バキ
第266話「挑戦者」

今週は28巻発売記念と言う事で巻頭カラー
しかも、我らがバキ君は本誌の表紙絵まで飾り、
なんと携帯スタンドのおまけまでつくというサービスぶり!!


本編には出てきませんけどね主人公


ヤングチャンピオンに出て以来、ほんとに出るべきとこと出ない方がいいとこの区別がつかなくなってるようですね

とりあえず、この携帯スタンドは、輪ゴムでもぶつけてウサを晴らしてろって編集部からのメッセージなんでしょうか?


まぁ、そんなもったいぶってるチャンプはともかく今週の内容です


最上階で 扉を開けたエレベーターを抜け
廊下へ出る VIPルームへ繋がる廊下の入り口には
屈強なボディガードが2名――――――



と、今回はこんな感じで説明形式の文章が続いて、
全文拾って感想書けば小説みたいに漫画読まなくても内容が分かる新設設計ですが、

流石にめんどくさいので、色々はしょっていきます


ともかく、アライパパが宿泊してると思われるホテルに何者かが現れました

そして、その侵入者を制止しようとするボディガードですが、
一言かけただけで、次の瞬間、なんとデコピン一発でKOさせられてしまいます


相手の話をまったく聞かず、屈強なボディガードをデコピン一発で倒す・・・

この時点で、この不審者についてかなりのヒントが出ているというか、「いきなり新キャラ」とか以外なら

プレゼントクイズでよくある「○の中身はなんでしょうか? 範馬○次郎」ぐらいストレートなヒントがきています


そして、一人目のボディガードがデコピンで顎を射抜かれ、
頭を垂れるような姿勢で気絶すると、今度は声をかけてきたどころか、
一言も発さず表情も変えずにボサッと突っ立ってたボディガードの頭を掴みます

・・・まぁ、行間でなんかアクション起こしてたのかも知れませんが、カカシですかこいつは?


ともかく、そのカカシボディガード
地上最強っぽい謎の侵入者に頭を捕まれ、
そのまま目にも止まらない程の超高速で頭を揺らされます


しかし、ただそれだけの事で、ボディガードは脳を頭蓋骨内壁に何度も叩きつけられ、
ボクサーが強烈なショットを食らうのと同じ様相を呈しながら気絶してしまいました

そしてこの片山右京の菩薩掌もビックリの荒業を行った親馬鹿っぽい謎の侵入者はさらに進みます


アライパパの部屋の前で待機している二人のボディガードがその姿を見咎め、声をかけます



「どなたですか」

「通るぜ」



相変わらず相手の質問を意に介さないわがままぶり

中国編以来久しぶりの登場です、我らが地上最強の生物範馬勇次郎

最近は、出てくるたびに息子の存在意義を奪ってしまう事で有名です


つーか、アライパパも出てきた途端Jrを食っちゃいましたからね


京極夏彦著作の『塗仏の宴』の中で、堂島大佐が

「遠からず子は親を殺し親は子を食う世の中になるぞ」と言っていましたが、


なるほど、事実だったようです(違う)


ともかくそんな感じで登場した地上最強の生物に気圧されるボディガードのお二人



彼らはプロである 一瞬にして見抜いた
男の放つ尋常ならざる 戦力を示すオーラ
それが我を遥かに上回る その戦力差は
刃物や銃器程度の武器でカバーできるような生易しいものではなく

兵器を用いても埋まるものか!?

想像もつかぬ戦力差!



そしてイメージ映像として空母の画像が大ゴマで載せられます

空母を持ってしても埋められぬであろう程の戦力差を持つ相手と対峙する
これはボディガードのお二人にとっても相当なプレッシャーと言うか、絶望的な状況でしょう

いっそ、お守り代わりに今週のおまけの携帯バキスタンドを持って挑むとかはどうでしょうか?(どうもこうもあるか)


地上最強の生物を前に、間合いに踏み込まれた草食動物のように硬直するボディガード二人

しかし次の瞬間、そんな緊張を解すように彼らの肩に軽く手を置く人物が現れます



「助けにきたよ
顔色が悪いようだが」



本来守るべきクライアントに助けられてはボディガードも形無しですが、
アライパパの笑顔にようやく恐怖心を取り除かれたのか、ため息をついてからボディガードが答えます


「ミスターアライ
あなたを置き去りにして 駆け出すところでした」

「到底逃げきれまいがね」



と、軽いジョークで場を収めるアライパパ
まぁ、勇次郎の目的が通る事にあるのなら、逃げても別に追ってはこないと思いますが

相手が格闘家で挑んでくるとかならそのまま追いついてボコボコにはするでしょうけど


それとも、これは暗に「置き去りにして駆け出したら、俺が逃がさない」と言う裏切り者処刑処刑宣言だったのでしょうか?


とまぁ、そんな感じで延々と勇次郎の強さを語って一区切り

・・・つくづく罪作りなパパさんです
今更パパさんの強さを表すエピソードをやられると、
隣に置いてある携帯スタンドの背中がえらく煤けて見えてしまいます


何と言うか、この状況で携帯スタンドの背中を見ていると、
鉄骨渡りで目の前の相手を押せずにいたカイジの気分になってきます

ほんと、Jr戦でよっぽど活躍しないと、時期が来る代わりに死期が来るんじゃなかろうか・・・



そして部屋に通され、差し向かいで飲む親バカヤロウ二人


「スゴいな・・・・・・・・・
驚異的な若々しさだ」



まぁ、驚異的といえば、すっかりプルプルもしなくなってハキハキ動くようになったパパもある意味充分驚異的ですが


スペックみたく、敗北さえしなければこのままずっと若々しさを保ってそうです勇次郎パパ

美容の秘訣は弱者を食らって食らって食らい尽くす事にあるんでしょうか?

きっと、由美かおるが年を取らないのも敗北を知らないからなんでしょう(絶対違う)


「30年前
プロレスラー猪狩との試合に
東京へ乗り込んだ あのときの印象のままだ」



30年前とまるで代わらない印象を王者に与える勇次郎

ドラえもんの声優陣ですら全とっかえされたと言うのに


海原雄山は段々人が丸くなってきていて、
芸術のためなら女房をも犠牲にする鬼畜から、
被害妄想に取り付かれた息子に敵意もたれてる実は優しい御爺ちゃんになりましたが、

勇次郎にはこのまま最後まで勇次郎である事を貫いてもらいたいことです
まぁ・・・先に息子の方が色んな意味で印象が変わってしまったと言えばそれまでなんですが



ともかく生れ落ちた時から勝利し続けてきた男の纏うオーラ
肉体的にも30年前と比べて衰えていないどころか、段違いに成長しているのでしょう

年齢を問う事自体が最早愚かしい行為と思えるような、そんな怪物です
30年経ってもまるで代わらない印象があるなんて、勇次郎とサザエさんぐらいなものでしょう



「息子のコンディションは・・・・・・・・・?」


王者からの賛辞を受けながらも、特に感じ入る様子もなく尋ねる勇次郎
やはり、勇次郎にとっても今度の息子同士の対決には気にかかるところがあるのでしょうか

まぁ、唯一尊敬してた偉大なる王者の息子と、己の息子の試合ですからね
「いい遊び相手になる」とか言ってたように、この日が来るのを密かに楽しみにしていたのかも知れません



その割には、ジャック兄さんとJrの試合に関してはスルーしているようですが


・・・頑張って勝ってたんだけどなぁ。なんとなく、今頃ハブられたショックでヤケ食いとかしてそうです


そして勇次郎の質問に、酒瓶を呷ってから答えるアライパパ



「チャンピオン バキ・ハンマ
彼はいったいどのような戦士なんだい」



相変わらずお互い自分のペースでしか話をしませんこの連中


まぁ、だからと言ってここで下手に

「おっと 会話の成り立たないアホが ひとり登場〜〜
質問文に対し質問文で答えると テスト0点なの知ってたか? マヌケ」


とか言い出すと、爆破されてリタイアさせられるより酷い目に合わせられるのでスルーするのが利口と言うものでしょう


ここは勇次郎も偉大な王者に譲ったのか、
それともアライパパの態度からなんとなく察したのか、相手の質問に素直に答えます


「曲がり形にも
アイツは俺の血を引いているんだ
身体機能 精神力 経験値
どれを取っても近代オリンピックのそれを遥かに凌駕する
恐らくは 地上最強の1人には数えられる」



なんか微妙に嬉しそうに語る勇次郎と、
同じく微妙に嬉しそうにその話を聞くアライパパ


・・・まぁ、客観的意見としては確かにそうなんでしょうか、なんだろうこの気持ち

いや、勇次郎が親馬鹿っぷりを発揮するのはいつもの事だから別にいいんですが


どうも最近のバキ君を地上最強の一人として認めたくなかったと言うか・・・(酷すぎる言い草)


まぁ、これが梢江ちゃんだったら確かに地上最凶の一人には数えられる事に異論は無いのですが


ともかくまぁ、主人公なんだし時期が来たとか言ってたし
確かにそろそろそういうレベルになっててもおかしくは無いんですよね

・・・でもなんか、オリバが隕石に当たって死ぬぐらい納得いかないと言うか・・・


とりあえず、こういうバキ君不信を振り切るぐらい、今度はいい試合をして欲しいものですね♪(ムリヤリまとめた)


ともかく、アライパパも勇次郎の答えに満足したように



「だから希望んだのだ」


と言って、二人で堅く握手をして次回へ


残り数日と言うことですが、って事はその間にまたなんかイベントがあるのでしょうか?

・・・梢江ちゃん関連のデートイベントとかは正直勘弁して欲しいんですが


と言うか、もし今週の飛び出す携帯スタンドが、バキ君ではなく梢江ちゃんだった場合

テレビから貞子が飛び出してくる以上の恐怖が得られる事請け合いだったでしょう


・・・私は常々、「二次元美少女が三次元世界に出てきてくれないかなぁ」とか言うとりますが、

もしチャンピオン開いて中から梢江ちゃんが出てこようとしてたら、
その様子を想像しただけで怖くて漫画が開けなくなってしまいそうです