刃牙道
第11話「仏作って魂入れず」

タイトルの時点で「あ、今週武蔵の話だ」って思ったんで


普通に花山さんが出てきてくれてかなりホッとしました



良かったですよ・・・これで先週の引きを全部ぽいっと丸投げて、

武蔵のクローン仏作って魂入れず事件について延々と語られてたら、

刃牙道11話の感想がGW終わってからの更新になるところでしたもん



と言うわけで、みんな大好き花山さんの話で今回は始まります



「懐かしいのォ・・・」

「・・・・・・なつかしい」

「範馬勇次郎と闘いたいと・・・・・
そんな勇ましい言葉 久しく耳にしとらんでの」
 



これについては以前も渋川先生が言ってました

人が兵器を避けるのが当たり前のように、勇次郎に挑む者がいなくなってしまったと

かつては一流の格闘者達は対勇次郎用のスペシャルホールドをかけるのを夢みていましたが、

物語のインフレが進むにつれて勇次郎が加速度的に強くなるにつれてそれもなくなってしまったと





昔は近所のボクシングジムに乗り込んで練習生をボコボコにしてましたが



今ではそんな事もなくなり、ある意味一番退屈していたのは勇次郎かもしれません

まぁ、迷惑極まりない行動ばっかしてるのは昔っから現在に至っても変わらないんですけど


あと、勇次郎相手に戦う戦う詐欺を何年もやってた子がいましたけど、

なんだかんだで親子喧嘩はちゃんとやったので今回は混ぜっ返さない事にします

しかし、今週も雑誌の表紙ぐらいにしか顔を出さないんだろうなってのはなんとなく想像してましたけど、




完全に死んだ魚の目をしてて朝一でビビりました




す、すごい・・・右上の方では小野田君の瞳から燃える闘志をビシビシ感じるのに、

バキ君の目からはテラフォーマー並に感情ってものが伝わってきませんからね

ゴキブリを師匠にしてるだけあって、なんか外見からメンタルまですっかりゴキブリじみてきてますからね


なんか横目で山本彩を見てるような構図の表紙でしたけど、

昆虫が捕食対象を見つけたような目つきしてるからホラー雑誌の表紙よりも怖かったですね

タイトルに『道』ってついてるけど、どんどん人の道から外れてってるっぽい主人公の今後が少し不安です


まぁ、主人公よりも武蔵よりも今は花山さんの話です

花山さんからの申し出を受け、徳川のじっちゃんは鯉に餌をやりながら感心します



「それにしても
よくぞ決断したのォ
範馬勇次郎に挑むということ
もはやそれは試合とは呼べぬ
あんな化け物と勝負する奴ァおらん」
 



なんか大物感を演出するためか、

ひたすら鯉に餌をやりながら会話をするじっちゃん


まぁ、屋敷がデカくて池も大きいだけあって鯉もたくさんいるんですが



ちょっと餌をバラまき過ぎじゃないですかね? 



いや、鯉って基本的に悪食というか満腹を感じずにひたすら食べ続ける生き物なんで、

餌をやりまくってると際限なく食べて、そしてぶくぶく太っていく非常に親近感の湧く生物なんですが


だからあんまり調子こいて餌をバラバラやってるとあんまり良くないと言うか、

財界の黒幕であるじっちゃんが飼ってるぐらいだから1匹数十〜数百万クラスの錦鯉だと思うんで

せっかくの高級魚がもったいない事になるんじゃないかと思うんですが、なんかついノっちゃってるんでしょうか


きっと武蔵もこんな感じで、調子こいて育てまくってたらうっかり32歳になっちゃったんだと思います

生き物を飼う時は、あんまり調子に乗って餌ばっかあげて大きくさせ過ぎちゃってもダメですよ!

(庭で飼ってる魚とクローン人間を同列でペット扱いすんのもどうかと思う)


で、花山さんがあんまりしゃべらない代わりにペラペラしゃべるじっちゃん



「ならば何故挑む
退屈しとるんじゃのォ・・・
遡ること5年 都内ゲームセンターで
期せずして立ち上がった
範馬勇次郎VS花山薫
伝え聞くその内容は凄惨の一語」
 



そう、古くからの読者は知っていますが、

花山さんはかつて勇次郎に勝負を仕掛け、子供扱いされています



今はそれよりも巨大になっているとはいえそれもわずか5年ま5年前!!?


え? 5年? あれって5年前の事だったの?

私の知ってる5年前ってのはまだ波斗山内閣も始まってなかったはずなんですが、


ひょっとしたら、ちょっと現実世界とバキ世界では時系列が違って、

4話で出てきた安倍総理も第一次安倍内閣の総理なのかもしれません


そして恐ろしい事に、徳川のじっちゃんが秘密基地を作って設計をしたスカイツリーは建築期間が3年半ぐらいなので、



バキ君が徳川邸を訪ねてる頃には地下に研究所が完成していた計算になります



これは、全ての因縁は幼年編からすでに始まっていたという伏線回収なのでしょうか?

まぁ、ここで「なのでしょうか?」っつって板垣先生が「そうだよ」とか言い出したら剛体術をぶちこむところなんですが


そりゃ花山さんが中学生のバキ君と戦ったのが今から5年前だとするなら、

武蔵もカプセルの中に数か月放り込んでたら32歳にもなるよなって話なんですが

ともかくまぁ、花山さんは勇次郎にかつてジャガッタ・ジャーマンと同じぐらい一瞬でボコボコにされました



「生涯に渡りトラウマとなるほどの圧倒的決着
再び相まみえる必然などない あろうハズもない結末
凄まじいものじゃの
あの夜 味わった 身も凍る苦痛と屈辱
それをも上回る苦痛がある」

「仰る通りです」

「なんの痛痒みもあるハズもない
”退屈”という激痛
なるほど・・・・・・勇次郎なら癒してくれよう」
 



まぁ、確かにトラウマ級なぐらいボコボコにされましたね

いくらバキ君と一戦交えた後とはいえ、小動物を弄ぶように壊されました


でも、あれで身も凍る苦痛と屈辱と言うのなら、





サムワン海王は近くの神社で腹を斬って死んでないといけないのですが 


(あれに関しては、拳法家にとってオリンピックに等しい栄誉ある舞台でパンツ剥ぎ取った性悪ジジイが一番の問題だと思う)



ともかくまぁ、少なくとも勇次郎に対して永遠の敗北を受け入れさせられるぐらいの力の差は見せつけられました

それでもなお、勇次郎に挑もうというのですから花山さんの退屈は根深いものなのでしょう


ただ、なんかじっちゃんの言い回しがえらくまともですね


この爺さん、クローン作製の段階で大いに人間としての株を下げた以前に、



かつては健康の心配してくれた勇次郎にもボロクソ言うような腐った性根の持ち主ですし



花山さんのトラウマを抉るにしても、「あんだけボロ負けしてまだ挑もうとするとはのぉ〜」ぐらい言いそうですが、

まぁ、花山さんの前であまりワカりきった事をグダグダと言うと、また胸倉掴まれて殴られそうになりますからね


命を拾った事で、防衛本能が身に付いたのかもしれません

ただ、態度が軟化しているのにはもう1つ理由があるみたいで、じっちゃんはこう続けます



「礼を言うぞ花山くん
実はワシも オーガを東京へ呼びたかった
花山薫の名なら あの男も動く」
 



まぁ、要するにこの爺さんも武蔵関連で勇次郎を呼びたかったようです

確かに勇次郎はいつも世界中ブラブラしてるし、簡単に呼びつけられる相手でもないでしょうが、




ぶっちゃけ、息子が「パパと一緒にご飯食べたいな」って言えば

地球の裏側にいたって穴掘ってでも最速で駆けつけると思います
 



あ、息子って言っても可愛がってる方の息子の事ですよ

ジャック兄さんが「親父、一生のお願いだから東京にきてくれッッ!」って言っても、



「ストライダムと一緒に横須賀で海軍カレー食べてるから無理」とか返されそうです



まぁ、花山さんが戦いたがってると言えば、ニコニコ超会議を見に行った帰りでいいならって来てくれそうですね

(お前の脳内の勇次郎、関東近郊のレジャーを満喫し過ぎだろ)


と言うわけで、武蔵用に呼びつけるダシにされてる感がちょっと気に食いませんが、

花山薫VS範馬勇次郎のスペシャルマッチが着々と進行しつつあるようでGW後の展開が楽しみですね


で、次のページをめくってたら、なんか武蔵が起きないから起こすためにはどうしようって会議が始まりました



あ、うん。ティラノサウルスの肉でも焼いて食べるといいんじゃない?


(ちゃんと興味を持って感想を書け)


いや、どうせほっとけばなんか勝手に起きますって

もしくは隣の家に住んでる幼馴染が起こしに来れば勝手に目覚めますって


そうじゃなかったら、みんなが花山さんに注目してるからふて寝してるだけですって



と言うかデータ上は完璧に生きてるのに起き上がらないのがおかしいって、


そもそもクローン作って蘇生させようとしてんのがおかしいので


きっと、白熱した議論も「誰が責任被って出頭するか」で盛り上がってるんじゃないでしょうか



あと、議論が盛り上がると言えば最近は当サイトのチャットでよく

同人誌は和姦の方がヌケるのか鬼畜輪姦の方がヌケるのかで盛り上がってますからね

色々意見も出尽くしてるんですが、和姦派も鬼畜輪姦派(大吉マスター21単騎の陣営)も信念を譲らず、

しまいには「子宮の断面図とか受精してる様子が描かれれば和姦か強姦かは問わない」という第三派閥もあらわれて、


武蔵もビックリな乱世の時代に突入していますからね

譲れぬものがある者同士ならそれは意見も白熱するのでしょう

(ここまで科学者という存在を冒涜した意見もそうそう無いと思う)


あとはまぁ、今週も嘘喰いが超面白くて大興奮だとか、

聲の形で、私は今週号みたいな話が読みたかったんだと納得したりとか、

そういうテーマでも議論をすればそれはそれで数時間と盛り上がれそうですが、それはともかく


科学者同士の議論が煮詰まったところで、机をたたいて一声かける人がいます



「仏作って魂入れず
ほぼ成し終えていながら肝心要が抜けている
専門家の皆の前で恐縮じゃが
ここは一つ素人の意見に耳を傾けられたい」
 



科学の事は分からないけど、グラップラーの事なら専門家

研究の事実上の責任者である徳川のじっちゃんからの発言です


まぁ、確かにここにいる皆さんは生物工学の専門家ですけどね

そこで素人の意見なんか役に立たない可能性も大きいんですけどね



この爺さんが「研究予算削っちゃおうかな〜?」とか言ったらみんな何も言えなくなるので



スポンサーのご機嫌は取らないといけないのが、現場の辛いところです


金出す人間が口も出すとろくな事にならないのですが、

なんか足りないと思ったらちょい足ししたくなるのが人情というものです

仏作って魂ないと困りますが、蛇の絵描いて足つけ足してももっと困るんですけど。仕方ないですね(諦観)



「最新のデータ 過去のデータ 積み上げたデータ
データ データ データ
数字や科学では辿り着かない領域がある」
 



まぁ、データだけでなんとかなるなら人間の閃きはいりませんからね

理論を完全に構築した上で、意志を込めてこそ人の成果足りうるものなのです



だからって、精神論で物理法則埋めようとかされても困るんですが



この爺さん、いつもすぐ極端から極端に走るからなんかいまいち信用できないと言うか・・・

ただ実際、なんか精神論で不治の病治しちゃってるからほんとますますタチが悪いと言うか、

「奇跡は信仰の結果ではなくきっかけ」を地でいってるから、なんかまた暴走しそうで怖いですね


で、そのじっちゃんが言う事は何かと言うと



「わたくし事で恐縮じゃが
ワシには一人 姉がおる
職業霊媒師
胡散臭い・・・・・・
とことんビミョーな姉君じゃ・・・」
 





〜現在、大吉さんの脳内に流れてるBGM〜




だ、だめだ! これはダメな流れだ!

どれぐらいダメな流れかと言うと、





いきなりバキ君が巨大カマキリと戦いだした時と同じだ!! 




霊媒師て・・・明らかにスピリチュアルな話になる前フリじゃないですか・・・

いや、この世界だと魂だのなんだのって話が出てくるのはいまさらですけどね



結局、範馬勇一郎ってなんだったんだろうとか



古くは最大トーナメントの時になんかジョン・L・サリバンがふわっと出てきたりとか

そのうち梢江ちゃんが「実は私は! 吸血鬼だったの!」とか言い出しても不思議ではないと言うか

(そんな事言い出したら、某作品のファンが板垣先生の家を焼き討ちにいくと思う)


ともかく、クローン技術で宮本武蔵を復活させた次は霊媒師に頼ろうという

学園都市もビックリの科学と魔術の交差っぷりに今にも幻想がぶち殺されそう(暗喩)ですが、


ともかくなんか、次回は徳川のじっちゃんのお姉さんの話になりそうです

徳川家の末裔で霊媒師とか言われるとほんと、細木数子クラスに胡散臭いのですが、


これが武蔵とどうかかわってくるんでしょうか

いや、普通に考えたら霊媒で武蔵の魂を目覚めさせるんでしょうが



以前、日米の首脳が集まって勇次郎についての話し合いをして、

事情をいまいち把握してない総理に勇次郎の力について説明するのかと思ったら、



いきなり自慢話始めた大統領とかいましたからね



なんであの流れでいきなり「オーガにやらせたのだ」と言い出すのか、いまだに理解できないのですが


きっとあの大統領は今でもなんか安倍総理と銀座に寿司を食べに行って、


余計な事言って、勇次郎に大トロを握り潰されたりとかしてるんじゃないでしょうか



20貫あるお任せコースの寿司が片手で覆えるぐらいに圧縮されてたりしてね

(税別3万円のDHAサプリメントが完成)



とにかく大統領でそんな前科があるぐらいなので、

下手するとじっちゃんもこの会話の流れで普通に姉の話だけして終わる可能性があります


「ワシ、姉ちゃんがビミョーで萌えないから、妹が欲しかったわ〜。シスプリとか超ハマったわ〜」とか言って、

ジョン博士に「え〜、私一人っ子だからお姉ちゃんとか超憧れるんだけど〜。姉弟って何歳までお風呂一緒に入るの?

とか言われて、白熱した議論に一抹の清涼剤を放り込んで小休止するだけという可能性も(あってたまるか


あと、私の場合、飲み会とかで妹の話をしたりするんですけど、

大学時代ぐらいまでは普通に笑い話で、サイトとかにも載せられましたが、

ここ最近は妹の話するとみんなドン引きして飲み会の温度が氷点下になるんですよね


私の家族の奇行がなんか、ここ数年でバキ世界並にインフレが進んじゃってるので

どうにかしてどっちも上手くバランスとれないかどうか悩んでいます。悩んでどうにかなるもんでもないんですが



ともかくまぁ、霊媒師のお姉ちゃんが登場すると言う

萌え漫画だったら巫女さんキャラに期待できる展開なのですが、

多分読者の大多数が何一つ期待していない感じの登場になりそうですね


・・・新章で新キャラ出して不評ばっかりって、普通の漫画だとかなりまずいパターンだと思うのですが

花山さんみたいに旧キャラを上手く使ってこれからの展開を盛り上げて欲しいと切に願います



> それにしても刃牙、俄然面白くなりましたねー
次週はみっちゃんの姉の占いババが
「タダでは武蔵の霊は下ろさん!
 代わりにワシの5人の部下たちと戦って勝ったらやってやろう」
とか言い出して、vs西洋妖怪編がスタート
吸血鬼や透明人間、ミイラ男たちとグラップラー軍団が戦い
本部と昂昇、ジャックは悪魔の便所に落ちて死んだものの
克己と独歩と渋川が善戦して悪魔を倒し
最後にバキが仮面をつけた異様に肩幅の大きな謎の男と戦い
ドレスを破って辛勝、仮面を外した男に対して
「じっちゃん…!? じっちゃーーーん!」とかじゃれつく
展開が始まりそうで楽しみです!
(と、ゲンナリした顔で棒読み)
 



まぁ、刃牙道の方は今後盛り上がればいいなぁ程度で、

なんだかんだで板垣先生のノリがチャンピオンに載ってるというだけで

中華丼にウズラの卵が入ってる程度には満足できる現状なのですが


個人的に最近ちょっと気になってる事がありまして。えぇ、皆さんも薄々勘付いていらっしゃるでしょうが








真餓狼伝の掲載順です




ちょっとー!? なんかかなり不穏な感じの位置にきてるんですけど!!?

個人的に無茶苦茶盛り上がってるのに反比例する勢いで掲載順がやばいんですけどー!!?


だってフルットはまぁ定位置があるから仕方ないけど、青果人より後ろってなんなのよ・・・

たしかにまぁ、ちょっと格闘技系漫画の量が雑誌的に飽和状態かなって思いますけど。でもでも、


バチバチは熱血力士の生き様系マンガで外せないし、

ウチコミとかもまぁ、スポーツ枠として考えればあってもいいし、




刃牙道だっていきいきごんぼZと近似ジャンルだと考えれば


別にネタ被りって事も無いから棲み分けはできてると思うのですが・・・!!

なんか、餓狼伝ってあたりが板垣先生と競合しちゃってる感じがして少し不安ですね

いやほんと、『燃え』マンガって意味では真餓狼伝にはほんと期待がバリバリと言うか、

刃牙道とは求めてるものが違って、来週の展開とかもほんと楽しみにしてる作品なので

刃牙道との兼ね合いで連載終了とかほんとやめて欲しいんですが・・・いやほんと、頑張ってもらいたいところです


多分、これで真餓狼伝が不完全燃焼で連載終了とかしたら、

八つ当たりでこの感想も相当荒れる事になりそうなので、そういう意味でも続いて欲しいものです