バキ
第235話『ハンデ』

勇次郎の力みのパワーにより壁に叩きつけられてしまう郭海皇

もしこのまま海皇が負けたら、100年後は擂台の壁が衝撃吸収素材とかに変えられてそうです


背中を壁にしたたかに打ちつけ、のけぞりながら跳ね返る海皇
流石の海皇も、この衝撃に一瞬意識が飛んでるような感じでしょうか

観客もこのショックに、言葉を無くして海皇の様子を覗き込んでいます

バキ君と烈先生も、一瞬言葉を失います。しかし、



「壁を利用してるッッ
消力が使えないッッ」



海皇の意識が飛びかけてても解説する

烈先生のプロ根性ここに極まれりです
主人公らしい務めを何一つ果たさない男とは違います


まぁ、見れば誰でも分かりそうな解説なんですけどね


さらに勇次郎の攻撃は止まりません
跳ね返ってきた海皇に、思いっきりけりを浴びせて再度壁まで吹き飛ばす!
もう一度壁に激突して跳ね戻ってきた顔面にさらに振りかぶって一撃を叩き込む!!


まるで人間を使った壁打ちです
それを、中国拳法の最高峰でやってしまうのですから、
勇次郎の暴力の凄まじさは最早言葉では言い尽くせぬ程でしょう


豪快な一撃で、郭の身体は宙を舞いグルグル回ります
(パンチの威力が)もう重過ぎてこのまま潰れちゃいそうですって感じです(だからスクランOPネタやめぃ)


「これがッッ
これが範馬勇次郎だッッ」



そして、観客達が悲痛な表情で見守る中、
一人だけ嬉しそうにしている空気の読めない主人公

思わず、烈先生もちょっと呆れたようにバキに言います



「・・・・・・・・・・・・・・・バキくん・・・
バカにウレしそうじゃないか
打ちのめされているのは100歳を超える老人だというのに」


多分、バカの部分が本音です


つーかバキ君、とことん空気を読みませんね
もし私が烈先生だったら、次に砂糖水を出す時は
トイレに行って洗わなかった手で混ぜると思います


するとバキ君、何か思うところがあったみたいで、
「してやったり」みたいな小生意気なツラをしながら口を開きます



「老人・・・?
バカ言ってるぜ・・・・・・」



多分、バカって言い返したかっただけです


むしろ、読者が総がかりで「バカはお前だ」と突っ込んだと思います

つーか、少年誌で初めてじゃないでしょうか?
宿敵をここまでベタ褒めして傾倒する主人公って


まぁ、ヘタレ主人公の読者人気と共に郭もピンチです
グルグル回った状態からなんとか着地したものの、意識は混濁
さらに、勇次郎が追い討ちをかけようとドドドと突っ込んで行きます


しかし、ボコボコにやられてもそこは海皇
勇次郎の攻撃をかわすと、雄叫びをあげながら勇次郎に連続して打撃を浴びせます


そこでバキ君、したり顔で一言



「相手はキャリア140年の超武術家だぜッッ」


お前、数分前の自分の態度考え直してみぃや


凄い勢いで海皇への認識を改めています
だったらついでに、さっき吐いた唾も拭いておこうな?
もし私が烈先生だったら、後頭部に寸剄でツッコミいれてると思います


まぁ、ヘタレが吼えてるのはともかく、
攻撃を食らった勇次郎は逆に余裕の表情です
「ほう・・・この・・・」とさらに追い討ちを決めようと振りかぶり、
そこへ生み海皇の飛び蹴りがはいって勇次郎は背中から大地に激突します


そして、見事に着地してかまえる海皇
しかし観客達はその姿を見て悲痛な表情です

それもそのはず、海皇は満身創痍で、立っているのがやっとと言う風体です


よろめきながら血を吐き散らし、しかしそれでも海皇は力強く叫びます



「ちょ・・・ちょうしこいてんじゃねェ 小僧ォッ」


ついに海皇もブチギレモードに突入です
凄い勢いで力みながら叫んでいます

余裕を捨て、これからは海皇も大人気なさ全開でカンフーハッスルでしょうか

まぁ、今までも充分ありえねー展開ではあったワケですが



「ハンデがあるのはむしろ こっちの」


なんかまだヘタレ論法を続けていた様子のバキ君
試合の様子を見て思わず言葉を無くしてしまいます

・・・まぁ、読者的にはこのバキ君の態度に言葉を無くしますが

勇次郎にハンデがある? あぁ、そりゃあるだろうさ



梢江ちゃんが義理の娘になるんならな!


つーか、マジでこのバキが勇次郎に勝つとしたら、
勇次郎が南極かどこかで氷漬けになったまま冷凍保存されて、
バキ君がその間に140年ぐらい修行積んでやっと五分ぐらいだと思います


ともかく、擂台では急展開です
勇次郎が郭に背中を見せて両手を挙げると、
筋肉が膨張して服の背の部分がビリビリと破れていきます



「ジジィ・・・
ちょうしこかせてもらうぜ!!!」



久し振りの強敵に、勇次郎の背中で鬼が嗤う!
郭も、長い人生で初めて見る存在に感嘆とも恐怖ともつかぬ声をあげます

まぁ、これがバキ君の場合だったらまず間違いなく恐怖の方でしょうけど



「終わらせる気だ・・・ッッ」


え〜と、バキ君の論法では、


ハンデのある方が調子こいたら試合が終わるって事になりそうなんですが


とりあえず、来週の巻頭カラーは超絶楽しみなのですが、
直後の新連載企画とあわせてバキ君に一言





お前がチャンピオンRED行って来い


もしくは、梢江ちゃんとイチャつくシーンを電車男達に代わってもらえ


・・・いつの日か、また主人公らしく振舞える日が来るのかなぁ・・・?