バキ
第224話『大地を・・・蹴る』

前回先手打たれてボコられた範海王
今週も冒頭から攻撃をかわされ、逆に攻撃を食らってます



「(大地を・・・・・・・・・・・・蹴る)」


だからそれは蹴ってるうちには入らないんだって


これで相手が梢江ちゃんだったら、「蹴ってないじゃん。蹴ってないじゃん」
とつぶやきながら、徹底的にスネを蹴って蹴り技のなんたるかを教えてくれるでしょう


と言うか、バキ君が余計な事言うからですよ
控えめに「ボクシングにも足技があります」みたいに言えば良かったのに


まったく、口開くたびにろくな事言いませんねあの子


そんな不評を買いつつも、Jrは崩れ落ちる範に駄目押しをします



「(大地を・・・・・・・・・・・・蹴る)」


むしろここまで来ると、焦点合わない瞳でいきなりダウンしてる範にツッコミたくなります

そんな、微妙に噛ませ犬になるとこまで克己に似なくてもいいじゃないか



「打倒〜〜〜〜〜ッッ
2発ッッ たった2発の打撃で・・・・・・ッ
沈んでしまったァ〜〜〜ッッ」



見開きの中央で小さく、尻を突き出して倒れる範

なんですか貴方。掘られたいんですか?


観客も驚くばかりのこの一方的な展開
しかし、解説凸凹コンビはあくまでマイペースに解説を続けます



「大地を蹴る
なるほどボクシング改め彼の拳法には―――
蹴り技が存在する」



すでに寂さんの頭からは一回戦の事が失せてしまったようです

それとも、三合拳程度じゃ蹴り技は存在しないも同然とでも言いたいのでしょうか
下手したらJrも「地面を蹴るだけではつまらんぞ」と勧誘されてしまうかもしれません


そして寂のコメントが終わると、範が両手をついてなんとか起き上がろうとします



「!! おッ 立つ気だッ
やる気だぞ範 海王ッッ」

「待て・・・・・・
待ってくれ
まだ・・・やれるッ
まだやれるッッ
(まだやれるんだ)」



そんな微妙に情けない台詞を言いつつ立ち上がる範海王
もう噛ませ犬を超えて負け犬モードに突入しちゃってますが、

Jr「OK・・・」と言って再び軽くステップを踏みます



「死闘再度ィィィッッ」


アナウンサーはこう言ってますが、死闘って感じに試合じゃなかったと思うんですけど

そこら辺、範の「もう・・・ミスれないッッ」って台詞に凝縮されてる気がします


しかし次の瞬間、Jrをステップを踏むのをやめて
ミスれないとか油断しまくって自業自得な状況に陥ってる状況の範を見つめます

そして困惑している範にいきなり脊を向けて立ち去ろうとします


このいきなりの状況に、キレておいかけようとする範海王
どうでもいいですが、さっきの試合で似たような状況になったの覚えてませんか?


まぁ、Jrは流石に大喜びして走り去るようなまねはしませんが
範、ミスれないとか言ってた割りにいきなり行動ミスってるような気がします



「・・・・・・・・・おい・・・・・・
・・・・・・・・・ッッ きさまッッ」



しかし、そのまま走って追いかけようとしたところ、
突然範の視界が揺れ、目の前に突然床が迫ってきます



「(あれ・・・・・・??
床が・・・・・・なんで・・・・・・
起き上が―――る・・・・・・!!?)」



そして両手を挙げてガッツポーズを取るJr
そんな状況の中、倒れてる範が心の中でポツリと一言



「ワケわかんねェ・・・・・・」



そりゃ読者(こっち)の台詞だよ


そして「勝負ありッッ」の合図で逆転の目も無くなり、
なんかニヤッとしてるJrと汗をダラダラ流している李、そして試合場には

またもや尻を突き出してぶっ倒れてる範だけが残ります


なんですか? 今度は弟でも誘ってるんですか? 護身(誘い受け)完成ですか?


何と言うか、範馬一族との呼び声もたかく、
Jrとの二世対決と前評判高かったこの試合ですが、

なんか次峰戦の二世対決と同じような結果になってしまいました


まぁ、この時点で可能性がほとんど無くなりましたが、
もし範が範馬一族の者だったとしても、この後控え室で目を覚ましたら

勇次郎に「武から身を引けい」とか言われかねません


なんかもう哀れ過ぎるにも程があるというか、
予想も裏切られたけど期待はそれ以上に裏切られたと言うか
こうなったらもう、大将戦で人外二人組に責任取ってもらうしかありませんな


どうせまたどこぞのワガママ爺さんが、
「大将戦は3P制じゃと100年前から決まっておった。わしが証人じゃ」

とかホザきだすに決まってるんですから


まぁ、これで大将戦が一秒で終わったとか言ったら暴動起きるでしょうけど


・・・お願いですから、顔の皮剥ぐとか玉の皮を剥ぐとかはやめて下さい