バキ
264話『誠意』

バキとJrが戦う。これは大変なニュースです

何が大変かって、バキ君が久しぶりに出てくるのがニュースです

最近、たまに出てきたと思ったらSEXするわ毒で痩せ細るわ勇次郎相手に噛まされるわ寝言をこくわ


本人的にも読者的にも、出ない方がいいんじゃないかと言う主人公
その主人公が久しぶりに出てきて、最近めっきり主人公っぽくなったJrと戦うと言うのです

そもそも、Jrとは梢江ちゃんを巡って三角関係っぽくなってましたしね
勇次郎と戦うまで誰とも戦う気が無いとか言っていたバキ君、この挑戦を前に何を思うのか!!?


・・・・・・うん、自分で吐いた言動の、
どれを取ってもいい予感がしないってどういう事なんだろう


まぁ、マイナス思考ばかりじゃ何もできませんしね
スタンド&ファイトの精神が前のめりに・・・もとい、前向きにレビューしましょう



「地上最強のガキ 範馬刃牙
おぬしに・・・・・・・・・あの怪物と戦う勇気があるかのォ」



わざと意地悪っぽく聞くじっちゃん
まぁ、勇気だけで言えば、「あの怪物」と戦うよりも、
「あの怪物」とデートする方がよっぽど勇気のいる行為だったと思います


そして、意地悪と言えば最近はこの人を忘れてはいけません
全員に背後を向けながら、存在感たっぷりに邪悪な笑顔を浮かべる男が一人

我らがハートボイルドパパ、アライ父さんです
しかしすっげぇ邪悪な笑顔ですね。とても元世界チャンピオンのする笑顔とは思えません

どちらかと言えば、今週のガンソードよりもよっぽど欲望チャンピオンって感じの笑顔です


そして、息子が何か言い出す前に振り向きながら父さん一言



「イヤ・・・・・・
Mr.トクガワ 残念ダガソノ男ニソンナ勇気ハナイ
オソラクハ何カ適当ナ理由ヲ付ケテ断ルダロウ
無理ノナイ 批判ノシヨウモナイ 巧妙ナヲエダシテネ
怪我ヲシテイルカラ熱ガアルカラ時期ガ来レバ
戦イヲ避ケル理由ハ無限ニ用意デキル」



再びキリッとした表情で息子を詰るアライパパ
Jrの自尊心を煽ってムリヤリ受けさせようと言う考えでしょうか?
パンチの方はまだベストコンディションではないのでしょうが、言葉のパンチなら絶好調です


と言うか、勇次郎とのファーストコンタクトの頃と比べてほんと、
性格が変わったように見えると言うか、性根が腐ったように見えると言うか・・・

ひょっとして、猪狩との戦いの後、ついでに猪狩イズムも吸収してしまったんでしょうか?
今、あの二人に再び決着を着けさせようとしたら、どんな人間力の応酬になるか、ある意味非常に興味深いです


動揺を誘うために特殊メイクで息子そっくりに変装させた偽者とか、
グレート巽そっくりに変装させた偽者とかがリングサイドに並びそうです


ともかく、そんな父親の挑発に対し、Jrは真っ直ぐ反論します



「オ父サン ソレハチョットダケ違ウ」

「ホウ・・・ドコガチョットダケ違ウノカナ」



どうでもいいですけど、なんでわざわざお互い日本語で喋ってんですかこいつら?


横にいる徳川のじっちゃんへの配慮でしょうか

あくまで周囲の観客への配慮は欠かさない
「魅せる」事も考慮に入れたスポーツマンらしい態度です(何がだ)


つーか、そこまで気遣いできるぐらい流暢に日本語話せて、
さらに難しい言い回しまでさらっと使うくせに相変わらずカタコトですね



「無謀ナ戦イヲ避ケルタメトハイエ
僕ハ適当ナ理由デゴマ化シタクハナイ
セメテ・・・・・・・・・コウシテ足ヲ運ンデクダサッタ徳川サンニ誠意ハ尽クシタイ」



まぁ、じっちゃんがわざわざ足を運ぶってのに関しては、
地下闘技場が出なくなってからは暇そうにあちこち出歩いてたので、
むしろ出番ができただけで別に誠意とかは要らなそうな気がするのですが(黙れ)


そして、Jrはボロボロの膝をつき、両手を地面にそえます



「セメテ・・・誠意ダケデモ・・・
コノ国デハ最上級ノ誠意トハコノ姿勢ダトイウコトハ知ッテイマス
サラニ・・・コウシテ・・・」



そうやって、土下座のフォームを作るJr
傍から聞くと、誠意を尽くそうとしているようにも見えて、

適当な理由の代わりに土下座で全力回避しようとしてる感じで益々酷くなってる気がします


戦いを避ける理由を無限に考えなくても、一発の土下座で事足りさせる
ある意味一撃必殺。ある意味これも一つの武の境地です(ありえない)


とりあえず、この経験をいかして、梢江ちゃんを口説く時もこの手でいったらどうでしょうか?

女を口説くために土下座。ある意味この国における最高の誠意です
まぁ、鉄棒で懸垂しながら告白するよりはよっぽど成功率高いと思いますがどうでしょうか?(何がだ)


そして、白目っぽくその様子を見ている前で、Jrは徳川のじっちゃんに言います



「徳川サン
アナタハコンナ僕ニ期待シテクレマシタ・・・・・・・・・・・・
ソノ・・・期待ニ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

全力デ応エマスッッ」


ギブアップするとみせておいてこの決意表明
このフェイントには流石のアライパパもじっちゃんもビックリです

ちなみに私、先週からの展開から考えて受けるのが自然んだろうなと言う前提で読み進めてたんで、
最初はなんで土下座したりビックリしてるのかが分からずにビックリしてたんですが、


ともかくJrは不退転の決意で試合を受けます
流石は梢江ちゃんにプロポーズする男。覚悟の質が違います



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・ソレガ・・・父ノ教エデス」



父から徹底的に叩きのめされて教わった事
武の世界に生きる者としての決意。それを誠意と共にじっちゃんに伝えるJr


まぁ、実際にアライパパから教わった事は

「獲物を挑発してハメろ」

「獲物がボロボロになってる隙を逃すな」


「とにかく勝ちゃあいいんだ」


と言う、ある意味チャンピオン漫画らしい教えだった気もしますが

よくもまぁここまで真っ直ぐに受け止められるものです
とりあえず、バキ君にはこの真っ直ぐさを吸収してもらいたいのですが、
梢江ちゃんの距離とかも、Jrぐらい離れてていいんで。あの程度ならまだ許せるし


ともかく、Jrnoこの申し出に、自らも膝をつく徳川のじっちゃん

バキ相手じゃ見た事も無いような礼儀正しい姿です


つーか、もしここでJrが断っていたとしたら、

「本当にすまないという気持ちで・・・・・胸がいっぱいなら・・・!
どこであれ土下座ができる・・・・! たとえそれが・・・・肉 焦がし・・・骨 焼く・・・・・・鉄板の上でもっ・・・・・・・・・!


とか言い出して、土下座用の焼けた鉄板が運ばれていた事でしょう(ねぇよ)

むしろ、じっちゃんがしなくてもアライパパならそこまで仕込んでる可能性もあります



「マホメドアライJrさん
あなたは戦士じゃ
どうか頭をお上げなさい」



そして、迷いの無い瞳で真っ直ぐじっちゃんを見つめるJr
その様子を上から見下ろすように見ているアライパパ。ほんと、悪役みてぇ



「ウム 君の勇気と誠意 しかと受け取った 決まりじゃの」


チャンピオンを見上げて言うじっちゃん
その言葉に、ほんのちょっとだけ嬉しそうな表情で答えるパパ



「タシカニ・・・私ノ予想トハ
チョットダケ違ッテイタナ チョットダケド」



一体、どのような回答や行動を予測していたのかは謎ですが、
とりあえずアライパパのお気に召すような結果にはなったようです

「チョットダケ」ってのがブラフなのか「俺の予想を覆しやがった・・・」の負け惜しみなのかは知りませんが


そういやぁ、勇次郎パパも最後に「予想を覆しやがった」とか言うとった割りに、
早い段階で「優勝者は100%決まってるぜ」とか言うておりましたね

・・・ひょっとしてアライパパ、勇次郎に会ってからが性格悪くなった原因なのか?


そして所変わって徳川邸
ドリアンに爆破されて以来の久しぶりの登場です
相変わらず、手榴弾を投げ込みたくなる気持ちも分かる豪邸ぶりです



「・・・・・・で 刃牙はなんと・・・」

「はい 受諾いたしました
全力で迎え撃つと・・・・・・・・・・・・」

「受けたのか」

「はい チャンピオンであるなら当然のことと・・・」

「一言の反論もなく?」

「はい 至極すんなりと」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・ふ〜〜〜〜〜〜ん」



なんかご老公的にはバキがすんなりOKしたのに微妙に納得していない様子
なんぞ、バキサイドに反論が必要な理由でも存在したのでしょうか?

それとも、じっちゃん的にバキの方が要らん事言って戦いを避けるとでも思ったのでしょうか


もしくは、 満身創痍のJrをボコるのにチャンプとしてどうよ、とか

でもまぁ、今まで散々言ってきましたがバキ君もこう言うケースあったと思うんですよね

地下闘技場で、一月と間をおかず戦い続けてきたと言うし
傷が癒えきらぬ間に敵と対峙しなきゃいけない試合だってあったはず
それに、たとえ毒に侵されていたって戦う事をやめない雄志を持っていたはずなんです。多分(多分とか言うな)


だからまぁ、きっと相手が満身創痍のJrであっても、
下手な油断などせず2秒で仕留めるような勢いで戦いに臨む事でしょう

そんな試合見せられて、観客が満足するかは知りませんが


・・・ひょっとしたら、八百長寸前の試合内容に
観客が暴動して再び100人VSバキの試合が見られるかも知れません


まぁ、試合内容がどうなるかはバキ君と、そして対戦相手であるJrが決める事
そのJr君と言えば、某所のジムでサンドバッグを相手にトレーニングをしております

とはいえ、日常生活をするにも困難な四肢損壊状態
軽くサンドバッグを打っただけで痛みに身をよじらせる結果になっています

むしろ、下手に動くより治療に専念した方がいいんじゃないかって状態です


無理なハードトレーニングをするぐらいならベッドで彼女とイチャついてる方が強くなれると言うもの

まぁ、イチャつこうにもイチャつきたい相手の梢江ちゃんはバキ君とベッドでイチャついてる事でしょうが(最悪)


代わりにヒロイン役として



「やっぱり・・・・・・・・・・・・
無理じゃないでしょうかミスター」



と、気遣うような言葉をかけるのはお久しぶりのデイヴさん
絶対一発キャラだと思ってたんですが、ここに来て再登場の運びとなりました

範やサムワンを抑えての再登場なんですから、是非頑張って欲しいところですね


ベッドでイチャつけないJrが、
夢の中で梢江ちゃんとヤって、パンツを濡らして、
それを朝に洗っている現場に偶然出くわすとか(藤巻かよ)

もしくは、代わりに洗ってあげるぐらいのるろうに献身ぶりを見せて欲しいものです


ともかく、デイヴの言葉を意に解さずトレーニングを続けるJr



「(どういう世界なんだ!?
このミスターをこんな目に逢わせる世界って・・・・・・ッッ)」



まぁ、一言で言うなら・・・鬼畜・外道・勝利の世界と言うか・・・


つーか、Jrを尊敬しているデイヴ君が、

「ミスターはよってたかって複数人に続けてボコボコにされ、
最終的に実の父親の姦計にハマってトドメさされました


とか聞いたら、ショックで倒れちゃうかも知れません
Jr尊敬してるなら、真っ当な意味でもアライパパを尊敬してるだろうし

ほんと、独歩といい達人といいパパといい、ファンや弟子に本性教えられない人達ばっかりです


そして、悲痛な表情でサンドバッグをたたき続けるJr

果たして、この試合どうなるのか!!?


しかしまぁ、バキ君。勇次郎とやるまでは誰ともやらんっつーてたのはどうなったんでしょうかね

これで、満身創痍のJrにわざと負けてチャンピオン引退とかって作戦だったら、
試合が終わった瞬間、上から網が降ってきて麻酔銃の代わりに実弾が叩き込まれそうですが

もしくは、最近姿が見えない隙にすでに勇次郎に挑んでいて、
ボコボコにされてて梢江ちゃんに負ぶわれて地下闘技場に現れるとか

これで勇次郎戦の回想が一コマとかだったらある意味笑えるんですが(主人公としては笑えない)


ともかくまぁ、久しぶりの主人公戦
リアルシャドーだのなんだの、ハッタリかましてもいいから
二秒云々とかそういうショッパイ試合だけはしないでくれる事を望みますね♪(主人公に望む事じゃない)




















〜ガンソード最終回記念おまけネタ〜


ガン×ソード漫画版終了・・・その衝撃は、作者に非常なダメージを与える


ひのき先生「ゲエエエエエッッ」

編集「連載が打ち切られとるな・・・・・・・・・・・・・・・地獄の苦しみや・・・・・・」


その場に現れる刃牙(読者代表)
その背後には、大勢のアニメ『ガン×ソード』製作スタッフが引き連れられていた

その目的は、アニメのイメージをボロボロにした漫画を描いた漫画家を憎むスタッフ達のため、、
凄まじく中途半端に連載を打ち切られたショックにのた打ち回る漫画家の姿を目撃させる事



スタッフ「刃牙さん・・・・・・ッッ
も・・・もうけっこうです」


刃牙「なにがけっこうなんだい・・・
たっぷり観ていったらいいじゃない」


兵頭先生「バッ 刃牙キサマッ」


編集「シナリオ書ける奴ァ・・・・・・・・・・・・おらんかな・・・」


倉田英之「あの・・・・・・わたし・・・・・・脚本家です・・・・・・・・・・・・」


スタッフ「く・・・倉田先生・・・・・・」


倉田「そのかわり・・・・・・・・・・・・
今度は・・・・・・・・・・・・今度こそ・・・・・・・・・・・・アニメの内容を・・・・・・・・・・・役立ててください・・・・・・」



破られぬ・・・・・・・・・・・・口約束・・・・・・



とか、こんなドラマが展開されたら蘇ってもいいんですが(笑)

・・・コミケで出てたファンブックに、
漫画は漫画で温かく見守って・・・とか書いてあったのは、
この早期打ち切りを見越しての生暖かい優しさだったのかなぁ・・・(遠い目)