バキ
第230話『硬直』
扉絵で意気消沈してるバキ君
まぁ、前回があんまりにもヘタレた発言の連続だったため、
扉絵でもヘタレ気味のテンションになってしまっているんでしょうか?
それともまさか、梢江ちゃんとヤリすぎて、息子がヘタレたのでしょうか?
勇次郎君もバキ君も、息子がヘタレだと苦労します。タイトルは『硬直』なのにね!!
・・・・・・だって、先輩が「お前の感想はいつも玉ピンや本部解説ネタに無理矢理着地するよな」って言うから
たまには変わった事がしたくなって・・・そう、悪いのは先輩なんです! 僕は悪くない!!(むしろ頭が悪い)
さて、私に責任は無くなったと言うところで今週のバキです
郭海皇の驚愕の奥義『消力』。それに対し、勇次郎があざけりの言葉を吐きかけます
「消力か・・・・・・
古来より中国武術では高級技とされる消力・・・」
先制解説は勇次郎から始まりました
アオリでは『勇次郎の反撃が始まる!!』とありましたが、
どちらかと言うと反論からスタートするようです。さすが勇次郎。息子と違って戦い方が分かりやすい
烈どころか、郭海皇すら黙らせての解説一人舞台です
「危険が身に迫ると硬直する
動物である限り必然の生体反応
しかしその本能こそが 事態を悪化させる
強大な樹木が突風に倒れる
しかるに柔らかな草木は風に影響されない
うっかりコケて骨折してしまう大人
高所から落下しても無傷でいられる赤子
武は自然から多くを学んだ
拳闘家は永き訓練を経てやがては
打たれる際にも瞬きをしなくなる
訓練とはすなわち本能を克服する行い
郭 海皇・・・・・・・・・キサマの本能を呼び戻す」
長々と解説をし、本能を訓練で完璧に押さえ込んだ海皇相手にこの一言
痺れます。実にケレン味溢れるこの演出。つくづく息子とはえらい違いです
と言うか、本能を克服する行為が訓練だとするならば
闘争本能が服着て歩いてるような勇次郎からしてみればなるほど邪道
理合と暴力の戦いは、理性と本能の戦いとも言い換えられるものなのでしょうか?
ところで、試合中に本能を呼び戻させるってどうやるんですかね?
やっぱり、本能って事でいきなりエロ本を開いて見せてみるとか
もしくは、バキSAGAをいきなり読ませてみるとか
そうすれば、郭の本能も燃え上がるでしょう。憎しみとか怒りとか恐怖とかで
ともかく、勇次郎の言動に観客達もざわめきます
「消力を・・・破るというのか」
「あの人は・・・・・・・・・ハッタリを言わない
思いもよらぬやり方で――――――消力を破る!」
確かに、勇次郎はハッタリは言いません
大口は、その実力に裏打ちされた自信の表れです
そこら辺はバキ君も父親を信用していると言うかなんと言うか
つーかむしろバキ君の方がもう少しハッタリ効かせた方がいいと思います
今のままじゃ、解説役にすらなれぬ勇次郎の腰ぎんちゃくです
本部さんですら、渋川先生のオマケとなっても解説だけは公平を貫いたのに
解説王の道のりはまだまだ果てしないようです
ともかく、勇次郎の言葉を聴いて郭も動く!
散歩でもするかのようにゆっくりと、しかし着実に勇次郎に近寄ります
「オモシロくなってきたの・・・・・・強き人よ」
「(仕掛ける・・・・・・・・・海皇から初めてッッ)」
「やってみィ」
そして海皇が宙を舞うように軽やかな拳撃を放つ!
しかし、次の瞬間動きが止まったのは勇次郎ではなく、郭の方
なんと、勇次郎は拳打が当たるわずかな隙に、郭の髪の毛を一本抜いてしまいました!
その行動に、目を見開いて驚く郭海皇
しかし、髪を抜かれたからとてどうだというのでしょう?
もしもこれが磯野波平さんが相手だったら、
てっぺんの髪を一本抜く事で致命傷を与えられるでしょうが
相手はフサフサの郭海皇です。何を驚く事があるのでしょうか?
それとも、実はあの帽子は郭の奥義、太陽拳を封印するためのものなのでしょうか?
ともかく、郭の髪の毛がプツッと抜かれます。そして次の瞬間・・・
見開きでコツッと軽く殴られ、消力ではない本当の吹っ飛び方で転がっていく郭
「(そ・・・・・・ッッ
そうきたかァ〜〜〜ッッッ
範馬勇次郎ッッッ)」
読者が驚いた後は間髪入れずに即解説
痒いところに手が届くような見事な解説です烈海王
そして読者の期待をさらに燃え上がらせてから説明の本題に入る
実に心得たやり方です。つくづく解説王です
そのうち、本部解説皇の高みまでたどり着けるかもしれません
「(毛髪一本を抜くことにより計らずも起こってしまう
あるかなしかの身体硬直!
文字通り毛ほどのタイミングを逃さず 打拳!
つくづく・・・・・・)」
見事な解説の後は、驚き顔でシメ
烈は呼吸と言うものを実に分かっていますね
驚き顔の時だけ顔見せするバキ君も、ある意味役割ってものが分かってるようです
そして、烈の解説に合わせるように「天才じゃ・・・・・・・・・・・・」と呟きながらゆっくり起き上がる海皇
そして、大してダメージも無い様子で勇次郎に向かって言います
「命拾いしたのォ・・・
のォ 強き人よ
おぬし 死ぬところだったぞ」
そりゃそっちの事では? と思うのも束の間、再び郭が悠然と歩を進めます
この言葉に対し、勇次郎は何も答えず無表情のまま微動だにしません
「この言葉・・・・・・・・・・・・信じるもよし
信じぬもよし・・・・・・・・・・・・」
笑顔を浮かべながら勇次郎に進みます
果たして、郭の言動の真意はいかなるものでしょうか?
読者も驚きますが、それ以上に動揺してるのがファザコン小僧バキ君です
「なにを言ってるんだ・・・・・・・・・・・・??」
父親の勝利を信じてやまないバキ君には郭海皇の言動が理解できません
そんなバキ君の問いに、烈がはっきりと答えます
「ワカらん ワカらんが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あの人は 絶対にハッタリを言わぬ人だッッ」
烈さんは郭海皇の何を知っているのデスカ?
まぁ、それは今までの人となりから分析したとでもいいんですけど
ともかく、ちゃっかり最後の最後で美味しいとこ持ってって引きにすると言うのは、
死刑囚編からのお家芸のようです。まさかこれを解説に応用するとは・・・天才めッ!!
これからは烈も、本部とは違う道で解説の高みを目指すのでしょうね
・・・と言うか、今週のラストだとなんか郭にダメージ無さ過ぎるような気がするんですけど
勇次郎が手加減してよほど軽く打ったか、または実は消力が出来ていたかってぐらいに
まさか、すでにあの一撃で気絶していて、今は郭が見ている夢って事は無いでしょうが
ともかく、来週は勇次郎でさえ一撃で殺す(?)自信がある秘拳が炸裂するようです
もしかしたら、玉ピンを超える奥義『蝶・玉ピン』が発動してしまうのでしょうか?
来週も、とっても楽しみですね♪
〜業務連絡〜
先輩へ。ご希望通り、感想の中に『玉ピン』、『本部』と言うフレーズを使いました
だからまた掲示板に「クソみてぇな変態バキ感想」とか書かれたら、先輩のせいって事で一つ(最低)