バキ
第267話『テキトー』
親父同士のある意味トップ会談も終わり、
いよいよJrとバキの二世対決に向けてどんどん話が進んでいきます
そしてそれでもなお扉絵にしか出ようとしない主人公
・・・こう言うのはあんまり引っ張るとオチで苦労すると、
経験談からアドバイスさせていただきたいとこなんですが、大丈夫なんでしょうか?(何がだ)
ともかく、Jrも人体の神秘で体を治しました
今までボロボロでベッドから出るのも億劫だったJr
そんなJrが体が治った今、何をするべきか? そんな事は決まっています
もちろん、ライバルであるバキ君・・・の彼女に会いに行くJrたん
アレか。イジメか。そんなに主人公を仲間ハズレにしたいのかお前ら
ともかく、主人公そっちのけで怪我治って早々間男行為を繰り返そうとするJr
相対するは学校帰りなのか、松本梢江Withセーラー服
・・・あれ・・・? おかしいな・・・僕、セーラー服って、萌えアイテムの一種だと思ったのに・・・
ある意味凄いことです。今日、テレビチャンピオンの秋葉王選手権(俺の知ってるテレビチャンピオンは死んだ)で、
女装コスプレでブラウン管に映るある種の勇者がいましたが、キツさと言う意味ではタメを張っています
うわ、マジでキツい! 正直、蓮画像に匹敵する精神的ブラクラと言うか、
このキツさを例えるなら『六歳幼女クラス』です。どういう例えかは聞かない方が今後の貴方の人生のためです
メリメリファックと言う単語について熱く語った時の周囲の反応の冷たさなど、生涯お前は知らなくていい(byダンデライオン)
「治ったの・・・・・・?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケガ・・・・・・」
思わずシモネタに現実逃避してしまいましたが、
ともかく久我重明の女装を連想させるような我らがヒロイン梢江ちゃんWithセーラー服
久しぶりに会ったら怪我が治ってるJrを前に、冷淡な反応です
いや、煽りでは「驚く梢江の眼前に・・・!?」とありますが、相変わらず能面のような表情です
剣聖ツバメの古賀君ですら恐怖を感じそうなこの表情。そんな梢江ちゃんフェイスに笑顔を向けるJr
「ベストデハナイケド・・・・・・・・・
君ノオ陰ダ・・・・・・治ッタモ同ジ・・・・・・・・・
ソシテ君ノ彼ノ・・・」
ほんと、すっかりほぼ元通りになっちゃってますJr
普通はこんな復活の仕方されたら魔族に魂でも売ったかと疑うところですが、
そこは人間スチームになったり砂糖水で復活したりする奇人変人大賞を彼氏に持つ女
いっそ天津飯みたいに目が三つに手が四本ぐらいにならないと驚いてもらえないと思います
・・・ほんと、紅葉先生とかよくこの世界で医学を続けようと思うもんですね
まさに「医者はなんのためにあるんだ!」を地で行く変態治癒行為の連続と言うか、
そりゃブラックジャックもピノコを生贄にデスレックスを召喚すると言うものです(してません)
私だったらヤケクソになって、「癌になった? じゃあ砂糖水飲めば治るんじゃないですか?」とヤサグレるとこですが
まぁ、紅葉先生は破られぬ口約束を護るため頑張ってもらうとして
今週の内容に戻ると、いきなり意味不明な理由で復活してきたJrに梢江ちゃんは辛辣な言葉を浴びせます
「そーゆーこと・・・・
てきとうなこと言うよねいつも」
「テキトー・・・・・・・・・・・・?」
「わたしのお陰なハズないじゃん」
相変わらず取り付く島も無い態度の梢江ちゃん
「あたし、お安くないわよ?」と言うATフィールドがビンビンに張られています
しかし復活したJrはその程度ではひるみません
真っ直ぐに梢江ちゃんを見据え、カウンターの一撃を叩き込もうとします
「君コソガ
テキトーナコトヲ言ッテル」
Jrのその言葉に足を止め、再びJrと向き合う梢江ちゃん
駄目だよJr! 下手に口答えしちゃ! せっかく治ったのにまたボコボコにされちゃうよ!!?
「ボクサーの弱点は下半身だ!」とばかりにスネを蹴られかねませんよJrさん!!
「わたしのどこがテキトーなのよ」
強いて言うなら、顔の造詣が・・・ゲフンゲフン
テキトー呼ばわりされて怒ったような梢江ちゃん
ファミレスでは一方的に散々暴言吐いてたような気もしますが、
なんか最近、恋人って言うか恋人の父親にますます似てきた感があります
しかし、Jrもただ適当にテキトー扱いしたワケではありません
きちんとした根拠があって梢江ちゃんを非難しているのです。だから蹴らないであげて下さい
「ボクノ言葉ヲ受ケ止メヨウトシテイナイ
イイ加減ナコトバカリ言ウプレイボーイト決メテル」
「だってそうじゃん」
Jrの反論を一刀両断にする梢江ちゃん
相変わらず綾波レイ並のATフィールドを張っています
萌え度を比較しようとすると、それだけで私が綾波レイファンから怒られそうですが
しかし梢江ちゃんの絶対防御に、シンジ君のようにうろたえる事なく涼しげな顔のJr
「目的ガ定マッタトキニ出ル人ノ力
ソレガイッタイドレ程ノモノカ
ヒトハ時ニトイレニ行クコトサエ面倒ダト思ウ
シカシ同ジ人間ガバケーションノ為ナラ何万キロモ離レタ海外ヘ旅行スル」
ちょっとムリヤリ気味なJrの超理論
いや、だって何万キロも離れてるって言っても今は飛行機もあるし・・・
じゃあトイレに行くにもボーイング747にスチュワーデスつけて案内してくれよと言うか
飛行機なしでリゾート地まで一万数千キロ行けと言われれば、
野次さん喜多さんでも裸足で逃げ出してしまうと思うんですけど
それでも行こうと思えるのは、ホリィさんを救おうとするジョースター一行ぐらいのもんだと思うんですが
しかし、この超理論も梢江ちゃんには響くところがあったようで
「(・・・・・・・・・・・・・・・
確かにその通り)」
と、MMRに洗脳されたような目つきになってます
あの、梢江さん? 彼氏の奇行見すぎてちょっとオツムが弱くなったのでしょうか
この機会にちょっと霊験あらたかな高いツボでも買ってもらいたくなりましたが、Jrのトンデモ論法は続きます
「スゴイ差ダ
トイレマデノ数メートル
リゾートマデノ一万数千キロ・・・・・・
君を想イ バキ・ハンマヲ想ウナラ
体ハ勝手ニ回復ヘ辿リ着ク」
すっかり人体の神秘に覚醒してしまったJr
踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃソンソン
バキと同じ土俵で戦うべく、ちょっとアレな世界へ突入してしまいました
「戦うの・・・・・・?」
「憎イカラネ彼ガ」
恋人の名前を聞いて洗脳モードからいきなり話題を変える梢江ちゃん
まぁ、これで「愛しいからね」とか言われたら色んな意味で最悪だったのですが
「・・・・・・・・・・・・・・・なんで?」
「バキハンマハ君ヲ手ニ入レ
地上最強ノ称号ヲ手ニ入レテイル」
「それは・・・」
「2ツトモ僕ガ欲シイモノダ
ソノ2ツヲ手ニスルタメニハ彼ハ避ケテ通レヌ傷害ダ」
有無を言わさぬ強い口調で本音をブッチャケるJr
とりあえず、梢江ちゃんと秤にかけられる地上最強が・・・その・・・凄く可哀想と言うか
ウンコ味のカレーとかカレー味のウンコだとか、ウンコと比べられたカレーもこんな思いだったのかと
なんか最近どんどん地上最強の価値が暴落してるような気がしますが、
ともかく強い決意を持って決戦に臨むJrに、梢江ちゃんが一言忠告を述べます
「強いよ スゴく・・・」
「知ッテマス ドチラモ簡単デハナイ
君モ・・・・・・最強モ・・・・・・」
まぁ、私も梢江ちゃんへのプロポーズとを選べと言われれば、
ちょっと地上最強目指して陸奥圓名流の訓練でも受けてみるのですが
なんかこう、虎砲とか覚えちゃってね。海棠さんとライバルになっちゃったりね
まぁ、現実は虎砲覚えても結局駄目だった人もいるので、幼女に斧鉞かまされるのが関の山でしょうが
とりあえず、梢江ちゃんには色んな意味で陸奥葉月たんを見習って欲しいところですが
梢江ちゃんの場合、「修羅の花嫁になれるわ」ってーより、「花嫁は修羅」って感じだからなぁ・・・
ともかく、場面は一度区切られ、舞台は徳川邸へ
そこでは、徳川のじっちゃんと見覚えのある背中の人が会話をしてます
「闘ったことのない
おぬしに尋くのもあれじゃが
アライJr VS バキ 賭けるならどっちじゃ」
「わたしは彼の父親としか闘ってませんが
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1976年のあの時・・・・・・・・・・・・彼の拳法は既に骨格は出来つつあった・・・・・・」
なんか顔の傷が微妙に薄くなったような猪狩さん
このまま男塾みたいに傷口ごと無かった事にされそうな感じでしたが、
そんな猪狩さんが懐かしそうに過去の試合に思いを馳せます。そう、俗に言う有名な・・・
「世紀の凡戦と言われたアレ・・・・・・・・・?」
仰向けに寝転がったまま相手を挑発するレスラーと
遠くからそれを眺めるだけでする事が無いボクサーと言う、
ある意味2秒で倒しちゃうより酷かったと評判のあの伝説の試合
猪狩もちょっと恥ずかしそうなポーズで答えます
「アイタタ・・・
組みつきさえすればどうとでもなる
そう信じていたわたしが45分間遂になにもできなかった」
「ふむ」
「イメージです」
「イメージ?」
「間合に入るや否や
どんなタックルを試みようが―――
たちどころに撃ち落とされる!!」
『寝転がるしかする事が無かった』
対戦した本人の口からあかされる事実に、じっちゃんも思わず冷や汗を流します
「あれはボクシングではなかった
まさしく全局面的
あれから30年・・・・・・
大変なものに・・・・・・・・・・・・
成長しているでしょうなァ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「で?」
「アライJrが勝利します 必ずッ」
猪狩さんからのお墨付きを貰ったJr
主人公であるバキ君はかつてのライバルからも見放されたようです
そしてこれだけでは終わらないのがバキクオリティ
またまた場面は変わってどこぞの料亭らしき場所
独歩と渋川先生が、山のように積まれた皿の前で雑談しています
どっちが金払うのか。どっちがどんだけ食ったのかとか知りたいところです
きっと、この後で
「じゃあ、年上ですし渋川先生の奢りと言う事で・・・」
「いやいや、ここは弟子取りまくって儲けまくってるおぬしの奢りで」
「うちは烈が居座ったりドイルに道場爆破されたりしてるから厳しいんですよ
ここは死刑囚編じゃヤカン投げるか深夜に徘徊するしかしなかった人生の先輩に譲る形で」
「ナルホドのォ・・・その喧嘩買ったぁ!!」
みたいな感じで、負けた方が支払うような勝負に発展するのでしょう(せんわ)
つーか、何時の間に差し向かいで飯食う程親交深まったんでしょうかこの老人コンビは
「ナルホドのォ・・・
おぬしはそう思うか」
「はい・・・
アライJrの勝ちは動かぬかと・・・・・・・・・」
「して・・・その根拠は」
「言わずもがな
我々のせいです
おそらくは試合の当日・・・・・・・・・
まさに試合のさ中にッッ」
「アライJrが完成するッ」
「一致しましたな・・・・・・」
なるほど。自分達が勝ったり負けたりで成長させちゃったから
完成しちゃうアライJrが勝つのはもう必然のことだと。二人して意見が一致したと
バキ君はポンコツ扱いですか?
凄いですバキ君。読者の次はかつてのライバル達に本格的に見放され始めました
きっと今じゃ最大トーナメントの後でも「遅ェぞチャンプッッッッ」と、
控え室に並んでた全員から袋叩きの目に合わされてしまうかも知れません
これが今まで彼女とイチャイチャ続けて戦いの中で生まれた絆をないがしろにした結果と言うか、
人間関係のツケを払わされてる瞬間だと思うと、ワタクシ涙が止まりません
パパは「地上最強の一人に数えられる」と散々プッシュしてたのに。親馬鹿補正でしょうか?
いや、ここは「誰もがライバルの勝利を確信する中で逆転勝利する主人公」と言う、
王道的展開を考えるところですが、そこは作者が板垣先生で主人公は範馬さんちの刃牙君
自然に、地上最強も恋人もライバル達も失って、
「もう――何もいらんッ」とヘッドロックを敢行して逆転負けする
バキ君転落劇場が自然と脳内で上映されていきます
・・・ここまで読者にヨゴレを望まれる主人公ってのも珍しいのぅ・・・
そして最後のページでまたまた場面は変わり、
なんと突然Jrから熱い抱擁を受けている梢江ちゃんのシーン
梅澤先生のソードブレイカーの最終回を思い出した
「・・・・・・ッッ」
「君ノ眼ノ前デ・・・
バキ・ハンマヲ・・・・・・・・・・・・倒ス」
堅く梢江ちゃんを抱きしめての堅い決心
様々な人達から後押しを受けるような状態のJr
バキ君、ピンチです。何がピンチかって、このままだと本格的に主人公の座をJrに奪われます
果たして、バキ君はJrに勝つ事ができるのか?
つーかむしろ、来週こそは出番があるのか?
色んな意味で目が離せないところで、残念ながら次週は休載
残念ですが仕方ありません。ここは板垣先生にゆっくり休養を取ってもらって、次回に期待しましょう
まぁ、これで今度のヤングチャンピオンで、この休載期間を利用していきなりJrSAGAとか始まったら
ちょっとアクメツの仮面を被って秋田書店を目指すのですけどね♪(ダイナマイトをありったけ用意しながら)