餓狼伝BOY
Vol.10『告白』

前回で格闘編が一旦終了いたしました


そして今週から幕間として丹波君と木戸君のラブコメ編が始まります{ありえない}


いや、あながち間違ってるとも言えないと思いますけど

つーか板垣先生、自ら狙って誘導してるようにしか見えません


そしてしばらくぶりの餓狼伝BOY。丹波君は3週間ずっとブルブル震えていたようです



「シ シ・・・・ン・・・・イ・・・・チ・・・・・・」


震えながら寄生する獣っぽい声をあげるタンバー君
そりゃ先週の静先生も、丹波君と木戸君と伊波さんに向かって
3人いれば勝てると思ったのか?」と言うってもんですよ{言ってません}



「お・・・・俺・・は・・・・・・お・・おれは・・・・・・・・・・・・さァ」


ヤバイぐらい震える丹波君
木戸君も、「!? 震えてる・・・・ッッ」ってツッコんでますが、
この震えようはもうそんな生半可なツッコミで済ませられるものでは無い気が


そして丹波君は弾かれたように木戸君に飛びつき、押し倒してチョメチョメ胸座をつかみます



「シンイチィッッ
おれ・・・・・・は・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・弱いか・・」


いきなり叫んだ後、振り絞るように声を出して木戸君に問う丹波君

これはまさに男が女に告白するかの如きもどかしさが伝わってきてどうするんですか板垣先生


もう伊波さんの事は忘れろと言うメッセージなのでしょうか?



「・・・・・・」

「俺は弱いかって尋いてンだッッ」


怒鳴り気味に尋く丹波君。有無を言わせぬ迫力がありますね。黙って俺についてこいって感じです

そして木戸君は、痙攣したかのような勢いで首を振り、驚いたような微笑を浮かべます



「まさか
弱いワケ・・・・・・ないじゃない
強いよ タンバくんはスゴく」


告白返し! 世が世なら{同人誌なら}この一言の次に即濡れ場を用意されても文句は言えない状態ですよ!!{ありえない}


そして丹波君は木戸君の襟元から手を放します



「シンイチ・・・・・・
ちょっと付き合えよ」

「あ・・・・・・・・うん
{ボクはチョッピリ――――ワクワクした}」



・・・なんですかこの『ウホッ! いい男』『やらないか』並にストレートな掛け合い


ワクワクって! ちょっと付き合えでワクワクって!!{木戸君は単に丹波君の行動に興味があるだけです}


そして丹波の住処にやってくる二人



「{その部屋は電車の高架下にあった}」

「親戚が以前――ここで修理工場をやってたんだ」


そこは、ちょっとしたトレーニングジムのような部屋でした



「{肉体を鍛えるための―――さまざまな器具
その中には どう使用うのか ワカらないものもいくつかある
寝床・・・・・・・・・本棚・・・・・・・・・}」


なんかもう、明らかに義務教育とは無縁なんだなって感じの部屋です

まぁ、私も高校の頃、漫画用の本棚入れるために勉強机捨てましたが{ありえない}



「今は俺が使ってる
いつまで住んでられるかワカらんけどな」

「す・・・・スゴい・・・・
{ここで・・・・・ここでタンバくんは
くる日も―――くる日も―――鍛えてるんだ}」


考えながらサンドバッグをポス・・と殴ったり、鉄球を持ち上げようとする木戸君。萌え



「スゴいよタンバくん
ボクと同い歳でこんな人がいるなんて信じられないよ」


興奮気味に語る木戸君。それを見て「シンイチよォ・・・・」と何か言いたげな丹波君



「だから・・・・だから安心しな
オマエになにかあったら俺が守る
切雨なんかに手は出させねェ」


ウホッ、いい告白・・・

すでに手ぇ出されちゃった伊波さんを無視してのこのご発言
照れ隠しにサンドバックを軽く当てるように蹴ってる辺りが初々しいです
やはり餓狼伝BOYのBOYはBOYS LOVEのBOYなのでしょうか?{ぶっちゃけありえない}


そして木戸君は、その告白にちょっと考え込みながら言います



「うれしいよタンバくん
君のようにホントウに強い人が
ボクの味方になってくれるなんて
でも ボクが切雨をやっつけるから」


突然、強がるように笑いながら言う木戸君に驚く丹波君



「今はモチロンムリだけど
今よりもっと・・・・・君に負けないぐらい努力してッッ
切雨なんて足元にも及ばない地位に登りつめる
ボクが切雨を葬るんだッッ」


木戸君の「私も戦うッッ」発言に微笑む丹波君

ええ子や・・・木戸君ホンマにええ子や・・・

い〜い子を見つけたね丹波さん。下手すりゃこのまま餓狼伝BOYSAGAになだれ込む勢いです



「なんか・・・・
俺の方が安心しちまったな・・・・ガンバレよ」


満面の微笑みを浮かべ、帰路につく木戸君

ヒロインレベルが梢江ちゃんの3倍に達しました


さらに将来は偉くなって丹波君をお世話してあげると{言ってません}

とりあえず、警察動かせるだけの権力を得れば、猥褻物陳列罪で何とか牢屋にぶち込めそうです


そして一人になった丹波君
鏡を見ながら独り言を呟いています



「丹波文七・・・・
おまえが・・・・・・・・強い?
だけどおまえ ケンカしたことなんかないじゃん・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・そんなオマエが強い・・・・?
ウソついてんじゃねェッッッ」


そして足元のダンベルを鏡に投げつける丹波君

一人暮らしなので後片付けとか難儀しそうです。ほら木戸君、ここで内助の功を見せないと!{見せんでいい}


しかし、丹波君、喧嘩した事無かったんですか。これは意外

まぁ、静先生みたいに『殺し合いに付き合ってくれる相手』に恵まれなかったと言う事なのかもしれませんが


ともかく、木戸君に憧れられたり守ろうとされたりして、
丹波君、自分の中のそう言う『弱さ』に腹が立ってしまったようですね

これをバネにしてさらに強さを得て欲しいものです


・・・しかし、こんなヒロインチックな親友がいて、強さを求める主人公がいて、親友を狙う悪徳教師がいて・・・


字面だけ追うとつくづく同人受けしそうな漫画ですねぇ


絵面だけ追うと、マガジンで最も同人とは無縁な漫画なのですが


ともかく、丹波君には再び静先生に挑める強さを、

木戸君には、さらなるヒロイン属性の向上が望まれます{後者は望まんでよろしい}