒したウルトラマン。ウルトラマンオーガです
子供にこの男の活躍見せたらポケモンショックの再来になりそうですが
「一度に戦えるバルタン星人は四人までだッッ」と叫びながら20億のバルタン星人をジェノサイドしそうです
「武器も持たず・・・・・・・・・・・・・・・
彼がモンスターを倒した」
「それを我々に
・・・・・・・・・・・・・・・いえ
全世界に信じろと・・・?」
「事実を話したまでだ
これ以上いったい何を――――――
(信じるものかッ
目の前で見ていた わたし本人ですらが信じられんのだ)」
そう言って身を翻して記者達の追及を振り切って去るサマンさん
まぁ、全世界は信じないでしょうけど、一部の格闘通とか権力者の皆さんは
「またやったよあの馬鹿」と、存在の揉み消しに苦労なさる事でしょう
そして場面は地球の反対側、東京郊外武蔵野へと移ります
はい、ここでなにやらぼうっきれのようなものを持っている、よく顔の見えない子が主人公です
こうやって目を隠してるとなんかギャルゲーの主人公みたいですが、
実際はクリスマスを目前に彼女を寝取られた一人のソルジャーです
多分、あの後何回かリアルシャドーしてJrの金玉を10回は割ったんだと思います(黙れ)
しかし、勇次郎とのリアルシャドーはどうなったんでしょうか?
もしかしたら、一度あそこでコテンパンに負けて、
なんでいるのか分からなかった観客の皆さんはその介抱係だったんでしょうか
ともかく、勇次郎がマンモスクラスのアフリカ象を倒している間、バキ君も何かしているようです
棒切れが何か気になりますが、もしかしたら、バキ君もリアルシャドーで何かと戦っているのかも知れません
オラの象さんパパのマンモスって感じで、梢江ちゃんの魂を取り戻すために巨像と戦ってるんでしょうか?
「親父がアフリカ象なら俺のはナウマン像だ!」とか。ズボンを脱ぎながら(脱がんでいい)
アフリカ象が好き―――っ!!(そのネタが分かるチャンピオン読者が絶滅しとる)
まぁ、そんな合計3ページしかない出番の2ページを無音ですごした主人公はともかく、
場面は再び第一話で一番出番の多いサマンさんへと移ります。あっ、この人主人公違うから。注意してねみんな
「パパ・・・パパ・・・?」
「ン・・・」
「ボクはパパを信じるよ」
「世界中がパパを嘘つきと言ってもかい」
「ときどきお仕事で・・・・・・
ボクとの約束を破ることもあるけど・・・・・・・・・
ああいうのは嘘つきじゃない」
範馬親子と対比させるようなアットホームな父子です
少なくとも、サマンさんなら無音で息子と恋人の部屋に乱入したりはしないでしょう
「パパ・・・その人ってそんなに強いの?」
「ああ・・・・・・強い」
「ライオンよりッ?」
「うん パパはそう思う」
「白サイより!!?」
「フリオ
(息子よッ
君にだけは聴かせてあげよう
良識ある大人達が―――――決して耳を貸さぬであろう夢物語
現実であっても信じられぬお伽噺」
そして勇次郎の動物虐待記を語るお父さん
アフリカ象相手にローキックや鼻への抱き潰しを敢行
末端や中心を満遍なくせめて巨大象を破壊していきます
前回、なんでわざわざアフリカまで行ったのかが疑問でしたが、
多分強者を求める習性かなんかでこの巨大象に呼ばれたんでしょうかね
刃牙と戦う前に、他の地上最強っぽい生物達を片付ける旅なんでしょうか
そのうち、巨大鯨と戦ったりネッシーと戦ったりゴジラと戦ったりして帰ってきそうです
「ねェパパッ 誰なら勝てるの?」
「勝てぬさ 誰も・・・・・・・・・」
「その人がもう1人いても?」
「ン〜〜・・・・・・」
「その人の子供が大きくなっても!!?」
「ン〜〜・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
勇次郎の強さを徹底的にアピールしつつ、
その父と子の会話の中で、最終章のテーマめいた発言をさせる
第一話として、かなり良い演出ではないでしょうか
ここで最後に、その怪物を倒すべき主人公が一発シメてくれれば完璧に仕上がります
さぁ、まだあと1ページ残っている! 刃牙君、君の雄姿を見せてくれ!!
で、当の刃牙君が何をしていたかと言うと
虫取り網で蟷螂取って「よっしゃあ・・・・」とか言ってました
が・・・駄目っ・・・!(福本漫画っぽい顔で)
アオリは小さな狩りと言いますが・・・
いや、分かるんですよ。勇次郎がアフリカ象を殺してる時、刃牙君が小さな虫を生きたまま捕まえる
刃牙君が研ぎ澄まされている事と、その拳が活人の拳である事
それを演出しているんでしょうが・・・・・・どうにも『華』が無さ過ぎて
つーか、蟷螂ぐらい素手で取んなよ
ぼうっきれ持って突っ立ってるから、てっきりリアルシャドーで
妄想柳相手に日本刀投げてイジメてるのかと思いましたよ
もしくは、梢江ちゃん寝取られて夜の生活が極端に寂しくなってるとしか
これで、バターを買ってきてムサシに与え始めたら末期なんですが(黙れ)
ともかく、超えるべき父親の背中を堪能しつつ第一話は終わりです
次回からの刃牙の活躍、そして勇次郎との戦いに至るまでの軌跡、存分に堪能させてもらいましょう