餓狼伝BOY
Vol.16 『力技』
瓶に向かって縦に拳を振り下ろす丹波君
こんな事をしたら、拳が瓶の破片でズタズタになるのは必定
下手をすれば手首を切ってしまい
〜餓狼伝BOY・完〜 板垣先生の次回作にご期待下さい、となる可能性だってありました
いくらこの状況を打開するためとはいえ、並みの胆力ではこの拳は振り下ろせません
まさに後先考えぬ若さ溢れる一撃。不退転の決意故の決死の瓶割り・・・もとい、”瓶切り”でしょう
さすが、帰る場所{アッパーズ}をなくした男は違います
ともかく、瓶を砕いた丹波君、そのまま顔面に血管を浮かせて叫びます
「切雨ッ
俺と勝負しろッッッ」
この一連の行動に驚愕する一同
静先生も、表情こそ変えてないもののこの事態には驚いている様子
あと、丹波君の顔がブチギレモードなのは、痛いのを必死に隠しているって意味合いもありそうです{笑}
「なにをオドろいてやがる
断れねェぜ 人をさんざんペテン師呼ばわりしたんだ
胆ァくくってんだろ なんとか言わんかァッッ」
手に傷をこさえての状態で、切雨に勝負を挑みます
はっきり言って自殺行為以外の何者でもありませんが、場を治めるならこれがベストです
恐らく、切雨先生もこの場では襲ってこないだろうという考えがあったものと思われます
ただ、血を流してハイになっちゃってるから何も考えずに勝負を挑んでみたってのもあるかもしれません
「わかった」「受けよう」
そして、丹波君に背を向けて歩き去りながら告げる切雨先生
観客達は驚いてますが、教師が生徒からの決闘を受けるってのもいかがなものか
そして、急に立ち止まり、丹波君の名を呼びながら振り向く先生
「インチキ呼ばわりして悪かった」「すまん」
そう言って、礼儀正しく90度の角度で頭を下げる切雨先生
傍若無人教師のこの態度に、木戸君も思わず冷や汗ダラダラで驚きます
そして再び背を向けて歩み去る切雨先生
つーか何さっさと帰ろうとしてるんですか。そもそも何しに来たんですかアンタ
これだけの騒動になって、後でどう弁解するつもりでしょう?
この事件から、権力の面からも追い立てられる結果になるんでしょうか
それとも、問い詰める他の教員達に、
「文句なら土俵の上で聞きましょう」と肉体言語で弁解するんでしょうか
「放課後5時 場所は野川橋 ・・・・でいいか?」
「必ず行く」
「楽しみにしてるぜ{はぁと}
{乗りきりやがった!!!}」
場所とか時間とか言っちゃったらギャラリーがきそうですが
それとも、丹波君を追い込んで後でボコボコにしてやろうって腹でしょうか?
放課後ならもう教師と生徒じゃないとかってGTO理論で衆人環視の中ボコろうとか考えてたりして
あと、「楽しみにしてるぜ{はぁと}」の時の表情が凄い
他の生徒達には見せられないような、まるで悪鬼のような表情です
もしかして、この表情はアッパーズ休刊を知った時の板垣先生自身の怒りをモデルにしたものでしょうか?
そして、表面上は「じゃ あとで」と軽い感じで立ち去る切雨先生
次の瞬間、近くにいた不良に血だらけの手で張り手をかます丹波君!!
近くにいた不良たちに一人一人血の手形をつけていきます
まぁ、もちろん威力的は山田君も倒せぬ程度のへっぽこ突っ張りなのですが
「質問・・・・
オレの力は――インチキか?」
こうなるともう止まりません。勢いに飲まれた不良の一人が突然、
「スンマセンタンバさんッッ」
と土下座を始め、それに習ってみんな頭を下げだします
とりあえず、何が怖いかって手を破壊する事も厭わずに瓶を割れる態度が怖いのでしょう
例えパンチが効かなくても、拳を破壊してでも相手を破壊しようと言う凄みがあります
喧嘩の世界で生きてる不良たちだからこそ、それがどんなに恐ろしい事かを感じ取ったのでしょう
「俺を疑ぐるなァッッ
俺を2度と疑ぐるんじゃねェッッ
ワカったかアッッ」
血塗れの拳を握り締めた叫ぶ丹波君
こうすると、なんか大物っぽい感じがしないでもありませんが、
実際は疑ったのも正解だったので、丹波君的には結構必死な感じです
むしろ「お願いですから疑わないで下さい」って土下座して言わんばかりの必死さです
「(スゴい・・・・ッッ
なんて力技・・・・・・ッッ)」
なんとか口八丁で場を収めた丹波君に感心する木戸君
まぁ、権力による最強を目指すなら、このパフォーマンスは見習う事でしょう
拳を破壊してまで掴んだ『瓶切り達成』と言うカード一枚を最大限に活かして場を制しました
もちろん、口先だけじゃ何もできませんが、
その切り札だけでも使い方を誤ればどうにもなりません
ぼやぼやしてるうちに、「でも山田は倒せなかったじゃん」と誰かが言い出しちゃったらお終いなわけです
そう言う意味で、丹波君は本当にたいしたものだと言えましょう
そういやぁ、山田君結局どうするんでしょうね?
ずっと気絶してたんならあの後の騒動は知らないままでしょうし
ひょっとしたら、勘違いし続けて、翌日また丹波君に戦いを挑むかもしれません
「みんなも見ただろ!? コイツはインチキ野郎なんだよッッッッ!!」って感じで
まぁ、そうなっても丹波君の場合、今度は落ち着いて再舎弟化した不良達にやらせるかもしれませんが
山田某の明日はどっちでしょうか? 今夜が山田、なんつって{寒っ!}
そしてその後、夕暮れになってから丹波君の家に行こうとする木戸君
ところで、さっきは切雨先生一人でさっさと帰っちゃったようですけど、貴方は学校にちゃんと行ったのですか?
もしかしたら、朝から公欠扱いで連れ出されたのかもしれませんが
そして、生唾を飲み込みながら丹波君の家に入る木戸君
なんか、この一言だけ抜き出すとほのかにエロスを感じさせますな{最低}
勇気を出して一人暮らしの少年を訪ねる。実にエロスです
緊張して思わず生唾を飲み込み、汗をかく。かなりエロスです
そして、下着姿のまま寝ている少年の横に立って―――ごめん、全然エロスじゃなくなった
とにかく木戸君が丹波君の部屋に入ります
部屋の中では、靴紐を結んでいる丹波君。その表情は結構爽やかです
「よォ 待ってたんだ」
これから圧倒的な格上相手に決闘するとは思えない程のいい表情です
果たして、丹波君は何を考えているんでしょうか?
ひょっとして、今のままでは切雨先生に勝てないから、パワーアップをしようというのでしょうか?
そう、板垣世界で著しいパワーアップ法として、{間違った方向で}有名なのと言えば、SEXパワーアップです
ヤればヤる程強くなる、ジャッキー・チェンも悪酔いしそうなパワーアップです
そうなると、やはり舞台はヤングマガジンでしょうか?
再開して、カイジにも立派に{?}恋人が出来ていたようですし、
来週からのヤングマガジンはカイジSAGAと餓狼伝BOYSAGAのTWO突風か!!?
まぁ、それだと流石に、グロさが『彼岸島』の比じゃなくなるのでやめた方がいいでしょう
この前の吸血鬼達が人間の手足を切断して血をすするシーンでも、
ふと、美心がカイジの頬をペロペロ舐めていたシーンを思い出してしまいましたし
ともかく、丹波君もいよいよ決戦です
果たして、この勝負に勝って木戸君の貞操を守れるのか!!?{結局それか}
とりあえず、肉体面では不利なので、瓶切りの時みたいに精神面での強化が必要になると思います
やはり木戸君という支えが、切雨先生の暴力にさらされた丹波君を最後まで勃たせ続けるのでしょうか?
アッパーズも休刊の憂き目と言う事で、こっちは休まないようですし、来週が楽しみです
どうでもいいですけど、せっかく最後はちょっといい事書こうと思ったのに、
なんでうちのPCは『立たせ続ける』を『勃たせ続ける』に誤変換しやがるのでしょうか?
まったく! ふざけたPCだよね!! ・・・そこ、持ち主に似たとか言うな。傷付くから