バキ
第242話『一番』
神の子、モハメド・アライJrが達人・渋川に挑む!
ボクシングを完成させた天才と、どのような死闘を繰り広げるのか
来週も、目が離せない展開です。いやぁ、これは楽しみだ!!
私的には今週の感想は、ここで終わらせるのが一番だと思うのですが
ご老公ッ この感想はもう意味を持たない
これ以上何を見たいのですかッッ
かつての古代ローマのように奴隷同士を死ぬまで闘わせたあの時代を再現させたいのですかッ
もしくは、腹掻っ捌いて「殿はこのようなものが見たいと仰られるか――」とか言いたいですが、
とらさんはもうお書きになられてしまったようで、
かつての救命亞同盟の一人としてこのまま見過ごすわけには参りません
久しぶりにコンビニで、
「自分、本当にこれの感想書かなくちゃいかんのか・・・?」と、
泣きながら盗んだバイクで走り出したくなりましたが、やれるとこまでやろうと思います
でもJrと梢江ちゃんはヤれるとこまでヤってはいけません。もうSAGAは嫌ァァッッッッ!!
「お待たせしました」
「ウェルカム・・・・・・・・・・・・」
電話で呼び出され、Jrの待つファミレスに到着した梢江ちゃん
チャンピオンであるデイブを一時間以上待たせたJrをさらに待たせる
松本梢江がいかに別格かと言う事を分からせるエピソードですね(一々茶化すな)
そして梢江ちゃんが頼んだと思わしきレモンティーがテーブルに置かれると、
Jrは梢江ちゃんから目線をそらしながら言います
「え・・・」
「君ノ彼ト・・・・・・・・・闘ウ・・・」
「どうして・・・・・・・・・それをわたしに・・・」
Jr君の発言に、紅茶にレモンを入れる手も震えます
バキ君がもう闘わないと宣言してる背景にはやはりこの梢江ちゃんの態度も関係してそうです
恋人の傷つく姿を見たくない、失いたくないと考える梢江ちゃん
そして恋人にそんな不安を与えたくないとバキ君は考えたのではないでしょうか
勇次郎を倒すと言う目的だけを果たせれば、
後は梢江ちゃんさえ隣にいてくれればそれでいいと・・・
・・・自分で言っててなんだけど、そんな主人公嫌だなぁ
とりあえずJrの役所としては、ここで頑張って
死地に赴くバキ君を梢江ちゃんに認めてもらいましょう
そうやって梢江ちゃんを意識改革させてバキ君に再び戦いの絆とか、
そう言う主人公的なものを呼び起こさせる事こそ今回のJrの役割のはず!!
さぁ、Jrよ。頑張って梢江ちゃんの心を変えるのだ!!
「一ツハ・・・バキサンガ君ニトッテカケガエノナイ大切ナ人ダカラ・・・
ソシテモウ一ツ 僕ニトッテ君ガ大切ナ人ダカラ」
゜ ゜
(Д)
Jrめ――俺の予想(と期待)を裏切りやがった(血涙を流しながら)
なんですかその大切な人って。Jr、キャラ変えして東條になる気ですか? 仮面ライダータイガですか?
梢江ちゃんは消滅しながら「私は・・・ヒロインになりたかっただけなのに・・・」とつぶやきますか?
Jrの突然の爆弾発言に、読者はもちろん梢江ちゃんもパニック
一度持ち上げたティーカップを、震えた手つきでそのまま戻します
「あの・・・
・・・・・・・・・・・・飲まないで置いちゃった・・・」
思わず私も「読まないで置いちゃった・・・」と、
チャンピオンをコンビニに置き去りにして家路につきたくなりましたが、
Jrはさらなる攻撃で梢江ちゃんと読者に畳み掛けます
「ミス コズエ
僕ト結婚シテ欲シイ」
(脳の)病院だよぅ!!
『傾奇者(かぶきもの)』
「傾く」とは異風の姿形を好み
異様な振る舞いや突飛な行動を愛することをさす
このJrの姿こそ、まさに現代に生きる傾奇者
花の慶次もニヤリと笑いそうな程の傾きっぷりです
たとえバキとの戦いのためだとしても、こんな事素面じゃ言えません
本気で惚れたのだとしたら、それこそドクター紅葉の出番となります
ほら、前にヤマケン版もチャンピオンに載った事ですしね
脳の障害で猫が奥さんに見えた男がいたなら、
この梢江ちゃんがアニメ版のぐらいに見える男がいても不思議ではありません
ともかく、Jrのあまりの傾きっぷりに梢江ちゃんもビックリです
「ハァ―――!?
あの・・・あの・・・わたしと? なんで?」
混乱してる梢江ちゃんを、Jrがえらく男前な目で見つめます
紳士の目つきです。きっと、尻の穴もギュッと紳士的に引き締めているに違いありません
勇次郎が鬼の尻ならば、Jrは紳士の尻の持ち主なのです
「僕ノ知ル一番美シイ女性ガ君ダカラ」
「いやいやいやいやいや ノーノーノー」
たいしたリアクションです。松本梢江改め、出川梢江の誕生です
なんだか、このコマの梢江ちゃんの顔まで出川に見えてきました
ほら、なんでこんな上玉に告白されたのか分からないところまでそっくり
「絶対に一番じゃありません」
それは読者もそう思っているところです
まぁ、キモさで言うならチャンピオンで一番なのは間違いないですが
あと、読者にトラウマを与えたヒロイン
読者からネタにされるヒロインでも堂々の一位
ある意味三冠王です。山田もライバル視しはじめる頃かもしれません
「一番カ・・・・・・・・・
一番ジャナイカ・・・・・・・・・
ソレヲ決メルノハ君デハナイヨ
僕デス 僕ト共ニ生キテ下サイ」
素晴らしい口説き文句です
有無を言わせぬ強い口調でズンズン攻め込みます
一発でボールをスタンドに叩き込もうと言うアメリカンなプロポーズです
まぁ、相手を見る目は岩鬼並ですが
ここからは、普通に昼メロみたいな内容になるのでしばらく会話だけダイジェストで
「ありがとう 困ります」
「彼ガイルカラ
ソレハ神ガ決メタコトデハナイ」
「・・・・・・・・・・・・」
「君ノ・・・本業ハ・・・?」
「・・・・・・・・・・・・学生・・・?」
「ノー・・・学生ジャナイ」
「・・・・・・・・・・・・」
「君ノ仕事ハ女性デス
ソシテ・・・ソノ目的トスルトコロハ
ナンバーワンノ男ト出逢ウコトデス」
「・・・・・・・・・・・・」
「僕ハナンバーワンノ女性ト出逢ッタ
君ハドウナノカナ」
「あなたは・・・・・・・・・ナンバーワンなのですか」
「ソレハワタシノ決メルコトデハナイ
ソレヲ証明スルダケデス 君ニ・・・」
♪ナンバーワンに〜な〜らな〜くて〜いい〜
も〜とも〜と〜と〜くべ〜つな〜オ〜ンリ〜ワン〜
つーかJrの証明はまだしも、
梢江ちゃんの証明はどうするつもりなんでしょう
フェルマーの最終定理より証明が難しいと思うんですけど
そして、戸惑う梢江ちゃんにJrのファイナルブロウが炸裂する!!
梢 江 ち ゃ ん の 頬 に キ ス
どこまでも傾いてやがる・・・ッッ!!
思わず「イヤッ」と両手を振り回す梢江ちゃん
しかし烈海王を滅多打ちにした拳も、Jrの防御テクの前に空を切ります
「僕ヲ打ッテハイケナイ マタ会イマショウ」
なんという事でしょう
新章に突入し、バキが活躍するかと思えば
なんとJrとバキと梢江ちゃんで恋のバミューダトライアングル発生です
この中に迷い込んだら、何人の読者が行方不明になる事か・・・
むしろ、一番迷走してるのは板垣先生ご自身じゃねぇかって気もしますが
「バキハンマガ・・・・・・・・・
アナタヲ尊敬シテイルト聞キマシタ
ワタシト闘ッテ下サイ」
そしてようやく今週の本題
バキが尊敬していると言う理由だけで立会いを求めるJr
恋人だけでなく、周囲を傷つけるだけでバキをあぶりだそうと言う魂胆でしょうか?
いい人なのか陰険なのか今ひとつ分からりません
まぁ、読者的には「余計な事しやがって」とやや嫌な人寄りになってるでしょうが(笑)
「いいものですな・・・
若いということは・・・始めましょか」
バキが尊敬している相手とは、渋川先生でした
渋川流柔術VSアライ流拳闘術
打撃を制する者と打撃を極めた者同士の戦いです
やはりバキといったら夜の公園で勝負でしょう
ファミレスでデートなど、マガジンの涼風にでも任せておけばいいのです
まぁ、読者的にはある意味一番キツい勝負でしたが
・・・今まで見た、どんな鬱系漫画の修羅場よりもキツかったよ・・・
僕はこんなシーンを読まなくちゃいけない程の罪は犯していない!!(by美味しんぼ)
ともかく、来週は口直しで渋川先生の戦いが久しぶりに見えます
これで来週、バキと梢江がデートするシーンとか挟まれたら私、
正気を保っていられる自信がございませんが
畜生。なんで『バキ』で三角関係なんか読まなくちゃならねぇんだよ
なんつーか、神様に
「松山せいじの書いた格闘シーンと、
板垣の書いた恵介の書いたラブコメシーン、どちらが見たい?」
とか究極の選択をさせられた気分です
そして結局、どちらも見る羽目になってるんですけど
・・・やっぱナンバーワンってアレでしょうか
松本梢江の持つ、圧倒的な獣性に引かれたとか