バキ
第218話『たかが拳法』
烈の足指投げにより寂のヒゲがブチブチとむしられます
なんか、烈の足に大量の指毛が生えたみたいでビジュアル的にかなりキモいです
ひょっとして、昔烈が独房に閉じ込められてた原因も、劉海王のヒゲを足の指で毟っちゃったからだったりして
ともかく、烈の超人的な変態技に、観客も大喜び
「スゴ過ぎますッッ
スゴ過ぎます烈 海王
一度ならず二度まで見せた足の指を使っての投げ技っ
もはやこの鉄人に 不可能の文字はないのか」
中国人もビックリの烈海王の変態プレイ
まぁ、読者的にはもうこれぐらいじゃビックリしませんけどね
だって今まで首の骨自分で外すわ手裏剣投げまくるわ火ぃ吹くわ水の上走るわ
変態芸人烈海王のパフォーマンスは常に我々の想像の一歩斜め上を行き続けてましたから
そのうちかめはめ波を撃ってもおかしくないぐらいです
まぁ、烈がそんな無茶をできるのもある意味主人公のおかげなんですけどね
だってリアルシャドー見たら、何やられても「あれよりはまともだ」と思うしかありませんもの
「ごらんください
寂のこの表情
自慢のヒゲももう僅かです」
そんな寂を見て爆笑する観客の皆さん
しかしどうも笑いどころがずれているような気もします
どうせなら、サムワンの玉ピンで爆笑しておけと。まぁ、アレはいくら何でも狙いすぎってのもあったかもしれませんが
ともかく、ヒゲを毟られても笑われても寂は動じません
これぐらい厚い面の皮とぶっとい神経が無くしてスカウトマンは勤まらんのでしょう
「烈さん」
「話しかけている
この男はいつもそうです
実力でかなわぬと見るや手練手管
言葉 あるいは偽りの動作を用いて今ここに立っているのです」
なんかもう完全に最凶死刑囚並の言われようです寂海王
つーかアナウンサー、「いつもそうです」って貴方が寂の何を知っているんですか
ヒゲを自慢にしていた事を知っていた事といい、ひょっとしたら昔の愛人だったのかもしれません{ありえない}
ともかく、寂から烈にとんでもない提案が示されます
「負傷したヒジを治したいのだが」
「なんとッッ
この局面で治療の申し出だァ」
「わたしの武術は傷つけることを目的としない
故に君の肘関節・・・・・・実は折れてない 外れてはいるがな」
寂の意外というか、ここまで来ると支離滅裂な発言に、
観客も「だまされるなァッッ」と烈に大声で忠告します
しかし、寂は「わたし以外には治せない」とどこ吹く風です
「手を・・・・・・」
「なんてヤツ・・・・・・・・・・・・」
「出たぞ口八丁手八丁ォッ
卑劣なその手を打ち払え烈 海王
それは罠だァ―――ッッ」
しかし、そこは蛮勇烈海王。もとより他人の忠告など聞く耳持ちません
「さァ・・・」とうながされるままに寂に右腕を預けてしまいます
アナウンサーも「あッあッ またしてもッッ」とか「手を放すんだァァッ」とか、日本対中国戦のジーコ監督並に絶叫しています
そして、アナウンサーの忠告を無視して寂の治療が続行されます
「気付いたことがある
片腕が相手では意味がない
普及の目的が
わたしの悲願――完全なる自己防衛なら
たかが一拳法家の技ごとき防ぎきれずなんの技術か」
じゃあ始めから外すなって気もしますが、
語るだけ語って寂が烈の腕をとってまたもやぶん投げる!!
この行動に、アナウンサーも私情バリバリで絶叫します。お前、アナウンサーから身を引けい{郭っぽく}
「ア――――――ッッ やっぱりィッッ
だから言わないことじゃないッ この卑怯者ォォ――――」
と、次の瞬間、普通に着地する烈海王
これには烈もビックリ。観客達もビックリしちゃってます
そして寂はにんまりと笑いながら「痛むかね・・・・・・?」と烈に声をかけます
どうやら投げの遠心力を利用して綺麗にはめたようで、手をグーパーさせる烈海王も実に穏やかな顔です
しかしまぁ、なんか見てる方がワケ分かんなくなる戦いです
読者的にも色々意見が出そうな展開に頭を悩ませていると、我らが主人公君がこれを見て一言
「たまんねェな2人とも」
バキ君、出番を稼げと言いましたが、いい加減持って回った言い方で読者をかく乱するのはやめて下さい
なんかオタクの悪癖である「俺には理解できてるんだぜこれ」みたいな態度でなんとなくムカつきます{酷い言い方}
まぁ、そんな出番があっても無くても読者にとっては「たまんない」主人公はともかく、
寂は「仕切りなおしだ」と手早く軽く腕を伸ばしてから再び烈の前で構えを取ります
「礼は言わぬ
それに・・・「たかが一拳法家」という言葉が気になっている」
そうです。烈は気になる事があるとなんでも(力づくで)解決しないと気が済まない人なのです
東に空手を完成させたと言う男がいれば飛んで行って一撃でぶっ倒し、
西に中国拳法を差し置いて武器術を極めたような態度をする男がいれば手裏剣でズタズタにする
蛮勇と言うか、言い方を変えるとただ器が小さい乱暴者なだけのような烈君です。この言葉は聞き逃してもらえません
しかし、そんなミスター蛮勇に対し、寂はさらに
「いかに烈 海王と言えどもたかが拳法」
と挑発します。さすが強くなるだけではつまらん男
自らどんどん己を逆境に追い込んでおります
板垣漫画においては脇役ですが、島本漫画ならば主役を張れる器です
そして当然の如くブチギレる烈海王
いきなり天内ばりにジャンプし、寂めがけて飛んで行きます
「全身――――――全霊にて!
叩き潰す!!!」
出ました。新たな変態技、空中千手観音パンチ
思わずうずくまって「千手ピンチだ!」と叫んでしまいそうなこの状況
流石の寂海王も「こッ 怯え〜〜」と怯え、猛打に晒されてしまいました
なんだか、ここまで烈がいいように追い込んでいると、
来週辺り板垣漫画の法則から手痛い反撃を食らいそうなのですが
そりゃもう、手首まで尻の穴にねじこまれそうな手痛いやつを
ともかく、先が読めないのが板垣漫画の鉄則です
バキ戦も、まぁ、バキが勝つだろうとは誰もが予想しましたが、
まさか二秒で勝っちまうなんて誰一人として予想ができなかったでしょうし
ワンピースで言えばウソップの離反並と言うか、デスノートの展開並と言うか、とにかく先が読めません
まぁ、一つだけはっきりしている事と言えば、この先の試合展開がどうなろうと
我々ができるのはホモネタを交えつつ感想を書くと言うことです{それもどうかと}