ダイエット日記第五回
(樫の木おじさん)……不死身の(性格が)極悪妖怪。性格的にネズミ男とぬらりひょんを足して、鬼太郎のボディを与えたような存在。大雑把な肉体してるくせに、桜邪に殺された回数は陰湿に記憶してメモまでつけている。本人曰く、「承太郎もこれぐらいはやっていた」
(桜邪)……十二人分怒れる女。ラジオペンチを振るう独特のツッコミスタイルで相方としての地位を確立している。いつも余裕で喧嘩してるように見えるけど、一度でも負けたらその場で人間としての人生が終わるので、本人的にはわりと必死
「・・・・・・死のう」
「なんであいつはのっけから俺に肯定以外の選択肢を与えないようにしてるんだ?」
「(相変わらずナチュラルに腐ってますねこの人・・・)
それがですね、どうやら最近立て続けにアニメの録画に失敗してるらしくて。そろそろアンデッドになりかねないぐらい精神点が尽きているみたいなんですよ
「そうか。相変わらずインフレ知らずに安いなお前の人生」
「ホリック〜継〜の事実上の最終回・・・『存在する事自体が罪』萌えの私としては是が非でも外せないエピソードだったのに・・・! 原作読んでても初めてヒマワリちゃんが好きになれた瞬間だったのに!!」
「そう不穏当な発言を連発する罰だと思いますよ。神様か何かからの」
「ならば私は神を憎むまでよ! 好きなアニメを見られないなんて、そんな理不尽な世界は否定してやる! サンデーの催眠術漫画の主人公だって、きっと好きな漫画が10週打ち切り喰らって弱さを憎むようになったんだよ! 神よ! 貴様がもし真に世界を愛する万能の存在だと言うのならば! 今すぐ私の前に奇跡を起こしてみせよ! 具体的に言うとホリックの再放送してー!!」
「・・・・・・流石に哀れになったきた。なぁ、大吉よ・・・俺には、奇跡は起こせない(ホリックは見せてやれない)けど・・・でも、代わりに見せてやれるものはある・・・」
「祐一・・・じゃなくて、樫の木おじさん・・・・・・
その、目の前に置いた鏡はどういう意味だ?」
「存分に見るがいい。貴様自身の、
メタボリックをな」
「殺死怨死殺怨怨殺殺死殺!」
「・・・何語ですかそれは」
「おめェも管理人になったんだろォ? この駄文の山でよォー!」
「樫の木おじィ!!」
「さんをつけろよデブ助野郎!」
&大吉
「死ィィィィィィねェェェェェェ!!」
「それ以上無益な争いを続けると言うなら、お望み通りのオチを用意してあげてもいいんですよ?」
「・・・樫の木おじさん。どうやら、真に争うべき相手が見つかったようだぜ・・・」
「ああ大吉・・・俺達、ジン・マシンガンズの友情タッグっぷりを見せてやろうぜ!!」
「・・・貴方達は仲がいいんですか? 悪いんですか?」
「なぁに、キン肉マン達だって友情パワーがどうのこうの言ってたけど、人形の向きを変えただけで仲良くなったり悪くなったりしてたぜ?」
「要するに、俺達は互いに嫌い合ってるけど、それ以上にお前の事が嫌いだってわけだ。あ〜、良かった。俺、桜邪に生まれなくて。そんな誰からも愛されない人生になってたら、俺今頃自殺してるもんよ」
「(ここで怒ったら負けここで怒ったら負け後で殺せばいいんです)
・・・まぁ、気がお済みになられましたら、さっさと始めちゃってくださいな。まだダイエットのダの字も出ておりません」
「はい、ではね。そろそろ飽きてきた人もいるんじゃないでしょうか?
管理人はもうそろそろ飽きてきました。ダイエット日記第五回、始まり始まり〜」
「五月蝿い。付き合ってやってるこっちのモチベーションまで下がるような事言うな。いいから今日は運動編の第二回だ」
「そうですよ。毎度毎度変な小ネタ挟むから量がかさばるんでしょうが。前回も、結局「バス代ちょろまかして交通費をせしめつつ健康管理にも役立てる」「帰って時間あれば軽く運動する」って事を振り返るだけで終わったじゃないですか。アレ読んで『嘘喰い』は理解できてもダイエットについての理解なんて深まる人はいませんよ」
「交通費せしめるとか言うな。日常のささやかな満足を得て、ついでに健康管理もしてるだけだ」
「まぁ、細かい事をコツコツやっていくのが極意ですよ。
体重が減る! お金が溜まる! まさに一石二鳥のダイエットですね♪」
「神経が磨り減る! ストレスが溜まる! まさに泣きっ面に蜂のダイ・エンド(死終)ですね!!」
「・・・・・・大吉さん。御社の屋上までちょっとお付き合い願えませんか?」
「嫌です。殴られるだけならまだしも、ビルの隙間で一年近く飼われたくはありません」
「お前もそろそろ学ぼうぜ? 下手に上手い事言うと、盛り上がる場面と課長に睨まれる場面があるって事をよ」
「そういやさぁ、ダイエットがある程度見た目に表れた時にさぁ。飲み会やったのよ」
「飲み会では食べ過ぎ飲み過ぎに気をつけて下さいね。野菜中心に食べて、後は食べ物で間を持たせようとしないでちゃんと周りと喋って下さい」
「目の前の食料は親兄弟を殴り倒してでも喰え。これが我が家の掟だ」
「『冷蔵庫にあるものは「他の人が食べるかもしれない」と思え。うちの家族の人間はみんなそれができてない』ってお前の妹がキレてたよな」
「食事は勝負だと秋山も言っていた。所詮、この世は弱肉強食よ」
「言ってません。で、飲み会がどうしました?」
「課長からさぁ。ダイエットが上手くいってるって話したら『じゃあ大吉君はしばらく仕事よりもダイエット優先した方がいいかもね』って笑いながら言われてさ。「いやぁ、仕事の方もちゃんと頑張りますよ〜」とか言ったんだけど・・・
なんか翌日以降目に見えて仕事量が減ってた気がするんだけど・・・・・・気のせい、かな? かな?」
「良かったな。ダイエット失敗できない理由が増えたぞ」
「うおお、脂肪が減って体が軽くなったのに別の重みがこの身を押し潰そうとする・・・!」
「酒の席での世迷言はともかく、人の目を気にするのはいい事ですよ。ではまたちょっと過去を覗いてみましょう」
〜過去〜
「ボディブレードとエアロバイクで運動するのはいいんですけどね桜邪さん? 前にも言いましたけど、私も仕事帰りで時間ってもんがあまり取れませんのですよ。朝なんか運動どころか飯食って「はわわ、遅刻遅刻ぅ☆」と食パン咥えながら出社して曲がり角で本日より派遣予定の派遣社員とぶつかってパンチラ大開帳する余裕も無いぐらいで」
「・・・朝からそれだけ吼えられれば十分でしょう。というか、朝から虚しくなったりしないんですか?」
「フッ、武士の心構えとしては朝には紅顔ありて夕べには白骨となるものよ」
「鋼の自己欺瞞で自我を保っているという意味ではある意味サムライだなお前。なんで朝から異常にテンション高いんだよ。早起きしてる妹が二人とも引いてるぐらいに」
「時間というのは与えられるものではありません。自分で作るものです」
「そうは言われてもねぇ。通勤電車内では読書の時間だし。電車の中で空気椅子とかやったら不味いでしょ?」
「迷惑行為の報いは電車斬り・・・というか轢き潰しで贖わせますんで」
「私には助けてくれるテリーマンがいないのでやめておくれ。・・・まぁ、散歩ぐらいはしてるんだし、これで充分だと思わないかね?」
「階段ではつま先立ちをしてみるとか腹筋の動きを意識して捻る運動を時折やってみるとか、工夫の仕方でいくらでも運動ってできるんですよ?」
「まぁ、とりあえず本番は夜なので昼は立派に社畜として勤め上げて来い」
「うぅ、中坊さん助けて・・・」
「どちらかと言えば蹴りいれられる方の立ち位置ですよ貴方」
〜夜〜
「・・・で。運動しろとの事なのだが。ぶっちゃけもう本日は時間が無い。具体的に言えばアニメ見て寝るのでイッパイイッパイだ」
「・・・・・・アニメ見る時間はあるんだよな?」
「ははは、呼吸をする時間を惜しむ生物が存在すると思うかい?」
「そうですね。大吉さんの言う通りです。人は、呼吸をしながら日常生活を送る事に差し支えはありません」
「・・・・・・はて。なんか部屋の配置が代わってね? 具体的に言うと、布団があるべき位置にエアロバイクがある。これから横になりながらアニメ見る予定なのに!!」
「これが勝ち易きに勝つ陣形というものですよ♪」
「なんか、ガレー船の船底にいる奴隷になった気分だ」
「立場をよく分かってんじゃねぇか。ほれ、OPテーマが流れたら右足からこぎだせ。EDテーマが流れたら左足からこぎだせ。未来への大航海だ。ありったけの夢をかき集めて探し物を探しにいけ」
「黙れ。お前は著作権侵害王になる男だ。存在が危険なのでそのうち消してやる」
「いいからどんどん運動しなさい。そのうち、アニメを見る時は運動をしなければ落ち着かない体にしてあげます」
「少なくとも健康的じゃないよねその条件反射。私は調教済みの陵辱ゲーヒロインじゃねぇんだ」
「想像すると鼻から脳が出そうだからそういうキモい言語で喋るのやめてくんない?」
「慣れれば楽になりますよ。アニメ見ながらなら運動のストレスも無いし、一石二鳥です」
「慣れるかぁ! えぇい、もうこんなダイエットやってられるか! 水だ! 水をよこせ!!」
「どこの力石さんですか。ほらほら、いきなりの水は身体に悪いですからこっちにしませんか?」
「なんで煮え湯の入った土瓶なんか持ち歩いてんだお前。柳への復讐に燃える渋川先生かよ」
「大吉さん、貴方お腹周りが態度が太いですねぇ。こっちは二体一ですよ?」
「・・・面白い。ならば見せてやろう、このボディブレードが伊達ではないという事を!!」
「・・・まぁ、いい運動にはなりそうだな。優勢になったら加勢してやるから、頑張れ」
「(ネズミ男さんでももう少し裏切りには負い目感じるでしょうに)それで? そんなゴム製品で何ができると言うのですか?」
「ならば見せてやろう。これが俺の・・・卍解だ!」
「一応忠告してやる。お前がそれをやるのは腐女子を敵に回す行為以外の何者でもない」
「『ボディブレード・ダイ吉の剣』! これを10分間様々な体位で振り回す事により効果的に全身の脂肪を燃焼させる事ができる・・・炎熱系最強最古の斬魄刀よ」
「まぁ、その作品レイプが火種になってサイトが炎上する可能性を秘めてる以上ある意味炎熱系だな。
お前、以前2chでアンチ井上サイトとして晒された過去を忘れたか?
てめェみてェな弱小が、この電脳の海ででけェ顔するとどうなるか・・・!!
”2ちゃんねる”に盾つくとどうなるか!!! 分相応に生きろ!!!
世の中ってのァ・・・!! 出る杭が叩き潰される様にできてんだ!!」
「弱小だろうが出る杭だろうが・・・私は・・・誰にも潰されねェ・・・・・・・・・!!!」
「潰されねェ・・・・・・!? そう言いきる根拠の無さこそが・・・てめェの経験の浅さを・・・」
「ゴムだから(ボディブレードが)」
「・・・そろそろ遅まきながらの50巻発売記念イベントは気が済みましたか?
では、とっとと終わらせますよ。こんな堕ネタを延々繰り返すから薄い中身で量だけ延々と増えるんでしょうが」
「私は負けない! 一人きりのアニメタイムを守るため! のんびり布団に転がってアニメを見る時間を守るため! そして・・・私個人の尊厳を守るために!! お前なんかに負けるわけにはいかないんだよ!!」
「少しはエゴ以外の建前を前面に出す努力もすべきだと思うが」
「ところで・・・まさか大吉さん。失念している訳ではありませんよね?
私にも・・・卍解があるということを」
「だからお前もそのネタを引っ張るな。鰤は危険なんだよ、鰤は」
「卍解!
ラジオペンチ
『ドラゴンヘッド』!!」
「すいません。こっちはただのボディブレードなんスけど。なんでそっちは作画・藤田和日郎みたいな迫力あるクリーチャーが出現してんデスカ?」
「え〜と、じゃあすぐ終わりそうだけど、残酷シーンをカットして間をもたせるために俺のトークショーでも」
「いや、樫の木おじさん・・・その必要はない・・・」
「!!?」
「もう・・・終わった」(血を吐いてぶっ倒れる)
「瞬殺・・・だと!? って、早すぎだろ。いくらなんでも」
「この世の理はすなわち速さだと思いませんか? 物事を速くなしとげればそのぶん時間が有効に使えます。遅いことなら誰でも出来る。20年かければ馬鹿でも傑作小説が書ける! 有能なのは月刊漫画家より週刊漫画家、週刊よりも日刊です。つまり速さこそ有能なのが文化の基本法則! そして俺の持論ですぅぅぅぅぅぅ!!」
「まだまだ元気イッパイじゃねぇかお前」
「貴方と私では何が違うのか教えてあげましょう・・・格です」
「だからそのネタは危険だからヤメロと二度言わすな」
「・・・やっぱりツッコミを誰かに担当してもらうと気楽でいいですねぇ」
「そいつはどうも。つーかこれで大吉はアニメ見てる間は運動確定な」
「うぅ、嫌だよぅ。アニメを見る時はね、誰にも邪魔されず自由で、なんというか救われてなきゃあダメなんだ。独りで静かで豊かで・・・・・・」
「それが救いだと思うのは宗教家の欺瞞だ」
「いいからさっさとアニメ見ながら運動なさい。それが終わったらまたアニメと運動です」
(自転車をこぎながらアニメ見て)
「うおォン 私はまるで人間風力発電所だ」
〜現在〜
「・・・まぁ、あの茶番以来、ちゃんとアニメ見ながら運動するようになったんだよな」
「・・・適応力はある方だと思ったんですけどねぇ・・・・・・」
「ふんふ〜ん♪」
(エアロバイクこいでる)(アニメ見てる)(ついでにネットサーフィンもしてる)
「いや、どうやってんだよそのパソコン」
「ん? モニター部分なら楽に持ち上げられるって気付いてさ。流石にキーボードはキツいけど・・・ハンドル部分でマウスを操作するぐらいなら簡単なもんよ。え〜と、明日は木曜日だから・・・コーヒーでも飲みながらバキ感想の準備しておくか。トップにコピー&ペーストで更新予定表作っておいて〜、と。せっかくだからゲームでもやるかな。私のテレビは画面2分割できるからアニメ見ながらゲームができる」
「き、器用に適応しやがった・・・よくそんな運動しながらアニメとモニターを交互に見れるなお前」
「運動、テレビ、PC・・・この多面対応陣形を私は『阿修羅』と名づけた」
「その名前付けが赦されるのは厨2までだと思うのですが?」
「・・・天地魔倒の構え、とかでも良かったんだけど?」
「違う違う。ネーミングセンスじゃなくて、ネーミングするセンスがおかしいっつってんだよ」
「あっはっは、何を言うかね樫の木おじさん。それを言うなら久保帯人先生なんて・・・・・・」
「鰤ファンに殺されるか俺に殺されるか好きな方を選べ」
「どちらを選んでも私は殺される・・・しかし、必ず生き残りの道はあるはず! それに賭ける思いの強さこそ、ギャンブル!!」
「ギャンブルネタももういい。あ〜もう、分かったから阿修羅でも糞尿餓鬼でもいいから好きにしてくれ」
「まぁ、おかげで運動しながらでないと落ち着いてアニメ見れないような体になってきたけど、それもそれで悪くないのかもしれぬ」
「・・・ここまでくると『進化』としか言い様がありませんが・・・いえ、『退化』かも知れませんねよく考えると。前回欠点とか言ってましたが、単にアニメ見ながらでないと運動できなくなっただけでしょそれ」
「おやおや、私をこんな体にしたのは一体誰だと思ってるんだい?」
「その言い回しヤメロ。桜邪がマジで泣きそうになってる。俺も吐きそうだし」
「よし、では早速エアロバイクをこぎながらTRPGのオンラインセッションをするか。体力を消耗するからあまり長時間は続けられないけど・・・ゆくゆくは、エアロバイクをこいだままバキ感想の更新とかできたら素敵だと思わないかい?」
「・・・エアロバイクこいだままの状態でネタ出しとかできるんですか?」
「それがネックなんじゃよねー。まぁ、そのうち慣れるだろう
なんせ男は下半身と思考能力が別々の生き物だからな」
「お前はサタンクロスか?」
「むぅ、つまり頭脳の私はサムソン・ティーチャーか・・・悪くないな」
「・・・まぁ、エアロバイクこいでなくても思考能力はこんなものなら、ある意味大丈夫でしょう。私はもう匙を投げました。いっそ川に流した方が地球環境のためになるかもしれません」
「しかし考えると頭に熱がこもるなぁ・・・はっ!? つまり、エアロバイクで下半身、PCで脳を暖めて、さらに上半身や腹筋なども同時に運動させればさらなるダイエット効果が期待できるのではないか!!?」
「・・・個々のパーツが主張強すぎてもう全体像がよく分からんものになったなぁ」
「点在する個々の証拠が、繋がっても存在の証左にならないわけですねぇ
鵺の――碑ですか」
「狂骨が、三題話をテーマにしたモチーフの絡め合いだったんだから、対応する次回作もそんな内容になるんだろうな。鉄鼠の対比はなんだ? 海坊主あたりか?」
「・・・見向きもされない努力って、それはそれは寂しいものなんですよ?」
「努力の方向性に問題があるんですよ。ほら、あんまり無茶やってると体壊しますよ。何事も程ほどが一番です」
「いや、ここでさらにエアロバイクこぎながらPCやりながらボディブレード振りながらダンベル持ち上げながら腹筋しながら背筋しながら加圧トレーニングをすれば、きっと私は脂肪燃焼の限界を超えられるはずだ!!」
「いや、だからそんなんやっても限界なんて超えられるわけね・・・」
ボンッ! ゴオオオオオ!!
「ぎゃあああああああ!!?」
「超えた――!!?」
「燃えているのは人間の脂!!」
「うぅ、所詮この世は焼肉定食。キミは若いんだからカルビ喰いなさいカルビ」
「落ち着け。お前はもう若くないんだからカルビは喰うな」
「うぅ、傷を癒すために肉を食わねば」
「ちょっと待ちなさい。運動してからすぐ物を食べようとしてはいけません」
「でも、運動した後にご飯食べると吸収され難いと聞くのですよ? あと、お腹がすいたのですよ?」
「前者はともかく後者が問題だ。お前、動いた端から飯食ってたら差し引きでカロリー過剰摂取になるだろうが」
「うーん・・・三枚肉のトンカツと角煮で豚が被ってしまったな。牛丼もつけるか」
「脂の海で溺死する気ですか貴方は!!」
「うおっ、どうしたいきなり怒り出して。カルシウムが足りないんじゃないか? ほら、軟骨揚げやるから」
「・・・さっき自然発火した理由がよく分かった。大吉、お前にとって「油」とはなんだ?」
「喉のすべりをよくするためのものだ。それ以上でも以下でもない」
「ヘル・クライム・ピラーにでも落ちてみますか、貴方?」
「ああ、桜邪の目が養豚場のブタでも見るかのような冷たい目に・・・・・・」
「うん、僕が悪かったから。僕を無視して、そのブタらしき生物に話しかけるのヤメテ」
「もういっそこのブタさんとダイエット勝負して、勝った方がこのサイトの管理人でいいんじゃないですかねぇ? 私、キン肉マンビッグボディさんよりはキングトーンさんの方が強いと常々思っていたところですし」
「・・・黙って聞いてれば言いたい放題言いやがって! ダイエット運動で鍛えに鍛えたこの私が、豚如きに負けるはずが無いだろうが!!」
「ほぅ、いい覇気だ。まさかこいつを見てそんな大言が吐けるとは思わなんだわ」
(近づいてくる豚(?)を凝視)「・・・見えません。この世に全長5メートル近い豚なんて存在するわけが無いので、見えません。ってーか養豚場にはいねぇだろそんな怪生物」
「この生物こそホジラ! まぁ、要するに野生化した豚さんなんですけどね。その異様な巨体からUMAと思われていたほどの怪物です。このホジラの『ピッグル』さんを訓練中、ちょいとこの子にじゃれつかれさわられただけで、樫の木さんの顔面はごらんのとおりメチャメチャです! しかしカワイイ子ですよ・・・」
「勝てるかぁ! これと戦わせるんだったらせめてバオーを寄生させてくれ!!」
「寄生虫ダイエットは人体に悪影響だから駄目だ。あと、俺的には共倒れが望ましい。後でトンカツにしたるからなこの腐れホジラ」
「うおおおお! 誰か肉屋の主人呼んで来い! アブドラ・ザ・ブッチャーでも可!!」
「アレだけ激しく動けば、すぐご飯食べようなんて思わずにぐっすり寝るでしょうね。ダイエットには規則的な食生活と、十分な睡眠が必要なのです♪」
「永遠に寝るかもしれんがなー。あっ、体当たりまともに喰らって20メートルぐらい飛んだ」
「そうですねぇ。あまり負荷をかけすぎると、筋肉痛とか疲労とか、翌日に根が残りますし・・・やはり、アレが必要ですね」
「・・・いい加減、この日記に「次回への引き」とか求めてる奴はいないと思うが」
「いいんですよ。適度に刺激を盛り込むのは人生を楽しむ秘訣でもあります。と、言うワケで次回は運動と言ったら欠かせない、ダイエットにも大事な『アレ』について、語ろうかと思います」
「まぁ、肝心のダイエットする本人がいなくなりそうだがな・・・あ、左足食われてる。豚って雑食だしなぁ」
「では、そろそろ止めますか。大吉さ〜ん、大丈夫ですか〜?」
「通用しなかった・・・梁山泊の7年が・・・」
「・・・歴史の浅さを貶すべきか、この程度の個人サイトにそこまでしがみつけた妄念執着を詰るべきか」
「褒めろよ。『大吉さんの真の価値はその精神性の高さにある』とか言えよ」
「ではまぁ、カツだからやるとかポークソテーだからやらないとかそういう戦いではなく、大吉さんの敵討ちでもしますか♪
しかしほんと、強くなりましたねぇ♪ ジョージア州で拾った時は期待できませんでしたが・・・いやいや、野生の成長は目覚しい。育ててみるものですね♪」
「ライバルの養殖してんじゃねぇよ」
「まぁ、あの戦闘狂はほっとくとして。ちょっと忙しくなるから、お前もアニメ見て養生でもしてれば?」
「むぅ・・・しかし、アニメ見てると体動かさないとなんか損してる気がしてウズウズするのですよ? 普通の運動も同じく」
「・・・・・・こういうのも”堕ちた”って言うのかなぁ?」
「次回は運動編の第三回! 運動って言ったら、やっぱり「アレ」を入念にやらないとね♪」
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