餓狼伝BOY
Vol.13 『崩壊』

わざわざ丹波君を追って学校に乗り込んで来る切雨先生

逃げても追ってきて潰そうとしてくるので、木戸君も転校したとしても無事で済む保証はありません

むしろ、転校した先でまた教師としてやってきてそのたびに「転校しろ」とか言われる理不尽プレイを強要されるかも


そしてわざわざ丹波君の前に姿を現した切雨先生

丹波君を挑発するようにゆっくりと声をかけます



「こんなところで会えるとはなァ・・・・・・・・・
へェ・・・・こんなちっぽけなガッコウ・・・・・・・シメてんだ{はぁと}」


真綿で首を締めるように丹波君にプレッシャーをかける切雨先生

こうなると最早完全に切雨先生のペースです。『せんせいのお時間』です


おかげで丹波君、ブルブル震えるわ声がまともに出ないわ、すっかりビビっちゃってます
今にも丹波先生を殴って「ひゃいいいいい!」って叫びながらどっかへ走って逃げそうな勢いです



「なにしにきたッッッッッ」


なんとか大声を上げる丹波君

餓狼の遠吠えというより、木戸君が指摘したところの助けを求める悲鳴

多分、内側の餓狼もしっぽ丸めて震えてる真っ最中だと思います


そして絶叫する丹波君にゆっくりと近付きプレッシャーをかける切雨先生



「タンバ・・・・
さっき言ったばっかりじゃん
研修会で来た・・・・って ビビるな」

そう言って肩を軽く叩くフリをして丹波君を吹っ飛ばす切雨先生

もしかしたら、丹波君が自ら回りの注目を集めようとしてたので、
逆手にとって、「軽く触っただけなのに吹っ飛んだ」ってイメージを周りに与えようとしたのかもしれません

相変わらず性格悪い元力士です



「切雨ッッ」


吹っ飛ばされ、ビビりながら必死で構える丹波君

もう、なんつーか必死すぎ。これが2chだったら「丹波必死だなw」などと書き込まれちゃってるところです



「その通りだタンバ
おまえの計算通りだ
ここでは絶対に手を出せねェ」


丹波君に背を向けながらそう言って去ろうとする切雨先生

切雨先生の言い分によると、丹波君が学校をサボらないのは切雨先生対策なんですかね


校内なら先生は学生に手を上げられないという打算を利用しての登校と言った感じでしょうか

なんかやる事が一々みみっちいと言うか、ほんとに最強目指す気ああるんですかね?



そして、ちょっとほっとしたように顔を上げる丹波君に向かって切雨先生が締めの一言を



「明日また来るぜ
なにせ俺ァ・・・・
ここいら一帯の生活指導本部長だからよ」


いつのまにそんな役職についたんだか
こうポンポンと権力掴んでいく様はまるで木戸君のライバルみたいです

つーか木戸君は今どうしてんでしょうね?
丹波君はこうして学校に逃げ込んじゃってる状態ですし

ひょっとして、本部長となった切雨先生に夜の生活指導をされちゃってるのか!!?


そして毎日のように太いモノを突っ込まれて血を流しているのかッッッッ!!?

いや、だから指を鼻に突っ込んでるだけなんですけどね{絶えずジオを警戒しながら}


でも鼻が詰まると脳の働きが鈍ると吉良吉影さんも言ってたので知力を鍛える木戸君には一大事です

するとあの指突っ込みは、木戸君の知を削ぐという実益と、切雨先生の純然たる趣味を兼ねているのでしょうか?


その場合、伊波さんは指導終わりって事で放置されてたりしそうですがまぁ、どうでもいい話なので置いておきます{酷い}


そして切雨先生襲来を受け、密かにテンパる丹波君
帰りの挨拶されても上の空で返事をしながら心の中でひたすら落ち込みます



「(えらいことに・・・・えらいことになった!!!}」


確かにえらい事ですねこの展開は。チャット覗いてみたら、原作ファンの人がキレてましたし

いつ夢枕先生が「俺の丹波に何してんだ!」とドス持って『いたがき組』に殴りこみかけるか分かりませんし、実にスリリングです


まぁ、ピュアにして太き肉がどうこうって原作者の人も楽しんじゃってる可能性も捨てきれないわけですけど

板垣先生の原作クラッシャーっぷりには多分、泣き虫サクラ辺りで慣れっこになっちゃってるのでしょう


そして家に帰る丹波君。すると、何故か鍵が開いちゃってます

不思議に思った次の瞬間、丹波君の目の前にとんでもない光景が!!



「(空・・・・・・・・・・・・・・・!!!
ないッ 演出用のビンも・・・・ッッ
演出用の石も・・・・ッッ 演出用具が全てなくなってる
何が・・・・・・・・・起きる!!?」


最後の「・・・」が多すぎたので大分端折りました


「・・・」を多用する板垣作品でも、この間の長さは珍しいです
きっと、この間でかなりネガティブな思考が脳裏によぎっていたのだと思います

切雨先生が生活指導にやってきて、丹波君の性生活も指導されちゃうとか
○○は一日三回までだとか、妹キャラをオカズにしちゃいけないとか細かく指導されちゃうとか

もしくはもっとダイレクトに切雨先生に夜の稽古をつけられちゃうとか考えちゃったのでしょう


だが気をつけろ丹波ッ! 切雨先生は木戸君派だッ!


いや、一番気をつけるのは木戸君が貞操を、なのですが

・・・伊波さん派とかはいるのでしょうか?


そして翌日もやっぱり登校する丹波
鉄棒で小指鍛えてたのはなんだったんだってぐらい真面目に出てきてます
しかし、いつもと違うのはなにやら丹波君を待ってるっぽい素朴な少年がいるって事です



「(山田・・・・・・・・
入学以来まともに目も合わせたこともない山田・・・・俺を待ってる!?)」



珍しい出来事に、驚き気味な丹波君
それでも虚勢を張る事は忘れずに「俺に 用か」と言って挨拶を強要します

これが道場だったらきっと「靴を脱がんかァ〜〜〜〜〜」と大声出してると思います


そしてオドオドした山田君に挨拶させようとした次の瞬間、

ベチッと山田君のへなちょこっぽいパンチが丹波君の顔面を捉える!


いきなりの暴挙に驚くギャラリーと当事者の丹波君

そして調子に乗ってボコボコ殴り続ける山田。ちょっといい顔してます



「てンめェッ」


流石に丹波君もこれにはキレた!
勢いにまかせて山田君をぶん殴る丹波君

周りの生徒も、山田君が死んじゃうとばかりに驚愕した表情を浮かべます


しかし山田君。シコルスキーに蹴られたオリバぐらいノーダメージです

・・・・・・しかし、あれだけいい当たりでけろってしてられるって、相当軽いんだろうなぁこのパンチ


丹波君がうろたえていると、この朝からの事件の黒幕が現れました

ふんどし先生ならぬまわし先生こと切雨静先生です



「な? 効かねェだろこいつのパンチ」

「は・・・・はい」


根性悪ここに極まれり。切雨先生、とことん丹波君をイジメるつもりでしょうか

丹波君の権威を失墜させるため、わざわざ弱そうな生徒を見つけて試させたのでしょう


演出道具盗んだのも切雨先生なのでしょう。割とマメです

出世が早いのも、きっとマメに上司にゴマすったり贈り物していたからに違いありません


ともかく、丹波君を徹底的にイジメようとしながら今週は終了

しかし何故に切雨先生はこんなに丹波君を目の敵にするんでしょうかね?


まさか、木戸君が丹波君を信じきってるので、嫉妬心に駆られたのでしょうか?


なんだかますますラブコメの風情をただよわせてきたので、

そろそろ丹波君にはパワーアップしてもらってバトルをしてもらいたいものです


・・・だからってパワーアップの手段としてヤングマガジンで餓狼伝BOYSAGAやられても困りますが