バキ
第271話「命のやりとり」


とりあえず今週、こうやって感想をご覧になろうとして下さってる方々が、
何を期待しているかと言うのが手に取るように分かる辺り、板垣先生も感想書き泣かせな事をしてくれます


まぁ、出オチの話はともかく、他にも色々ツッコむべきところにツッコんで感想頑張りましょう


あと、最近ようやく理解できた感情があるんですよ
「バキ」がまだ「グラップラー刃牙」だった頃にちょっと出てきてた
















バキの負けるところを見たがってた伝統派の皆さんの気持ち



ああ・・・鎬昂昇を応援してたみんなはこんな気分だったのかな・・・

とりあえず、ネットを見渡してもほとんどの人が主人公を応援してないと言う凄い状況


ある意味漫画の主人公としてバリバリ敵地(アウェイ)にいるようなもんですが、バキ君はどう言う心境なんでしょうか?


まぁ、扉絵の表情とかみるに、
真柴に蹴りいれた沢村並のふてぶてしさを見せてますが


ほんと、どうしてここまで性格悪くなっちゃったんでしょうかこの子は
幼年編の頃とかは、みんながバキ君の応援をしなくなるなんて考えられないような良い子だったのに

なんでしょうかこの「グラップラー刃牙」と「バキ」の空白以降でのまるで中の人が変わってしまったかのような変貌ぶり




ひょっとしたら、脚本家が井上敏樹に変わってしまったのかもしれません



「まだやるかい」


前回、因縁の試合が始まった早々、またも一瞬で相手をぶっ倒すという、

読んでる方が脳震盪を起こしそうな離れ技を見せてくれたバキ君


なんとか意識を取り戻したJrを見下ろしながら余裕たっぷりの態度です

トドメがさせる状況にあるのにわざわざ弱者を嬲るような物言い
性格の悪いとこばっかり最近父親に似てきちゃってるのが困り者ですね


その絶対的窮地に、弾けるように跳ね起きて距離を取るJr
それに対し、あくまでバキ君は表情を変えようとせず、冷めた態度です

ちなみにこの子、今週はずっと能面みてぇにこの表情しか表しやがりません


表情変える時と言ったら、SEXの時と父親相手にヘタレる時ぐらいのもんですよ


もう、読者の顔まで渋面で固定されてしまいそうです


そして逆にみんなから応援されている期待の新星Jrは言います



「失敗ッタナ
今ノノックダウン 君ノワンチャンスダッタ
オ陰デ 目ガ覚メタ」



今まで闘技場の雰囲気に呑まれていた気負いが消えたのか、
こっちも久しぶりのちょっとした小生意気さをアピールしながらバキに舌戦します

まぁ、散々回りから脅されてた事だし、まだ浮ついてたのは仕方ない事なのかもしれませんが、
上から息子を見下ろしているアライパパさんはそんな息子の事をまだヌルいと思っているかも知れません



「準備ガデキタ
命ノヤリ取リ・・・・・・・・・」



ここでついに真剣勝負の腹を括ったJr
もうここからは兄弟じゃない生きるか死ぬかの世界だと

花山さんや柴千春風に言えば、これはもうただの勝負ではなく、





命(タマ)の取り合いだと


Jrからバキへの「タマァ取ったる」と言う宣戦布告と言うワケですね

極道映画だったらドス片手に「オジキの仇とったらぁ!」と叫ぶぐらいの意気込みです



「君ノ友人達ガ教エテクレタ
ゴーキ・シブカワガ ドッポ・オロチガ ジャック・ハンマガ
闘争トハ―――勝負トハ―――真剣トハ―――」



まぁ、もう友人の前に「元」をつけた方がいいかも知れませんが

ともかく、彼らから教わった事
落ち目になった奴は徹底的にボコれ

『真剣勝負とは何か』。それを完全に理解したJrが、ついにそれを実践しようとします



「準備ガデキタ
殺ラレズニ 殺ル・・・・・・
父ノ体現シタ競技レベルデノ打タセズニ打ツ
更ナル高ミヘスライドサセタ 殺ラレズニ殺ル」



「打たれずに打つ」、それは空手の「一撃必殺」にも似たボクシング界の一大信仰

その意識を実戦にスライドさせ行おうとするJrは、言わばボクサーとしての真の完成系と言えるでしょう


独歩や渋川先生の言っていたJrが完成すると言うのはこう言う事なのでしょうか?

そして覚悟を表明しながらステップを踏み、戦闘モードへ移行するJr。いやがおうにも期待が高まります

この時、本誌を読みながら私の脳内にBGMとして「哀 believe」が流れ始めました(♪哀 ビリーブ 月の光〜)


しかし、そんな息子の長口上を聞きながら、どんどん焦ったような表情になるアライパパ
勇次郎パパは逆に余裕の笑顔ですが、この時点で二人ともバキ君の「力」を感じ取ったのでしょうか


もしくは、Jrが長々と語り始めたのを聞いて、板垣式負けパターンにハマった思ったのか


ともかく、二人は未だJr優位とは思えないようです

しかし、下駄を履くまで分からないのが勝負と言うもの
その途中経過がどうあれ、最後まで立っていたものが勝者なのです


そう、ちょうどこの後Jr本人も言っているように、



「タトエ瀕死ニ追イコマレテモ 必ズ・・・殺


Jrの口上の最中、見開きページでJrの股の間に叩き込まれるバキ君の本気キック・・・・・・・・・・








オジキ、タマァ取られました




あまりの蹴りの威力にJrの身体も浮き、
膀胱まで届いちゃってるんじゃないかってぐらいの勢いで蹴り足が身体にめり込んでます


そして、世界の中心で愛を叫ぶかのような形相で固定されるJrの表情(助けてください!)


この顔色を見てるだけで思わず自分のふぐりを抑えたくなります

まったく、板垣先生は金的を受けた男の顔を描かせたら漫画界一ですね


これが車田正美先生だったら、きっと惑星が破壊されるイメージ画像を背景に描き込んでいる事でしょう


この色んな意味で衝撃の展開に固まる観客達

私もコンビニで、危うく爆笑・悶絶して不審者として通報されかねないピンチを迎えました


男として枯れちゃってるであろうご老公もこの一撃には思わず目が丸くなります

梢江ちゃんも、思わず口元を手で押さえてますが、それは潰れたモノの惜しさからでしょうか?


あと、サングラスで表情が受けてますが一応衝撃を受けているアライパパ


ご愁傷様です。もう、アライ三世を作る事は不可能になりました


どのような思いなのでしょうか。目の前で息子が死んで、新しく娘が生まれた瞬間の感想と言うものは


そして股間を押さえたまま前のめりにぶっ倒れ、悶絶するJr


ちなみにこの時点で、さっきまで「哀 believe」だった私の脳内BGMは、

つぼイノリオの金太の大冒険へと変わりました(♪金太負け〜るな金太負け〜るな)


そして、仰向けになって小刻みに震えるJrを見下ろすバキ君

ちょっとした逆猪狩・アライスタイルになってるのはなんかの意趣返しでしょうか



しかしまぁ、私は第268話の感想で、

>「地上最強の生物の息子の息子を再起不能にしてやるぜ」と啖呵切るぐらいの勢いが欲しいところです


と書きましたが、逆に再起不能にされたのは偉大な男のジュニアのジュニアの方でした

ボクサー相手は下半身を攻撃するのが定石とききますが、まさかここまで露骨にやってくるとは



ちなみに奇しくもこの時、とらさん同じ268話の感想の締めで

>やっぱ、恋のライバルなんだから執拗に股間を狙ってくるんだろうな。


と書かれておられ、どちらも



とらさん「ナルホドのォ・・・おぬしはそう思うか」

私「はい・・・金的への攻撃は動かぬかと・・・・・・・・・」

とらさん「して・・・その根拠は」

私「言わずもがな 板垣先生の趣味です
おそらくは試合の当日・・・・・・・・・まさに試合のさ中にッッ」

とらさん「金玉に一撃が炸裂するッ」

私「一致しましたな・・・・・・」



って感じで、命(タマ)のやり取りを予測していたのですが、

やはりバキ感想界のドンの方が読みは確かでした。当たってもあまり嬉しくないでしょうけど


ともかく、話を戻すと陸に打ち上げられたアンコウみたいになってるJr相手に、バキ君の追い討ちが迫ります



「さァ・・・瀕死だぜ」



まぁ、確かにJr君は男として瀕死モードです
もしかしたら、すでにオネエ言葉で話すようになっちゃってるかもしれません


とてもご満悦そうなパパに見守られながら、Jrの顔面を思い切り蹴り潰すバキ君

一瞬、駄目押しにまたJrのデリケートな部分を踏んだのかと思いましたが、
流石にそこまで外道ではなかったようで、真っ当に顔面を踏んづけています

もうタダの公開リンチに近い状況になり、声も出せずに固まっている観客達


その衆目の中、Jrのまぶたを押し広げ、意識の有無を確認するバキ君

そしてそのまま無表情で完璧なスリーパーホールドでj完全に終わらせにかかります


やはりまぁ、覚悟を決めるという部分ではバキ君に一日の長があるのか、
瀕死になっても向かってくるだろうと言う事を見越しての徹底したトドメに入ってきます


・・・昂昇や斗羽にトドメさした時はもう少し「優しさ」ってもんがあった気がしますが

やはり、恋敵だけあって、ここで末堂っぽく生死不明になるぐらい徹底的に追い込むつもりでしょうか


なんかもうほんと、「この範馬刃牙、容赦せん!」って感じです
今なら無関係の梢江ちゃんの奥歯を引っこ抜くぐらい平気でやりそうです。てーか、是非やってくれ


しかし、ここまで圧倒的にボコボコにされて、Jrに次回以降打つ手はあるのでしょうか
この状況から脱出するとなると、花山さん並の握力で腕を握り潰すしかなさそうなんですけど

でもまぁ、バキのチョークスリーパーって、意外と外される率高いですからね

勇次郎相手にもジャック相手にも外された、ある意味技の中でムエタイやロシア人みたいな扱いされてる技です


ここは是非ともJrに復活してもらい、金玉の仇は金玉で取ってもらいましょう


そしてその後、梢江ちゃんがモロッコで棒と玉をつけてくれば完璧です(何がだ)


むしろ二人で梢江ちゃんを諦めてオカマバーに入店してナンバー1を競い合うのもいいでしょう(よくねぇ)

ほら、ホスト漫画が最近バトル漫画化しちゃいましたし、その代わりと言う事で(代わりにしてどうする)


しかしまぁ、この状況でどうやってJrが復活するか興味ありますね
正直、ここまでボコボコだと、上の方で見ているアライパパがいきなり



「いい子だ・・・起きて来い

(中略)

巨凶魔法滅土に流れる血、生半なことでは目覚めてはくれぬ!」


とか叫びだすぐらいしか無いと思うんですけど、

もしくは、ガンダムSEEDみたいに玉が割れたついでに種も割れてみるとか


とりあえず、せっかく見に来てるんだから、
父親の応援で息子が立ち上がる奇跡って展開を希望します




ついでに、息子の息子も立ち上がる奇跡が見られたら言う事無いです(最低)


そうすれば、キンサシャの奇跡ならぬコウラクエンの奇跡として後々まで語り継がれることでしょう






末代までの恥として




とりあえず、次回どうなるか本当に楽しみなのですが、
誠に残念ながら来週は休みとの事ですが、再来週は2本立てだそうです

・・・ボリューム満点なのはいいですが、流石に2本連続感想は無茶だなぁ


とりあえずまぁ、来週は余裕あったらまた久しぶりに番外やって、
再来週は二本目は1〜2日間空けないとつらいかな〜とか想ってます


・・・しかしなんだね。初めてこの闘技場で試合があった時も前座試合で金的あったし


ほんと、金的が多い闘技場ですねここは