バキ
第244話『ハンドスピード』
今週の扉絵は死んだ魚のような目をした主人公
・・・まぁ、読み終わったあとは私も似たような目をしたものですが
とりあえず今回は3シーン制のようなので、一つずつ読み進める事にします
「1966年ロンドン・・・・・・
第3Rまであなたは
英雄ブライアンロンドンのパンチを全てミスさせ
コーナーへ追い込んだ
惨劇はわずか2秒で幕を閉じました
2秒間に叩き込まれたブローは
その数実に17発
ミスブローなし・・・・・・
とりわけ注目すべきはパンチのスピードです
当時の8ミリビデオのコマ数から計測され
ハジき出されたそのスピードは
モーションを起こしてからヒットまで実に0.11秒・・・・・・
これはそれまで歴代最高のハンドスピードを誇った
ミドル級の名王者シュガー・レイ・ロビンソンを大きく上回るものであり
脳から筋肉へ下される伝達スピードを超えるもの・・・・・・・・・・・・すなわち――
必ず当たるということです」
長々と解説していたのは、
すげぇ久しぶりのインタビュアー
たしか、勇次郎がJrを逃がして猛り狂ってた頃以来の登場です
ここまで来るとインタビューが長いと言うより、
Jrがいない間に住み着いちゃったって感じもします
つーか、必ず当たるとは言いますが、
バキの世界でボクサーのパンチってのはむしろ
当たるよりも当たらない事の方が多かったような気もしますが、
他の盆百のボクサーと神の拳を比べちゃいけないって事でしょうか
でもたしか、ボクシング部の高山君も反射神経がどうのとか言ってたような・・・
「1981年あなたが引退して以来
あなたを上回るボクサーはおろか
スポーツマンすら登場していない
はたして我々は出逢えるのでしょうか
あなたを超えるボクサーに」
まぁ、「ジャブより早ぇ・・・」って台詞には散々出逢いましたが、
インタビュアーの人にとってはアライ以上のスピードのパンチを見た事は無かったのでしょう
と、その時。今まで黙ってビデオを見ていたアライがよだれ塗れの口を開きます
「光の下には・・・・・・・・・・・・いない」
「・・・・・・・・・光・・・?」
「リングには・・・・・・・・・・・・上がらぬボクサーなら」
「ボクサーなのに・・・・・・・・・
リングに上がらない・・・・・・・・・」
「あの子は・・・わたしより迅い」
まぁ、擂台賽である意味公式デビューしてましたが、
Jrは今までどういう経路でファイトしてたんでしょうかね?
アメリカにも後楽園地下闘技場みたいな場所があるのでしょうか
最大トーナメントにも呼ばれてこなかった辺り、なんかさらに深く地下に潜ってそうです
もしかしたら、Jrのスカウトに失敗したから柴千春とかに声かけたとかだったりして
そして場面は変わり、2シーン目。達人VSJrです
しかし、場面が変わって早々、達人の顎にはJrの拳が突きつけられています
てっきり、さっきのインタビューは単純な速さでは達人には勝てないって伏線だと思ったのですが、
そのままズバリ達人の負けフラグだったようです
「この・・・・・・
この渋川に情をかけるかァッッ」
寸止めに対し、吼える渋川先生
「短ェ短ェ」とか拳闘を小馬鹿にした上での寸止めですから確かに悔しいでしょう
「徒ラニ傷付ケル愚ヲ避ケタカッタノデス
タダアナタハ偉大ナ武術家 情ヲカケル無礼ハ許サレナイ・・・・・・」
そして達人の顎にねじりこむようにパンチを打つJr!
礼儀正しい口調ですが、調子ぶっこいてるようにしか聞こえないのは相変わらずです
零距離からの一撃に脳を揺らされる達人
「なるほどねェ・・・・・・
いい歳ぶっこいて――――
なんの危機感も持たず
立ち合ってしまうワケだ・・・・・・
なんたってこの小僧・・・・・・
こんなに優しくやっつけてくれるんだもの・・・・・・」
つまり、達人的にこの状況は危機ではなかったと言う事でしょうか
センサーに引っ掛けずに、優しく倒してしまう。慈愛に満ち溢れたまさに神の拳の持ち主と言う事でしょうか
なんか達人、色んな意味で噛ませ犬にされちゃった感じですね
こうなったらやはり、再び本部さんの出番でしょうか
夜の公園でJrを待ち伏せる本部さん
構えるJrに対し、日本刀を大量に投擲する本部さん
「貴様は日本柔術を嘗めたッッ」て叫ぶ本部さん
そして、またもや勇次郎に美味しいところを掻っ攫われる本部さん
他にも返り討ちにあう、後ろからジャックに麻酔で倒される、など
私の脳内本部さんフローチャートにはマルチBADENDシステムが採用されています(黙れ)
・・・え〜とね。このまま、本部さんをイジって今週終わらせちゃ駄目?(アイフルのチワワのような瞳で)
最後のシーンはアレですよ。読者の希望みてぇなもんですよ
パンドラの箱から出さない事が唯一の希望、みたいなね
まぁ、それが出てきちゃったので仕方ないので感想戦
バキと梢江のデートは、殺風景な室内で行われています
ジュースがあるだけで、他には一切何もない場所で行われるデート
ここで、清く美しい交際だとか思ってはある意味負けです
ここは因縁のバキハウス。つまりヤリ部屋です
きっと、ヤるだけヤって後は終わりと言う最強のデート方式なのでしょう
どうしよう、想像するだけでEDになっちまいそうです
「誰に・・・?」
「言わない」
「どんな気持ち・・・・・・?
わたしが結婚て」
同じだ・・・・・・・・・
750CCブチかまされたときと同じだ――
だったらイケるぜ!!!
ごめん。嘘です。強がりました。無理です。もう無理
私・・・頑張ったよね? もう・・・ごーるしてもいいよね・・・?
あの海〜どこ〜ま〜でも〜青〜かった〜遠〜く〜まで〜
・・・つーか梢江ちゃんのこの時の仕草がもう
体育すわりですよ。主人公を試すような口調ですよ
これがラブコメだったら萌え展開ですよ。むしろこれがバキじゃなかったら
板垣先生――そんなに萌えオタが嫌いですか貴方は
とりあえず、楽しみだった達人VSJrが速攻おわって、
またバカップルの三角関係につき合わされなければならぬかと思うと、
柳生宗則に嵌められた虎眼先生の無念さがよく分かると言うものです
とりあえずバキ君もいっそ他所の女に手ぇ出してみたらどうでしょうか(大吉さんは少しヤケになっている様子)
ホラ、ドクター紅葉と闘った時に出てきた車椅子の女の子となんか、
ある意味フラグが立っていたような気もしますし(気のせいだ)